政策コンテスト

本当は「科学者と社会をつなぐサイエンス・ライターがもっと必要な件」というポストをしたいと思っていたのだが、その前に……。

「政策コンテスト」なるものが開始された。
曰く「それぞれの省庁が提案する政策について、広く国民の意見を反映させるため」に行われる。
民主党政権であるのだから、より多数の意見を反映させようという原理原則は間違ってはいない。
だが、いちいちこういうステップを踏むというのは、なんだかなぁ……という気持ちがしない訳ではない。

ともあれ、高等教育や科学・技術政策に関連するものも多いので、関心のある方は是非、民意を反映させましょう。

パブリックコメントの手順は、
「元気な日本復活特別枠」要望に関するパブリックコメント
次に文科省欄をクリック
または、
文部科学省の要望事業の一覧のページに入る




ちなみに、グローバルCOE関係としては、文部科学省要望事業一覧の中で、
事業番号「1905」: 「強い人材」育成のための大学の機能強化イニシアティブ
をクリックしていただけば、要望画面が出ます(はじめに、ユーザー登録のページに
行って登録をする必要があります)。

「博士課程教育リーディングプログラム」は、この事業番号「1905」特別枠の中
で、基盤的経費等と併せて要望されています。
評価(5段階の点数付け)は、これら事業全体として評価することになっています
が、「3.その他この事業に対する評価」及び「その他ご意見」の欄において、「博
士課程教育リーディングプログラム」に言及することによって、我々の意見を言うこ
とができる仕組みのようです。

尚、参考のために「博士課程教育リーディングプログラム」のポイントを要約すると、
(教員向けとしては)
○我が国が激しい国際競争の中で成長を遂げるためには、イノベーションを生
み出し、社会に新たな価値を創造できる人材が必要であり、それは博士号取得者に他
ならない。
○優れた博士を養成するには、大学院段階での教育研究に集中投資を行い、学
生が、切磋琢磨できる環境を生み出すことがとても重要。
○基盤的経費やGCOE予算が極めて厳しい状況の中、新成長戦略に掲げられ
ている「リーディング大学院」の形成は、大学院教育支援の追い風となる唯一のプロ
グラムである。
(学生向けとしては)
○修士課程段階も含めて、参加することが可能であり、生活費相当の経済的支
援を受給することができる。
○大学院修了後の就職先について、国、企業、大学が一体となって確保する仕
組みを構築することから、キャリアパスが広がる。

by osumi1128 | 2010-09-30 08:35 | 科学技術政策

大隅典子の個人ブログです。所属する組織の意見を代表するものではありません。


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