宮島先生ツイートまとめ:美の基準線(その2)
2011年 01月 13日
(就業時間内ですが、中身が次のイベントの告知も兼ねてなので……)
すでにご紹介しているように、1月21日(金)に東北大学脳科学グローバルCOE等の主催により「脳科学と芸術」という市民向けのイベントを国際シンポジウムに付随して開催します。
ロンドン大学のセミール・ゼキ教授と、現代美術家で東北芸術工科大学副学長の宮島達男を迎えた、シンポジウムを開催します。
■日時: 2011年1月21日(金)18:00 - 19:45
■会場: 仙台市民会館(宮城県仙台市青葉区桜ヶ岡公園 4-1) 小ホール
■定員:250名
日英同時通訳で行います。準備の都合上、事前登録をお願いしています。
*登録は18日(火)までにお願いします。
詳細はこちら
参加申し込みすでに多数なので興味のある方はお急ぎ下さい!
さて、こちらの対談を頂く宮島先生がツイッターで「美の基準線」のツイートを連投していて、先日もご紹介しました(1-12)。
本日はその後のまとめを掲載致します。
ご参加される方も、そうではないけどアートとサイエンスに興味のある方は是非ご覧ください!
2010年12月29日(水) 1 tweetsソース取得:
13. 空間の把握にしても同じ。何も無い空間のみを見つめていても、その距離と大きさは測れない。が、そこに、大きさを知っているレンガを積んで巨大な伽藍を作ったら、その空間の大きさ感じる事ができる。目がレンガの一個一個を辿り、脳で距離を理解するからだ。実に空間は建築によって成立する。
posted at 15:38:12
2011年01月07日(金) 2 tweetsソース取得:
14. 脳が与えられた情報を越え、脳自身の法則で心象を形成するケースがある。ヴァザルリやライリーなどの作品。ある視覚刺激で、画面が動いているかのように錯覚する。そういえば、多くの方々から私の作品も「音がしている」と指摘されるが、実は全くの無音。見る者の脳が勝手に音を生むのか。
posted at 09:44:24
15. ゼキ博士は、「脳は外界の物理的事実の単なる受動的な記録者でなく、独自の法則とプログラムに従って視覚像生成に関わる能動的参加者」と言う。つまり、私たちは単に美を受動的に受けるのでなく、能動的に生成している。これは、まさに、Art in You ではないか。
posted at 14:03:56
2011年01月08日(土) 1 tweetsソース取得:
16. 「心はどこにある?」と聞かれ、胸のあたりを示す人は多い。ホントは脳がその働きなのを知っているのに。これは「美はどこにある?」と同じ。キャンバスが四角であることやモンドリアンの四角形が美しく見えることと、受容野の細胞が四角形であることは無関係ではない。
posted at 10:30:22
【関連リンク再掲】
宮島先生のサイト
ゼキ先生の御著書『脳は美をいかに感じるか―ピカソやモネが見た世界』(日本経済新聞社)
ゼキ先生の研究室サイト
ゼキ先生のブログ
『「宮島達男 解体新書」すべては人間の存在のために』
上記を紹介した鈴木芳雄氏のブログ:『宮島達男解体新書』
イベントご紹介の鈴木芳雄氏のブログ:シンポジウム「脳科学と芸術の対話」