311震災から1ヶ月

ちょうど4週間目になる日の夜中に、M8レベルの余震があった。
そのときまだ東京にいたので、昨日帰仙してオフィスと自宅の状況を把握したが、やれやれ、これはシジフォスの岩か、また片付け直し……。
ステンレス家具の書棚の棚板がまた2つ、歪んだのだが、自然の力というのは本当に大きいものだと思う。
研究室の備品関係では再度落下したものもあり、復旧作業を進めていた者にとっては辛い余震だった。

そうはいっても、この程度(←強がり)では皆、怪我したりはしないくらい、地震に際しての行動は適確だし、津波に襲われた沿岸部の方々のことを思えば、すべてのことは大したことはないと思えるくらいだ。
本日は、14:46に研究室メンバーで集まって黙祷を捧げた。
「これから、新しく研究室を作るつもりで進めましょう」という意味も込めて。

メーカーの方々や代理店の営業の方々が、ずっと忙しく出入りしてくれている。
「また余震がありましたね。大丈夫でしたか?」と声をかけると、「はい、お陰様で。先生のところは、また大変でしたね……」と労ってくれたり。
人の心の暖かさを知る日々。

ちなみに自宅の被害状況は、ワインセラーにワインを戻さなかったのは正解。
今回は、逆に下敷きになるほどモノが散乱しなかったので、玄関に置いてあった祖母の姿見の鏡は割れてしまった。
鎌倉彫の枠も大分痛んでいるのだが、落ち着いたらどこか修理を御願いできるところが無いか調べよう。

……なんてことを書こうと思っていたら、夕方にまた比較的大きな余震。
しかもその後もずっと小さめの余震が連続している。
福島原発関係では、政府が避難指示区域の拡大に備え、期間を設けて計画的に村民を避難させるよう要請したというが、ちゃんとコミュニティーごと、集団疎開できると良いのだが。
by osumi1128 | 2011-04-11 23:17 | 東北大学

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