ついに出ました!
ノーベル生理学・医学賞受賞者で記憶の研究で著名なEric Kandel先生らによる「Principles of Neural Science, 5th Edition」の
日本語版『カンデル神経科学』がメディカル・サイエンス・インターナショナル社から刊行されました。
和訳の構想段階から、そしてパート監訳に関わった者として、ことのほか嬉しいです。
全体で1696頁、枕になりそうな大型本で、神経科学のA to Zというか、これ1冊が手元にあれば、自分の専門外の論文を読むときの参考として心強いですね。
ビギナーには「これを全部読みこなすのはとても……」と躊躇する分量かもしれませんが、学生の間にこそ、神経科学の分野全体を俯瞰できるように、分厚い教科書を読むべきと思います。
原著発行から1年での和訳完成というのは、この手の書籍としてはかなりのスピードです。
それというのも、出版社の社長が「なるべく早く、可能な限り原著と同じくらいの価格で」という方針を打ち出されたからとのこと。
安部総理の「米国に6000人の留学生を派遣する」という発言があったと聞きましたが、今どきなら「英語で読むべきでは?」という議論も確かにあったのですが、やはり「日本語なら全部読破できる学生さんが増えるはず」という結論に至りました。
こちらは販売促進グッズとしての「かんでるガム」です♫
もちろん、Kandelの英語の発音としては「キャンデル」に近いのですが……そこは、洒落です。
本書の中にも楽しいユーモア・ウィットが隠れています。