過日、
東北大学男女共同参画推進センター(TUMUG)が主催した「女性研究者のためのメディア対応セミナー」につきまして、お話を聞きながら取りまくったメモ(中学時代に生徒会の書記などしてました)を残しておきます。
【メディアが好きなこと】
・新しい:新発見、新情報
・事実:数字、発表内容の正確さ
・価値:ステークホルダーにとっての有益な情報か
最近では「ニュース・報道」と「バラエティー」の間の「カルチャー・エンターテイメント」として「研究」が取り上げられることが増えてきた。
その場合に
研究者の思い≠メディアの興味
であることをよく認識することが大事。
メディアの側には「狙い」や「想定シナリオ」がある。
【身だしなみ】
・基本は「自分らしい」こと(トレードマークは徹底する)
・(東北大学の代表者として相応しい)「研究者に見える」ように
・ワンピース、セーター、トレーナーは避ける(ピンマイクなど付けにくい)
・胸元開きすぎないように
・スカートは座って膝が隠れるくらい
・パンツは座って足首が見えすぎないように長め
・すぐわかるブランドは避ける(視聴者がそこに注目してしまう)
・派手なアクセサリー・ネイル等は控える(自分も視聴者も気になる。腕時計は外しても良い)
・スタジオ撮影の場合には、過去の映像で背景チェック
・ゲスト複数の場合などは、カブらないように2着持っていくなどの準備あれば万全
・もこもこブーツはNG
【ヘア】
・髪型も普段通りで良いが、なるべく顔を出すべき
・前日のカットは避ける
・美容院で軽くセットしてもらうと良い
・室外での撮影の場合には風対策を(髪を束ねる、スプレーなど)
・横からも撮影されるので、耳は出す
【メイク】
・スタジオではメイクしてくれる
・メイクサービスなど利用するのも良い
・コンシーラ(←メモったのだけど、どうするのか記憶漏れ……orz)
・汗対策
【撮影場所】
・「らしい」場所:例えば実験室
・「らしい」演出:例えば「白衣」
・視聴者は机の後ろの小物に目がいくので注意
・背景に窓・書棚のガラス扉はNG
【撮られ方】
・リラックスがだいじ
・背筋を伸ばす、そっくり返らない
・足は組まない、踵は床に、キャスター座りはあまり感じが良いものではない
・テーブル前なら手は軽く握って机の上
・資料は机の上、体の正面に準備しておく
・記者会見等でテーブル下の脚が見える場合には注意
・回転椅子は無意識に回さないように
【話し方】
・マイクを意識しない、近づき過ぎない
・口ははっきり開けて、でも声は大きすぎない
・カメラの先の視聴者に語りかけるつもりで(プロンプタならその先のレンズの先に)
・目を動かさない
・結論→理由→補足の順に話す
・適切な比喩を用いる
・中学2〜3年生が理解できるように(専門用語はNG)
・わかりやすいスピード、語尾を意識
・何度も聞かれるポイントは実際に使われる部分と心得る:コンパクトに答える
・間違えたら自分でNG出して、再収録を
【もっと取り上げられるには】
・メディアが取り上げたくなるようなニュース・リリースを出す、宣伝材料を見せる
……という訳で、「研究者の思いとメディアの思惑が一致していない」ことは、かねがね了解済みではありますが(苦笑)、撮影のためにヘアセットやメイクするところまでお願いするかどうか(そこで勝負している訳じゃないからね)。最後の部分も、研究者としてはうーーん……というところですね。でも、大学のブランド力を上げるには、そこのところをうまく広報担当者が間を取り持つことが必要なのでしょう。
ちなみに、「
東北大学女性研究者カタログ」の撮影はお墨付きを頂きました。曰く「カメラマンさんの愛がある♡」とのことなので、もっと活用しましょう♬