岡部繁雄先生のセミナー:「観察」は科学の基本

医学系研究科共通機器室主催、ニコン仙台支店の共催により、東大の岡部繁雄先生のセミナーが開催されました。
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最新の顕微鏡技術として以下について、ご自身のシナプス(神経細胞の結合部)に関するデータを中心にしてご発表。
1. In vivo二光子顕微鏡
2. 透明化
3. 三次元電子顕微鏡
4. 超解像顕微鏡
「観察する」ことは科学の基本です。よく観ること、細かく観ること、違いを見出すこと、それが新しい発見に繋がります。そのために、人類はレンズを作って望遠鏡や光学顕微鏡を生み出し、細かい方向では電子顕微鏡を作りました。上記の新しいイメージング技術は、さらに新しい発見を生み出すことでしょう。To see is to believeです。

岡部先生は最後に1枚のスライドを示されて、新しい技術の創出がさらに新しい発見を生み出し、それが次のニーズを生み出すという循環になれば良いと話されました。
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ちょうど、昨年のノーベル化学賞が超解像顕微鏡技術に関するものでもあり、新しいイメージング技術は大きな注目を集めている分野です。研究科の共通機器室にもN-SIM/A1Rという超解像顕微鏡が整備され、やや遅れていた形態系機器も充実していくものと思われます。司会を務められた権田先生、大盛会のセミナーお疲れ様でした!
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by osumi1128 | 2015-02-24 17:27 | サイエンス

大隅典子の個人ブログです。所属する組織の意見を代表するものではありません。


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