理化学研究所脳科学総合研究センター
2006年 01月 17日
理研の脳センターは、理論、システム系、生物系、病態系と、いろいろな脳科学研究者が集まった日本の誇る研究施設である。
共同研究者や昔からの知り合いも多く、セミナー前にいくつかのラボを訪問してるとあっという間に時間が経ってしまう。
Oさん(これってイニシャルにする意味、ほとんどありませんね)のところに初めて伺ったのだが、ジュウシマツ、キンカチョウ、コシジロキンバネの部屋、デグーという齧歯類の部屋、ヒト脳の近赤外線イメージングの部屋、等に分かれていて、かなり人口密度、実験動物密度も高い。
とにかく訪問者が多いらしく、ラボ見学のツアーもシステマティックで、学生さんも研究員の方もお客さんに慣れておられてテキパキと説明して下さる。
ハダカデバネズミという、毛がなくて、牙が大きいネズミはビデオで様子を見せて頂いたが、彼らは本来土の中にいるので目は見えず、コミュニケーションに18種類だかの「声」を使い分けているらしい。
Iさんのところも初めてで(こちらも、たぶんイニシャルにする意味なし)、2匹のサルから同時計測できるセットアップや、デグーに道具を使わせる実験のビデオなどを見せて頂いた。
デグーの手の平には肉球が発達していて、ちょうどパンダの親指のような状態になっていて、藁などを掴めるらしい。
うーん、ラットより賢いのがちょっと悔しい。
今回は託児所も外から覗かせてもらった。
利用しているKさんのお話によれば、3年で出なければならないのがちょっと辛いかも、ということだった。
3歳になったら外の保育施設を利用せよとの方針だそうな。
セミナーは理研では英語なのだが、ついさっきまで訪問先の人たちと日本語で喋っていて、さあ、セミナーは英語で、という切り替えがちょっと難しい。
だんだん時間が経つと英語モードに慣れるけど。
たくさんの方達に来ていただけてやりがいがありました。
感謝!
夜は今回のホストのOさん、と上記のOさん、それぞれのラボの方達、Iさん、それから脳センターの事務系のIさんらとともに夕食(+アルコール)。
事務系の方とこういう会でお話をするのは珍しい経験。
このときの議論でちょっと興味深い話があったのだが、それは次のエントリーのネタに温存します。
さて、話が前後するのだが、昨日午前中は
神経新生に関しての2分程度の映像を作るとのことで、画像の提供やCG制作のお手伝いをさせていただく。
その折りに、4月頃、全国で一斉にサイエンスカフェを行うという仕掛けを考慮中とのお話を伺った。
これはかなり面白い展開になりそうな気がする。
今日の昼頃に仙台に戻り、今期最後の学部の授業をした。
いつでも、学期最後の授業というのは、なんとなく一人で勝手に感動してしまう。
この教室にいる100人近い若い人たちが、どんどんオトナになっていくんだなあ、と思うと感慨深いのだ。