おもいッきりテレビ

今日、とある先生から聞いたお話がすごく面白かったので(又聞きの伝聞で恐縮ですが)。

仙台に赴任される前にとある内科の先生と外来の患者さんとの会話。
「先生、実はこないだ”おもいッきりテレビ”を見たら言ってたのですが・・・」
(その言葉を遮って)
「○○さんねえ、テレビなんてものは「思いっきり」見るものではありません」(きっぱり)
「・・・でも、先生、”おもいッきりテレビ”で見たんですが・・・」
「○○さん、「思いっきり」テレビを見るのは良くないですね」
「・・・でもね、先生、”おもいッきりテレビ”を見たらですね・・・」
「○○さん、いいですか。テレビを「思いっきり」見たりしたら、目が悪くなるだけですから」

・・・という訳で、その内科の先生は某テレビ局の正午より放映されている人気番組(その司会者は先日、某NHKの大晦日の番組の司会者もしていた)は見たこともなく(平日の正午からの放映なのだから、当然のことながら、見ていないのが当然である)、患者さんとの会話は平行線というか捻れの関係というかで終わったとのエピソードである。

「おもいッきりテレビ」だけでなく、いろいろなサイエンスがらみの放映があるが、研究者としてどの番組までなら露出可か、ということが問われている。
私は、番組やテレビ局を啓蒙していくという態度が必要かと思うが、もしかするととても消耗することになるのかもしれない。
by osumi1128 | 2006-04-05 00:27

大隅典子の個人ブログです。所属する組織の意見を代表するものではありません。


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