お豆腐屋さん

昨日の続きの前に、今朝見てきたお豆腐作りについて。

お豆腐屋さんは朝が早いと聞いていたが、やはり普段は朝5:30から始めるらしい。
土曜日は7時頃からとのことで「7時から8時の間に来なさい」というのを
8:30にまけてもらった。

午後にとある講演を行うレスリーさんとその娘のジュリアちゃん、そして今回の企画(後述)に関わるERIC国際理解教育センターというNPOのSさんを8:15にホテルに迎えに行った。
実はSさんは同じ高校の隣のクラスだった方で、今回20数年ぶりに再会。
確か高校の間に留学したのだったか、記憶が定かでないが、綺麗な英語を流暢に話す。

今回のリクエストは12歳になるジュリアちゃんが肉も魚も食べない主義で、お豆腐は大好きとのことで、初めて日本に行くのなら是非お豆腐を作るところを見てみたい、ということが発端。
私も、作り方は知っていても、実際に街のお豆腐屋さんを覗くのは初めて。

お豆腐作りの全行程は、一晩大豆を水に浸ける、水と合わせて大豆を挽く、圧力釜で8分ほど加熱、おからと分離する器械にかける、出来た豆乳ににがりを入れる、用途に応じて固める、用途に応じて切り分ける、というもので、実は1時間もかからなかった。
お豆腐屋さんのご主人は外国人の見学者ということで張り切っていて、出来たての豆乳や、出来たてのお豆腐を振る舞って下さる。
ゲスト親子も大喜びでデジカメで写真を撮りまくり。
このあたりは良い井戸水が出るらしく、そちらも使っているとのこと。

今回得た知識としては、アメリカ産大豆は油揚げ用にはむしろ適している、とか、油揚げ用の場合には豆乳がかなり温度がさめてからにがりを入れる、などのトリビアルなもの。
私は近所なのでお土産にお豆腐2丁頂いて帰った。

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午後の講演のメインはレスリーさんのお話とワークショップで、科学者がアウトリーチする際に気を付けることと、そのスキルを学ぶ、というもの。
この手の「アメリカ流教育法」は、ファカルティーデベロップメントの際などにも経験したことがあるのだが、ちょっと日本人には馴染まないところがややあるようには思う(Ice breakingから始めましょう、など。まあ、そうしないと「学び」ができないからというのだが)。
ただ、「聴衆の種類によって言葉遣いの違いを意識してみよう」「分かり易い喩えを工夫してみよう」「非言語的コミュニケーションを取り入れてみよう」などは、普段気を付けてはいることだが、再度の確認になった。

ちなみに、ERICのホームページはこちら
角田尚子さんという方が(今回も来られていたが)頑張っておられる。

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月末にトークセッションの予定の瀬名さんの新刊が出た模様。
瀬名NEWS参照。
by osumi1128 | 2006-06-18 01:38

大隅典子の個人ブログです。所属する組織の意見を代表するものではありません。


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