阪大生命機能研究科にてセミナー

明日朝からCRESTの領域報告会があるため、どうせ前日に大阪入りするのであれば、久しぶりに阪大でセミナーをさせて頂こうとM先生に御願いし、ホストして頂きました。
ちょうど、以前にセミナーをしたのが10年ほど前で、その頃はM先生は豊中だったので(イニシャルにする意味、ほとんど無し!ですが・・・)、生命機能研究科では初セミナー。
「ちょうど春休みなので、あまり学生さんが集まらないかも・・・」とM先生は仰っておられたのですが、ところがどっこい(って、最近は言いませんかね?)、後で立ち見をされる方もいるくらいの盛況になって、阪大生命機能研究科の学生さんは元気だなあと思いました。
しかも、1時間半以上に渡ったのですが、寝てる人があまりいなかったし。

セミナーをする際には、論文としてまとまった話をするのが、論理構成から言っても一番やりやすいのですが、今回は「インフォーマルに」と御願いし、イントロ以外すべてunpublishedな話をしてきました。
逆に言うと、「これからさらにデータを取るぞ!」というフェーズの方が、より意気込みというか楽しさもあり、話す方として思いっきり熱意を込めることができる、という面もあります。

学生さんやポスドクさんから最新データをPowerPointファイルの状態でもらい、それをまた自分なりに構成すると、それまで見えていなかったことが分かったりすることもあり、新たなディスカッションに発展することもあります。
データはいろいろな人に揉まれてmatureになっていくと思います。
もとい、データに基づいた学説がmatureになるのですね。

M先生にはセミナーのお世話をして頂いただけでなく、いろいろご教示頂くことができました。
有り難うございました。

明日はいわゆる班会議に相当するプレゼンなので、また違う緊張感。
でも、良いデータが出ているところなので、気分的には楽です。
うちのラボメンバーのうち、通称「アダルトチーム」と呼ばれる仲間も参加して聞いてもらいます。
自分のデータをボスが発表すると、同じ素材でも調理法によりまた違って見え、新鮮な発見に繋がる、ということを期待したいと思います。
by osumi1128 | 2007-03-05 23:30 | サイエンス

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