プレスリリースと立ち上がるポスドク

今年の神経科学学会@横浜の参加者は2日目の時点で3600名を超えたとか。
主催者の先生方は満足そうでした。

昨日行った発表に関しては、学会からもプレス発表になりましたが、共同研究を行っているサントリー健康科学研究所からもプレスリリースがありました。
詳しくはこちらをどうぞ。

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昨日の懇親会の折に、何人かのポスドクの方達と話をする機会がありました。
生理学会若手の会でポスドク問題を取り上げる予定とのことで、「政治家を呼ぼうかと思うのですが」と言われたので、「それはあまり適切ではないと思う」と意見しました。
どんな企画にするのかについて、例えば男女共同参画関係の場合を参考にするとすれば、学会本体の執行部の先生も参加してもらう、他学会ですでにそういう企画を行ったところの方に先例を話してもらう、所轄官庁である文科省の方も呼ぶ、などが常套手段かと思われます。
その上で、マスメディアに取り上げてもらえるように働きかける、などもあると良いでしょう。

何度かこのブログ上でも「実際にアクションしなければ変わらない」ということを言ってきましたが、立ち上がろうとする方達がいることを知ったのは、今回の大きな収穫でした。
一回、何かの企画を行って制度がすぐに変わる訳ではなく、地道な努力は必要だと思いますが、仮にそのとき参加した方達の利益に即、結びつかなくても、そういうボランティア活動をしたという経験は、その後、きっと役にたつときがあると思います。
(例えば、新しい分野の研究費の枠を作るなど)
是非、応援したいと思っています。
by osumi1128 | 2007-09-13 00:56 | サイエンス | Comments(11)
Commented by 山下 at 2007-09-13 12:25 x
>「政治家を呼ぼうかと思うのですが」と言われたので、「それはあまり適切ではないと思う」と意見しました。
そのココロは?
Commented by osumi1128 at 2007-09-16 12:10
山下さま
施策に反映させていくには順序があります。官の中の仕組みを活かしつつ進めるのが第一歩と思います。
Commented by 生理学者 at 2007-09-16 23:16 x
「順序」というならこっちでは?
ポスドクの考え・思い=民意⇒政治家⇒政策⇒官による仕組み化

>「それはあまり適切ではないと思う」
なぜ上から決め付けてるんですか?適切か否かの基準から話し合うべきでは?
Commented by お上はあてにしていないポスドク at 2007-09-17 00:27 x
協力を求めるなら文科省だけではなく経済産業省(むしろこちらのほう)のような気もしますが。
Commented by 山下 at 2007-09-18 09:11 x
僕も生理学者さんの順序に賛成。
民主主義国なのですから、政治家が民意を汲みあげるべきですね。
大隅さんは御自分の決め付けを反省して、撤回すべきです。
Commented by ほんとに? at 2007-09-19 00:41 x
民主主義の仕組みを理解していない教授がいるとは・・・。
Commented by enoki at 2007-09-19 00:42 x
まあ、反省すべきとかそういう問題じゃないと思いますよ。

今の科学政策のことを考えると、大まかな方向性に争点はなくて(自民党も共産党も若手研究者対策を言っているわけです)、そう考えると、政治家よりは文科省の担当者に相談したほうがよいかもという理屈は分かります。

あと、政治を動かす方法というのは、結構多彩です。もちろん政治家へのアプローチはあってよいし、白楽ロックビル先生によると、自民党の政治家の方は結構熱心だとききます。

http://ameblo.jp/scicom/entry-10041868878.html
Commented by YO at 2007-09-19 09:39 x
先日先生とお話させていただいた生理学者です。ブログで紹介されてるよという話を聞きつけまして、お邪魔させていただきました。その節はいろいろとお話ありがとうございました。

さて先生がおっしゃっていたことを思い出しますと、決して政治家を呼ぶのがダメだとおっしゃっていたわけではなく、「政治家を呼ぶのは最後の切り札だ」とおっしゃっていたと思います。

私なりの解釈では、政治家への直接的アプローチよりもまず、外堀を埋める、つまり、各学会の長レベルの方々の意見、文科省や厚生労働省、経済産業省といった関係省庁の官僚の方々の意見、マスコミの意見、このあたりから意見の潮流を作り上げることが、結果的に民意の潮流を作り出す事になり、政治家も動きやすくなる、と、そういうことをおっしゃられていたのではないかと思っています。
Commented by YO at 2007-09-19 09:39 x
(続きです)

現在はどのような会にするのか、まだまだ思案中なのですが、現在の問題点は非常に多く議論されており、その点については科学政策を担当する方々をはじめ、多くのとりわけご年配の科学者はよくご存じだと思いますので、漠然と問題について話あう(問題点を若手にも認識してもらうという点では重要だと私は考えますが)だけではなく、なにか若手から提案する科学政策の具体案まで持って行けたらいいなと思っています。科学者の中には制度自体に問題を感じつつも、(急な)変化は期待できないといって目をつぶっている方々も多くおられます。しかし、千里の道も一歩からという言葉どおり、まず改革できるところから改革できるような、そんな具体案を考えようとしているのですが、なかなかそう簡単にでてくるものではありませんね。

なにか案などがあれば、ぜひここをご覧になっている皆様にもご提案いただければと思います。
Commented by enoki at 2007-09-21 22:58 x
本日、先日私たちが開催した科学政策の勉強会に関する特集が、「科学技術コミュニケーション誌」に掲載されました。

私が書いた文章は以下です。
http://eprints.lib.hokudai.ac.jp/dspace/handle/2115/28258

政策提言は私たちも目指していて、けれどなかなか難しいわけですが、そのあたりの理由を少し考えてみました。

今思うのは、生理学若手の会(昔御講演させていただいたことがあります)や生化学若い研究者の会といった一分野に留まらない、幅広いネットワーク、コンソーシアムのようなものを作っていくべきなんじゃないかと考えています。男女共同参画学協会連絡会のような感じで。

政策提言やアドボカシーにもっていくためには、以下に紹介したような本を是非手にとっていただけたらと思います。http://ameblo.jp/scicom/entry-10041868878.html

このなかでも「民意民力」はお勧めです。

ともかくまずは関係者が集まりネットワークをつくることからはじめたいですね。
Commented by at 2007-09-22 14:11 x
大隅先生の見解は間違いではないのですが、これはとりもなおさず日本の「学」が国民ではなく役人の方を向き続けてきたことの証左でもあります。その結果、学が役人の操り人形と化した事実を深刻に受け止めなくては、問題の根本は何一つ改善しないことでありましょう。
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