茂木さんとの対談
2008年 04月 10日
金曜日にお花見を予定しているのですが、幹事が雨女チームだというので、ちょっと心配。
雨天の場合にはラボ内で「花遠見」とのことですので、新人さんたちの歓迎会としては丁度良い機会といえます。
今日は日経サイエンスの「茂木健一郎と愉しむ科学のクオリア」のゲストとして、対談に行ってきました。
茂木さんは高校の後輩なので、途中、ちょっと脱線して、「ずっと訊きたいと思っていたのですが、国語の先生って<エイシ>でしたか?」という質問をこちらからぶつけてしまいました。
答えは案の定yesで、うーん、やっぱり、あの先生の影響は絶大だったのだなと思いました。
私は残念なことに、違う先生で、ずっと羨ましいと思っていたのですが。
その後、美人英語教師H先生とか、(私がいたく尊敬していた)地理のT先生なども話題に上り……。
(すみません、内輪ネタです)
脳科学の研究分野はそれなりに広いので、茂木さんのような、いわば「理論系」の方と、対極にあるのが我々、分子・発生系の研究領域です。
この間のギャップがなかなか日本では大きいと、発生生物学から脳科学に入ってきて感じています。
「アウェイで若い人が交流するのが良いかも」という点で一致しました。
茂木さんのところの若い方が来たら、「あのねー、脳の中には、ニューロンだけじゃないんだよねー。たーくさん、いろんな細胞があってね、例えば、グリア細胞の1種のアストロサイトっていうヤツは、シナプス伝達に影響したり、余分な神経伝達物質を汲み取ったり、血流の制御をしたり、マルチで働いているんだけど、それって、どんな風にニューラルネットのモデルに組み込んだらいいのかな?」などと質問するんでしょうね〜(笑)。
やっぱり、これからの若い人たちがどんな風に新しい研究領域を開拓するのかが、一番の楽しみです。
そうそう、対談の間「速記」をしている方が同席されていて、本当に何年ぶりかでアラビア文字のような独特の筆記を見て(あ、でも左から右に書くのは違いますが)、いたく感動しました。
あと、日経サイエンス編集部は女性編集者が多いということも発見。
この人数で月刊誌をやりくりしているのは、きっと大変なことだろうと拝察します(←かつて雑誌編集者になりたかった人間より)。
茂木さん、日経サイエンスの編集部の方々、お世話になりました。
7月号に掲載とのことです。
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その後、とある会議で理研の野依理事長のお話を聴く機会がありました。
なかなか興味深かったので、こちらについては、またいずれ。