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    <title>大隅典子の仙台通信</title>
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    <modified>2012-05-20T20:31:21+09:00</modified>
    <author><name>osumi1128</name></author>
    <tagline>大隅典子の仙台通信</tagline>
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        <title>自然災害だけで滅んだ街は無い</title>
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        <issued>2012-05-20T20:31:20+09:00</issued> 
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            <name>osumi1128</name>
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        <dc:subject>雑感</dc:subject>
        <content type="html"> 
東北大学の医学部同窓会は、卒後25周年に同級生がカンパを募り、毎年の総会の折に特別講演会を企画するという（珍しく？）洒落たことをしている。&lt;br/&gt;
特別講演会は市民も参加可能で、過去には安藤忠雄さんや玄侑和尚、もう少し若いところでは海堂尊氏、香山リカ氏なども講演された。&lt;br/&gt;
今年は仙台医学校から数えて140周年ということで力の入った企画となり、19日に塩野七生さんを交えた鼎談「瓦礫と大理石　廃墟と繁栄」、20日はオペラ夕鶴のコンサートだった。&lt;br/&gt;
「え？　いったい誰のつてで塩野七生なの？」という疑問は、鼎談の前にちょっと控え室に御邪魔させて頂いて（広報室として写真撮影をさせて頂いた関係です）、昭和62年卒の幹事を務める上野義之先生（山形大学教授）からのお話で解決した。&lt;br/&gt;
昔からの大ファンで、留学時代にローマにある塩野七生さんのお家を訪問されたこともあるという！&lt;br/&gt;
そうか、熱い思いは伝わるのだと思って、いいなぁ……と感じた。&lt;br/&gt;
お陰で生（なま）塩野七生さんにも会えたし。&lt;br/&gt;
&lt;center&gt;&lt;img class=&quot;IMAGE_MID&quot; src=&quot;http://pds.exblog.jp/pds/1/201205/20/22/d0028322_2028962.jpg&quot; border=&quot;0&quot; width=&quot;500&quot; height=&quot;375&quot;/&gt;&lt;/center&gt;&lt;br/&gt;&lt;br/&gt;塩野七生の著作を若い頃から読んでいた訳ではないのだが、昨年フィレンツェの学会に参加が決まったあたりから読み始めたら見事にはまってしまった。&lt;br/&gt;
そもそも、ギリシア・ローマ神話は好きだけど世界史は好きではなく（というか、歴史の教科書というのがキライ）、『ローマ人の物語』という文庫本にして全43巻という長大な物語を読み通すなんて自信が無く、完全に食わず嫌い状態だったのが、読んでみると、その登場人物の描かれ方に引きこまれたのだ。&lt;br/&gt;
「お勉強」としての歴史が嫌いだったのは、「鳴くよ鶯、平安京」「良い国作ろう鎌倉幕府」的に「事実の暗記」の側面が駄目だったのであり、歴史を作った「人間」のドラマは面白いと気づいた。&lt;br/&gt;
また、『ローマ人の物語』ではローマ帝国がなぜ繁栄したのかについて、征服した属国からも優秀な人材を登用したり、それぞれの特技を生かして多様性を確保していたことが挙げられており、『ルネッサンスとは何であったのか』でも、ルネッサンスが興ったヴェネツィア、フィレンツェ、ローマに関して同様の指摘があり、これは常々、大事だと思っていたことだったので首肯した。&lt;br/&gt;
私が西洋文化と思っていたものは、かなりキリスト教文化に偏っていて、実はそれ以前に「多神教」の文化が長く栄えていたことにも気付かされ、自分は「多神教」側にいると感じた。&lt;br/&gt;
ちょっと男性的な言葉遣いも（しばらく前に傾倒していた高村薫と同様に）好みだった。&lt;br/&gt;
なぜ、もっと早く出会えなかったのかと思ったが、出会いはいつだって遅すぎることは無いはずだ。&lt;br/&gt;
&lt;br/&gt;
その鼎談の中で出てきた塩野七生さんの言葉に「自然災害だけで滅んだ街は無い」というものがあった。&lt;br/&gt;
人々がその街を必要とするなら、どんな酷い自然災害があっても、そこに街は再び興る。&lt;br/&gt;
人々がその街を見捨てたときに、街は滅びる。&lt;br/&gt;
なるほどと思った。&lt;br/&gt;
ローマ帝国の街はそれ以前の廃墟の上に建築されてきたので、ちょっと掘るとそれ以前の時代の遺跡が出てきたりするのだが、塩野さんは今回の東日本大地震の瓦礫処理のことが気になるという。&lt;br/&gt;
今回、荒浜、女川、石巻を視察され、県庁にも取材に行かれたとのことだが、「瓦礫の持ち主を探すなんていうことをしていたら復興が遅れる」と、日本的な几帳面さや平等主義、合理的に考えない習性にはモノ申す、という立場だった。&lt;br/&gt;
&lt;br/&gt;
もう一つ、こういう「非常時」にはリスクを取れるリーダーの存在が必要であり、民主的なプロセスは平和な時代のものであるとも言われた。&lt;br/&gt;
まったく、今の日本には「リーダーになりたがる」人は多いようだが、自分でリスクを取るという、腹の座った人材が欠けているように思う。&lt;br/&gt;
塩野さん曰く「日本はリーダーを育ててこなかった」。&lt;br/&gt;
&lt;img class=&quot;IMAGE_RIGHT&quot; src=&quot;http://pds.exblog.jp/pds/1/201205/20/22/d0028322_2025424.jpg&quot; border=&quot;0&quot; width=&quot;400&quot; height=&quot;533&quot; align=&quot;right&quot;/&gt;&lt;br/&gt;
本日は丸善でサイン会があるというので出かけたのだが、通常のサイン会と違って先着60名に整理券を配って、一人ひとりとお話ししながらという趣向だった。&lt;br/&gt;
冒頭のスピーチで、安藤忠雄さんと一緒に被災地の子どもを育てるプロジェクトを行なっていると仰ってらした。&lt;br/&gt;
残念ながら、学生さんと論文手直しのアポイントがあったので、サインを頂く順番まで待つことができなかった。&lt;br/&gt;
本当はひとつ訊いてみたかったことがあって、それは「（ノーベル賞受賞者の）リタ・レヴィ＝モンタルチーニ女史とご面識はおありでしょうか？　塩野さんの目からご覧になって、どんな女性でしょうか？」ということだったのだが……。&lt;br/&gt;
もし思いがあれば、きっと叶うと信じて、次にお目にかかるチャンスを探したい。&lt;br/&gt;
&lt;br/&gt;
【関連リンク】&lt;br/&gt;
拙ブログ：安藤先生へのファンレター &lt;br/&gt;
拙ブログ：柳沢発言とリタ・　レヴィ＝モンタルチーニ
        </content>
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        <title>101本目のアーティクル（原著論文）</title>
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        <issued>2012-05-19T00:29:22+09:00</issued> 
        <modified>2012-05-19T00:29:22+09:00</modified> 
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            <name>osumi1128</name>
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        <dc:subject>未分類</dc:subject>
        <content type="html"> 
子供の頃、お正月の２日目は、両親のお仲人をされた先生のところに年始のご挨拶に伺うのが習いでした。&lt;br/&gt;
その先生が「積み上げると自分の背丈になるくらい本を書くのが目標」と話されたことが、ずっと頭に残っています。&lt;br/&gt;
１冊の単行本の厚さを2 cmとすると、うーん、80冊は上梓しないといけません……。&lt;br/&gt;
昔は素朴に「大学のせんせいって、そうなんだ……」だったのですが、最近は「研究者＝論文を書く」「学者＝本を書く」という違いなのかなぁ、と思って。&lt;br/&gt;
&lt;br/&gt;
さて、先週、5月11日付で自分にとって101本目の原著論文がStem Cellsという雑誌にオンライン掲載されました（正式にページ番号が決まるのはまだです）。&lt;br/&gt;
マウスの海馬での神経細胞の産生と生存に、脂肪酸結合タンパク質が関与するというストーリーです。&lt;br/&gt;
これまでの当社の研究（これとかこれ）も加味して、思いっきり波及効果だけ言うとすれば、記憶や学習に重要な海馬神経新生の維持に、栄養素である脂肪酸が重要ということになります。&lt;br/&gt;
要旨はこちら&lt;br/&gt;
プレス発表はこちら&lt;br/&gt;
それを元にしたYahoo!ニュースはこちら&lt;br/&gt;
筆頭著者のMさんは元ポスドクさんで、ここまで7年かかりましたが、誠に目出度い！&lt;br/&gt;
明日、正式に（笑）祝杯を挙げる予定です。&lt;br/&gt;
&lt;br/&gt;&lt;br/&gt;&lt;img class=&quot;IMAGE_RIGHT&quot; src=&quot;http://pds.exblog.jp/pds/1/201205/19/22/d0028322_0155354.jpg&quot; border=&quot;0&quot; width=&quot;200&quot; height=&quot;408&quot; align=&quot;right&quot;/&gt;その前の100本目の論文は3月に出たのですが、元学生のT君のもので、いろいろな意味で節目でした（こっちも苦節７年…。）。&lt;br/&gt;
この仕事はT君のオリジナルアイディアに基づいていて、ある意味、発想の転換というか、目から鱗。&lt;br/&gt;
マウスの大脳新皮質の神経細胞を作り出すのに、サイクリンD2という分子を避けておく、という仕組みを明らかにしたのですが、同時にそれは神経幹細胞というタネの細胞を維持しておくという仕組みでもあり、霊長類などの大きな脳を作るのに重要なメカニズムを明らかにしたということにもなっています。&lt;br/&gt;
EMBO J掲載論文要旨はこちら&lt;br/&gt;
プレス発表はこちら&lt;br/&gt;
EMBO Jのコメンタリー「Have you seen?」はこちら（この図の引用元）&lt;br/&gt;
Scienceの「Editor&apos;s Choice」はこちら（後でリンク）&lt;br/&gt;
&lt;br/&gt;
前述のMさんの論文は人間の健康に役立つ方向の基礎研究で、T君の方はもっとピュアな基礎研究といえますが、脳の進化は最近、大きな注目を集めています。&lt;br/&gt;
もちろん、進化そのものを実験して証明することはできないのですが、化石だけではなく、いわば「ゲノムに書き込まれた進化の証拠」を見つけることができるようになりつつあるのだと思います。&lt;br/&gt;
&lt;br/&gt;
＊＊＊＊＊&lt;br/&gt;
明日（って日付は今日ですが）は栄養食糧学会のランチョンセミナーの座長を務めます。&lt;br/&gt;
講師は松岡豊先生（国立精神・神経医療研究センター）で、タイトルは「魚油でトラウマからこころを守れるか」です。&lt;br/&gt;
魚の油にはDHAなどの脂肪酸が多く含まれますが、それが脳の機能に重要であり、ひいてはPTSDなどの予防に効果があるのでは、というお話が聴けるはず。&lt;br/&gt;
&lt;br/&gt;

        </content>
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        <title>会津若松に行ってきた</title>
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        <issued>2012-05-16T00:30:04+09:00</issued> 
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            <name>osumi1128</name>
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        <dc:subject>旅の思い出</dc:subject>
        <content type="html"> 
&lt;img class=&quot;IMAGE_RIGHT&quot; src=&quot;http://pds.exblog.jp/pds/1/201205/15/22/d0028322_23415417.jpg&quot; border=&quot;0&quot; width=&quot;240&quot; height=&quot;320&quot; align=&quot;right&quot;/&gt;&lt;br/&gt;
方向音痴のくせに知らない土地に行くのが好き。&lt;br/&gt;
ただし、直前までアクセス調べたりもしないので、間際になって大慌てだったりもする。&lt;br/&gt;
月曜日、会津若松で「生体医工学フォーラム in AIZU」という催しがあって、初めて会津若松市を訪れた。&lt;br/&gt;
仙台駅から直通のバスもあったのだが、新幹線で郡山経由、磐越西線を利用した。&lt;br/&gt;
&lt;br/&gt;
来年の大河ドラマのヒロインが、新島襄の夫人の八重という女性で、会津の出身とあって、駅構内から早くも歓迎ムード。&lt;br/&gt;
この女性はなかなかのハンサムウーマンだったらしい。&lt;br/&gt;
曰く「会津戦争のときに白虎隊に鉄砲の使い方を教えていた」のだけど、その後「京都に移住した後は英語を学び洋装になって女性教育者として活躍し」、さらに晩年は「日本赤十字社に奉職して日本のナイチンゲールとなった」とのこと（会津若松観光物産協会パンフレットより）。&lt;br/&gt;
&lt;br/&gt;
&lt;br/&gt;&lt;br/&gt;今回のフォーラムで改めて知ったのだけど、福島県は果物の生産も多いが、実は結構「モノ作り」系の会社も集まっている。&lt;br/&gt;
例えば、オリンパスの系列の会津オリンパスもその１つ。&lt;br/&gt;
自分にとっては光学顕微鏡でお世話になっているが、オリンパスは世界の内視鏡のシェアの75&#37;を占めるという。&lt;br/&gt;
福島県は震災復興の鍵として医療機器産業の振興を図ろうとしている。&lt;br/&gt;
そういうことはなかなかエリアを超えた話題になりにくい。&lt;br/&gt;
&lt;br/&gt;
ちなみに、会場だった「生涯学習センター　会津稽古堂」は、図書館も兼ねており、スタジオの貸出などもしている複合サービス施設。&lt;br/&gt;
そこにあったパンフレットで、諸橋近代美術館なんていう美術館が五色沼近くにあるとか、資生堂の冊子「花椿」の表紙などでも有名だったグラフィックアーティスト田中光一の没後１０周年記念企画「田中光一ポスター1980-2002」がCCGA現代グラフィックアートセンターというところで開催されるなどを知った。&lt;br/&gt;
&lt;br/&gt;
さらに、東山温泉の向瀧など、歴史と味わいのある旅館がある！&lt;br/&gt;
『一度は泊まりたい有名宿 覆面訪問記』&lt;br/&gt;
うーん、「あかべこ」や会津塗りだけでなく、かなり奥が深い……。&lt;br/&gt;
母方の祖父は山口県（＝長州）出身で、会津からは敵に当たるのだけど（苦笑）、もはやそんな時代じゃないし、こんどはもっと時間のあるときに訪ねたいですね。&lt;br/&gt;
ちなみにキャッチフレーズはこれ。&lt;br/&gt;
会津&lt;br/&gt;
あったんです。&lt;br/&gt;
まだ、極上の日本が…。&lt;br/&gt;
なかなか強気でいいですね！&lt;br/&gt;

        </content>
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        <title>母の日</title>
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        <issued>2012-05-14T00:04:00+09:00</issued> 
        <modified>2012-05-14T00:09:58+09:00</modified> 
        <created>2012-05-14T00:07:51+09:00</created> 
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            <name>osumi1128</name>
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        <dc:subject>雑感</dc:subject>
        <content type="html"> 
&lt;img class=&quot;IMAGE_RIGHT&quot; src=&quot;http://pds.exblog.jp/pds/1/201205/14/22/d0028322_075015.jpg&quot; border=&quot;0&quot; width=&quot;300&quot; height=&quot;400&quot; align=&quot;right&quot;/&gt;&lt;br/&gt;
今日は母の日。&lt;br/&gt;
ラボの有志の方々が企画を立てて下さいました。&lt;br/&gt;
ありがとうございました。&lt;br/&gt;
たぶん、男性の先生で父の日のお祝いをされる方は、女性で母の日を祝って頂ける方より少ないでしょうね。&lt;br/&gt;
ちょうど論文が１つ掲載されたところなので、そのお祝いも兼ねて。
        </content>
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        <title>やっぱりセザンヌは静物が好き</title>
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        <issued>2012-05-11T21:42:00+09:00</issued> 
        <modified>2012-05-12T10:44:53+09:00</modified> 
        <created>2012-05-11T21:41:57+09:00</created> 
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            <name>osumi1128</name>
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        <dc:subject>アート</dc:subject>
        <content type="html"> 
もし場所だけで職場を選ぶとしたら、一番就職したいところは政策研究大学院だ。&lt;br/&gt;
国立新美術館の真ん前というロケーション。&lt;br/&gt;
お昼休みを美術館で過ごせたら、贅沢極まりないことこの上なし。&lt;br/&gt;
&lt;br/&gt;
さて、本日夕方の用務はやはり国立新美術館の隣だったので、会議が終わって速攻でセザンヌ展とエルミタージュ展を見てきた。&lt;br/&gt;
&lt;center&gt;&lt;img class=&quot;IMAGE_MID&quot; src=&quot;http://pds.exblog.jp/pds/1/201205/11/22/d0028322_2115344.jpg&quot; border=&quot;0&quot; width=&quot;500&quot; height=&quot;430&quot;/&gt;&lt;/center&gt;&lt;br/&gt;&lt;br/&gt;今日は金曜日で夜８時まで開館している日だったので、焦る必要は無かったのだけど、基本的に人混みは好きではないので、「もし頂けるとしたら（笑）自分の一番欲しい作品はどれか？」を探しながら歩く。&lt;br/&gt;
セザンヌはもともと作品数が多くて、今回、いろいろなところ（世界８カ国、40美術館）から、いろいろな時代のものを（約90点も！）集められていたのだけど、やっぱりセザンヌは静物が好き。&lt;br/&gt;
おそらく、小学校低学年の頃、当時は児童保育など無かったので、放課後に通っていた絵画教室の影響なのだろう。&lt;br/&gt;
セザンヌの静物は（静物だけではないのだけど）日本の西洋絵画に大きな影響を与えたから、私が習っていた絵の先生の画風も、自然とそんなタッチだったのではないかと振り返る。&lt;br/&gt;
&lt;br/&gt;
今回の展示では#74「壺、カップとりんごのある静物」と#73「開いた引き出しのある静物」がお気に入り。&lt;br/&gt;
#83の「りんごとオレンジ」も素敵だけど、こちらは結構大きなサイズなので、頂いてもうちの部屋には合わないし……（笑）。&lt;br/&gt;
それから、当時のアトリエを再現しているコーナーがあって、とても興味深かった。&lt;br/&gt;
&lt;br/&gt;
唯一残念だなぁと思ったのは、セザンヌの「緑」が重要ということで、そういう絵を集めたコーナーがあったのだけど、展示されている壁がグリーンに塗られていたこと。&lt;br/&gt;
これだと、打ち消し合ってしまうと思いますね。&lt;br/&gt;
&lt;br/&gt;
&lt;img class=&quot;IMAGE_RIGHT&quot; src=&quot;http://pds.exblog.jp/pds/1/201205/11/22/d0028322_21394331.jpg&quot; border=&quot;0&quot; width=&quot;400&quot; height=&quot;533&quot; align=&quot;right&quot;/&gt;エルミタージュの方も作品数は多かったのだけど、「いろんな作家のものを集めましたっ（ｷﾘｯ」というのは性に合わなかったです。&lt;br/&gt;
きっと本場というか、エルミタージュ美術館そのものの中で見たら違う印象だと思うのだけどね。&lt;br/&gt;
&lt;br/&gt;
ショップで思わず買ってしまったのがモレスキンの「アートジャーナル」という特製ノート。&lt;br/&gt;
オンラインショップでも出ていないものだと知って、なお満足ww&lt;br/&gt;
夕食は迷わず3階のポール・ボキューズに行きました。&lt;br/&gt;

        </content>
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        <title>『精神医療過疎の町から』を読んで考える医学部新設問題【加筆】</title>
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        <issued>2012-05-08T22:59:00+09:00</issued> 
        <modified>2012-05-09T13:09:22+09:00</modified> 
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        <author>
            <name>osumi1128</name>
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        <dc:subject>書評</dc:subject>
        <content type="html"> 
&lt;img class=&quot;IMAGE_RIGHT&quot; src=&quot;http://pds.exblog.jp/pds/1/201205/08/22/d0028322_2215693.jpg&quot; border=&quot;0&quot; width=&quot;145&quot; height=&quot;210&quot; align=&quot;right&quot;/&gt;大学の同級生が皆、歯学部か医学部なのは、今になって思うと多様性に欠けて残念なのだが、もはやいかんともしがたい。&lt;br/&gt;
医学部にはいわゆる「学卒」の同級生もいて、18歳で入学したときにはエラく年上に思ったが、だんだん年齢差の絶対値が暦年齢に比して相対的に小さくなってきた。&lt;br/&gt;
そんな昔の同級生、阿部恵一朗さんが昨年、みすず書房から上梓した著書がけっこうな評判となって、読売新聞の「本よみうり堂」やら毎日新聞の「人」やらに取り上げられたらしい（パチパチ）。&lt;br/&gt;
タイトルが『精神医療過疎の町から　最北のクリニックでみた人・町・医療 』という。&lt;br/&gt;
うーん、やはりタイトルは大事だ……。&lt;br/&gt;
&lt;br/&gt;
&lt;br/&gt;
&lt;br/&gt;&lt;br/&gt;本書の中に開業までのエピソードが書いてあるが、旭川よりさらに北の名寄市に精神科クリニックを開いたのは、親戚がいた訳でもなく、「ついに地域の精神保健医療が崩壊か？」という話を聞いて、だったら開業しよう、ということになった次第。&lt;br/&gt;
先日、石巻のご親戚の一周忌を兼ねて仙台に寄ってくれたのだが、独特の「ほわん」とした話し方は精神科医に向いているのだろう。&lt;br/&gt;
隔週に２日という診療体系でも患者さんはこの4年の間に増え続けているという。&lt;br/&gt;
&lt;br/&gt;
最初は、その地域での自殺者がとても多いので、少しでもそれが減れば、と思ったそうだ。&lt;br/&gt;
東京での開業なら、「うつの専門」「発達障害が専門」などと特化もできるが、人口２万６千人程度の名寄市となると、自閉症から認知症まですべてをカバーする必要がある。&lt;br/&gt;
&lt;br/&gt;
本書に書かれたエピソードで印象的だったことは、開業当初、地域の人々は「どうせ東京から稼ぎに来て、すぐに音を上げて帰るだろう」と思われていたというエピソード。&lt;br/&gt;
過疎地の医療の難しさは、ここ仙台にいたのではまだ肌感覚とはいえない。&lt;br/&gt;
&lt;br/&gt;
医療過疎に関して、よく引き合いに出される統計は下に引用した「都道府県別対人口10万人医師数」なのだが、傾向として「西高東低」に見える（本図は厚労省発表のデータ）。&lt;br/&gt;
&lt;center&gt;&lt;img class=&quot;IMAGE_MID&quot; src=&quot;http://pds.exblog.jp/pds/1/201205/08/22/d0028322_22205281.jpg&quot; border=&quot;0&quot; width=&quot;500&quot; height=&quot;257&quot;/&gt;&lt;/center&gt;&lt;br/&gt;
ちょっと古いが、他の方のブログで見つけた「都道府県別医学部数と医師数の相関図」も載せておこう。&lt;br/&gt;
&lt;img class=&quot;IMAGE_LEFT&quot; src=&quot;http://pds.exblog.jp/pds/1/201205/08/22/d0028322_22231630.gif&quot; border=&quot;0&quot; width=&quot;345&quot; height=&quot;286&quot; align=&quot;left&quot;/&gt;&lt;br/&gt;
このブログは茨城県会議員の方のものなので、「人口の割に茨木県に医学部が少ない！」ことが主張のポイントである。&lt;br/&gt;
&lt;br/&gt;
そもそも「都道府県」の配置自体が明治維新の名残であり、薩長に厚く、反政府側に薄い。&lt;br/&gt;
東北地方の過疎の問題は、例えば島根県（←ちなみに、空港が３つある県）とは異なる広域性を含む。&lt;br/&gt;
&lt;br/&gt;
宮城県も「１県１医学部」の県である。&lt;br/&gt;
以前からも「医学部新設を！」という声はあったが、震災後に仙台厚生病院と東北福祉大学が中心となってその誘致キャンペーンが展開されている。&lt;br/&gt;
&lt;br/&gt;
しかしながら、実は数年前からの「医師不足対策」として、全国の国公立医学部では定員増が措置されており（教員数は減らされているのに……溜息）、いわゆる被災３県では44&#37;の定員増、これは普通の医学部１つ分に相当する。&lt;br/&gt;
試験の採点をすると、100名分終わって、まだ残り25人もある、っていう感覚は確かに辛いといえば辛いが（苦笑）、問題は「本当に医学部を新しく作って大丈夫？」ということだ。&lt;br/&gt;
医学部新設は「ハコを作ってお仕舞い」ではない。&lt;br/&gt;
人を育てる場として長い年数にわたって機能しなければならない。&lt;br/&gt;
&lt;br/&gt;
新設医学部のメリットとしては以下のようなこともある。&lt;br/&gt;
・100名クラスの医師養成校のための教育スタッフが「純増」するのであれば、これは若手のポスト増にもなる（我が母校の歯学部のちょっと年上の先生方は歯学部新設ブームの折にその恩恵に被った）&lt;br/&gt;
・学生も教員も増えるので、（いわゆる建設需要はもちろんであるが）経済効果が（それなりに）持続する&lt;br/&gt;
・もし宮城県に新たな医学部が新設された場合には、東北大学医学部との間でその機能の住み分けが可能になる（例えば、新設医学部は地域医療を専門とし、東北大学医学部は先端医療や基礎医学研究に特化するなど）&lt;br/&gt;
だが、もっとも考えるべきなのは、「で、宮城県の新設医学部で育てた医者が、本当に過疎地の医療に言ってくれるの？」という問題である。&lt;br/&gt;
日本の医師免許は国家試験なので、取れば国内どこでも通用するし、国家試験に通った後は、「マッチング」により研修先を選ぶことができる、という制度に変わった。&lt;br/&gt;
なので、「６年間仙台（←例えば）で過ごし、じゃぁ、実家の神戸（←地域名に他意はありません）に戻って２，３年研修して、皮膚科（←診療科名に他意はありません）を開業しまーす♬」ということになってしまったら、医学部新設のために仙台に税金をつぎ込むメリットが本当にあるのかどうか、ということになる。&lt;br/&gt;
&lt;br/&gt;
そもそも「過疎の村でも良い保険診療を受けられる」という国のビジネスモデルが今後も成り立つのかどうか、という問題もあるが、地域で働くことに魅力が感じられなければ、どんなに医学部を新設しても、定員増を継続しても、医療過疎の問題は解決しないだろう。&lt;br/&gt;
医学部の入試をどのように行なって、どういう人材を受け入れるか、どういう教育をしてその人達を育てるのか、という「ソフト面」にも気を配る必要がある。&lt;br/&gt;
&lt;br/&gt;
【関連リンク】&lt;br/&gt;
河北新報：医学部新設、熱意が必要／元文部科学副大臣鈴木寛参院議員に聞く
        </content>
    </entry>
    <entry>
        <title>書評『レインツリーの国』</title>
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        <issued>2012-05-04T23:46:00+09:00</issued> 
        <modified>2012-05-04T23:47:37+09:00</modified> 
        <created>2012-05-04T23:46:54+09:00</created> 
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        <dc:subject>書評</dc:subject>
        <content type="html"> 
&lt;img class=&quot;IMAGE_RIGHT&quot; src=&quot;http://pds.exblog.jp/pds/1/201205/04/22/d0028322_23391477.jpg&quot; border=&quot;0&quot; width=&quot;300&quot; height=&quot;300&quot; align=&quot;right&quot;/&gt;一昨年くらいから有川浩がマイブームです。&lt;br/&gt;
図書館戦争シリーズを読破し、自衛隊等の三部作、『シアター！』などをこなして、『三匹のおっさん』も通過、一番最近読んだのが『レインツリーの国』（←イマココ）。&lt;br/&gt;
&lt;br/&gt;
『図書館内乱』のスピンアウトでもある『レインツリーの国』は、実は同時並行で刊行プロセスが進んでいた、というのだから驚きです。&lt;br/&gt;
以下、ネタバレになりますので、それが困る方はパスして下さい。&lt;br/&gt;
&lt;br/&gt;&lt;br/&gt;図書館シリーズの脇役ナンバーワンである小牧幹久という図書館隊員の幼馴染みの恋人、毬江が中途失聴という設定だったのだが、その毬江に小牧が奨めた本が『レインツリーの国』。&lt;br/&gt;
『レインツリーの国』の主人公の「ひとみ」（ハンドルネーム）は中途失聴なのだが、それに気づいたのは、本書の流れ通り「伸」（同じくハンドルネーム）の念願かなって初めてのデートの終わりの頃。&lt;br/&gt;
共通の愛読書『フェアリーゲーム』をきっかけとして、ひとみのブログからメールのやりとりが始まり、テキストチャットも繰り返している間にはまったく触れられていなかった事実に、伸はショックを受ける。&lt;br/&gt;
それでも、普通のカワイイ女の子よりも、ひとみの「言葉」に惹かれていた伸は、誤解の許しを乞うメールを出し、さらにデートを重ねて、聴覚に障害を持つひとみと付きあおうとする。&lt;br/&gt;
&lt;br/&gt;
有川浩は難聴に関する本による取材はもちろん、社団法人全日本難聴者・中途失聴者団体連合会の方々に話を聞くなどの情報収集をしているので、取り上げられるエピソードの一つ一つにリアリティがある。&lt;br/&gt;
聴覚障害は本書の恋人たちにとって歩み寄るべき意識の違いの一つであって、それ以上でも以下でもない。ヒロインは等身大の女の子であってほしい。（あとがきより）&lt;br/&gt;
こういう姿勢が、私が有川浩好きな理由だと思う。&lt;br/&gt;
&lt;br/&gt;
&lt;img class=&quot;IMAGE_LEFT&quot; src=&quot;http://pds.exblog.jp/pds/1/201205/04/22/d0028322_2337144.jpg&quot; border=&quot;0&quot; width=&quot;300&quot; height=&quot;300&quot; align=&quot;left&quot;/&gt;ちなみに、『図書館内乱』の中では、小牧が毬江に『レインツリーの国』を進めることが口実となって、「メディア良化委員会」が小牧を査問にかける、というエピソードがある。&lt;br/&gt;
「聴覚障害者の出てくる本を聴覚障害者に勧める行為は人権侵害である」というのだ。&lt;br/&gt;
良化委員会に対して毬江は訴える。&lt;br/&gt;
「障害を持ってたら物語の中でヒロインになる権利もないんですか？　私みたいな女の子が恋愛小説の主役になってたらおかしいんですか？　私に難聴者が出てくる本を勧めるのが酷いなんて、すごい難癖。差別をわざわざ探してるみたい。そんなに差別が好きなの？」&lt;br/&gt;
&lt;br/&gt;
実際には、『図書館シリーズ』がDVD化され、テレビでも放映されたときに、このエピソードは割愛された、という現実がある。&lt;br/&gt;
だからこそ、有川浩はこれからもペンを持って（いや、キーボードを叩いて）戦ってほしいと願う。&lt;br/&gt;
『図書館内乱』の表紙にちゃんと『レインツリーの国』が仕込まれている、なんていう小技も素敵。&lt;br/&gt;
&lt;br/&gt;

        </content>
    </entry>
    <entry>
        <title>痛ましい事故２つから</title>
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        <issued>2012-05-02T21:32:20+09:00</issued> 
        <modified>2012-05-02T21:32:04+09:00</modified> 
        <created>2012-05-02T21:32:04+09:00</created> 
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            <name>osumi1128</name>
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        <dc:subject>科学 コミュニケーション</dc:subject>
        <content type="html"> 
GWさなか、振替休日だった月曜日の新聞の一面トップは、7名が死亡、39名が負傷したツアーバスの事故だった。&lt;br/&gt;
金沢から東京ディズニーリゾートへの往路、関越道でのこと、ちょうど29日の明け方５時前、一人で乗車していた運転手は居眠りをしていたという。&lt;br/&gt;
ほんの２週間ほど前に、京都の繁華街で乗用車が暴走して歩行者が死傷した事件の後に、運転者にてんかんの持病があったことが職場で話題となり、「日本ではこういう事件が起きると、とかく＜てんかんの既往のある人には、車の免許は与えない＞というような流れになったりするけど、実際には大きな自動車事故を防ぐためには、長距離運転や超過勤務の取締りを厳しくすべきだよね……」という会話をした矢先のことであった。&lt;br/&gt;
&lt;br/&gt;&lt;br/&gt;東北大学には、日本で唯一の「てんかん科」があって、その主任教授である中里信和先生は事故直後に、てんかん患者への偏見が強まることを恐れて、ツイッター上に連続投稿をされていた。&lt;br/&gt;
暴走運転をした人が死亡しているので、原因の究明は難しいと思われるが、抗てんかん薬の服用で、7割以上の患者さんは発作をコントロールできるということもあり、単なる発作で300メートルも猛スピードで走行したとは考えにくい、というのが中里先生の見解。&lt;br/&gt;
&lt;br/&gt;
ちなみに、抗てんかん薬の中でもよく使われるバルプロ酸は、抗痙攣と抗不安作用があるために、てんかん以外に双極性障害（躁うつ病）、偏頭痛、統合失調症（精神分裂病）にも使用される。&lt;br/&gt;
バルプロ酸の神経伝達に対する作用は、抑制性の神経伝達物質を増加させることによるが、この他にもヒストン脱アセチル化酵素阻害剤としての作用があり、遺伝情報を後から“上書き”して、遺伝子の働き方に影響を与えることも知られている（エピジェネティックな変化）。&lt;br/&gt;
ごく最近の基礎研究では、脊髄損傷の治療において、幹細胞移植とバルプロ酸投与を組み合わせることにより効果が増強された、という例もある。&lt;br/&gt;
&lt;br/&gt;
一方、バルプロ酸はマタニティブルーの治療薬としても使われたことにより、胎児の発生時期によって先天奇形を持った子どもが生まれたり、自閉症発症との関連も示唆されている。&lt;br/&gt;
薬物の作用というのは、なかなか簡単なものではない。&lt;br/&gt;
昨年の福島原発事故以降、放射能の問題を気にする方が増えたが、薬物や栄養、運動、睡眠など、さまざまな環境要因の影響も考慮すべきだと思われる。&lt;br/&gt;
&lt;br/&gt;
【関連リンク】&lt;br/&gt;
毎日新聞オンライン：京都祇園暴走：てんかん発作での重大事故　過去にも相次ぐ&lt;br/&gt;
東北大学大学院医学系研究科てんかん学分野&lt;br/&gt;
ツイッターまとめ：てんかんと京都の事故に関して　東北大学病院・中里信和教授&lt;br/&gt;
NHKきょうの健康【てんかん発作症状診断治療中里信和】詳細情報&lt;br/&gt;
ブログ「再生医療が描く未来 -iPS細胞とES細胞-」より：幹細胞移植と抗てんかん薬で脊髄損傷マウスが歩行可能に　奈良先端科技大（報道記事記事まとめ）&lt;br/&gt;

        </content>
    </entry>
    <entry>
        <title>『経済危機のルーツ』を読んで（その２）：門戸開放</title>
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        <issued>2012-04-29T23:16:23+09:00</issued> 
        <modified>2012-04-29T23:16:19+09:00</modified> 
        <created>2012-04-29T23:16:19+09:00</created> 
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            <name>osumi1128</name>
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        <dc:subject>未分類</dc:subject>
        <content type="html"> 
東北大学の理念は「門戸開放」「研究第一主義」「実学尊重」となっており、これは1907年の開闢の折に初代総長の澤柳政太郎が謳ったものである。&lt;br/&gt;
この理念に則って、1913年に日本で初めて帝国大学（当時）に女子学生３名が入学したことは、何度か拙ブログで話題にしている。&lt;br/&gt;
&lt;br/&gt;
さて、先日取り上げた『経済危機のルーツ ―モノづくりはグーグルとウォール街に負けたのか』（東洋経済新報社）』だが、著者の野口悠紀雄氏によれば、日本の経済危機のルーツと辿ると、１つには「IT化の遅れ」があり、こちらは先日取り上げたのだが、もう１つ大事なことは「アンチ門戸開放」的な政策が取られたことがあるという。&lt;br/&gt;
つまり、第二次世界大戦後にドイツと日本において自動車を筆頭とする「モノづくり」産業が振興する間に、英米はむしろその競争からはむしろ撤退し、代わりに情報産業を育成した、ということに加え、経済支障と経済体制が1980年代に大きな転換を果たしたことが大きく、その舵取りは「自由化」という方向に向かったのだ。&lt;br/&gt;
&lt;br/&gt;&lt;br/&gt;マーガレット・サッチャーが英国保守党党首に選ばれたのは1975年。&lt;br/&gt;
その後、1979年の総選挙で保守党が大勝利を収め、サッチャーは首相に就任して、90年まで在任した。&lt;br/&gt;
サッチャーが行った改革は、国営企業の民営化、とくに金融業の規制緩和、所得税率の累進性緩和であり、筆者に言わせるとこうなる。&lt;br/&gt;
抽象的に言えば、「大きな政府」「福祉国家」「ケインズ主義」の見直し、ないしは否定である。…&lt;br/&gt;
サッチャーが目的としたのは、既得権に守られた国内産業を支配することではなく、むしろそれらを排除し、競争力のある効率的な産業を育てることだった。重要なのは企業の国籍ではなく、企業のビジネスモデルであり、その遂行能力であるとされたのだ。&lt;br/&gt;
この政策に関しての評価は賛否両論あるが、その後のイギリスが大きく変わったことは間違いない。&lt;br/&gt;
&lt;br/&gt;
サッチャーの規制緩和は、1980年の選挙で大統領となったロナルド・レーガンの政策にも影響を与えた、と筆者は見る。&lt;br/&gt;
レーガンも種々の自由化政策を実施し、例えばエアラインの規制緩和はアメリカの航空産業を大きく変えた。&lt;br/&gt;
&lt;br/&gt;
日本では、ちょうど中曽根内閣の時期に、国鉄、電電、専売公社が民営化されたが、その後の規制緩和は英米には及ばない。&lt;br/&gt;
依然として国の人口の割には「大きな政府」であり、福祉には膨大な予算が割かれており、種々の既得権に守られてきた企業が21世紀型に対応しそこねている。&lt;br/&gt;
&lt;br/&gt;
昨日の日経オンライン版で「国公私立大の外国人教授を倍増　20年メドに4000人 国家戦略会議が提言へ」という記事が出た。&lt;br/&gt;
明治の頃は、西洋流の科学を教える教員が日本人にはいなかったから、当然のことながら多数の外国人教師が招聘され教鞭を執った。&lt;br/&gt;
現在の日本では、大学の数も増え、高校生の半数が大学に進学するのだから状況は異なるが、「教員の８割が外国人」という外国人教員比率ダントツの宮崎国際大学なんていう大学もある。&lt;br/&gt;
ただし、こちらは小規模のリベラルアーツを専門とする大学（米国ならいわゆるシティカレッジ）なので特殊な事例として、旧帝大では軒並み１割にも満たないだろう。&lt;br/&gt;
もちろん、学生の国籍の多様性に関しても、日本の大学は鎖国に近い（もちろん、多様性という意味では、そういう大学があっても良い）。&lt;br/&gt;
&lt;br/&gt;
昨日の日経の記事は突然降って湧いたものではなく、すでに昨年の夏に「第2次大学院教育振興施策要綱」が大臣決定として公表されている。&lt;br/&gt;
教員の多様性という意味において、外国人に門戸開放するのは良いが、現時点でそれを支える事務系の英語化（まさか人数が多いからといって「中国語化」ということはないと考える）がついていけるのかどうか？&lt;br/&gt;
（先日、Englishnizationというコトバを初めて伺った。これも次のネタだ＞メモ）&lt;br/&gt;
&lt;br/&gt;
もう一つ、とくに内向き志向になっている若手研究者たちが心配するのは、すでに職に就いている教員には既得権があるが、またしても自分たちの椅子が奪われる恐れがあるという点である。&lt;br/&gt;
外国人教員の採用にあたっては、日本人教員のreplaceではなく、新たなポストとすれば良いのだろうが、その財源はどこにあるのか？&lt;br/&gt;
そもそも、教員と学生の比率に関して言えば、リベラルアーツを専門とする大学と、研究中心大学・大学院は同列に扱われるべきではなく、大学院生にきめ細やかな指導をするためには、研究中心大学の教員数は学生の数に比して少ないことも問題である。&lt;br/&gt;
&lt;br/&gt;
……うーん、話は次から次へと繋がっていく。&lt;br/&gt;
&lt;br/&gt;
＊＊＊＊＊&lt;br/&gt;
ちなみに、『経済危機のルーツ』ではサッチャーとエリザベス女王一世の類似点が挙げられていて面白かった。&lt;br/&gt;
どちらも、英国立て直しのために「私がなんとかしなくては！」という気概に溢れた女性である。&lt;br/&gt;
映画『エリザベス』も見応えがあったが、メリル・ストリープがアカデミー賞を受賞した映画を是非観に行きたい。&lt;br/&gt;

        </content>
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        <title>任期付ポジションについて考える</title>
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        <issued>2012-04-26T23:57:00+09:00</issued> 
        <modified>2012-04-27T00:06:52+09:00</modified> 
        <created>2012-04-26T23:57:41+09:00</created> 
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            <name>osumi1128</name>
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        <dc:subject>科学技術政策</dc:subject>
        <content type="html"> 
私の所属する東北大学大学院医学系研究科では、教員すべてが任期付ポジションだ。&lt;br/&gt;
これは平成14年に開始され、私も平成23年の時点（任期終了の１年前）に審査を受けた。&lt;br/&gt;
教授の任期は10年で再任可、准教授と講師は任期７年で１回のみ再任でその任期は5年、助教は任期６年で１回のみ再任でその任期は４年となっている。&lt;br/&gt;
幸い、私は次の10年も東北大で教育と研究をする権利を得ることができた。&lt;br/&gt;
&lt;br/&gt;
このような制度が採用された10年少し前は、「人材を＜流動＞させるために任期付にする」というのが「流行」だった。&lt;br/&gt;
日本では（多くの会社も含め）終身雇用が一般的であり、大学でも一度、助手（今なら助教）で採用された場合には、順調に成果があがっていれば講師、助教授（今なら准教授）、教授と昇進して、定年退官まで勤めあげる、というのが伝統的には理想形とみなされていた。&lt;br/&gt;
もちろん、A大学の助手からB大学の講師になり、C大学の助教授を経てD大学の教授になった方もそれなりの数はあるのだろうが、いちばん問題だったのは、業績のない教員でも、そのまま定年まで在籍することが多々あることだった。&lt;br/&gt;
いわゆる「万年助手」というキャリアパスだ。&lt;br/&gt;
任期制導入の裏には、我が国のアカデミア全体での人材循環もさることながら、こういう万年助手の方に任期を理由に辞職して頂くことができれば、という目論見があった。&lt;br/&gt;
&lt;br/&gt;&lt;br/&gt;私が大学院博士課程を終了した頃は、日本の中に博士研究員、いわゆるポスドクのポストはとても少なかったから、もし助手に採用されていなかったら、私はたぶん「無給非常勤講師」として研究室に在籍し、研究を続けたと思う。&lt;br/&gt;
幸い、私より先に話があった先輩が助手の席を蹴ったので（お父様の歯科クリニックに就職するため）、私のところにお鉢が回ってきた。&lt;br/&gt;
（たぶん、よく知らない人物を公募するよりも、大学院４年間見てきた学生の方が安心だったのだろう。）&lt;br/&gt;
それから10年の間に、プロジェクト研究と呼ばれる競争的な研究費が多くなり、その研究費ではプロジェクトを推進するためのポスドクを採用することができた。&lt;br/&gt;
つまり、研究費の代表者にとっては、（個々の能力はいろいろだが）博士号を持った人材を雇用して自らの研究を推進することが可能であり、博士号取得者にとっては助手と同程度の給料が得られるポジションが増えたのである。&lt;br/&gt;
（ポスドクの待遇については後述する。）&lt;br/&gt;
これは、研究費を出す側にとっても、雇用者にとっても、被雇用者にとっても、誰にとってもWin-Winになると思われ、「ポスドク１万人計画」が1996年から科学技術基本計画に盛り込まれた。&lt;br/&gt;
また、「ポスドク１万人計画」は1990年代に打ち出された「大学院重点化政策」により大学院生の定員を増やしたことの必然の帰結でもあった。&lt;br/&gt;
そうでなければ「オーバードクター」がもっと多数になっていたことだろう。&lt;br/&gt;
&lt;br/&gt;
「ポスドク１万人計画」が策定された時点において、「そのポスドクの人たちは次のキャリアパスはどうなるのか」についてどのような議論が為されたのかについては、伝聞になるが、「米国のように、専門性の高い博士人材がアカデミア以外でも活躍されるべきである」と考えられていたようだ。&lt;br/&gt;
ポスドク１万人計画は2000年までにあっさり達成され、今や1万8千人のポスドクが日本に存在する。&lt;br/&gt;
しかしながら、アカデミアのポストは2004年のいわゆる骨太政策によって「総人件費の削減」の煽りを受けて、とくに助手（現在の助教）のポストが激減した。&lt;br/&gt;
さらに最近では、定年延長により新規にオープンになるポストも減る傾向にある（ただし、団塊の世代が65歳に達した後には大量退職が予測される）。&lt;br/&gt;
したがって、ポスドクの次のポストはアカデミアに十分用意されているとは言えず、また、企業や行政も博士号取得者を受け入れる体制は不十分であり、３年〜５年の任期のポスドクを繰り返すケースが増えてきた。&lt;br/&gt;
&lt;br/&gt;
先日（4月19日）行われた科学技術担当大臣等政務三役と総合科学技術会議有識者議員との会合では、現国会提出の労働契約法改正案についての議論が為され、科学技術人材育成の観点から、ポスドク等の有期雇用者の問題が論点となった。&lt;br/&gt;
すなわち、有期雇用が５年を続けて反復更新された場合に無期雇用への転換が雇用者に義務付けられた場合に、国立大学等の現状ではそのような無期雇用ポストが用意できないために、いわゆる「雇い止め」になる可能性が高い。&lt;br/&gt;
詳しくは、同会合の資料として、日本学術会議の若手アカデミー委員会等からの意見や、近畿大学医学部講師の榎木英介さんがソーシャルネットワーク上で流れた意見をとりまとめたものを参照されたい。&lt;br/&gt;
また、東京大学副学長の五神真先生は大学運営や研究人材育成を行う立場から、現状では質の高い研究人材の育成・確保が難しいと指摘されている。&lt;br/&gt;
&lt;br/&gt;
雇用が不安定だと人々は不安になる。&lt;br/&gt;
不安度にセロトニンという神経伝達物質のトランスポーター遺伝子の多型が関係することが指摘されており、日本人には不安を感じやすいタイプの遺伝的多型を有する人が多い。&lt;br/&gt;
つまり、日本人は不安になりやすい国民性があり、だからこそ「一生、同じ会社で雇ってもらえる」安心感に基づいて個人の能力が発揮されて来たのだろう。&lt;br/&gt;
ところが、競争を勝ち抜くために欧米流の「人材流動」を一部のみ取り入れたために、種々の齟齬が生じてしまった。&lt;br/&gt;
だが、そもそもポスドクというポジションは長期にわたって在籍するべきポストではないと私は思う。&lt;br/&gt;
&lt;br/&gt;
ところで、実は、日本では人口1万人当たりの研究者数は、2010年の時点で65.6人と、主要な国々の中でもっとも多い（平成23年度版科学技術要覧）。&lt;br/&gt;
例えば米国で46.8人、英国で39.4人、EU27カ国平均で30.6人といった具合である（労働人口１万人あたりの傾向も同様）。&lt;br/&gt;
英国での大学院生数は（2007年時点で）人口1万人あたりで25人、日本は（2010年時点で）27人とほとんど変わらないので、英国では「研究者以外の仕事」に就く博士号取得者が日本よりかなり多いことになる。&lt;br/&gt;
博士号を有する高い専門性を備えた人材を社会がどのように活用すべきなのか、根本的に問い直すべきであろう。&lt;br/&gt;
ポスドク問題の本質は、むしろここにあると考えられる。&lt;br/&gt;
&lt;center&gt;&lt;img class=&quot;IMAGE_MID&quot; src=&quot;http://pds.exblog.jp/pds/1/201204/26/22/d0028322_235305.jpg&quot; border=&quot;0&quot; width=&quot;500&quot; height=&quot;407&quot;/&gt;&lt;/center&gt;&lt;br/&gt;
&lt;center&gt;&lt;img class=&quot;IMAGE_MID&quot; src=&quot;http://pds.exblog.jp/pds/1/201204/26/22/d0028322_235655.jpg&quot; border=&quot;0&quot; width=&quot;500&quot; height=&quot;374&quot;/&gt;&lt;/center&gt;&lt;br/&gt;
【参考リンク】&lt;br/&gt;
文部科学省科学技術要覧平成23年度版（PDF）&lt;br/&gt;
科学技術政策担当大臣等政務三役と総合科学技術会議有識者議員との会合（4/19）資料&lt;br/&gt;

        </content>
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        <title>パブコメ「学術研究の大型プロジェクトの推進に関する基本構想　ロードマップの改訂（案）」</title>
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        <issued>2012-04-23T06:56:00+09:00</issued> 
        <modified>2012-04-23T06:57:01+09:00</modified> 
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        <dc:subject>科学技術政策</dc:subject>
        <content type="html"> 
文科省からのパブコメ募集が締切りまで残り2週間となりましたので、こちらに記載しておきます。&lt;br/&gt;
科学技術・学術審議会学術分科会の下に置かれた研究環境基盤部会学術研究の大型プロジェクトに関する作業部会のまとめた「学術研究の大型プロジェクトの推進に関する基本構想　ロードマップの改訂　－ロードマップ2012－」に関するものです。&lt;br/&gt;
生命科学系の研究は、大型の加速器やら望遠鏡を作って皆でそれを利用する、というスタイルではないので、どのようにして政策誘導型ではない基礎研究を盛り上げていくのか、とても重要な課題です。&lt;br/&gt;
趣旨：&lt;br/&gt;
科学技術・学術審議会学術分科会研究環境基盤部会学術研究の大型プロジェクトに関する作業部会（主査：飯吉 厚夫（中部大学総長））では、日本学術会議が策定したマスタープランを踏まえ、学術研究の大型プロジェクト推進に当たっての優先度を明らかにする観点から、学術研究の大型プロジェクトの推進に関する基本構想「ロードマップ」を策定し、平成22年10月に公表しました。&lt;br/&gt;
&lt;br/&gt;
平成23年9月に日本学術会議がマスタープランの小改訂を行ったことを踏まえ、本作業部会において、新たに盛り込まれた15計画を中心に検討が行われ、ロードマップの小改訂（案）が取りまとめられましたので、意見募集を実施します。（下記HPより転載）&lt;br/&gt;
&lt;br/&gt;
募集期間：平成24年4月11日（水曜日）～平成24年5月7日（月曜日）&lt;br/&gt;
リンク先はこちら&lt;br/&gt;

        </content>
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        <title>『経済危機のルーツ ―モノづくりはグーグルとウォール街に負けたのか』を読んで（その１）</title>
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        <issued>2012-04-19T17:25:27+09:00</issued> 
        <modified>2012-04-19T17:25:28+09:00</modified> 
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        <dc:subject>科学技術政策</dc:subject>
        <content type="html"> 
&lt;img class=&quot;IMAGE_RIGHT&quot; src=&quot;http://pds.exblog.jp/pds/1/201204/19/22/d0028322_175295.jpg&quot; border=&quot;0&quot; width=&quot;300&quot; height=&quot;300&quot; align=&quot;right&quot;/&gt;&lt;br/&gt;
野口悠紀雄氏の本は『超整理法』が最初であったが、先日来『経済危機のルーツ ―モノづくりはグーグルとウォール街に負けたのか』（東洋経済新報社）を読んでいた。&lt;br/&gt;
リーマンショックの後、2010年に刊行された本ではあるが、まだ賞味期限内だと思うし、「日本の経済低迷を理解するために歴史に学ぶ」として戦後の経済、バブル、そして凋落辿る部分は、歴史なので変わらない。&lt;br/&gt;
&lt;br/&gt;
この本で繰り返されているのは、日本とドイツは1960年代、1970年代に工業製品の産生を強力に進めて大きく成長したが、その後、バブルを謳歌している80年代に、米英が構造改革を図ったのに対して、そのままの路線を続けた結果が、90年代の凋落の原因であるということだ。&lt;br/&gt;
歴史というのは皮肉なものだが、70年代にモノ作りでは日本に負けると思った米国では、さっさとIT産業に移行を図ったし、英国では経済の自由化政策によりロンドン・シティに企業と資金が集まってきた。&lt;br/&gt;
&lt;br/&gt;
日本のIT化が上手く進まなかったことについて、私は多くの日本人が情報系サービスに関してのある種「胡散臭さ」を持っていることが原因なのではないかと思う。&lt;br/&gt;
それは、PCが広く普及した理由に「エロ動画」をこっそり見たいという欲望が隠されていたり、「２ちゃんねる」というソーシャルネットワークの活用のされ方が得てして「匿名」で「ネガティブ」なものであることから感じるのだ。&lt;br/&gt;
&lt;br/&gt;
&lt;br/&gt;&lt;br/&gt;2005年にブログを始めたときに「大丈夫ですか？　そんなことして……」と言われたし、2009年にTwitterアカウントを取ってつぶやき始めたときにも、多くのアカデミアの知り合いの方々は結構ネガティブな反応を示された。&lt;br/&gt;
日本ではむしろ遅れて浸透しつつあるFacebookは「実名で登録しましょう」キャンペーンが展開され、昔の同級生を見つけたりするのに役だっているが、それでも「なりすまし」のアカウントはある。&lt;br/&gt;
&lt;br/&gt;
昨晩に回ってきたTwitterのつぶやきを見てびっくりした。&lt;br/&gt;
御確認下さい。 @toshio_tamogami 私の情報では、東北大学に被爆者が搬送されてお&lt;br/&gt;
り、すでに700名近くが死亡したと聞いています。東北大学病院がんセンター長の山&lt;br/&gt;
田医学博士と、福島原発の現場で働いた作業員の親方からですが・・・・。 @tohoku&lt;br/&gt;
_univ_med&lt;br/&gt;
いかにもガセのネタだが、それでもリツイート（引用）して拡散されてしまうと、東北大学医学系研究科公式アカウント@tohoku_univ_medとしては対応しなければならなくなる。&lt;br/&gt;
東北大・医学系広報担当です。以下のツイートを頂いておりますが、当方では、全く&lt;br/&gt;
そういった事態は確認していません。　「私の情報では、東北大学に被爆者が搬送さ&lt;br/&gt;
れており、すでに700名近くが死亡したと聞いています。東北大学病院がんセンター&lt;br/&gt;
長の山田医学博士と、・・（略）」&lt;br/&gt;
&lt;br/&gt;
Twitterの140文字の制限はトラフィックを軽くするための工夫であるが、リツイートの間に変な削除のされ方をすると、最初の発信元がどのアカウントなのかわからなくなるのは困ったものだ。&lt;br/&gt;
&lt;br/&gt;
一応、震災記録集によると、311震災後に東北大学病院で行われたスクリーニングサーベイは少なくとも422名、うち、除染に至ったのは9名、とのこと。&lt;br/&gt;
（なお、上記は業務の一環として勤務時間内に発信しておきます）
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        <title>放射線量＠東北大各キャンパス</title>
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        <issued>2012-04-16T19:57:00+09:00</issued> 
        <modified>2012-04-16T20:02:58+09:00</modified> 
        <created>2012-04-16T19:57:11+09:00</created> 
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        <dc:subject>東北大学</dc:subject>
        <content type="html"> 
東北大学では毎日、放射線量の定点測定を行なっているのですが、昨年度末に測定された各キャンパスの種々のエリアの空間放射線量がHPに掲載されました。&lt;br/&gt;
下記は医学部のある星陵キャンパスのものになります。&lt;br/&gt;
&lt;center&gt;&lt;img class=&quot;IMAGE_MID&quot; src=&quot;http://pds.exblog.jp/pds/1/201204/16/22/d0028322_1940272.jpg&quot; border=&quot;0&quot; width=&quot;500&quot; height=&quot;478&quot;/&gt;&lt;/center&gt;&lt;br/&gt;
見ていだけば、3月2日の測定で0.05〜0.08しかないことが分かると思います。&lt;br/&gt;
0.09の値があるのは、側溝などがある箇所ですね。&lt;br/&gt;
&lt;br/&gt;
ちなみに、他大学の空間放射線量測定結果の公表は以下の通り。&lt;br/&gt;
北海道大学（工学部）&lt;br/&gt;
東京大学：2011年12月のモニタリング結果（以降公開情報無し）&lt;br/&gt;
名古屋大学：公開情報無し&lt;br/&gt;
京都大学：公開情報無し&lt;br/&gt;
大阪大学&lt;br/&gt;
九州大学&lt;br/&gt;
&lt;br/&gt;
1993年の世界各地の大地からの自然放射線量はこちら。
        </content>
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        <title>アートな表紙</title>
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        <issued>2012-04-14T17:43:00+09:00</issued> 
        <modified>2012-04-16T22:45:07+09:00</modified> 
        <created>2012-04-14T17:43:19+09:00</created> 
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        <dc:subject>アート</dc:subject>
        <content type="html"> 
そういえば、紹介し忘れていたのだが、数学科の友人K先生が、４月からは東北大学の原子分子材料学後頭研究所WPI-AIMRの機構長になって、つまりは部局長扱いになられた。&lt;br/&gt;
機構長からのメッセージ&lt;br/&gt;
法学研究科の水野先生に続いて、女性の部局長は二人目。&lt;br/&gt;
年上のオジサマ達を率いていかれるのはさぞかし困難も多いと思うが、心から応援したい。&lt;br/&gt;
&lt;br/&gt;
……で、だいぶ前に彼女と話をしていたときに「真理は美しい数式で表される」というような内容のことを言われて激しく同意。&lt;br/&gt;
E=mc^2でもオイラーの等式でも、確かに数式そのものがシンプルで美しい。&lt;br/&gt;
私の分野は分子生物学や神経科学ではあるけど、形態分野も確かに「美しさの中に真実がある」と思えてならない。&lt;br/&gt;
少なくとも、エントロピーの増大に反逆している「偏り」には生物の本質がある。&lt;br/&gt;
&lt;center&gt;&lt;img class=&quot;IMAGE_MID&quot; src=&quot;http://pds.exblog.jp/pds/1/201204/16/22/d0028322_22442498.jpg&quot; border=&quot;0&quot; width=&quot;500&quot; height=&quot;650&quot;/&gt;&lt;/center&gt;&lt;br/&gt;
&lt;br/&gt;&lt;br/&gt;今日の画像は生命科学系の権威ある国際誌Cellの3月16日号の表紙。&lt;br/&gt;
ラボのセミナー室に転がっていて「あ！　これは……」と気づいた。&lt;br/&gt;
この作品はLisa Nilssonというアーティストによる、いろいろな種類・色の紐を用いたもの。&lt;br/&gt;
（本日Cell Pressがサーバメンテ中らしく、大きな画像が落とせませんでしたので、後日差し替えます）&lt;br/&gt;
Cell Pressに限らず、Nature系でも最近はアートな表紙が多々ある。&lt;br/&gt;
こういうサイエンスとアートのコラボレーションが、新たな想像や創造を生むと思えてならない。&lt;br/&gt;
On the cover: A coronal section of a male torso will internal organs and tissues represented by quilling, a technique in which the gilded edges of of books and narrow strips of paper, in this case Japanese mulberry paper, are rolled and shaped. The artwork displayed is by Lisa Nilsson and was photographed by John Polak. The intricacy of the human biology that go awry in disease states.&lt;br/&gt;
Lisa Nilssonの公式web site&lt;br/&gt;
John Polakの公式web site
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        <title>「かなぎ」という魚</title>
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        <issued>2012-04-08T23:51:00+09:00</issued> 
        <modified>2012-04-09T00:01:14+09:00</modified> 
        <created>2012-04-08T23:50:53+09:00</created> 
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            <name>osumi1128</name>
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        <dc:subject>味わう</dc:subject>
        <content type="html"> 
&lt;img class=&quot;IMAGE_RIGHT&quot; src=&quot;http://pds.exblog.jp/pds/1/201204/09/22/d0028322_004114.jpg&quot; border=&quot;0&quot; width=&quot;300&quot; height=&quot;400&quot; align=&quot;right&quot;/&gt;先日、日帰り東京出張の折に行った和食のお店で、天豆や焼き筍はもちろんのこと、蛍烏賊の石焼、山菜天麩羅、生桜海老の天麩羅など春の味覚を満喫しましたが、その折に「かなぎ」というお魚を頂きました。&lt;br/&gt;
軽く干してを炙ったようなかんじだったのですが、初めて聞く名前だったので、後で調べてみました。&lt;br/&gt;
&lt;br/&gt;
どうも、小さめの黍魚子のことを長崎では「かなぎ」と呼ぶらしいのですが、玉筋魚（いかなご）を「かなぎ」と呼ぶこともあるらしく、前者はニシン目で、後者はスズキ目です。&lt;br/&gt;
ま、いずれにせよ、「金釘」がなまって「かなぎ」となったらしく、要は小さな細い魚ということですね。
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