2017年 04月 16日 ( 1 )

再び奈良女子大学に行ってきた:シンポジウム「理数教育における魅力の創造」に参加

前回は2015年の11月に講義のために伺ったのですが、奈良女子大学の理系女性教育開発共同機構Core of STEMという組織が主催するシンポジウム「理数教育における魅力の創造」の講演に呼ばれて、再び奈良へ。

学長、担当理事の先生もご出席の中、同プロジェクトに関わる吉田信也先生が3月に行ったシンポジウムの報告として、「なぜ、女子生徒は理数系の科目に魅力を感じないのか、ではどうすれば良いのか?」についての奈良女子大の取り組みについてお話になりました。

興味深いと思ったのは、国語、社会、数学、物理、化学、生物、地学の教科に対するイメージとして「情緒的である」という感じ方に関しての高校生徒で男女差が見られたこと。もちろん、国語に対しては男女ともに情緒的であると捉えている人数が多いのですが、数学や物理に対して男子生徒は「情緒的である」と捉えているのに対して、女子生徒はそうではない。

これは、男子生徒は数学や物理に対して「ロマン」を感じることができる、そのような先人のロールモデルの気持ちを共有したり、追体験できるということなのではないかと思いました。

ともあれ、女子が好まない物理に対して、もっと身近なところから導入する工夫ができるのではないか、ということで、そのような教材やテキストを作ろうとしているようです。例えば「光」を学ぶのに、日焼け止め、虹、ダイヤモンドの輝きなどの入り口が考えられるなど。

私の講演は「なぜ理系に進む女性は少ないのか?」という、訳本のタイトルと同じ題目で60分の時間を頂きました。過日のTEDxTohoku Universityのときは15分の持ち時間でしたが、60分あると、かなり多数の事例を挙げて話すことができます。小さいときからの「刷り込み」が女性の理系進学を阻むこと、「無意識のバイアス」に気づくことや、「意識を変えること」、「ネットワーキング」などの重要性などについて話しました。
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その後、東北大学サイエンス・エンジェルの2名もショートトークを行いました。
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環境科学研究科および理学研究科の女子大学院生です。

奈良女子大からも、学部生(なんと、一家4人のうちお父さん以外が奈良女関係とのこと)と大学院生が発表。
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参加者の中には、奈良女子大学附属高校の女子生徒さんも。
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終了後の懇親会では、さらに意見交換を。個人的には、女子大が女性のリーダー育成に果たす役割も大きいと思っています。
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by osumi1128 | 2017-04-16 22:39 | 科学技術政策 | Comments(0)