大隅典子の仙台通信:アート
2019-12-22T23:27:48+09:00
osumi1128
大隅典子の個人ブログです。所属する組織の意見を代表するものではありません。
Excite Blog
OGATA YAMAを訪れました
http://nosumi.exblog.jp/27909030/
2019-12-22T22:15:00+09:00
2019-12-22T23:27:48+09:00
2019-12-22T22:27:28+09:00
osumi1128
アート
1月のイベントに什器を使わせて頂くためのお打ち合わせに、今年6月にオープンしたOGATA YAMAをお訪ねしてきました。
家具や空間をデザインするアーティストである尾形欣一さんのギャラリーを兼ねた自宅です。
場所は泉ヶ岳の森の中、清川という渓流のほとり。仙台市内から車で40分ほど。
壁から天井の曲線や質感が面白く、ぽっかり空いた丸い天窓や、テラスの真ん中の吹き抜け(?)部分からの景色より季節ごとの佇まいが楽しめる素敵な空間でした!
尾形さんデザインの什器の他に、ガラス作家の村山さんの作品なども展示販売されています。
画像は屋外エリアに置かれたストーブですが、これからの季節は室内でも薪ストーブが活躍とのこと。
情報は下記をご参照下さい。
★OGATA YAMAがopenいたしました★★
ご入館:予約有料制(飲物付)で
専用Tel:090-7067-2570
詳しくは↓
https://www.ogata-japan.com/ogata-yama
・有限会社オガタ (OGATAInc.)
・株式会社 Ogata Kin-ichi Design Office
981-3225 仙台市泉区福岡字下鎖13-2
tel022-348-2570 fax 022-348-2560
http://www.ogata-japan.com/
facebook
https://www.facebook.com/OGATAInc/
海馬ガラス工房 KAIBA GLASS WORKS
村山耕二 KOJI MURAYAMA
https://kaiba.org/
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シルク・ドゥ・ソレイユの進化
http://nosumi.exblog.jp/27615929/
2019-05-25T15:17:00+09:00
2019-05-26T16:02:23+09:00
2019-05-25T11:18:53+09:00
osumi1128
アート
個人的には、メインキャラクターの中で、日本人女性が演じていた「クララ」が好きです。それから、アクロバットで一番感心したのは、巨大なトランポリンで行う「アクロネット」。たぶん他の方がタイミング合わせることによって、より高く飛ばされるようになっているのでは? 逆に、「シアター・オブ・ハンズ」も手の指だけでこんなに豊かな世界が描けるというところに感動。
キュリオスの世界は、産業革命時代が進行していたヴィクトリア朝。不思議な世界感に包まれました。
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バンクシーのオークションとかけて、くまのプーさんと解く
http://nosumi.exblog.jp/27151083/
2018-10-09T07:26:00+09:00
2018-10-09T07:26:50+09:00
2018-10-08T19:10:58+09:00
osumi1128
アート
匿名の(複数名のユニットという説もあり)バンクシーはストリート・アートが有名で、政治的なメッセージも強い。
「Girl with a Baloon」はバンクシーのレガシーともいえるモチーフで、プリントだったり、壁に描かれたものだったり、少しずつ異なる多数の作品がある。もともとは2011年のシリア内戦に対する反戦メッセージが込められているとのこと。さらに、2017年6月には「保守党以外に投票したら少女と風船の作品を無料で進呈する」という企画(!)が計画されたのだが、これは選挙違反にあたるということで撤回された。
今回、オークションで「風船を持った少女」が落札されて、さらにそれがバンクシーにより予めフレームに仕込まれたシュレッダーによって裁断されるという「事件」は、バンクシーの個性を一段と際立たせたことになるが、シュレッダーされた作品の価値も、さらに高まったかもしれない。
美術館に掛けられた名画が、強盗によって盗まれたり、火災報知器が作動してスプリンクラーが回って、流れた絵の下に本当の作品が現れたり……というようなストーリーの映画はあったが(今、調べてみたら「The Thomas Crown Affair」だった)、まさかリアルにこんなことが起きるとは、そしてそのメイキングを含む動画(例えばこちらのGuardianのサイト参照)があっという間にYouTubeに上げられるとは……。こうした全体の営みがアートになるのが現代という時代なのかもしれない。
……それで久しぶりに「赤い風船を持った少女」の画像をネット検索して、つらつら眺めて、これってどこかで見た構図に近い……と思い出したのは……
そう、くまのプーさん。(画像は「プーとおとなになった僕」というディズニー実写アニメ映画の日本語版サイトより拝借)
映画の中では、赤い風船が鍵となっていて、主人公、おとなになったクリストファー・ロビン(Christpher Robin)の娘、マデリン(Madeline)という少女が風船で遊ぶシーンがある。バックグランドに流れる音楽は「マデリンの赤い風船」というタイトルでサウンドトラックに収録されている。クリストファー・ロビンがロンドンの駅でプーのために買って、サザンプトンの昔の家や、プーやその仲間たちと遊んだ「100エーカーの森」に持って帰った赤い風船は、「無くしてはいけないピュアな心」の象徴のように扱われている。
ちなみに、最初に書かれた1926年の本『Winnie-the-Pooh』では、挿絵はカラーではない。プーさんの風船は蜂蜜を取るために使われた。そして、ディズニー映画になった当初、赤いセーターを着たプーさんが持っていたのは青い風船。でも実写版映画としては、全体的に英国のやや暗い雰囲気の色調の中では、確かに青よりも赤の方が目立つ。例えば以下のようなシーンには、やっぱり赤い風船でしょう(ただし、色覚バリアフリー的にはどうなのか……)。
どの時点で赤に変わっていったのかは、人文社会学的な研究テーマとして面白そう。(画像はクレジット・フリーのもの)
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パラリンアート
http://nosumi.exblog.jp/26994362/
2018-07-20T07:17:00+09:00
2018-07-20T12:34:01+09:00
2018-07-19T22:29:38+09:00
osumi1128
アート
どんなグリーンが届くのかとても楽しみだったのですが、グリーンはオーガスタ(極楽鳥花)、鉢カバーのデザインはANNAさんという方のSA-KU-RAというもののようです。障がい者自立支援機構の代表理事は野田聖子議員。
パラリンアートのHP>ANNAさんのプロフィール
パラリンアートに登録されているアーティスト一覧
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銀磨き
http://nosumi.exblog.jp/26775382/
2018-05-12T07:40:39+09:00
2018-05-12T07:49:24+09:00
2018-05-12T07:49:24+09:00
osumi1128
アート
どなたに頂いたのか思い出せない紅茶用の銀製品。気付いたら曇ってきたので、専用の布で磨いたら、輝きを取り戻しました。
歯学部出身なので、金属鋳造や研磨の素養があります。低学年の時に石膏棒から歯の形を彫り出す「歯型彫刻」なる授業があるというのも、アート系。あと、材料学も勉強するので、剪断応力、なんていう用語も、自分の記憶の古いフォルダに格納されています。工学とも馴染みのある分野ですね。
銀磨きにしろ、ステンレスの鍋磨きにしろ、美しくなるのを見るのは、心が安らかになります。
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ハンカチーフ
http://nosumi.exblog.jp/26753921/
2018-05-04T09:41:29+09:00
2018-05-04T09:46:34+09:00
2018-05-04T09:46:34+09:00
osumi1128
アート
過日、お祝いに頂いたレースの縁取りのハンカチーフ。美しい。いつ使おう?
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塚田稔先生の「仮面舞踏会」
http://nosumi.exblog.jp/26509990/
2018-02-23T07:39:00+09:00
2018-02-23T07:39:26+09:00
2018-02-22T23:23:38+09:00
osumi1128
アート
東北大学の工学研究科で博士号を取られ、玉川大学に脳科学研究所を設置されるのに大きな貢献をされた塚田先生が、生命科学研究科のプロジェクト研究棟の完成を記念して寄贈された絵を久しぶりに拝見しました。
ご自身の体験を元に『芸術脳の科学』というブルーバックスも書かれておられます。
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ヴェニスの運河
http://nosumi.exblog.jp/26338089/
2018-01-11T08:00:00+09:00
2018-01-10T19:52:56+09:00
2018-01-10T19:52:13+09:00
osumi1128
アート
そのあたりの話がちょうど「サライ」のweb版に載っていた。漱石の心も動かした風景画家・吉田博の回顧展
より長い引用が載っているのはこちら。生誕140年 吉田博展(損保ジャパン日本興亜美術館)
美禰子の「ずいぶんね」という台詞が心に残る。
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古染のお皿
http://nosumi.exblog.jp/26327720/
2018-01-07T11:58:42+09:00
2018-01-07T12:47:36+09:00
2018-01-07T12:47:36+09:00
osumi1128
アート
古染付
こそめつけ中国の明(みん)朝末期に景徳鎮窯(けいとくちんよう)で焼かれた粗雑な染付磁器。古染付の呼称は、日本で近代になってからつけられたもので、江戸時代には南京(ナンキン)染付のなかに含められていた。古染付は2種に大別される。その一つは碗(わん)、皿、鉢などの日常食器であり、造りは薄手で、見込にはいかにも飄逸(ひょういつ)で軽妙洒脱(しゃだつ)な絵模様が描かれているのが特色である。この絵画風の文様に魅力を感じた江戸初頭の茶人が、好みの茶道具に絵付させて新味を得ようと、景徳鎮窯に水指(みずさし)、花生(はないけ)、向付(むこうづけ)、鉢、香合(こうごう)などの焼造を注文し、その結果つくられたのが、いま一つの粗厚で風韻のある古染付である。後者は明の天啓年間(1621~27)に優品の多くが焼造されたとみられる。[矢部良明]]]>
サントリー美術館で曜変天目茶碗を観て
http://nosumi.exblog.jp/22201816/
2015-09-21T22:20:00+09:00
2015-09-21T22:22:16+09:00
2015-09-21T22:20:00+09:00
osumi1128
アート
過日、東京出張の用務と用務の隙間でサントリー美術館の『藤田美術館の至宝 国宝曜変天目茶碗と日本の美』を駆け足で観てきました。さすがに国宝。釉薬の美しさは鳥肌モノでした。個人的には、下さるというなら(←いつもの仮定のお楽しみ♬)、重文の大井戸茶碗「銘 蓬莱」よりも、小井戸茶碗の「銘 面影」が、ちょっと小ぶりで好きですね。繕ってある(金継)というのも、完璧でないモノにも美を見出す日本文化ならではの面白さがありますし。画像はこちらのサイトの33番めのものを御覧ください。数寄者乃手鑑 井戸茶碗(小井戸編)
サントリー美術館展示のプレスリリースはこちら
昔の掛け軸や屏風などを眺めながら、そういえば同じモチーフだったり、同じような構図だったりするものは多数あるなぁと思いました。琳派の「風神雷神図」は俵屋宗達→尾形光琳→酒井抱一と写されていますが、もっとマイナーなレベルで似ているものは多数あります。これは西洋美術でも同様ですね。キリスト教の宗教画で繰り返し描かれてきたエピソードは、受胎告知にせよ、聖母子像にせよ、どうしたって似てはいますが、それでもダ・ヴィンチはダ・ヴィンチだし、ボッティチェッリはボッティチェッリだし。
日本美術の「写し」という伝統で言えば、屏風絵を焼き物に写したり、あるいは着物にも写しがあります。もはや着るアートですね。たまたま見つけたこちらのHPのトップページに置いてある動画で、着物というフレームにどのように絵を描き、繕いや金泥などを施すのかが出ていたのでご参考まで。
ZONE きものデザイン研究所HP
ちなみに、サントリー美術館と同じフロアの雑貨屋さんというか、和デザインのお店は、日本通の外国人の方のお土産にお勧めです♬
さすがミッドタウン、歩いているだけで素敵なディスプレイにインスパイアされます🎶
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映画「Woman in Gold」を観ました
http://nosumi.exblog.jp/22098844/
2015-08-31T15:40:00+09:00
2015-09-01T16:40:15+09:00
2015-08-31T15:40:49+09:00
osumi1128
アート
グスタフ・クリムトは大好きなアーティストで、「アデーレ・ブロッホ=バウワーの肖像」は彼がお得意とする、金箔をふんだんに使った装飾的な女性のポートレイトですが、この逸話は不学にして知りませんでした。マリア・アルトマンというアデーレの姪と、同じくオーストリアにルーツのある、シェーンベルクの曾孫にあたるかけ出し弁護士ランディ・シェーンベルクが、絶対に勝ち目はないだろうという裁判に挑むというチャレンジを軸としつつ、ナチの時代にどのように家族が引き裂かれ、不当に財産が没収されたのかという歴史的な振り返りが随所に挟み込まれていました。
訴訟が行われたのはマリアがすでに80歳の頃とのことでしたが、オーストラリアの国や美術館として、すでに国の宝として公開されているアデーレその他のクリムト作品を手放すことはしたくないという思惑もあり、本当に複雑でデリケートな事件だったのだと想像します。作品は現在、ニューヨークのノイエ・ギャラリーに展示されているとのこと。リアルに観に行かなくっちゃ!
ちなみに、このブログ投稿は機中より。これから羽田のラウンジ以降に届いた40件のメールを処理します……。
【追記】日本公開は11月27日(金)からとのことです♬映画『黄金のアデーレ 名画の帰還』クリムトの名画をめぐる、奇跡の実話 - 主演ヘレン・ミレン
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心の復興を祈って:仙台市博物館で薬師寺のお宝を見てきた
http://nosumi.exblog.jp/21841644/
2015-05-31T21:25:00+09:00
2015-05-31T21:33:51+09:00
2015-05-31T21:25:01+09:00
osumi1128
アート
薬師寺でもごく限られた時期にのみ公開される国宝吉祥天女が、期間中、ずっと展示されているというのは、たいへんに有り難いことです。そのほかにも、国宝聖観世音菩薩立像、重文の四天王像、地蔵菩薩立像、弥勒菩薩坐像等、20数点が展示されていました。
吉祥天女は、思ったよりも小さく、館内の照明も暗くされているので、ヴィデオ解説を見てから、再度見なおした方が良いかもしれません。
聖観世音菩薩は銅造鍍金で艶があり、優しいお顔と若々しい体躯が印象的。普段は見られないであろう後面にも各種の飾りが施されているのが見られるのも、こういう博物館展示の有り難いところです。
公式HPのブログ:イケメンに会いにきませんか?
また、今回、福島の能満寺というところにある虚空蔵菩薩坐像が、薬師寺の文殊菩薩坐像と同じ時期に同じ作者によって作られたのではないか、という可能性があるため、並べて展示されていました。
公式HPのブログ:再び …並んだ二つの仏像
薬師寺は戦後も写経によって復興を目指すなどの活動をされたとのことで、今回の東日本大震災後も、管長はじめ、何度も被災地訪問もされており、今回の特別展も巡回はせずに仙台のみの開催とのことでした。「私たちは心の復興を祈ることで役に立ちたい」との管長の言葉が印象的でした。
すでに来場者は4万人突破とのこと。会期は6月21日まで。
おまけ画像: 仙台市博物館には魯迅の碑や、伊達政宗胸像などもあります。新緑が美しい季節です。
仙台市博物館から川内萩ホールまでは歩いて10分ほど。先日もご紹介した「カフェ・モーツァルト クレーズ・コーヒー」は週末も営業中。この日もほどよくお客さんが入っていました♬ 画像はランチの「ホエー豚とキャベツのパスタ」。
萩ホール正面に広がる景色。今なら、カフェのベランダも気持ち良いと思います。
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「アート・イン・ホスピタル」ってイイね!
http://nosumi.exblog.jp/21564905/
2015-02-17T12:45:00+09:00
2015-02-17T12:48:19+09:00
2015-02-17T12:45:36+09:00
osumi1128
アート
こちらのマティスは複製のリトグラフですが、この他にも多数、患者さんが順番を待っているエリアから見えるところに掛けられています。
ふぅん、と思って、会計を待つ間に、ふと病院の発行する冊子『Tokyo SAISEIKAI Chuo』No. 69(2013秋)を手にとって見ましたら、「”アート・イン・ホスピタル”のご紹介」という記事がありました。平成23年度から「院内に所蔵する絵画をはじめとした美術院を有効活用し、環境面でのホスピタリティーを高めること」(同冊子より)を目的として委員会が発足し、5カ年計画ビジョン2016が進行中とのこと。
『Tokyo SAISEIKAI Chuo』No. 69(2013秋)(PDF):記事は2ページ目に書かれています
「患者さんのお孫さんが描かれた可愛らしいクレヨン画から著名な作家の作品まで様々な収蔵品」(同冊子より)を、慶応義塾大学(地元の利ですね!)の学生さんの協力も得て整理し、画像をアーカイブ化した後に、種々展示しているそうです。
素敵な試みだなぁと思いました。
東北大学病院も、1階の外来棟から南北に繋がる「ホスピタルモール」というエリアを中心に、寄贈された絵画や、院内学級(正確には木町通小学校の院内分校)の生徒さんたちの作品などが折々に飾られています。通りかかるお見舞いの方々や医療従事者の方々が、ときどき立ち止まって眺めておられるのを目にします。病院広報室が担当されているFacebookでもよく画像がアップされていて和みます(下記も数日前の記事より拝借♬)。
ちなみに、上記の済生会中央病院の冊子で気づいたのですが、現在、秋篠宮殿下を総裁とする同病院は、2015年に100周年を迎えるとのこと。東北大学病院もちょうど今年が100周年なので、種々の行事が予定されています。不肖ながら私も6月のシンポジウム末席に登壇予定。
東北大学病院100周年特設サイトはこちら
まだ一部残っている古い門が記念事業のロゴマークにあしらわれていて素敵。オレンジ色は病院のテーマカラーですね。
あと146日とカウントダウンされています。
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「医は仁術」に見る和魂洋才
http://nosumi.exblog.jp/20794784/
2014-06-09T23:55:00+09:00
2014-06-10T23:27:35+09:00
2014-06-09T23:55:33+09:00
osumi1128
アート
江戸時代の各種の展示から、徳川幕府の築いた安定的時代に、日本の医学・医療のレベルがいかに高かったかが、今日の長寿に繋がっているのだと感じられました。
医学部の学生さんは必ず医の倫理の講義で「ヒポクラテスの誓い」を学ぶはずですが、それよりも日本なら「医は仁術」を伝えた方が良いかもしれません。下記は特別展HPより。
「仁」は、儒教で重視された“他を想う心”である。
古来より“和”を大切にしてきた日本で、「仁」は身分の上下なく、誰もが持つべき思想として人々に受け入れられた。
気配り、気遣い、おもてなしのように、「仁」の心は日本文化の根幹となった。
その「仁」が育んだ日本の医。それは途切れることなく脈々として今に繋がっている。私自身は、なぜ日本の解剖図はリアルではないのか、という文化的な違いに興味があります。例えば、有名な『ターヘル・アナトミア』という解剖図譜が翻訳されて『解体新書』になった訳ですが、銅版画で描かれた図と、木版で作成された図のタッチはずいぶん違うように思われます。
上記はオリジナル。
下記は翻訳の挿絵(裏が透けてますが……)。
ちょっとわかりにくいかもしれませんが、銅版画の方がより細かく線が引けるので、「線で影を表す」のが西洋流。輪郭線を描いてしまうのが和風。西洋流は「光と影」で表すのに対して、和風は「輪郭」が大事。
そのような道具とスキルの違いが、認知機能にどんな影響を与えたのか夢想します。西洋医学に習って腑分けを始め、絵師にスケッチを取らせてなお、それらの絵が「リアル」ではない、でもその向うにリアルなものを見ることができるのが日本特有の認知様式なのでしょうか。漫画MANGAも輪郭中心の作風ですし。
最後の「パラパラ漫画」のコーナーでは、女医のお母さんが主人公で、ちょっと涙腺が……。次の週末までなので、お時間のある方は是非、上野の科博にGO!
【参考リンク】
東北大学デジタル図書館:解体新書
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村山耕二さんのガラス
http://nosumi.exblog.jp/20164161/
2013-12-29T21:14:00+09:00
2013-12-30T16:41:59+09:00
2013-12-29T21:11:32+09:00
osumi1128
アート
過日、仙台市の郊外、秋保に工房を構えるガラス作家の村山耕二さんの作品展を訪ねて来ました。
村山さんのガラスには、サハラ砂漠や地元の広瀬川などの砂が用いられていて、それぞれ独特の色合いを醸しだしています。
数年前にメディアテークの傍のギャラリーに立ち寄ったときに見つけて、それ以来のファンです。
今回の作品展は、ちょうど村山さんが今年のグッドデザイン賞にも選ばれたところなので、なおおめでたいことでした。
実はガラス工房の名前が「海馬」というのですが、それは「記憶に残るような仕事を」という思いを込めてとのことです。
こんど、2月か3月に石巻かどこかだったと思うのですが、地元の皆さんに各自、自宅があった土地の砂を持ってきてもらって、その砂を使ってガラスを溶かして作品を作るイベントを行うというお話だったのですが、webをいろいろと探してもその情報に行き当たりませんでした……。
どなたかご存知の方はぜひ、教えて下さいませ!
【関連リンク】
以前に行われたワークショップ:【ワークショップ】大崎市立川渡小学校×村山耕二さん(ガラス作家)『目浴』(もくよく)~子どもたちと作る鳴子ガラス~
ガラス工芸家・村山さん(山形出身)、仙台で作品展 広瀬川などの砂を使用(山形新聞)
游BLOG:-砂の雫-村山 耕二硝子展開催のお知らせ
詳しい作品の解説が載っていたブログなのでリンクしておきます。]]>
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