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大英自然史博物館展とセットで行こう!:科博企画展「卵からはじまる形づくり」

年に1回の社会人向け講義のために神保町の東京堂さんへ行った帰り、かねてより訪問しようと狙っていた国立科学博物館の企画展「卵からはじまる形づくり〜発生生物学への誘い(いざない)」を観てきました。

日本発生生物学会が設立50周年という節目でもあり、科博さんとのコラボで成立した企画。学会挙げての豪華企画陣もさることながら、オープンキャンパスのレベルをはるかに超えたプロっぽい展示制作物になったのは、工藤光子さんというキーパーソンのおかげ。流石です♬
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展示会場には多数の「生の標本」があり、顕微鏡などを使って実際に自分の眼で見ることが可能です。説明のパネルもとてもわかりやすいものになっています。それでも、ちょっと難しいと思うことがあれば、遠慮なくアシスタントに入っている現役研究者やその卵たちに訊いてみると良いと思います。

今日はちょうど、トークショーの時間に重なったこともあり、東北大学から企画運営に関わっている生命科学研究科の田村宏治さんと、倉永英里奈さんにもお目にかかれました。画像はDuoトークをされた太田欽也さん@Academia Sinica, Taiwan(真ん中)と新美輝幸さん@基礎生物学研究所(右)と、MCの田村さん(左)。太田さんがキンギョの尻尾が二股になる仕組みについて、新美さんはカブトムシの角の二股についてトークをされました。
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毎週末、トークショーが企画されています。事前申し込みは必要ありませんので、気軽に立ち寄れそうです。詳しくはwebをご参照あれ。

また、大型連休の間には、実際にニワトリ胚を取り出して観察する実習もあります! 子どもさんに是非、観て欲しいです。胚の心臓がバクバク動いているのを観ると、本当に感動します。こちらは要予約です。申し込みはこちら

発生生物学の歴史の最初は「観察」でした。その後、イモリの胚などを用いた「実験発生学」の時代となり、さらにショウジョウバエが導入され、線虫が導入され、ノックアウトマウスが作られるようになり、それらの学問の潮流の中で、2012年のジョン・ガードン先生&山中伸弥先生のリプログラミングに繋がったことを忘れてはいけないと思います。発生生物学に関係する分野のノーベル賞をたどるだけでも、そのことがわかります。科学者の純粋な興味が、やがて他の方の手で大きなイノベーションに発展するのです。

ちなみに、パンフレットの最後の方にうちの助教の木村君が撮影した精細管におけるPax6の発現の美しい画像が載っていたのは想定外ww(訊いてないですよ!) ピンクが精母細胞の核で発現しているPax6です。精子形成における機能の解析はこれからのお楽しみ♬
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同じく、6月11日まで開催されている大英自然史博物館展のチケットで、こちらの企画展も観ることができますので、ぜひお立ち寄り下さいね。
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大英自然史博物館展の方では、個人的には、実物観たのが初めての始祖鳥の化石が、思っていたよりずっと小さかったこと、ドードーのCGがよく出来ていたことが印象に残りました。あと、藻類学者のKathleen Drewや植物学・地質学者のMarie Stopesなどの女性科学者がいたことも覚えておこうと思いました。日本にも、もっと本格的な自然史博物館があると良いですね。
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by osumi1128 | 2017-04-08 17:27 | 科学 コミュニケーション | Comments(0)

アカデミア広報とは?:フレンドリーなアウトリーチと健全なアドボカシーを目指して

しばらく前に、阪大医学部に広報室ができて「日本で初めて」という新聞報道を見かけたので、「それは違うでしょう。初めてだったのはうち(東北大)でしょう」と思ったのだが、それはさておき、過日、「アカデミア広報」についての取材を受けた。

アカデミアや関連行政向けに発行されているフリーペーパーの特集記事に、東北メディカル・メガバンク機構の広報を取り上げるという企画で、機構長や現場の方々に加えて、同機構の広報渉外・企画の部門長という立場のためお鉢が回ってきたのだが、これまでの科学コミュニケーションに関する経験を含めてお話しさせて頂いた。話し足りなかったこともあるので、記録と補足のために拙ブログにも残しておく。
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科学を支えているのは科学者だけではない。ダヴィンチの時代なら、裕福なパトロンが類まれな才能を持った人材を抱えていたが、職業としての科学者が成立し、その数が増えた現在、科学者の営みはかなりの部分、国家が支えている。つまり、国民の税金が科学の振興のために使われる。寄付の税制が異なることもあり、我が国では米国のように大富豪が大きな財団を作って、直接、科学者に資金を渡すことは少ない。したがって、現在の日本で科学を支えているのは、間接的ではあるが、国民である。ステークホルダーである国民に対して、科学者の説明責任があるのは当然だ。ただし、科学者が皆、国民に対しての説明をうまくできるかというと、必ずしもそうではない。長い歴史の中でより難解になった分野などはとくに、新しい発見を理解するためのリテラシーのギャップが著しい。そこで、科学者と国民を繋ぐインタープリターが必要となる。

……というのが、第三期科学技術基本計画策定のための文科省委員を務めていた頃から一貫して、「科学コミュニケーションの必要性」として主張してきたことだが、この10年余の間に、アカデミアを取り巻く状況は非常に変わってきた。一言で言えば、商業化が進んだのだと思う。これは国立大学を法人化したことの当然の帰結とも言えるだろう。研究組織間の競争が熾烈になる過程において、それぞれの研究組織をアピールするか、ということに、一世代前とは異なる意識が向けられるようになった。

製品を売る会社では、「宣伝」と「広報」は区別されている。研究成果等を訴えたいアカデミアの場合、これは実に悩ましい。雑誌やテレビなどのマスメディアに「広告」を出すことは、現時点ではさほど多くない。お金がかかりすぎるという側面もあるし、大学という組織は法人化されたとはいえ、まだまだ部局の集合体なので、数ある成果の中から「宣伝」に使う材料を「広報部門」の誰かが決めるということには、抵抗も大きい。それよりも、アカデミアとしての、なんというか、「品位」のようなものを大事にしたい伝統はあって、つまり、いかにも商業的な「宣伝」になってはいけない、というようなメンタリティが背景となっている。

したがって、現在、アカデミア広報の主流となっているのは、論文発表に合わせたプレス・リリースだ。研究成果を他分野の研究者や市民にわかりやすい形に直して、研究機関のHPに掲載するとともに、記者クラブなどに投げ込みをする、場合によっては記者会見を開く。結果として、マスメディアに取りあげてもらうことを期待する、ということが定着してきたと思う。また、TwitterやFacebookなどのソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)を広報に利用する機関も増えてきた(大学公式Twitterアカウントを作ったのも、うちがかなり早いはずで、実際、東日本大震災時には、被災状況や生活関連情報などの周知にかなり役立った)。多くの私大では、さらに若い学生をターゲットとして、各種のお知らせにLINEを使っているようだが、本学ではまだトライしていない。

東北大学では大学本部の広報課が裏方となって「サイエンス・カフェ」のイベントを毎月開催しており、この1月に136回目が開催された。英国が発祥というサイエンス・カフェは本来、もっと小規模な科学イベントなのだが、本学のスタイルは、地元のせんだいメディアテークの1階ロビーという広い場所を会場に、ときには100名を超える聴衆が集まることもある。「本学教員による講演+グループ・ディスカッション+質問発表・まとめ」というスケジュール。グループ・ディスカッションには「サイエンス・シュガーズ」(カフェにはお砂糖という意味ね)という学生のファシリテータが活躍する。総合大学の利点を活かして、講師には多様な研究者が参画してきた。また、いわゆる文系のイベントとして「リベラル・アーツ・サロン」も開催されるようになった。

アカデミア広報が充実してきたことに加え、ここ数年、日本人のノーベル賞受賞者が連続したことや、国立科学博物館や日本科学未来館に科学コミュニケータの人材が増えたことなども連鎖反応となって、世の中に溢れる情報の中で、アカデミアから研究に関して発信される割合は確実に増えたと思う。だが、スダンダップ・コメディアンのネタに科学用語が使われるほどには、まだまだ日本のサイエンスは市民に浸透しているとは言い難い。噺家やお笑い芸人が2016年のノーベル生理学医学賞の受賞対象となった「オートファジー」などを話題にするようになれば、本当に科学のアウトリーチが進んだと言えるだろう。

私個人としては、依頼される原稿だけでなく、2005年に始めたブログを使って、折々に自分が関わった研究成果について発信する活動を続けている(「サイエンス」や「科学コミュニケーション」のカテゴリ記事参照)。この背景には一つのエピソードがある。もう10年以上前のことだが、学生主体のとあるイベントに招かれ「科学コミュニケーション」についてのパネル討論に参加した折、某新聞社の記者と御一緒だった。そのとき「もっと新聞に科学記事を掲載して頂けないか?」と申し上げたところ、「新聞は世の中の<悪>について書くのが本務。科学記事を発信したいのなら、マスメディアに頼らなくても、独自の大学HPなどでできるでしょう」と切り替えされた。実際には、新聞にはスポーツ面など、世の中の「悪」を取り上げたのではない記事も圧倒的に多いのだが、それはさておき、「そうか、既存のメディアに頼らなくてもいいのだ」と、目から鱗の瞬間だった。よく考えると、論文の元となっているのは、科学者がその帰属する組織(例えば、王立科学アカデミー)宛に「このたび、このようなことを発見しました云々……」という「レター(手紙)」が原型とも言える訳で、当時は「peer review(査読)」のシステムも無かったのだから、個人の責任において発信することには何ら問題は無い。

自分の関わる研究広報としては、研究費の一部を用いてニュースレターを発行したこともある。CRESTという枠組みで「ニューロン新生の分子基盤と精神機能への影響の解明」という研究を行う5年間の間、年に2回、市民向けの「Brain & Mind」という冊子を編集した。東北大学グローバルCOE「脳神経科学の成果を社会へ還流する教育研究拠点」を主催していた頃には、広報スキルの高い方やイラストレータを雇用し(どちらも現在、東北メディカル・メガバンク機構で大活躍されている)、さらにレベルの高い冊子を作成したり、市民向けのイベントを開催したりした。現在、文科省の新学術領域研究などでも、年度末の分厚い報告書(実は誰も読まない)を発行するのではなく、市民も読めるような冊子(そういう配慮が為されているか、内輪の研究者向きかは、それぞれ異なるものの)に変わってきたのは、良い方向であると思う。

以上のような経験と研究環境の変化を踏まえ、アカデミア広報として、さらに今後、目指すべきは、フレンドリーなアウトリーチと健全なアドボカシーだと思う。主体となるプレス・リリースの内容は、キャッチーかつ平易であるとともに、誇大広告となってはいけない。わかりやすさと正確さの狭間で、研究者も広報担当者も最大限に知恵を絞らなければいけない。そうして、税金を元にして行われた研究の成果がきちんと市民に還元され、その生活やこころを豊かにし、幸せにすることに繋がってほしいと願っている。


by osumi1128 | 2017-01-14 10:21 | 科学 コミュニケーション | Comments(0)

第39回日本分子生物学会年会市民公開講座「ゲノム編集は生命観を変えるか?」

この3日間、日本分子生物学会の年会に出席しました。自分のシンポジウムの発表や、ラボメンバーのポスター発表、その他、種々の情報交換も行いましたが、市民公開講座をオーガナイズしました。

昨年、中国でゲノム編集技術を用いて受精卵の遺伝子改変を行ったという論文が発表されたことをご存知の方もおられると思います。2012年以降、CRISPR/Cas9技術の応用が急速に広まる中、実は、2013-2013年に自分が日本分子生物学会理事長をしていた頃に、「ゲノム編集は世界を変える技術。その倫理的な側面について学会として議論をすべき」と思っていたのですが、種々忙殺されてできませんでした。今年の年会長の一條秀憲先生@東大薬学から仰せつかり、念願かなっての企画となりました。

登壇をお願いしたのは以下の方々です(ご発表順)。
●石野 良純(九州大学農学研究院 教授)
分子生物学者。1986年に大腸菌よりCRISPRを発見。
●斎藤 通紀(京都大学大学院医学研究科 教授)
幹細胞から生殖細胞を分化させることに成功。
●石井 哲也(北海道大学 安全衛生本部 教授)
生命倫理研究者。遺伝子組換え 作物、幹細胞研究、生殖補助医療、遺伝子治療などに関心がある。
●武藤 香織(東京大学医科学研究所 教授)
生命倫理研究者。とくに生殖補助医療や遺伝性疾患に関して、患者や被験者の立場からの問題を扱う。
モデレータ
◯瀬川 茂子(朝日新聞社科学医療部 記者)
防災、脳科学、幹細胞生物学などを専門とする。
最終日のすべてのセッションが終わった後でしたので、学会員の方でどのくらいご参加頂けるか、また金曜日の夕方に横浜まで足を伸ばして頂ける一般の方々がどのていどいらっしゃるか不安もありましたが、蓋を開けてみると300名くらいの会場が7割くらい埋まっていたでしょうか。盛会となってほっとしました。

石野先生のご発表では、1973年の遺伝子工学、1988年のPCRに続き、2012年のCRISPR/Cas9を用いたゲノム編集が、生命科学における第三の技術革命と位置づけられていました。また、taking-home messageとして、「これらの3つの技術革命は、すべて原核微生物の基礎研究に端を発しています。今後もきっと隠された宝が見つかることでしょう」と締めくくられました。

齋藤先生は、CRISPR/Cas9も利用して生殖細胞形成や初期発生の分子メカニズムを研究されています。倫理的課題はありつつも、よく議論して基礎研究を進めることが、将来の医学応用についても重要という立場で発表されました。

石井先生は広く生命倫理を専門とした研究をされていますが、ゲノム編集作物、家畜、人間が日本で作られるかと考えた場合、それぞれ△、☓、◯という見通しと話されました。外来遺伝子がない改変の場合でも、作物を作るのに用いられるよりも、家畜を創り出すことの方が人々は抵抗があるだろう。一方で、ゲノム編集によるヒト受精卵遺伝子改変については、昨年ワシントンで開催されたサミットで先天性の遺伝子疾患の予防という目的が、頻繁に取り上げらていたことを紹介されました。一方、日本は世界でも有数の不妊治療大国であることを考えると、遺伝子変異が原因の不妊の治療につかわれるだろうと述べられました。しかし、それで本当に良いのだろうかという問いかけも。

武藤先生は医療分野における生命倫理や患者の権利などについてがご専門。日本では厳密な法律が無いにも関わらず、指針が守られることによって、生命倫理的にグレーな部分が破綻せずに進んでいると話されました。例えば、胎児を守る法律はありますが、ヒト受精卵については指針において「生命の萌芽」としてリスペクトされなければならないとされています。また、ゲノム編集の応用としての受精卵の段階での病気の治療は、優生学的な側面があり、脆弱性を理由に排除されるべきではないのでは、ということにも触れられました。いずれにせよ、社会に開かれた議論が重要というお立場です。

その後、朝日新聞社の瀬川さんにモデレータをお願いしてパネル討論となりました。登壇者による意見交換の後、フロアからいくつかの質問が為されました。一つだけ取り上げるとすると、「宗教の問題はどのように関わるのかという視点が欠けていたのではないか」というご指摘があり、日本人の場合には、生命倫理を考える上で必ずしも宗教観をベースにしていない側面もありますが、確かに重要な観点です。最後は、「ゲノム編集は生命観を変えるか?」という質問へのそれぞれの意見を述べて終わりました。現場の研究者である石野先生や齋藤先生は、ゲノム編集技術が出てきたからといって自身の生命観が変わるとは考えられない、という立場でしたし、武藤先生は「モヤモヤした気持ちを暖めたい」との答え。石井先生もまだわからないというご意見でした。

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ゲノム編集についての市民を交えた議論については、本年、日本学術会議のシンポジウムや、サイエンスアゴラにおける企画などもありましたが、地道に議論を続けていくことが重要だと考えます。

【Togetherによるツイートまとめ】

【石井先生のNHK視点・論点】

【武藤先生のプロジェクト】

【週刊ダイヤモンド拙コラム】
新年に第3回目を執筆予定♬




by osumi1128 | 2016-12-03 10:58 | 科学 コミュニケーション | Comments(0)

大人の最先端理科第70回はワクチンのお話です

今週発売していた週刊ダイヤモンド6月4日号にて、拙コラム掲載。ジェンナーのワクチン記念日(5/14)に絡めました。
ウェブ版はこちら
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by osumi1128 | 2016-06-04 11:50 | 科学 コミュニケーション | Comments(0)

第89回内分泌学会学術研究倫理シンポジウム

第89回内分泌学会が京都で開催され、シンポジウム「研究倫理(研究不正の現状と対策)と医療倫理」に登壇しました。

3人で30分ずつの持ち時間だったのですが、一番最初に登壇された長尾能雅先生@名古屋大学は医療倫理の専門家で、数々の医療事故の調査委員会などにも関わられたご経験の方でした。医療倫理の問題も根っこは同じだなぁと思いながら聴きました。日本のモノづくりの現場で行われている先行例が参考になるとのこと。例えばトヨタさんの問題解決8ステップはこちら。

1)問題の明確化
2)現状把握
3)目標設定
4)要因解析
5)対策立案
6)対策実施
7)成果・効果の確認
8)成果の定着


お二人目は遺伝子・ゲノム解析にまつわる倫理がご専門で、CITIジャパン立ち上げにもご尽力された福島義光先生@信州大学。東北メディカル・メガバンク機構のゲノム倫理についてもお世話になっています。今後、研究倫理に関わる一般財団法人が立ち上がるとのことでした

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by osumi1128 | 2016-04-21 18:00 | 科学 コミュニケーション | Comments(0)

第32回日本国際賞授賞式のあとで

九州の揺れはまだ収まったという段階ではないようですが、友人のFacebookなどを見ると復旧作業も少しずつ進められているようです。

今日は日本国際賞の授賞式が開催され、「物質・材料・生産」分野では、東京工業大学の細野秀雄先生が、ナノ構造を活用した画期的な無機電子機能物質・材料の創製」によって、「生物生産・生命環境」分野では、米国コーネル大学名誉教授のSteven Tanksley先生が「ゲノム解析手法の開発を通じた近代作物育種への貢献」栄誉に輝きました。細野先生は授賞式でのスピーチで「賞は過去の業績で頂いたが、大事なことは現在と未来。これからさらに頑張りたい」と言われたのが印象的でした。あるいは「物質は役に立つことによって<材料>になる」というのも名言だと思いました。一方、タンクスレー先生は祝宴で、日本の土屋先生という方が恩師であり、その日本で受賞したことが、何よりも嬉しいという、心のこもったスピーチでした。本日は文字通りお日柄もお天気も良く、天皇皇后両陛下ご臨席で一連の行事を挙行できたことは有り難いことでした。

祝宴では久しぶりにお目にかかった先生も多く、有意義なソーシャルタイムでした。ここ数年、分野検討委員を務めてきましたが、それも今年で卒業と思うと、少しさびしい気もします。(画像は2年前の授賞式の模様を財団HPから転載しています)
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そんな日に、拙著『脳からみた自閉症』が刊行されたことは思い出として残ることでしょう。お世話になった方々には順にお送りしたいと思っています。リンクを貼ろうと思って検索したら、現代ビジネスというサイトに「ブルーバックス 前書き図書館」という記事があって、文字通り拙著の「まえがき」が転載されていました。筆者としては、ぜひ「あとがき」も読んでほしいところです。

by osumi1128 | 2016-04-21 00:37 | 科学 コミュニケーション | Comments(0)

4月は自閉症啓発月間

種々の病気の啓発キャンペーンがありますが、日本でもっとも浸透しているのは「ピンクリボンフェスティバル」でしょうか。乳がん撲滅を目的として、早期診断の勧めなどの活動が、いろいろな企業など巻き込んで行われています。

3月26日には「パープルデイ」の催しがありました。こちらは「てんかん」の啓発キャンペーンです。東北大学には日本で唯一の「てんかん科」があって、教授の中里先生が毎年、イベント企画に関わっておられます。今年は昨年末に開業した仙台市地下鉄東西線の国際センター駅2階でDate FMのタイアップによりセミナーやトークショーが開催されたようです。

さて、今月は自閉症スペクトラム障害の啓発月間となっています。以前には4色のリボンなどをよく見かけたのですが、昨年くらいからは、青が自閉症のテーマカラーとなりつつあるようで、とくに米国でメディアを巻き込んだアウトリーチに熱心なAutism Speaksなどがこの活動を展開しています。4月2日が国連の定めたWorld Autism Awareness Dayです。
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数年前から自閉症発症のメカニズムを研究しているため、今年は急遽、青いTシャツを買って4月2日に着ました。

自閉症啓発デー日本実行委員会公式サイト
によれば、日本でのイベントは4月2日に東京タワーがブルーにライトアップされたようですが、今週末に東京でシンポジウム開催のようです。一応、今月21日に拙著『脳からみた自閉症』がブルーバックスより上梓予定。

1.世界自閉症啓発デー2016・シンポジウム

日 時:2016年4月9日(土) 10:00 ~ 16:30

会 場:全社協・灘尾ホール(新霞が関ビル内)
     東京都千代田区霞が関3-3-2(定員500名)

テーマ:『つながる、世界とみんなの青い光』

総合司会:国沢真弓 (一般社団法人発達障がいファミリーサポートMarble)


内容:(1)開会式 10:00 ~ 10:40
      主催者挨拶
      来賓祝辞
      来賓紹介
      国連事務総長メッセージ

    (2)シンポジウム1 10:50 ~ 12:50
      テーマ「つながる 日本の育ちと暮らし」
      司会     寺山 千代子(日本自閉症スペクトラム学会)
              市川 宏伸 (日本発達障害ネットワーク)
      シンポジスト  宮本 泰介 (千葉県習志野市長)
               田中 誠太 (大阪府八尾市長)
小口 利幸 (長野県塩尻市長)
    感想    ソルト
               村上 由美
まとめ

(3)昼食休憩 12:50 ~ 14:00
映像をホールで映写(2016.4.2 東京タワーライトアップ紹介)

(4)シンポジウム2 14:00 ~ 16:00
テーマ「つながる 海外からのメッセージ~アジアを中心に~」
司会     福本 康之 (日本自閉症協会)
              藤堂 栄子 (日本発達障害ネットワーク)
              藤堂 栄子 (日本発達障害ネットワーク)
海外からのビデオレター紹介
北京市自閉症児リハビリテーション協会(中国)
解説 水野 努 (全国自閉症者施設協議会)
               AOA art(中国)
解説 小林 洋志 (日本自閉症協会)
Ms. Lauren Cho
                Smile Together Foundation,Autism Korea(韓国)
解説 佐伯 比呂美 (日本発達障害ネットワーク)
ゲスト発表   Mr. Akiie Ninomiya
アジア太平洋障害者センター(APCD)(タイ)
Ms. Hoang Ngoc Bich
ベトナム自閉症ネットワーク協会(VAN)(ベトナム)
感想・まとめ
ビデオレターへの返信メッセージ撮影

(5)閉会式 16:10 ~ 16:20
当事者のメッセージ
主催者挨拶



by osumi1128 | 2016-04-04 21:45 | 科学 コミュニケーション | Comments(0)

映画『Inside Out』を観て考えた科学リテラシー

気温16℃のロンドンから直行便で26℃の羽田へ、そして仙台は20℃。今回の出張は、東北大学とリヨン大学他との連携によるELyT Schoolでの講義に他の訪問を合わせて、5泊7日でパリ、リヨン、ロンドンの3都市を周るというものだった。ロンドンはUniversity College Londonの先生方と、国際共同大学院のための打合せを行って、比較的感触は良かったのだけど、まだ何か公表できる段階ではない(興味のある方は、どうぞ個別にお問合せ下さい)。

帰路はロンドン―羽田の直行の夜便。同行の国際交流支援室の先生はANA便で、同じ時刻に出発だったので、お互いに同じ便だと思いこんでいたら、私の方はJALでターミナルが違っていた(苦笑)。ともあれ、「今公開されているInside Out(邦題はインサイド・ヘッド)という映画が面白いから、ぜひ観て下さい」と言われていたので、帰路の機上で2回観た(笑)。なぜ2回かというと、字幕日本語の英語バージョンと日本語バージョン。その違いも含め、内容がとても興味深かったので記しておく。(画像はGigazineの2014年10月3日付記事にあったものを転載させて頂きます)
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ディズニーとピクサーによるアニメーション映画であるInside Outの主人公は、ライリーという11歳の女の子、というよりは、彼女の頭の中にある「感情」を擬人化したキャラクターたち。中でもJoy(字幕や日本語版ではヨロコビ)がいわば裏ヒロインなのだが、その他にSadness(カナシミ)、Fear(ビビリ)、Disgust(ムカムカ)、Anger(イカリ)というキャラクターがいる。物語は、ライリーの生まれたばかりの頃、まだ、JoyとSadnessしかいなかった時代から始まる。徐々に感情が複雑に分化し、思春期を迎えたライリーが、ミネソタからサンフランシスコへの一家の引越しに伴って、落ち込んだり複雑な気持ちになったところから回復する過程が描かれている。一見、ネガティブな役割しか無いように思えるSadnessが、ナイスプレーをするところが盛り上がる最大ポイント。

もちろん、ディズニー映画であるから、困難の末のハッピーエンドが待っているし、家族愛など外せないテーマが通奏低音になっているので、子どもたちだけでなく、どんな世代の方でも安心して観られる作品だ。ピクサーのアニメーションのさらなる進化を堪能することも可能(ライリーの髪の毛、ライリーの想像上の生き物Bing Bongの体などの質感や、微妙な動作の人間らしさが際立っていた)。脳科学を研究対象とする私にとっては、さらに興味深い内容だった。

物語の中で、「記憶」は一つ一つが小さなボールとして表され、楽しい記憶には黄色、悲しい記憶は青、怒りは赤などの色が付いている。その記憶は眠りの間に整理されて、headquarter(司令部)からlong-term memory(長期記憶)に運ばれるモノとそうでないものに選り分けられる。中でもcore memory(大事な記憶)のパワーでfamily island、friendship island、hockey island(ライリーはホッケーのチームに入っている)などの「島」が活性化し、それらの「島」の集合がライリーのパーソナリティーを形成している、という設定になっている。ストーリでは、引越し後のトラブルでライリーと家族や友達との絆の危機が訪れ、「島」が崩れていく様子は、非常に心を揺さぶられるものであった。

また、長期記憶として貯蔵されたボールの中で、必要ないものは記憶の捨て場所に捨てられる(電話番号は携帯に登録したから大丈夫、米国の大統領はワシントンとリンカーンだけ覚えて入れば良いなど)。今までの経験で怖かったモノなどは「潜在意識」のエリアに格納されている、寝ている間は「思考」の列車が走らない、「夢」の作られ方、「抽象化」の表し方など、とても興味深いものだった。概ね、現在の脳科学で合意されている捉え方に則っており、アニメーションとしての具現化に際してツッコミ処はあるにせよ、子どもたちがこういう映画で、心をかたち作る脳の働きや、それがどんな風にしてできているのか、できてきたのかなどに興味を持ってくれたらいいなと思った。

残念だったのは、英語バージョンと日本語バージョンを比較すると、英語ではlong-term memoryなど、専門用語をそのまま使っているのに、日本語では「記憶の貯蔵庫」などの非専門用語に言い換えているケースが多かったこと。とくに、字幕よりも台詞の方にその傾向が著しかったのは、耳にしてすぐに理解できないと良くないと思われたのだろう。だが、こういう「科学」の入り口になるような内容の場合には、あえて専門用語を残すことも考えてもらえたらと思った。子どもが「長期記憶って何?」と訊かれた親が答えてあげたり、「一緒に調べてみようか?」とインターネットで検索することに繋がる方が、次世代の科学リテラシー向上のためにはずっと素晴らしいように思える。逆の言い方をすれば、このような点でも、英語圏の子どもたちと、日本語で育つ子どもたちの間に、科学リテラシーのギャップが生じてしまうのだ。子どもは面白いと思えば、ミクロパキュケファロサウルスのような難しい恐竜の名前だって簡単に記憶できる。しばらく使わなくて忘れてしまった言葉も、後で呼び起こすことも可能だ。大人になってから新しく覚えるよりも飲み込みが早いだろう。

ちなみに、原題のInside Outには、もともと「裏返し・あべこべ」という意味があるのだが(これはこれで、思春期の子どもの混乱した感情を表す)、邦題の「インサイド・ヘッド」のように「脳の内側でどんなことが行われているのか外に表してみた」という意味も持たせている。さらに、一言も触れられてはいないが、原題にはちょっとした洒落が入れてある(と、筆者は思う)。実は、長期記憶が貯蔵されているとされる大脳皮質の発生過程におけるでき方は、脳の内側から順に外側に神経細胞が積み上がっていくのでInside-out patternと呼ばれるのだ。これは、大学学部か大学院レベルの専門用語だが、この映画を子どものときに観た方が大人になって、神経発生の基礎を学んだときに「あ! あの昔、観た映画のタイトルと同じだ!」と気づいたりしたら、どんなに素敵なことだろう。ともあれ、この映画、9月末の市民公開講座(下記参照)のネタとして使わせてもらいます♬ 

d0028322_00594958.jpg【加筆】
ディズニームービーブックも出ています!
映画を見てから読んでも、読んでから観ても、さらに感動できます♬

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【追記】
この「思い出ボールmemory spheres」のアイディアって、Brainbowの画像を観て思いついたのではないかしらん? という閃き?を得ました。これはマウスの海馬(短期記憶が蓄えられるところ)にBrainbowというテクニックを応用したもの。隣同士の細胞がほぼ異なる色で標識されるので、1つ1つの神経細胞を区別できるというのが味噌。ハーバード大学のJeff Lichtman先生のところで開発されました。Jeffのジョークは「実際に研究役立つよりも、PCの壁紙に使われることが多いww」
詳しくはWikipedia先生を参照。
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by osumi1128 | 2015-09-06 20:52 | 科学 コミュニケーション | Comments(1)

「医は仁術」宮城展@東北歴史博物館に行ってきた

d0028322_20243843.jpg4月18日から東北歴史博物館にて開催されている特別展「医は仁術」宮城展に行ってきました。

この特別展は昨年、上野の国立科学博物館(科博)において開催されたものを、一部、展示品を入れ替えるなどして昨年末から今年の2月まで長崎歴史博物館で開催され、その後、宮城県に回って来ました。今回、科博の館長である林良博先生がご視察とのことで、同行させて頂きました。右の画像は、林先生と、その門下の種村健太郎先生(東北大学大学院農学系研究科教授)と、その准教授である原健士朗先生を、東北歴史博物館の前で記念撮影したものです。

初めて訪れた東北歴史博物館ですが、場所は国府多賀城駅の真ん前というロケーション。仙台駅からは東北本線で20分ほどの距離になります。建築家がどなたなのか、HPからすぐには探せませんでしたが、Google先生に訊いてみると、荒井和征+空間設計というチームのようでした。外壁や建物内の壁がコンクリートの打ち放しで、非常に天井が高く、開放感がありました。仙台近郊にこのような建築があったことを知らなかったのは敗因……。


この日は特別展を中心として拝見しましたが、実は常設の展示も素晴らしいです! 壁や展示品を収めたケースの周囲などに、こんなにたくさん木を使っているところを日本で見たのは初めてではないかと思います。

さて、「医は仁術」の方ですが、科博での展示品に加えて、東北大学の歴史資料館等に収蔵されているものも展示されています。
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また、ちょうど今年、百周年を迎える東北大学医学部および東北大学病院の歴史や、最先端のゲノム・コホート研究を展開している東北メディカル・メガバンクに関係する展示もありました。

東北大学東北メディカル・メガバンク機構HP:展示協力について

休日でしたので、親子連れの方なども多く、お父さん、お母さんがお子さんに説明してあげている様子は良いなぁと思いました。
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ちょっと横道に逸れましたが、東北歴史博物館での展示ではお子さん向けの説明もあるのが良いですね! 下記は私も知らなかった『重訂解体新書』の説明。これは医学部生向けの授業のネタになります。
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昨年の科博の展示も見て来ましたし、東北大学の展示協力についても話を聞いていたのですが、予想外のモノがありました。それはこちら……。
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これは、Lady Gagaが震災後の東北復興支援のためのチャリティーとして、サイン入りのティーカップをオークションに出したところ、震災後に検視医としても活躍された大崎市の歯科医師、弓哲玖さん(故人)が落札。亡くなる直前に県に寄付され、歴史博物館に収蔵されているもの。「医は仁術」の精神に適うとして、今回の特別展でも見られるように展示されていたのでした。

Lady Gaga氏には、ぜひ、東北地方を訪問して頂いて、この東北歴史博物館を見て頂くとともに、宮城県の秘湯の1つ、峩々温泉(ががおんせん)に浸って頂きたいと、個人的に強く思います♬

ともあれ、東北地方の方も、他の地域から訪れる方も、ゴールデン・ウィークの行き先リストに是非、入れて頂ければと思います! 科博と東北歴史博物館とのコラボレーションは、2016年度にもさらに企画されているとのこと。楽しみですね! (下記の画像は建物中央部の吹き抜けエリアにおいて、林先生と、アテンドして下さった東北歴史博物館、東北放送、河北新報の方々です。建物の雰囲気がわかると思います)
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by osumi1128 | 2015-04-26 21:16 | 科学 コミュニケーション | Comments(0)

研究の公正性:自治医科大学の講演と豊田先生のデータからの考察

過日、自治医科大学において研究不正に関する講演をしてきました。東北本線の宇都宮と大宮の間にある「自治医大駅」から車で数分のところに、大学、病院、学生寮等の建物が建ち並ぶ広大なキャンパスがあります。私立大学ですが、実際には総務省(旧自治省)が1972年に設置した大学であり、独特の雰囲気でした。

講演は夕方からだったのですが、元学生だった高橋将文さんがこちらの分子病態治療研究センター細胞生物研究部の講師として川上教授にお世話になっているので、学内をいろいろ案内してもらいました。なんというか、すべてにゆとりがある、というのでしょうか……。設備もゴージャスで羨ましいww タイミング的に30代後半から40代の教員の方が集まっているようで、先端医療技術開発センターの脳機能研究部門に最近着任された准教授の平井真洋さんのお話など面白く伺いました。

今回の講演では、より実践的な内容にすべく、「<うっかり>が生まれる瞬間」というスライドを数枚入れました。例えば、ラボ内の研究進捗報告会などで、「こういうデータが出る予定」として、何か適当な電気泳動のバンドの画像などを貼ったPPTを作成すると、それが論文の図にそのまま残ってしまったりする、ということも、「ハインリッヒの法則」で言うところの「ヒヤリ・ハット」レベルの問題に相当するので、そういう「芽」を摘むようにすべきであるなど話しました。
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私の次に講演をされたのは、循環器系の治験に関係した論文の不正疑義にいち早く気づかれた興梠貴英准教授。統計データからどのように不自然さを見出したのかを説明されました。

それでふと気づいたのですが、臨床系の論文不正に関しては、2000年代の中程から目立って起きているようです。これはタイミング的には、日本では基礎生命科学は世界に伍した研究が出ているが、臨床研究ではそうではない、と言われてきて、いや、そんなことはない、2003年より医師主導型治験も開始したから、良い臨床研究論文がこれから出るのだ、という旗が振られていた時期以降のように思われます。
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生命科学系の論文は、2001年頃をピークに、そのシェアを下げているのに対して、臨床医学論文はそうではない、というデータ(元三重大学学長の豊田長康先生の下記ブログから引用させて頂きました)と合わせて考えると、臨床研究論文を出すためのプレッシャーが大きくなった中で生じた歪であるようにも見えます。

ちなみに、豊田先生のデータ(元データとしてNISTEPのものなど含む)は、これから種々吟味して使わせて頂くことが多いと思いますが、例えば、科研費の種目の中で、もっともコスパが良いのは「基盤C」という資料もありました。
これは、ポスドクなどを雇用できるレベルでは無い金額の研究費ですが、例えば基盤Aなどでは人件費を含むので耗品費が不十分なのかもしれませんし、より「大きな論文」を狙わざるを得ない背景から、数で統計を出すとこのようになるのかもしれません(ただし、シェア上位10%で集計しても同様の傾向)。種々精査すべきと思いますが、いずれにせよ、運営費交付金を召し上げて競争的に配分するというやり方が必ずしも意図した結果にはなっていない可能性があるのではと思われます。

強調しておきたいのは、研究不正の問題は、単に「研究不正を取り締まる」だけでは対応できないのではないかということです。この背景には初等中等教育レベルの問題(そもそもの倫理観、ディジタル情報を用いる際のクレジットの扱い)や、研究者のキャリアパスの問題(博士号取得者の活躍の場がまだまだ足りない)もあり、さらにはこのような研究費配分の問題も過度な競争的環境を作り出し、不正が生じる遠因になっているかもしれません。多面的な対応が必要と考えられます。

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自治医大の講演の後、病院のレストランで懇親会を開いて頂きました。蓑田先生、川上先生、お世話になりありがとうございました。
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by osumi1128 | 2015-01-25 21:24 | 科学 コミュニケーション | Comments(2)