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2016イタリア旅の風景

ローマとエリーチェの旅の風景より。
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サン・ピエトロ大聖堂は、迫力満点でした。ここを見ずしてカトリックの教会を語るなかれ。大きさ半端なくて、このドームの内側の文字の縦が2mもあるとのこと……。ちょっとだけ人が見えるの、わかりますかね……。
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システィーナ礼拝堂は撮影禁止。有名なミケランジェロの天井画を3Dで眺めました。礼拝堂なので、観光客が少しでもうるさくなると「お静かに!」という注意が飛んできます……。画像は無いのでこちらのWikiリンク先を付けておきます(Exciteの新しいリンクのやり方は、ちょっと好きではありませんが……)。一番感動したのはピエタですね……。これを大理石から掘り出せるというのは天才以外の何物でもありません。残念ながらガラスの向こうで、しかも窓からの光が入るので画像はダメダメですが、備忘録として。実際に見る人にとっては後光がさしている感じになります。
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あと、サン・ピエトロ大聖堂の前の広場のお土産物屋さんに、カトリックの信者らしき方々が大量にお買い物をしているのが印象的でした。やっぱりここで求めたクロスはご利益が大きいのでしょうね……。
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ローマは日本で言えば京都のように、犬も歩けば旧所名跡に当たる街で、最低でも1週間は必要ですね。今回は、バチカンとトレビの泉で、あとはただ、通りを歩いて時間切れ……。コロッセウムも真実の口も見られなかったので、いつか「ローマの休日」を巡る旅をしたいです。

エリーチェで参加したのはこちらの学会。
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エリーチェは、とにかく学会のあった建物からの眺めが絶景。
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この通りの石畳は独特なパターンでした。表面がつるつるになった石で覆われているので、下りは革底の靴だと怖かった。画像はランチの後に戻るところ。Robert Feil先生@モンペリエ、佐々木裕之先生@九大と小林さん@東京農大の後ろ姿とともに。
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ポスター会場にて、一番右がValter Tucci先生@イタリア技術研究所。今回の実質のオーガナイザーでした。
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ランチのたびに外に出るので、walking distanceにあるお城なども外から眺めました。
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シシリア島は「スイーツが豊富ですよ!」とローマの先生に言われて来てみたら、たしかに、本当にいろいろな種類があります。フェニキア、ギリシア、ローマ、ペルシア、ノルマンディ……などなど、種々の文化が交錯した土地ならではのことなのでしょう。塩田も有名とのことで、天塩を自分へのお土産にしました。
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午前中にエクスカーションという日が一日あって、参加者でバスツアー。セジェスタという街に行き、ギリシア時代の神殿や劇場跡を見ました。
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ガイドさんの話に「これこれは2700年前、こちらは2400年前……などと普通に出てくるのが、さすが古代史の舞台。私の海外体験の最初は北米だったので、どんどん前に遡っているところですね。もっと若い時に古い欧州の歴史遺産を見ておくべきだったかもしれません。

食べ物系は、今回、こだわりのある方が側にいなかったことや、時差でディナーを抜くことが多かったために、あまり充実していません。イタリアの定食は、いつも2品で、プリモ・ピアットがパスタなど二択、セコンド・ピアットが肉か魚、という感じでした。
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鮪を筒切りにしてグリルしただけ、っていうのは、案外日本人向きかもしれません。素朴です。

こんな機会が無ければ訪れなかったかもしれないところでした。会場の入り口。元は教会です。
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宿泊先は元の修道院。
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このマットのファブリックもこのあたりの特産のようです。買えば良かったとちと後悔……。
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by osumi1128 | 2016-10-10 14:58 | 旅の思い出 | Comments(0)

エリーチェに行ってきた:シチリアから世界平和へのメッセージ

初めてイタリアのシチリア島に行きました。アリタリア航空を乗り継いでローマからパレルモへ。そして国際会議の方で用意されたシャトルで1時間半、西北の
エリーチェという古い街にある教会や修道院が、現在はEttore Majorana Foundation and Center for Scientific Culture(EMFCSC)
という財団の所有として会議場や宿泊施設になっていて、毎週のように国際会議やセミナーが開催されています。今回参加したのは、Genomic Imprinting, Epigenetics and Physical Functionsというミーティングで、共同研究者のValter Tucci先生(ジェノバにあるイタリア技術研究所に所属)に招待されました。




この財団を設立に関わったのはAntonio Zichichi先生という物理学の研究者。50年以上前の1963年にエリーチェで初めてSubnuclear Physicsのワークショップのようなもの(School)を開催したようです。財団の冠となっているEttore Majoranaは、1906年生まれのイタリアの理論物理学者のお名前。1982年には二度と世界大戦が起こらないために科学者が為すべきこととして、The Erice Statement(エリーチェ宣言)を発表しています。一部を抜粋しておきます。

It is of vital importance to identify the basic factors needed to start an effective process to protect human life and culture from a third and unprecedented catastrophic war. To accomplish this it is necessary to change the peace movement from a unilateral action to a truly international one involving proposals based on mutual and true understanding.

The scientists---in the East and in the West --- who agree with this “Erice Statement”, engage themselves morally to do everything possible in order to make the new trend, outlined in the present document, become effective all the world over and as soon as possible.

標高751メートルに位置するエリーチェの、さらにもっとも高いと思われる建物の最上階がポスター会場となっていて、コーヒーブレイクのたびに、美しい地中海が眺められます。なんて平和な景色でしょう! 会議のスタイルも一人あたりの発表時間が30分から45分という長さでゆったり。さらに昼食と夕食は近くの7ヵ所の指定レストランに、それぞれグループで出向いて頂くスタイルで(地域の経済活性化という目的もあり)、ランチブレイクが2時間。さすがイタリアです……。石畳の通りは坂が多く、会議で頭を使った後のエクササイズにもなります。この4日の間、日本にいるときとは異なる時間の流れの中に身を置くことができました。といっても、科研費申請書書きのシーズンでもあって、インターネットに繋がって日本時間に合わせて行動していましたが(苦笑)。
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今回の会議の中心テーマであったゲノム・インプリンティングという現象は、父方、母方から受け継ぐ染色体の「対立遺伝子」のうち、片方のスイッチが入らないような目印が付いている(インプリントされている)ということで、例えば、胎盤の形成に必要な遺伝子は母方がインプリントされていて父方のみがオンになり、胎仔の形成に必要な遺伝子は逆に父方がインプリントされていて母方がオンになる、という仕組みがおそらく最初に見つかったものだったと思います。発生学の教科書にも書かれているくらい有名な事象なので、もしかするといつかインプリンティングの研究がノーベル賞の対象になるということもあるかもしれません。

ノーベル賞と言えば、月曜日の初日の発表が大隅良典先生の生理学医学賞の単独受賞だったので、自分の発表のジョークスライドとして使わせて頂きました。

さらに偶然、2002年のノーベル物理学賞を受賞された小柴昌俊先生が書かれた手記を見つけました。昭和60年4月30日の日付となっています。上記のエリーチェ宣言から3年後ですね。イタリア中部のラキラというところで物理学の会議が開かれた折に、前述のEMFCSCを設立されたズィキキ先生が、参加者に「平和について何か書いて下さい」とお願いしたためと冒頭に書かれています。最後の部分を引用します。

……私の子供たちは20才をとうに過ぎていますが、「平和」の中に育ってどのくらい「平和」が有難い事なのかを十分に感じているとは思いません。おそらく空気と同じ様にそれがなくなって始めて(ママ)、如何に大切なものであったかを知り、失ったものに戻れと涙を流すのでしょう。物理学者の一人として今戦争が始まったら前大戦とは比べものにならない地獄が出現する事は他の職業の人々よりはっきりと予感出来ます。もう一度「平和」を改めて感じなほしましょう。(旧仮名遣い、旧字体など変換できず……)
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イタリアという国は不思議です。気候が穏やかで食べ物に困らず、古い遺跡と最先端のデザインやファッションが並立しつつも、なぜか人々のやり方は効率の悪いことおびただしい。今回、マドリッドからの参加者は、日曜日到着で荷物が着いたのが木曜日だったり、私の帰路のパレルモからローマの便は2時間遅れ(ローマ空港の天候によって、パレルモからの機体到着が遅れたからということでしたが)、フミチーノ・ダ・ヴィンチ空港から飛び立ったのも45分遅れという、噂通りのアリタリア・クオリティ(でも新しい制服はめちゃくちゃお洒落♬)。会議の間でエクスカーションに出かけたセジェステというギリシア時代の神殿や劇場のある街では、入場のためのチケットを買うのにだらだらと30分以上かかったり(日本だったら、グループツアーなら参加者全員分をまとめて買っておいて配ったりするでしょう)。

ところが一方で、なぜか、世界平和など国を越えて大所高所から考えたアクションする人たちも多いように思います。知名度は高く無いかもしれませんが、TWAS(第三国科学アカデミー)という、発展途上国の科学技術の発展を支援するための組織の本拠地も、イタリアのトリエステというところにあります。欧州最古の「大学」はボローニャ大学です(世界初の大学としては、紀元前7世紀総説のタキシラの僧院。世界最古の医学部はモンペリエ大学のものとのこと)。ギリシアの次に欧州から中東を巨大なローマ帝国としてまとめ上げ、ルネッサンスの中心となった人々のDNAが脈々と続いているのかもしれません。





by osumi1128 | 2016-10-09 09:32 | 旅の思い出 | Comments(0)

愛媛大学に行ってきた:第12回愛媛大学学術フォーラムにて講演

伊丹経由で松山空港へ。愛媛大学を初めて訪問しました。キャンパスに棕櫚の木があるというのは、南の国の象徴ですね。年2回ずつ開催されているという学術フォーラムに登壇のお招きを受けました。
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愛媛大学は1949年創立で、もともとの学章は深緑の五葉の松だったのですが、開学60周年を記念して新しいブランドマーク「ドット・愛媛」という、蜜柑色のものを新しく制定されたとのこと。なかなかシンプルで素敵です。ちょっとピクトさんっぽいイメージもありますし。ロゴタイプのフォントもカッコいいですね。(詳しくはロゴマークについてのHP説明をどうぞ)

大学のビジョンは下記のようになっています。

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さて、今回、全体テーマとして「脳の不思議に迫る」という設定の中、2つ講演をさせて頂き、一つは自分の研究について、もう一つはファカルティ・ディベロップメントの研修扱いとして研究不正について。どうしても生命科学・基礎医学寄りの話になってしまうのですが、なるべく専門用語のジャーゴンを避けることを心がけました。多数のご質問ありがとうございました。

愛媛大学からも3名の方の講演があり、医学系研究科の田中潤也先生はマイクログリアの機能について。多数の医学部生が出入りしていて、論文発表もしているとのこと。調べてみたところ、文科省の支援により、こちらの「学生研究員」という制度を作っているのですね。素晴らしい。

続いて、理工学研究科の村上安則先生が、脳の進化について発表。久しぶりに村上さんにお会いして、いかにも理学部生物という研究発表を聞きました。懇親会でもゆっくりお話できてまたとない機会でした。

また、法文学部の大塚由美子先生は赤ちゃんの顔認識と脳活動について話されました。過日、ブルーバックス『発達障害の素顔』という書籍を読んでいて、近い研究内容だなと思っていたら、やはり著者の山口真美先生のお弟子さんとのこと。なるほど。赤ちゃんがかなり早くから「顔」を認識しているらしいことはわかっていたのですが、近赤外線を用いた脳活動計測によっても、それが確かめられています。「ウォラストン錯視」という現象、顔認識では目のみならず、顔の向きという文脈も関わるというのが面白いですね。(「ウォラストン錯視」については、こちらの北岡さんのHP解説をご参考あれ)

企画をされた飯村忠浩先生はじめ、事務職員の方々にもたいへんお世話になりました。ありがとうございました。打合せ兼ねた昼食時に知ったのは、愛媛でも「芋煮会」があるということ。もしかして、伊達政宗の長男、秀宗が宇和島に入部したことがルーツなのでしょうか……。こちらでは「芋炊き」と名称が変わり、山形風の芋煮の牛肉+醤油味でも仙台風の豚肉+味噌味でもなく、鶏肉+澄まし汁(水炊き風なの?)というのが興味津々。なんと、大学全体での「大芋炊き会」が来週、開催されるそうです。(画像は瀬戸内海国立公園休暇村瀬戸内東予というサイトから拝借させて頂きました♬)
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by osumi1128 | 2016-09-02 23:16 | 旅の思い出 | Comments(0)

ソウルに行ってきた:アウェイでの第46回日本神経精神薬理学会

ちょうど1週間ほど前、ソウル出張でした。仙台からはアシアナ航空が仁川国際空港まで、毎日1往復就航しています。インチョンはソウル市内から遠いですが、新しくて大きな国際空港です。今回は第46回日本神経精神薬理学会(JSNPソウル)でのシンポジウム講演だったのですが、大会長の池田和隆先生が、国際学会のCINP2016(International College of Neuropsychopharmacology)と続けて同じ会場での開催という大胆な試みをされ、アウェイであるにも関わらず、650名もの参加者であったとのこと。ソウルなのに、多くの知り合いと御一緒というのは、なかなか不思議な感覚でした。
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着いた日が大雨だったこともあり、翌日が発表、その翌日の朝の便で戻りというスケジュールであったので、どこも訪問できなかったばかりか、一度も韓国料理を食べない、という国内旅行のような具合……。世界は狭くなりました。大会会場はCOEXといって、国際会議場にホテルや広いショッピングモールが付随するコンプレックス。

発表したシンポジウムは精神栄養がテーマで、脂質脳科学の方の話をしました。セッションが並行して6つくらいあって、自分の発表と重なっているセッションを聴くことができなかったのが唯一残念なことでした。今回は、池田先生がかなり頑張ったのだと思いますが、基礎系、しかもゼブラフィッシュやショウジョウバエの研究者まで巻き込んだセッションがありました。翌日の指定セッション「日本における脳と心の研究の動向」も聴きたかったですが、月曜日に授業があり帰仙しなければなりませんでした。
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初日の懇親会は着席のディナーでした。池田和隆先生@東京都医学総合研究所のご挨拶。
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CINP理事長の山脇成人先生@広島大学。
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CINP2016ソウル大会長のJun-Soo Kwan先生のご挨拶。
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JSNP理事長の石郷岡純先生@東京女子医科大学から、岩本和也先生@熊本大学ほかの表彰。池田先生のところの女性研究者の方が気を利かせて浴衣でアテンド♬
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会場にいろいろなアートもあったのですが、一番印象的だったのがこちらの「書」ですね。ハングル文字の書は初めて見た気がします。日本の書のカテゴリーだと「かな」に相当するってことでしょうか……。

韓国は、もっとも近い隣国なのに、漢字をあまり使わないため、むしろ遠い国のような気がします……。中国本土や台湾の方が、字体は異なっても共通の文化を感じることができるので。でも、韓国でも中学から漢字を習うように最近変わったと聞きました。10年経つとずいぶん印象が変わるかもしれませんね。





by osumi1128 | 2016-07-09 23:21 | 旅の思い出 | Comments(0)

ブリュッセルにまた行ってきた

3月の出張の関連で、先週、またブリュッセルに行ってきました(用務については今は言えません……)。

4日続きの会議の後、現地の日本人の方にご案内頂いて、有名なGrand Palaceあたりを散策できました。RX100を持って行かなかったことが悔やまれます……。iPhone6で撮影した画像をアップしておきます。
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世界で一番最初にできたというアーケードは、雨模様でも濡れなくて便利。ベルギーチョコのお店などがずらっと並んでいました。
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そのうちの1つ。今回、お土産にしたのはこちらのチョコ♬
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でもなぜかこちらのお店に心惹かれて、購入したのはこちらのお店でした(笑)。いろいろと面白い調味料などがありました。
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広いスクエアになっている市庁舎エリア。
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とにかく、天気の悪い1週間だったのが残念……。せっかくの欧州の夏なのに。
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撫でるとご利益があるという……。
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今回ようやく「世界三大がっかり」の1つを拝むことができました。たしかに小さい……(笑)。稀に衣装をまとっている時があるとのこと。その衣装が結構面白いらしい。
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やはり肉食のお国柄。圧倒的な肉々しさ(笑)。でも実は水運が発達していたおかげで、ムール貝やオマール海老も豊富です。今回は残念ながらムール貝はシーズンを外していました……残念。
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テロの後、献花が為されていたという証券取引所の前の階段。
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王立美術館のOld Mastersの方だけ観てきました。
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圧倒的に多かったのはルーベンスとブリューゲル親子のもの(そんなに好みではないけど、一応、観ておかないとね)。
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誰の作だったかメモしそこねた受胎告知。このモチーフ、いろいろな構図があって面白いと思うのです。大天使ガブリエルとマリアの表情や仕草など。
やっぱり次はマグリット美術館かなぁ……。
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いちおう、毎日、異なるビールを飲むという目標はほぼクリアできました。Lambicは駄目だったのだけど。



by osumi1128 | 2016-06-22 23:53 | 旅の思い出 | Comments(0)

上海出張

過日の上海出張の備忘録として。

International Conference on Omega-3 and Human Health (ICOHH)という国際会議にご招待頂いたので2泊3日で上海へ。すでに何回か訪れた土地ですが、今回はまったく余裕が無くて、空港と海上だったホテルとの往復以外には、初日のセレモニーで上海芸術ホール?という場所を訪れたのみ。ただ、これが印象的だったので記しておきます。

中国の紅白に相当する「春節聯歓晩会」なるイベントについては、「新調45」に連載されている漫画「中国亡命漫画/辣椒」のコラムで読んでいたのですが、このセレモニーは現在の中国(あるいは上海)におけるエンターテイメントの実例として興味深いものでした。

一言で言えば「歌あり踊りあり」で、中国伝統芸能からバレエ、朗読、男性2名のポールアクション、コーラスなど多様な演目。さらにプロの演目とアマチュアの演目が共存していたのですが、がんを克服した俳優だったり、患者団体、というか、「がん患者のコーラスグループ」などが出演していたのは、主催者の意図なのだと思います。中国語バージョンの「歓喜」コーラスを初めて聴きました。

とにかく、パフォーマンスとしては背の高い女性が揃っていることに感動。

国際会議自体は、これまで論文で総説を引用していた大御所に直越会ってお話できたことが何よりでした。
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式典ではこんな感じで、中国モノや西洋モノのパフォーマンスが延々続く……。
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Jing Kang先生がGlobal Award for Omega-3 Researchという賞を受賞したことを称えるビデオが背景に。ステージ上はその審査に関わった方々が、チャイナジャケットを来て登壇。
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がん患者で有名な?画家の方が、「頑張って良い研究をして下さい」というパフォーマンス。
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この地球儀のようなモノに関係者一同が手を当てて一体感を演出……。
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がん患者のアマチュアコーラスグループによる第九中国語バージョン。
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この女性歌手の力量は素晴らしかった。



by osumi1128 | 2016-06-03 23:05 | 旅の思い出 | Comments(0)

逗子にて

今年のGW前半、逗子の家で過ごしました。元実家、といっても30年ほど前に建て替えてしまったので、残念ながら昔の家の記憶とは断絶しています。もっと家に対する自分の好みがはっきりしてから造るべきであった、という後悔もあります。まぁ、それでも狭い仙台の自宅よりは広々しているのが有り難い。猫の額とはいえ庭もあるし。
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本当に何十年かぶりに、通っていた地元の小学校を訪れてみたのですが、少年サッカーの練習が校庭で行われていました。昔使った鉄棒などが無くなって、別の遊具が違う場所にあり、記憶を呼び覚ますことはできませんでした。6年間通った道も、かつてはもう少し田畑があったのではと思うのですが、ほとんど住宅ばかり。
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この小学校で最初の担任だった先生が、もう90歳を超えたくらいのお年だと思うのですが、今年の年賀状のお返事に「来年からは送らないように」と書かれていて、とても寂しい気持ちになりました。お返事を書くのも億劫なのだろうかかとも思いますが、たぶんお送りすることになると思います。

駅までの商店街もお店が種々替わっていて、でも美味しいパン屋さんを発見したのが嬉しかったです。商店街のシャッターに絵を描くプロジェクトがあったのか、数年前から、こんな感じになっています。
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横須賀線、じゃなくって、湘南新宿ラインの列車を待っているときに見かけた湘南白百合の小学生たち、とても懐かしい……。私の通っていた中学校はセーラー服ではありませんでした。ちなみに、ぼうっと待っていたら、違うホームから予定の列車が発車していきました……orz 最近の列車は難しい。行き先からどこに行くのか判断するのが困難ですし。
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今回見かけた不思議な自動販売機はこちら。
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買ってみました♫
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by osumi1128 | 2016-05-04 21:08 | 旅の思い出 | Comments(0)

ベネルクス訪問(その3):食べ物その他

ブリュッセルなら、本当は「ムール貝のワイン蒸し」が定番ベルギー料理の一つですが、今回、訪れたレストランでは「sold out……orz」でした。ビールは美味しかったです。注ぎ方のカッコ良かった店員さん。このときはCIMAYのBlueをカメラ目線で。
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ベルギー・ワッフルは食べそこねました……。いくつかチェーン店があって、オランダでも人気。
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マーストリヒトの初日の晩は、地元のバーに行って「何かローカルフード無い?」と訊いてみると、すっぱいシチューのようなものを出してくれました。これをたっぷりのフライドポテトとともに食べるのがマーストリヒト風だそうです(翌日にSteinbusch先生にも確かめました)。この名前、「ハッシェ」というのは、もしかしたら「ハッシュドビーフ」の語源?のなんじゃないだろうか……。
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翌日はフレンチビストロに連れて行って頂いたので、オランダ風ではありません……。
ヨーロッパの旅行で何が嬉しいかというと、個人的には「黒パン」が食べられることです。あと、バターがやたら美味しい。
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お土産にしたのは「Oil & Vinegar」というお店の黒胡椒。容器の蓋の部分はミルになっています。ブリュッセルで買って、マーストリヒトでもお店を見つけたので、調べてみたら米国発祥で日本にも進出していました……(仙台にはまだ無い……はず。苦笑)。きっと1年以上持ちそうな量の粒胡椒です。
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機上で見た映画は、行きが「キャロル」、帰りが「マネー・ショート 華麗なる大逆転」でした。マネー・ショートはリーマン・ショックのときの実話を元にしていて、うーむ、破綻に向かうときに、誰も気づいていないか、気づいても自分に関係ないというスタンスか、やれやれ……。ちなみに、ブラッド・ピットが出ていたのに、まったくブラッド・ピットだと思っていませんでした!

成田ーブリュッセル直行便はボーイング787で快適でした。


by osumi1128 | 2016-03-08 23:22 | 旅の思い出 | Comments(0)

ベネルクス訪問(その2):マーストリヒト

マーストリヒトは、オランダの南端に飛び出した部分の都市。EUの元になった「マーストリヒト条約」が結ばれたところですが、最近は観光客が増えているとのこと(後述します)。Maastrichtという地名の由来はローマ時代に遡り、マース川という市内を流れる大きな川にかかる橋、という意味とのこと。紀元2世紀の石造りの橋は、写真撮影スポットの一つです。ブリュッセルからはインターシティー(IC)の列車をリエージュ・ギルマンというところで乗り換えて、正味一時間半くらい。こちらの方は「車なら一時間」と言っています。


マーストリヒト大学は、歴史は決して古くは無いのですが、最近、ランキング急上昇の大学です。すでに、教員も学生も60%が外国からという国際化率も、世界ランキング上昇に繋がっているものと思います。こちらのPsychiatry & Psychologyという部局が修士レベルのneuroscienceのプログラムに関して日本のいくつかの大学と連携しており、東北大学もその1つとして参画しています。これまで、4名の学生さんを受入れ、1名の学生を(うちのラボからのK君)派遣したところです。


今回の訪問では、今後の相談として連携を博士課程まで広げることについて、担当のHarry Steinbusch先生と打合せを行うというのがメインの用務。また、セミナーをした後、次のラウンドとして今年の秋から日本に来る予定の学生さんたちとランチを取りながら、日本の様子などをお話しました。


マーストリヒトの学生さんたちは、海外留学にとても積極的なのですが、「どうして日本からはこちらに来ないのだろうか?」という話題になりました。やはり英語圏に行く方が良いのでは、という思い込みがベースにあるのかもしれませんし、そもそも留学に積極的ではないのは、K君に訊いてみると「日本の居心地が良いからじゃないですか?」とのこと。「じゃぁ、なぜ貴方は留学したの?」と訊いてみると、「僕は海外で生活したいなぁと思っていて、来てみたら思いの外すごく居心地が良かったので、さらにこちらにいたいですね」というタイプでした。


「なんで居心地がいいの?」と突っ込むと、「こちらでは人のことを気にしないのが楽なのかも」とのこと。「あぁ、うちの初代の大学院生も、大学院修了後にすぐにNIHに留学して、そのままグリーンカードも取って、今はFDAの職員になってるのだけど、アメリカでは汚い格好をしていても平気ですから、って笑っていたかな」「日本だと、皆、人と比べたがるでしょう?」「なるほど、そういうプレッシャーが無いってことね」


確かに、ベネルクスに留学しても英語のネイティブな発音に曝される、という意味では、英米には劣ります。ところが、オランダやベルギーは何カ国語も話せる方が多く、例えばSteinbusch先生も5カ国語OKとのこと。英語が公用語ではないにも関わらず、普通のサービスに従事する方々は、皆、普通の会話レベルは問題無いので、「オランダに留学するのには、オランダ語が話せないと困るのでは?」という懸念は、まったく必要ありません。むしろ、多国籍な環境で英語での議論をする上で、お互いにネイティブではなく、同じ土俵で話せるという意味では、日本人として英語が話せないという劣等感を感じないで済むというメリットもあると思います。


東北大学では2018年から、1年の留学を含む「NeuroGlobal国際大学院プログラム」を開始し、留学の間、学振程度の経済支援をする予定ですので、興味のある方はメールで連絡して下さい。


*****

さて、マーストリヒト大学での用務を終えて、Steinbusch先生、もうお一人のファカルティの方(お名前が覚えられず……orz)、K君とともに夕食に行くまでの間、Steinbusch先生のガイド付きでマーストリヒトの目抜き通りなどを散策しました。冒頭のマーストリヒトの名前の由来などもそうですが、地元出身のSteinbusch先生の解説で物知りになりました。例えば、とある教会は、ナポレオン時代にマーストリヒトがフランスに占領された際、元あった建物よりも高い塔を建てるように、という命のもとに新たな尖塔が造られ、フランスを象徴する赤い色に塗られたとのこと。マーストリヒトは古い都市ですがアート関係の活動も盛んで、もうすぐ(調べてみると311日からでした!)「アートとアンティークの祭典TEFAFマーストリヒト」という催しが始まるそうです。


一番訪れたかったのが、「世界でもっとも美しい本屋」として認められたというブックショップ。こちらは古い教会を改造して本屋さんになっているのです。「どうして、教会が本屋になったのですか?」とSteinbusch先生に伺ってみると、「マーストリヒトは教会が多いのですが、最近は教会に行く人も減り、聖職者も減り、教会として維持できなくなってきたからですね」。なるほど!

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高さのある教会が活かされた作りになっていて、ステンドグラスからの光や、白熱灯の使い方が秀逸なためか、どこをiPhoneで撮影しても様になる、という印象でした。絵本のコーナーにはミッフィーさんが。そういえば、オランダが発祥でしたね。

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日本人作家のものが無いかと思ってSteinbusch先生から店員さんに「<ハルキムラカミ>という日本の作家の本は無いか」と伺って頂くと、「5種ありますが、どれですか?」と返答され、「じゃぁ、一番、新しいので」とSteinbusch先生が即答して、『女のいない男たち』が「平積み!」になっているコーナーに連れて行かれました。

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今度来ることがあれば、こちらのカフェでくつろぎたいと思いました。

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マーストリヒトは欧州各地からのアクセスも悪くないので、最近は多数の観光客や買い物客が訪れるそうです。まだ中国の方は多くない模様。マース川から西側に広がる街並みは、細い路地、大きな広場など、いかにも歴史のあるヨーロッパの都市、という雰囲気もさることながら、上記のような本屋さんの他にも、欧州のブランドショップ、おしゃれなカフェ、ミシュランの星付きのレストランなどもあるので、そのあたりを求めて集まるのでしょうね。

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by osumi1128 | 2016-03-06 01:05 | 旅の思い出 | Comments(0)

ベネルクス訪問(その1):ブリュッセル

そういえば「ベネルクス」という言葉があった、ということを思い出した今回の出張。ブリュッセルに3泊、マーストリヒトに2泊の旅でした。ただいま、ブリュッセル空港。直行のANA成田便は遅延とのこと。やれやれ……。

ブリュッセルの用務先はEuropean Research Council (ERC)。EUからの資金を研究費として配分するfunding agencyです。広い学術分野を扱っているので、日本で言えば日本学術振興会(JSPS)に相当します。実際、JSPSとも連携しているとのこと。

とある研究費の審査に関わる用務だったのですが(守秘義務があるので具体的なことは割愛)、日本よりも圧倒的にオンライン化が進んでいます。これは、宅急便で大量の書類を送らないなど、経費節約の意味も大きいようです。審査会の間もずっとオンラインで資料を見たりコメント入れたりします。ちなみに、この週は、生命科学系の分野ごとの審査部会が同時並行で少なくとも5つ以上開催されていました。審査に係るのは現役研究者のみで、米国NIHやNSFのグラント審査と異なり、日本と似ているシステム。EU以外の国からの審査員(External)は決して多くは無いようです(利害関係という意味では、externalの審査員が多い方がベターですが、旅費など、経費の問題もあるのでしょう)

さらに、最終評価はA, B, Cになるのですが、Bは1回、Cは2回、次回の公募に応募できないという制限が課されます。まぁ、よく考えて研究計画練りなおして、予備データも取って下さい、という意味なのですが、応募数の制限という意味もあります。審査する課題数が多いと審査員も大変、審査員を選ぶERCも大変。なので、結果的にこれも経費節約になる合理的なシステムではあるのですが、実際のところはCをつけたら、その研究者は2年間、当該研究費には応募できない訳ですから、審査員としては責任重大。

初日のランチ後にERCのPresidentであるJean-Pierre Bourguignonからのブリーフィングがあり、ERCの現状や、各審査員の科学コミュニティーに対する貢献について話されました。その後の質疑応答では、「女性の採択が少ないのでは?」という質問が真っ先に出て、「一応、応募数における女性の割合に限りなく近づくように考慮している」という説明があった後で、「ただし、BやC評定だった後に再応募する女性の割合が男性よりも少ない傾向」との説明がありました。女性は男性よりも自己評価が低い(もしくは客観性に優れる? 過大評価しない)ことや、無駄な努力はしたがらない傾向が強いのは、世界共通なのだなぁと思いました。

さらに、地域性の問題なども取り上げられ、ギリシア、チェコスロバキア、リトアニア……などの国名が挙がるのは、EUの組織ならではという感覚を覚えました。例えば、イタリアからは頭脳流出の問題が出てきているようです。

いわゆる書面審査からヒアリング(インタビュー)に呼ぶ候補者選定作業の間、何度も「このPIは同じ研究室に長くいて他の研究室を経験していない」というコメントを聞きました。これは「ネガティブ」な評価という意味です。学際性の高い研究をする上では、複数の研究組織を経験していることが必須というコンセンサスが出来上がっています。

ERCが入っている建物のエレベーターホールで見かけた標語が素敵だったのでメモっておきます。

The European Research Council Executive Agency is dedicated to selecting and funding excellent ideas that have not happened yet and the scientists that are dreaming them up.
ERCEA MMXII D.C.
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【補足】
例によって事前の調査不足で現地入りし、気温も低い日が多く、3月初旬でまだ日が短いなどが加わり、ほとんど何も見ないで3日間を終えました。再訪問の際には、初日の移動日にルネ・マグリットの美術館でも見に行けたらと思います。

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ERCが入っているビル、ブリュッセル北駅近くのCovent Garden。入り口では初日、セキュリティーに招待状とパスポートを見せなければなりませんでした。
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会議室の窓からの眺め。煉瓦色の屋根の建物がヨーロッパらしい。
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とにかく天気が変わりやすい。この画像は最終日の会議後、速攻で1時間ほどの街歩き。


by osumi1128 | 2016-03-06 01:00 | 旅の思い出 | Comments(0)