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大学院入試説明会

桜も散って、あと1日で四月も終わり。
ということは、2006年の三分の一が過ぎたということか・・・
やれやれ・・・

日本は四季がはっきりしているので、どこにいてもそれなりに春夏秋冬がを感じるだろうが、ことに大学というところは学生さんを中心とした行事がたくさんあるので、余計に季節の移り変わりに気が付くようだ。

ところで、東北大学の大学院医学系研究科と生命科学研究科はともに5月13日に入試説明会である。
生命科学の方のweb siteはこちらなのだが、場所が駅前のアエルというビルで行うことになっている。
同日15:00からおよび翌日曜日にオープンラボになって研究室見学。
アエルから青葉山までバスでも出すのだろうか?

さて、かたやうちの研究科はというと、大学のトップ頁の「ニュース・トピックス」にはPDFが貼り付けられているのだが、これがとっても地味。
トップ頁の「学部・研究科・研究所等」というところから「医学系研究科」に入る。
つまりこちらの頁になります。
すると、その下の方に一行「大学院説明会を開催します」という地味な言葉があって、そこをクリックするとやはりPDFになってしまう。
まあ、それでも最低限必要な時間や場所は分かるのだが・・・

仕方なく組織図に飛ぶと、各分野(つまり研究室)の一覧があり、そこからそれぞれの研究室HPに飛べるようになっているのだが、うちの分野「形態形成解析分野」をクリックするとURL Not Foundになってしまって撃沈。
これは、以前研究室HPのURLを載せるかどうかの問い合わせがあったらしいのだが(個人情報保護法以降、いろいろなことがややこしくなった)記憶になく、手続きをしていなかったせいであり、今庶務係に再度お願いしているところ。

さらに、よく考えてみると、「形態形成解析分野」の下に英語でDivision of Developmental Neuroscienceとなっているのではあるが、これでは脳科学に興味のある学生さんにはクリックしてもらえないだろうなあ・・・
やっぱり、名称替えを真剣に考えた方がよいかもしれない。

それにしても外注しているなら、もう少し使い勝手やセンスに気を配ってほしいものだ。
by osumi1128 | 2006-04-29 21:38 | Comments(3)

猿橋賞、紫綬褒章ほか

「女性科学者に明るい未来をの会」が贈る猿橋賞の発表が25日にあった。
昨年は数学科の友人Kさんだったが、今年もまたよく知っている森郁恵さんが受賞された。
学生には、砂漠の真ん中に置かれても生き抜けるように指導しているという。「研究成果を得られた時の麻薬のような感激を体験してほしい」(読売新聞科学部・冨浪俊一氏の記事より)

いい言葉ですね。

そう思っていたら、今日はフィギュアの荒川静香さんに紫綬褒章が贈られることになったというニュース。
こちらもめでたい。
ところで、イナバウワーは実は両足を180度外股にして滑っているということを、しばらく前に知った。
そうでなければあのような方向には滑走できない。
優雅に反った上半身にばかり注目しているのは素人だという。
あ、吉永小百合様も紫綬褒章でした。

追記:
学内では、山本嘉則副学長(専門は有機化学)と江刺正喜教授(MEMS)が紫綬褒章受章ということでした。
ちなみに、江刺先生は先日荒川静香のサインを得意げに見せて下さった方です(笑)。

ところで、先日から話題のサイエンスウォーカーは文科省の科学技術週間のサイトからPDFでダウンロードできるようです。
by osumi1128 | 2006-04-28 22:22 | Comments(0)

千客万来

今週は仙台にいるのだが、来客の多い週となった。
火曜日の長神さんに続き、昨日はセミナーにお呼びした順天堂大のNさん、そして今日はお昼前に大学時代の医学部の同級生から電話があって、ランチをご一緒することになった。
お目にかかるのは1年ぶりくらいだが、やっぱり懐かしい気がする。
彼女は学部卒で医学部に入ってきた方で、私にとってはお姉さん的存在なのだが、当時の雰囲気は変わらないものだと思った。

夕方に6月30日のセミナーの打合せに瀬名さんに来て頂いた。
東北大学のサイエンスカフェは昨年8月からの実績があり、そのパターンも出来上がっているところがあるのだが、今回、トークショー的要素を盛り込んでどんな風にできるかを打ち合わせた次第。
ひな壇の上からの質疑応答ではなくて、もっと同じ高さの目線に近い形にしたいということで意見が一致。
さらに、「カフェ」なんだから、もっとカフェっぽくしましょうよ、というところも非常に意見が一致。
よって、本部の事務局にまた掛け合わなければならないのだが、そのくらいは頑張らないと。
瀬名さんとうちのスタッフ&学生で飲みに行き、いろいろお話して面白かった。
最後の話題は荒川静香vsミキティだった。

追記:
瀬名さんのサイトに先日のNHK総合のサイボーグの話についてのエントリーがあります。
私はぼーっと聞いていたのですが、何故ついていけないなあと感じたのか、瀬名さんのコメントを読んで分かりました。
by osumi1128 | 2006-04-28 01:33 | Comments(0)

未来館シンポ打合せ

先週金曜日から週末をはさんで東京出張であったために、仙台でたまっていた書類を処理するのに1時間、メールを整理するのに1時間(緊急のものはweb mailで対応しているのだが、後回しになったものと、ジャンクメールをゴミ箱に捨てるだけで時間を取る)、その後、本部キャンパスでの会議があり、未来館での公開シンポジウムの打合せに長神さん来仙。

たぶん、科学技術コミュニケーター(インタープリター)業界では知らぬ人がいないくらいの人物なのだと思うが、とにかく「一生懸命」を絵に描いたような若者だ。
(注:こう書くと、自分がいかにも年寄りに思えるので不適切。反省)
2001年にお台場にオープンした日本科学未来館のごく初期から活動しておられ、数々の企画展示や出版等に関わってこられた。
高校時代に文化祭委員をしていた身としては、イベント企画や交渉をこなすのは好きな方なので、もし当時未来館などがあったら、そういう職業に就いてみたいと思ったに違いない。
ある意味、今の時代の博物館の企画というのは、非常に総合芸術で、いろいろなメディアやアート業界とのコラボレーションがとても面白いのではないかと思う。

もちろん世の中にはこういう感覚とは違う方もおられて当然だと思うし、そういう価値観を否定するつもりもないが、例えば、脳科学分野の研究費がサポートされるためには、社会へのフィードバックを考える必要があると思う。
それは、単に年度の終わりに分厚い(誰も読まない)報告書を取りまとめるということよりも、市民の心に届く方策を考えなければならないと考える。

ただし、いつも述べていることだが、こういうアウトリーチ活動というのは、現時点ですべての研究者がすべきであると押しつけるのは難しいのではないかとも実感している。
私は基本的には、自分のしている研究を、自分の家族や近しい友人に話すということがアウトリーチの第一歩だと思うのだが、その上で、市民公開講座などは存在すると思う。
いつだったか、ラボメンバーに「お正月休みには是非身近な人に話してみて」ということを言ったことがあるのだが、さて、どのくらいの人が実践してくれただろうか、そのフィードバックは取っていない。

さて、未来館でのシンポジウムは二部構成で、第一部は神戸大の饗場先生と私がそれぞれ40分の講演をし、第二部は長神さんのコーディネートによるディスカッションという段取りにしようとしている。
すでに、100余名の事前申し込みがあるそうだが、とくに第二部がどんな風に盛り上がるかは、とても楽しみなところである。
by osumi1128 | 2006-04-26 00:04 | Comments(5)

加藤和人さん来仙

朝から慶応大学医学部で発生学の講義2コマ。
慶応では数年前から基礎系のカリキュラムを大幅に変えて、MCBIIと称するコースで発生学を教えている。
旧来、医学部系では解剖学の枠の中で発生学を教えるのが通常であるが、現在では分子レベルの話が多く、これはあまり適していないところを大改造された。
外部講師も三分の一くらい呼ばれ、それぞれの専門の話をする。
今日は「神経堤細胞&顔面形成」の講義。

その後、東大の大武さんと四谷でランチを取り、四番町の会議に出てから帰仙。
帰りの新幹線のお供は、『藤田嗣治「異邦人」の生涯』(近藤史人著、講談社文庫)。
昨日、国立近代美術館で展覧会を見て購入したもの。
これだけの数をまともに見たのは初めてで、面相筆で描く裸婦などの輪郭が印象的だった。

今日は、京大人文科学研究所、兼生命科学研究科生命文化講座の加藤和人さんが、東北大学の生命科学研究科に集中講義4コマで来られていて、大学近くの小料理屋で開かれた懇親会に参加。
加藤研ホームページはこちら

「お久しぶり! ゲノムマップもらいましたよ!」でひとしきりその話題。
ゲノムマップは加藤さんのところの大学院生が中心となって作成されたものだが、ポスターだけでなくこちらのサイトも必見です。
このサイトを見てスタンフォードからも問い合わせがあったとか(注:日本人から)。
で、加藤研から配りまくって、でも増刷するお金が文科省にないという。
サイエンスウォーカーと同様に、挟み込みで配るくらいのことをしてもよいのに。
世界地図と同じように、日本中の家庭のトイレの中に張っておいても(例えば)、全国津々浦々の小学校の理科教室に必ず1枚とか、そのくらいのことをしてはどうかと思うのだが。

その後話題は、科学コミュニケーションが、日本であまりに急に盛り上がりすぎなのではないか、また学術会議主導などのトップダウン的なのはどうか、という議論になりました。
みんなが言ってるから乗り遅れないようにしなきゃ、とともに、熱しやすく冷めやすい、のも日本人的で大いにありえるかもしれないことを危惧します。
でも、本当に必要なことなら、きっとたぶん続くと思う。

戻ってきて、今日はもう何もしたくない受け身モードだったので、立花隆のサイボーグの話をNHKで見ました。
関連サイトはこちらになります。
(そのあと、録画しておいたチャングムの誓いも見てしまいました。)
ATRの川人さんのところで開発中の非侵襲型BMIは5年後くらいに実現するかもしれないというのは、思ったよりかなり早い。
by osumi1128 | 2006-04-25 01:14 | Comments(7)

メイドカフェ、執事カフェ、サイエンスカフェ?

確か先週のいつ頃だったか、Googleのトップページのロゴがミロのようなデザインになっていて、何故?と思っていたら、昨日くらいまでまた別のロゴになっていましたが、どんな意味があったのか、どなたかご存知でしょうか?

*****
今日、お茶の先生のお誕生会のランチをご一緒した折、年下のお友達が「うちの母が昨晩テレビで見たというのですが、『メイドカフェとか執事カフェとかあるけど、最近サイエンスカフェというのもできたらしいわよ』と言ってましたが、いったいどんなカフェだったんですか?」と聞かれて、思わず噴出しそうになりました。
「うーん、神田の三省堂の喫茶店で30人くらいの人を相手にトークをして、そのあといろいろ議論したり質問していただいたりしたんだけど。とくに白衣を着て話したわけでもないし、コスプレ系じゃあないカフェです(苦笑)。」

でも、こういう話題がお茶のお友達との間でできるだけでも、距離は少しだけ縮まったということなのでしょう。


昨日の話でも、1つだけ遺伝子の名前を出しちゃったのですが(打ち合わせのときには、一切出さずにやります、と言ったのですが)、やっぱり、とたんに聴衆の理解力が落ちるのが目に見えて分かりました。
公開講座などでも、その傾向は感じていたのですが、相手が30人で狭い空間で行うと、よりはっきりしますね。
私が扱う分子の中心は転写制御因子といわれるタンパク質で、その働きは必定、「他の遺伝子のスイッチを入れる(切る)」なので、常に子分の遺伝子たちを抱えている状態ですから、その説明もしなければならなくなると、結構そこで時間がとられます。
昨日のトークでは、具体名を出さずに「<ある遺伝子>に傷がつくと・・・」という説明もありだったのですが、Pax6という具体名を出してしまいました。

自分がDNAやらタンパク質やら、あるいは細胞の中の小器官の配置や機能や、そういったもろもろのイメージをいつから抱いたのか思い出せないのですが、大学1年生相手に細胞生物学の授業をすると、彼らは砂に水がしみこむように、さほどの抵抗なく受け入れてくれる気がしています。
(SSH(スーパーサイエンスハイスクール)の生徒さんなどは、すでに十分な知識をもっている人も多いです。)
それよりも大人相手に話をするときには何か抵抗感が感じられます。
これまで「何が分かっていないのかが分からない」状態で手探りしてきましたが、少しずつ見えてはきました。
そして、遺伝子同士の関係などを説明することが一番難しい、また、遺伝子とタンパク質の関係というのも案外難しいのだと悟りました。

5月に未来館での公開シンポ、6月に東北大のサイエンスカフェがありますが、「遺伝子」を避けて通らずに、さらにチャレンジしたいと思います。
by osumi1128 | 2006-04-23 23:04 | Comments(6)

東北地方で震度4

伊坂幸太郎の『砂漠』を読み始めたら止まらなくなって、ふと気がつくと、東北地方で震度4の地震があったという。
仙台市はたいしたことはなさそうでほっとする。

まだ、読み終わっていないのだが、伊坂さんの文体のせいか、今回の主人公がちょうど大学1年になった春夏秋冬を扱っているからか、中学生の頃背伸びして読んだ庄司薫を思い出してしまった。
東北大学の法学部出身であるため、瀬名さんの本とともに、うちの生協書籍部にはいつも平積みされている。
初めて読んだのは、研究室の大学院生から借りた『魔王』で、このときも、独特の文体で、何故すうっと入ってくるのかよく分からなかったのだが、この『砂漠』を読んで、何故affinityを感じるのか腑に落ちた。
この作家はこれからどんな本を書いていくのだろう。
by osumi1128 | 2006-04-23 02:14 | Comments(0)

学術会議サイエンスカフェ@三省堂

朝から本当に久しぶりにお茶のお稽古に行き、その後、駅前のエクセルシオールでPowerPointスライドの最終チェック。
午後3時からの学術会議サイエンスカフェ@三省堂「大人の脳でも神経細胞は生まれる!」のためのものでした。
あれも、これも話したいと思いつつ、どう考えても指定されている時間内に収まらず、相当数を断念してありましたが、さらにアニメーションの不備がないかをスライドショーして確認。

神保町から三省堂までの古本屋街を歩くのは何年ぶりになるでしょう。
京都にも古本屋の集まったエリアがありますが、やっぱり数ではこちらが勝ります。
相変わらずの雰囲気に、20年前くらいにタイムスリップしたような気がしました。

30分前から準備にかかり、NHKのクルーが来ていてびっくり。
「え?聞いてないけど・・・」と思ったら、ローカルコーディネーターの㈱リバネスさんの方にも本日になってからだったとか。
ぼつぼつお客さん?は集まり始め、だんだん気分が盛り上がります。
机やスクリーンの配置よし、液晶プロジェクタよし、マイクよし、という訳で、若干遅れて3時5分過ぎくらいから開始。
司会はリバネスの藤田さん(現役大学院生でもあり)。
カフェの簡単な説明から始まり、講師の自己紹介などのやりとりをしてから、20分のトーク。
その終わりに、皆さんで考えてもらう質問を出して、30分弱のディスカッションタイム。
各テーブルには6-7名の参加者に1名のファシリテーターを配属してあり、議論を盛り上げる責任を担います。
参加者は思ったよりも若い方が多く(通常、公開市民講座の参加者の半数は、いわゆるリタイア組なのですが)、高校生から80歳くらいの方まで、老若男女混じってのディスカッションになりました。
こちらも、各テーブルを順繰りに回って、説明を追加したり、質問に答えます。
最後は、まず、各テーブルごとに質問の答えを述べてもらって、それに対してコメントしつつ、まとめにかかります。
最後に参考図書などを披露して終了。
お土産は研究プロジェクトの市民向けニュースレターと「一家に一枚ヒトゲノムマップ」でした。

時間は全部で70分という短めのカフェだったのですが、盛りだくさんだったと思います。
30席くらいだったのですが、ちょっと狭かったのは、参加者のエキサイトした気分が伝わる反面、ちょっとくつろぎ感には乏しかったですが、概ね成功としましょう。
参加者同士が交流できたのもよかったと思います。

カフェには科学コミュニケーションブログのK_Tachibanaさんも参加されていましたので、きっとそちらにもレポートが載ると思います。
追記:こちらになります。
(K_Tachibanaさんにはちょっと易しめの内容だったかもしれません。ごめんなさい)

三省堂さんはすでにカフェを始めてこれが4回目とのこと。
本屋さんのカフェは雰囲気があってよいですね。

終了後、近所のコーヒー店で「反省会」。
(反省会って懐かったです!)
次のカフェのアイディアなどで、こちらも大いに盛り上がりました。

以上、カフェ速報でした。

追記:
本日夜9時半のNHKニュースで こちらのカフェが取り上げられました。
ビデオクリップ付。
by osumi1128 | 2006-04-22 20:08 | Comments(2)

さきがけ”なでしこ”キャンペーン

今日はプログラムオフィサーの用務があり、夕方JSTのオフィスのコンピュータを借りてエントリーしたつもりの記事がない!
ああ、きっと最後にあわててただ閉じてしまったのだろう・・・
やれやれ、また最初からやり直しだ。

本日メールチェックしたら、男女共同参画学協会連絡会のメーリングリストで下記のようなご案内がありました。

男女共同参画学協会連絡会関係者各位

皆様、お世話になっております。
さて、お茶の水女子大、郷 通子先生より、JSTの「さきがけ」と「CREST]への応募について、下記メールをいただきましたので、何卒ご高覧下さいますようお願い申し上げます。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
★JSTは女性研究者による申請を歓迎しています★
「さきがけ」と「CREST]への応募のおさそいです。
http://www.jst.go.jp/kisoken/teian.html

参考:
「さきがけ」における女性の割合
★平成3年度の事業発足以来、のべ876人の研究者が参加、そのうち女性研究者はのべ66人(7.5%)です。参加数をさらに増やしたいと考えています。

★平成17年度の公募に限りますと、女性研究者からの研究提案は全体の約7%、その一方で採択された女性研究者は採択者全体の9%でした。

また、24日(月)からの新規「さきがけ」の募集開始に合わせて、「さきがけ”なでしこ
”キャンペーン」として、以下のWebページに、現在さきがけで研究を進めている10名の研究者のメッセージを掲載し、女性研究者の方の応募を呼びかける予定です。
http://www.jst.go.jp/kisoken/presto/nadeshiko/index.html
(もともとは郷通子先生の掲載によります)


なかなか、数時間まえにエントリーしたのと同じようには書けないものだと思う。

さきがけを得た女性研究者の割合7.5%というのは、現時点での国立大学の女性教員で講師以上とだいたい同じくらいだろう。
応募者の女性比率よりも採択者の比率の方が若干高いことの解釈のひとつは、女性の方がリスクの高いことには手を出さない傾向があり、よっぽど通る見込みのある人でないと応募しにあというものである。
※このあたり、コメント、どうぞ遠慮なく突っ込んでください。

とにかく、今年度発足した女性研究者支援モデル事業(振興調整費)、復帰支援ポスドク制度(学振)に加えて、さらに波状効果を生むことを期待したい。
by osumi1128 | 2006-04-21 23:23 | Comments(0)

解剖男

しばらく前からまた翻訳の仕事を始めたので、家で本を読む時間がなくなっている。
ようやくこの前の出張の行き帰りに、『解剖男』(遠藤秀紀著、講談社現代新書、2006年新刊)を読んだ。
著者(このブログでもすでにご紹介した『パンダの死体はよみがえる』の24時間戦う「遺体科学者」遠藤さんだ)が送って下さったのだが、その直後に他の人に貸してしまって、読めないでいたということもある。

相変わらず小気味の良いタッチで、いろいろな動物の遺体解剖のエピソードが書かれている。
冒頭は「乗車率200%の山手線の中でバイカルアザラシの目玉の解剖をしている」という書き出しだったので、「一体ナニ? ついにそこまでイってしまったの!?」と心配したら、それは遠藤さんの頭の中でのことだったので一安心。
なにせ、ところどころ標本の前やら解剖中やらの、とっても嬉しそーな遠藤さんの写真もあるので、周囲の目などものともせず、電車の中でも解剖するようになったのか、でもピンセットはアブナイだろうなあ・・・と思ってしまった。

ちなみに、私は大学生の頃ものすごく編み物に凝っていた時期があり、朝は座れないので無理だが、夜、家庭教師の帰りの空いた電車では、寸暇を惜しんで編み棒を取り出し、黙々と編んでいた。
まあ、集中力というよりは貧乏性かもしれない。

さて本の中に、東大医学部解剖の教授であられた小川鼎三先生が1959年から「日本雪男学術探検隊」を率いられて、ヒマラヤへ調査に向かったというエピソードが出てくる。
「ヒマラヤに雪男がいる」という噂というか伝説というか、それが本当かを確かめに行かれたというのだ。
で、当然、その証拠はなかなか見つからず、探検隊は急遽ターゲットを変えてインドのカワイルカを調査することになり、それは素晴らしい成果を挙げたという。
この話は、鯨類が陸上のどんな種に近いか、というメインストーリーの中に出てくるのだが、私は「日本雪男<学術>探検隊」が組まれたことや、それにお金が出たということにいたく感動した。

それで思い出したのだが、今月12日から石巻で調査捕鯨が始まった。
財団法人日本鯨類研究所が主体となり、宮城県水産研究開発センターと独立行政法人遠洋水産研究所(静岡市清水ー知らない間に清水市は合併されていた!)の協力のもとに、三陸沖のミンククジラの生態調査等を行う。
5月末までに60頭を捕獲の予定。
確か数日前に、初めての捕獲があったというニュースを車のラジオで聞いた気がする。
仙台では鯨の赤身のお刺身が食べられる店があるが、これがことのほか美味である。
ちょうど、馬刺しのような味わいなので、やはりおろし生姜やニンニクの薄切りを薬味として頂く。
調査捕鯨の間はしばらく安定供給されることだろう。
by osumi1128 | 2006-04-21 02:23 | 書評 | Comments(4)