<   2007年 02月 ( 14 )   > この月の画像一覧

ポーラ美術館:透明感のある建築

小さいとき、といっても小学生ではなく、すでに高校生くらいの頃、「憧れの職業」として「料亭の女将」(「旅館の女将」というバージョンもあり)を意識したことがありました。
たぶん、自分のキャラクターのある面を表しているからか、この話は結構ウケるので、いろいろなところで喋っているのですが、中学生の頃には「建築家になりたい」と思っていました。
家の図面を方眼紙に描いたりして、理想の家を夢想する少女だった訳ですが、その後、「建築」するには「構造計算」をしなければならないことに気付き、急に夢はしぼみました。
実際には、「構造計算」そのものよりも、恐らく、立体的な構造物のデザイン力があったかという点において大きな疑問を感じるので、まあ、建築家になっても大成しなかっただろうなと思います。
(だからといって、生物学者として成功したかというと難しいものがありますが・・・)

そんな訳で、今でも建築物を見たり、そのデザイン画や写真を眺めたりするのは大好きです。
週末に東京に行ったついでに、箱根は仙石原のポーラ美術館を訪れてきました。
神奈川県で育った者にとって、箱根というのはとても身近なリゾート地です。
これまでにも、日本画の成川美術館などがお気に入りだったのですが、2002年に竣工したポーラ美術館をこれまで見にいく機会がなく残念に思っていたところに、ちょうどよい機会となりました。

美術館の謳い文句としては「光と緑の美術館」となっていて、確かに、航空写真で見ると深い山の緑の中に十字型の白っぽい建物が埋まっています。
設計は安田幸一さんという、当時日建設計だった方の手によるものですが、なだらかな山の斜面にすり鉢状の孔をうがち、そこに、耐震設備や配管を工夫した建物を浮かべたような構造になっているといいます。
強羅から上がってくると、道沿いのエントランスプロムナードからは、「どこが美術館?」と、全貌は見えないのですが、スライドするガラスの自動扉から中に入ると、広い吹き抜けのホールの一番上に立つことになります。
つまり、美術館本体はそこからすべて地下になる訳です。

地下といっても暗いイメージが無いのは、中央の導線がすべてこの吹き抜けのホールに通じているためであり、しかも、その壁はガラスを使っており、さらにガラスの向こうには縦に繋がる光の線が浮き出ているというデザイン。
展示室の暗い照明と、この中央吹き抜け部の透明な明るさとのコントラストが素晴らしいと思いました。
ちなみに「透明感のある建築」というのは、設計者の弁によります。
すべて、展示室がこの吹き抜け部に出られる導線になっているのは、方向音痴の私としては有り難かったです。
まあ、ルーブルでもどこでも、あの迷子になりそうな部屋の繋がりというのも、それなりに美術館の楽しさであるかもしれませんが。

展示品としては、ポーラの元会長が収集された印象派のコレクションを中心として、だれでも名前を聞いたことのあるような近代の作家が数点ずつあるという万人向きの構成。
今回は「ドガ、ダリ、シャガールのバレエ」という企画展もありました。
「バレエ」関係を集めてみた、という企画はなかなか新鮮に思いました。
お洒落なカフェとレストランの他、ミュージアムショップも充実していて、建築の本を含めてちょっと散財してしまいました(苦笑)。

その「本」の最後に「建築の周辺」として書かれていたこと。
前会長の思いを受け継ぐように、ポーラ美術館では来館者に美術品を鑑賞してもらうだけではなく、絵も環境も食事も、ここで過ごす時間のすべてを楽しんでもらうために、これまでにない美術館であろうとしている。その努力の一つが毎朝行われるスタッフ全員によるミーティングである。訪れた人と最初に接する交通誘導員、フロントや案内係、警備担当者、学芸員、そしてレストランからミュージアムショップまで、来館者を迎えるすべてのスタッフの連係プレーが美術館を支えていると考えるからだ。各自がそれぞれの立場で気付いたことを報告し合うことで、ここを訪れた誰もが心地良く過ごすことができる美術館の運営を模索し続けている。

成る程、美術館というものも、建ててしまえばそれで終わりということではなく、それが本当に美しく機能しうるかは、その中にいる「人」で決まるということかもしれませんね。
by osumi1128 | 2007-02-27 02:45 | 雑感 | Comments(0)

キャリアパスシンポ満員御礼

昨日、「博士課程修了者のキャリアパスシンポジウム」が仙台国際センターで開かれました。
主催者側を入れると200名を超すほどの参加者があったようです。
私は、第二部のパネルディスカッションのモデレーターをしましたが、予め、フロアから質問票を回収する形にしたのが良かったのではないかと思いました。

その中で、数の多かった質問や意見を取り上げてみます。

1)博士課程の経済的問題について
これは非常に大きな問題だと思います。
現状で、日本の多くの企業は修士卒と博士卒で初任給に差を付けていません。
(もちろん、博士卒はそれなりに期待されている訳なので、その後の昇給が変わる可能性もありますが)
したがって、博士3年(+α)の間、まったく無給だとすると、生涯賃金にするとかなり差が出る可能性があることは事実です。
ですので、現在のJSPSのDCの枠をもっと増やして頂くとか、大学独自のDCの奨学金を儲けるなどする必要があるのではないかと思います。
(これは私の「個人の意見」です)

2)博士修了者が企業から敬遠されるって本当ですか?
こちらについては、企業の方も述べておられましたが、なんといっても「問題解決力」があるかどうかなのだと思います。
誰かの手足になって働くような立場の人間であれば、学卒や修士卒で十分であり、現状をサーチして、問題点を挙げ、その対応策を考えられる人を期待している訳ですし、また、年取っている分、グループリーダーとして活躍してほしいので、マネージメント力や人間性なども求められるでしょう。
ちなみに、そのような資質は、企業で求められているだけでなく、アカデミアでもまったく同様です。
つまり、狭い専門性が必要というよりは、専門的な研究活動を通じて、それを応用する力を身につけたかどうか、が問われていると思います。
また、これからのグローバルな世の中では「英語力」も必要とされていますが、こちらについては、一般論で言えば、修士よりも博士以上の方の方が有利なのではないでしょうか。
さらに言うと、「教養」や「常識」も重要ですね。
それらを学ぶには、たぶん、他の分野の方々との交流なども必要かと感じます。
東北大学は総合大学なのですから、その強みを生かしてもらえたらと願っています。

3)就職先の情報収集について
学部まではかなり部局の「就職課」で対応されているのではないかと拝察しますが、博士課程に進んだ方については、それぞれの研究室任せであったり、先輩からの情報などの個人的なものが多かったのではないかと思います。
今後、大学としてもっと積極的に情報収集、情報発信、マッチングなどを行う必要があるでしょう(私見です)。
企業に望むこととしては、なるべく欧米のように、博士修了者・ポスドク経験者に関しては「随時募集」にして頂ければと思います。
日本では「中途採用」という言葉が存在しますが、これは、ほとんどの方々が「皆、いっせいに」就職するという文化・習慣であり、多様性を生みにくい元なのではないでしょうか。
まあ、修学旅行など団体で動くのが好きな国民性は、簡単には変わらないかもしれませんが。

4)指導教員や周りの意識、本人の意識について
例えば「キャリアパス相談」に行くと、「アカデミアからドロップアウトする」と見なされる、ということに対する抵抗感が、本人にも周囲にも大きいというのが困りものだと思います。
アカデミアは多様なキャリアパスの1つに過ぎません。
また、会社に行ってから、また大学に戻る、というようなコースを辿っている方は、結構たくさんおられることを、もっと周知した方がよいのかもしれません。

その他、アカデミアの教員の数を増やすべきでは、などの意見もありましたが、これは私にはどうにもならないことですね。

*****
とにかく、高度技術経営キャリアセンターが学内に周知されたのは何よりでした。
北大、早大、理研からも様子を見に来られた方がいらっしゃいました。
また、高度技術経営塾のセミナーは、今後、オープンで行うものもある予定と伺いましたので、サイエンス・エンジェルさん達なども参加してもらうと良いと思います。
もちろん、興味のある方はどなたでも!
by osumi1128 | 2007-02-21 21:07 | 東北大学 | Comments(14)

Jeeves & Wooster

ここしばらくSさんから貸して頂いたDVDセットを観ています。
イギリスのTVドラマがDVD化されたもので、8枚あるうちのまだ4枚目。
1エピソードが約1時間なので、かなり時間がかかります。

原本はP.G. WodehouseのJeevesシリーズで、年末にSさん共々ご飯を食べに行った際に話題になったもの。
「執事はあげられないけど、代わりにこれをプレゼントしてあげる」と英語の本を1冊頂きました。
それがシリーズの1作目ではなかったので、まず1作目の邦訳を買って読みましたが、なかなか面白い。
貴族のPertram Wooster(通称Bertie)とその執事(原作ではvaletとなっていました)のJeevesの日常が延々続くのですが、Jeevesが身の回りの世話をしてくれるだけでなく、どんな難問も解決してしまう!という設定です。

さて、DVDの方はさまざまな古典からの引用の台詞がカットされている代わりに、イギリスの豊かな田園風景や、そこに建つ豪奢なマナーハウス、その中の歴史を感じさせる調度などが映像として楽しめます。
また、ロンドンのBertieのマンション(原本ではそう書いてありました)も、リビングルーム、ダイニングルーム、Bertieの寝室、キッチンとこじんまりしていますが、いつも白っぽい花が飾られていて、男性の部屋としての趣味の高さを感じさせます。
(そのほかにJeevesのための住み込みの部屋があるはずですが、それは出てきません)
1930年代の設定で、衣装やクラシックカーも時代の雰囲気をよく表しています。
Bertieは貴族階級で働かなくてもよいので、毎日社交クラブに行ってバカ騒ぎをするか、知り合いのマナーハウスに1週間くらい招待されて(もちろんJeevesも同行します)、昼間はゴルフかテニスかクリケットで夜はディナー、というような、まあ、いわば「ニート」の元祖みたいなものですが、ときどきコワイ伯母さん(原本ではindomitable auntsとなっていました)が出てきます。
強引に、「いい加減に結婚しなさい。明日のランチに何何嬢を呼んでおいたから」とお見合いを設定し、「伯母さん、僕まだ35で若いんだから、止めて下さい」とお願いしても、「いえ、貴方はそろそろ身を固めて子供を作るべきです。では、明日、どこどこで。遅れるんじゃないわよ!」と言い残して去っていく・・・
Bertieの周りにいる友人は、これまた同じような貴族のぼんぼんなのですが、数ヶ月ごとに恋に落ちる奴や、いろいろな誤解で婚約破棄される者や、やたら豪快なお姉さんなどなど、個性的な面々です。
で、馬鹿馬鹿しい難題が持ち上がって、「Jeeves、どうしたらいい?」「さようでございますね、私に少々考えがありますので・・・」となる訳です。

Jeevesのキャラクターそのものが原本の面白さの神髄で、単にご主人様に仕えるだけでなく、「そのお帽子の趣味は、少々、いかがなものかと存じますが……」などとしっかり意見するところが良いですね。
映像ではさらに、毎朝、恭しくベッドに朝食を運び、その日の予定に合わせて服を順に取り出し、というお世話をするのですが、服の表面を指でなぞって埃を払うなど、その仕草が本当に細かく「Jeeves像」を作り上げています。

唯一厳しいのが、英語の発音。
アクセントの強いイギリス英語の早口の会話は、正直かなり辛いですが、でも、とてもエンターテインされるDVDで、お勧めです!

・・・ あれ? そういえば、AmazonでJeevesシリーズの朗読版CDを頼んだのは、一体どうなったのでしょう???
まだ届かないのですが・・・
by osumi1128 | 2007-02-18 12:54 | 雑感 | Comments(0)

広瀬りんどう社会学級での講演

金曜日は医学部の「最終講義」の日でした。
今年は4名の先生方が講義されましたが、個人の学問の歴史等を4、50分で話すというのは大変なことだろうと拝察します。
昔のスライドを見ながら懐かしい思い出が沸いてくるでしょうね。
かろうじて、ごく初期の頃のスライドも画像化してあるので、このままPowerPointなどのソフトが残ってくれていれば、とりあえずなんとかなりそうですが。
(今から心配することもない?)

*****
広瀬りんどう社会学級というところが主催された講演会でお話をしてきました。
お子さんも多いかなと思って、スライドの中の漢字にルビを振るという作業をして臨みましたが、ちょうど該当するくらいの子供さんはいませんでした。
でも、この作業をするプロセスの間に、「ああ、<専門用語>ってこんなに使っているのだ」とよく分かり、かなり削除もしました。
そういう意味では、一般向け講演の仕方を再確認する上で良い機会でした。

講演後に、机をスクール形式からロの字に並べ替えて、茶話会として質問コーナーを行いました。
今回はテーマを「脳と栄養」にしたので、とても身近に感じてもらえたようで、たくさん質問を頂きました。

*****
月曜日はまたREDEEMの集中講義を朝から4コマ行います。
少し改訂版にしたので、ちょっと気持ちが晴れやかです。
同じスライドで話をすると、同じところで同じジョークも言うことになり、確かに慣れて上手になるのですが、私の場合は何かしら変化がないとモチベーションが下がります。
by osumi1128 | 2007-02-17 23:02 | 東北大学 | Comments(0)

聖ヴァレンタインデイ

1週間ほど前に、メールで「大隅研バレンタイン2007計画」というアナウンスが入っていたのですが、今年も「ラボチョコ」は配られたようです。
朝、男子のデスクの上に、「どピンク」のラッピングの物体が置かれていたのが、ソレなのだと思われます。

巷では「友チョコ」「マイチョコ」なども流行っているという話ですが、確かに、私も先日東京の友人にチョコレートをお土産代わりにして渡しました。
たまたまタイミングが合えば、「御礼」だったり「宜しく」だったりのご挨拶にはぴったりのような気がします。

振り替え休日の日、仙台のMというデパートの地下のチョコのコーナーに出向きましたが、閉店間際だったので、人混みのピークは過ぎていました。
と同時に、人気商品は売り切れでもありました。

そうそう、タリーズ大学病院店から、ゴディバのプレーンなチョコを頂きました。
カカオが75%、70%、50%(ちょっと不正確)くらいの3種類が合計9個入ったものでしたが、美味しく頂きました。
友人のK先生がカカオ70%くらいのチョコレートを表して「酸っぱい」と言われたことを思い出しつつ、「確かに、酸味が含まれている」と思いました。
そのとき比較対象にした95%カカオというチョコは、普通の感覚では「薬」に近いようなものでしたが、K先生はそちらの方が美味しいと言われました。
味覚というのもバリエーションがありますね。
by osumi1128 | 2007-02-15 01:37 | 雑感 | Comments(7)

博士課程修了者のキャリアパスシンポジウム

朝から乃木坂に行きましたが、とんぼ返りで戻り、修士論文発表会に出ました。
無事に終わってラボ一同、本当にほっとしたところです。
全国、あと少しでドクター、マスター、卒研の発表が終わる頃でしょう。
それが終われば今度は大学入試。
年度末だし、大学人は慌ただしいですね。

d0028322_039486.jpg

夕方に博士課程修了者のキャリアパスシンポジウムの打合せをしました。
平成18年度東北大学に発足した「高度技術経営人財キャリアセンター」の主催によるシンポジウムです。
すでに予想を上回る参加の事前登録があるようです。
by osumi1128 | 2007-02-14 00:46 | 東北大学 | Comments(1)

ハーバード大に女性総長誕生か?

今日、地下鉄の仙台駅の上りのエスカレーターで、ふと前にいる若い男性がいわゆる「モヒカン刈り」だったのですが、久しぶりに見た気がしました。
ただし、色は黒い地毛のようでした(ちょっと地味)。
20年前くらいの方がもっと多く生息していたように思うのですが、最近どうしてるのでしょうね?

今日はこんなネタでエントリーを持たせなければならないか?と一瞬危ぶんでいたのですが、丁度良いニュースを教えて頂きました。
ハーバード大に女性総長誕生かという記事が9日のニューヨークタイムズに載ったらしく、あちこちのwebニュースに掲載されていました。
ドルー・ギルピン・ファウスト氏という方で歴史学の専攻だそうです。

ハーバードは前の総長さんが「女性は理系に向かない」という問題発言をしてしまったという事件が2年前にあったのですが、昨年6月辞任に追い込まれ、現在、実質的に総長不在となっていたようです。

米国では2004年に神経科学者で元イエール大学副総長のスーザン・ホックフィールド氏がマサチューセッツ工科大学の総長になりましたし、それよりも1年前の2003年に英国のケンブリッジ大学で女性学長(総長はエジンバラ公)になったアリソン・リチャード氏もそういえば元イエール大学副総長だったと思います。

今年の1月4日にナンシー・ペロシ下院議長が就任し、ヒラリー・クリントン上院議員も次期大統領への出馬表明をしているという状態で、アメリカはかなりヒートアップしていますね。
トップが変わるということは大きな意味を持つと思います。
by osumi1128 | 2007-02-12 23:24 | 雑感 | Comments(2)

新しいカタカナ表記?

最近食べたもので美味しかったもの。
◇トマトとゴルゴンゾーラのスパゲティ◇
湯むきしたトマトを細かく刻んで炒めて、そこにスライスしたゴルゴンゾーラを合わせてソースにしたもの、というシェフの弁ですが、是非こんど作ってみたいと思っています!
もしかしたら、ちょっと生クリームなぞも入っていたのかもしれませんが。

同じお店で「タリアテーレ」という牛肉をグリルしてスライスしたものを、タンポポやハーブ、ベビーリーフなどのサラダの上に載っけたものも美味しかったのですが、もしかしたら「モドキ」はできそうです。

誰かをトライアル用に招いて作ってみましょう。
(もしかして、大失敗! という結果に終わる可能性もあるけど)

*****
さて、1つ前のエントリーで「タンジブル」というカタカナ語の元の英語は、tangibleという比較的分かり易いものだったのでよかったのですが、これだけ「カタカナ」が氾濫する世の中になると、「L」と「R」、「S」と「Th」などの子音を区別するような表記方法を取り入れた方がよいのではないかと思っています。
例えば「タンジ*ブル*」などと表記した場合、「ジ*」は本来は「dzi」という音で、「zi」ではないということを表すと、少しは元の単語をイメージしやすくなるのではということです。

先日MacFanだったか何かを読もうとしたら、カタカナがやたら多くてクラクラしました。
英語ならともかく、一体、元の単語が何なのか瞬間的に分からない専門用語が多くて。
訳語を作る間もないくらいに新しい単語が生まれてくる業界では仕方ないのでしょうが、日本語としては悲しいなあとちょっと思ってしまいました。
by osumi1128 | 2007-02-10 23:20 | 雑感 | Comments(6)

仕事の流儀:コンピュータ研究者石井裕

いやー、怒濤の約1ヶ月が一段落です。
まだまだしばらくプライオリティーの高い懸案事項なのですが。
いろいろな方々にお世話になり、感謝感謝です。

明日は久々の東京出張になります。
ここしばらく会議もキャンセルしたりしていましたが。

■□   厚生労働省 精神・神経疾患研究委託費     □■
 H18年度神経疾患班・発達障害班合同シンポジウム/市民公開講座
■□  「神経の発生・変性・再生」-疾患研究の最前線-   □■

という企画の市民講座の方で話します。

*****
家に帰ってテレビを付けたらプロフェッショナル仕事の流儀:コンピュータ研究者石井裕という番組でした。
(ザッピングができない性質なので、ここ数ヶ月はNHK総合テレビになっています)
半分くらい見損ねたのが残念。

「タンジブル・ユーザーインターフェース」というものを作られたらしいのですが、それって何?
と思って、ググってみました。
ところが、ですね、日本語のサイトのどこを読んでも、「タンジブル」の元の英語が出ていないのですね。
すっきりしないので、tangibleなのかな?と予測して、自宅のコンピュータに入っている研究者新英和辞典に当たってみると正解で、「触れて感知できる」という意味なのだそうです。
ほほう。
「直接手でデジタル情報に触って操作できるインターフェース」
でも、まだよく実感がわきません。
具体的な製品として、例えば「music bottles」はガラス瓶の蓋を開けると音楽が聞こえてくる。
卓球台の中を魚が泳ぎ、ボールが当たる場所に水紋が走る「Ping pPong pPlus」。
へぇーー。なかなか面白そうじゃない?

 【自分は凡人】
天才たちが集うコンピューター業界。その中で石井は、自らを特別な人間だとは考えていない。むしろ凡人であると考える。天才たちの中で認められるため、石井は同僚の2倍働き、3倍の成果を出す事を自らに課している。MITメディアラボで最も忙しく働く男、石井はそう呼ばれている。(番組のウェブサイトより)


番組の中では、何度も廊下を小走りに駆け去る様子が撮られていました。
「凡人」なのかどうか、会ってみないとわかりませんが、2倍働くことを自分に課せる人は非凡だと思いますが。 

……かつて、大学院に入るとき、「大隅君、女性は男性の2倍の業績があって、同等と見なされるのだから、覚悟しなさい」と言われたのですが、そのとき神妙に「ハイ」と言いつつ、「うーん、誰でも皆1日24時間しかなくて、睡眠時間も必要なのだから、2倍の業績って物理的に無理なんじゃない?  いいとこ1.5倍かな。」と計算したことをよく覚えているのですが、「2倍働き、3倍の成果を出す」という割合という意味では同じですね。
隙間の時間をいかに使うか、という習慣が意識的になったのは、この頃からだったのでしょうか。

MIT(マサチューセッツ工科大学)のメディアラボというところに研究室があるとのことでしたが、その様子がとっても素敵で、感動しました。
会議室や石井氏のオフィスの空間のつくりや、什器がお洒落だったこともありますが、個人のスペースに大きなホワイトボードがあるのがとても良いと思いました。
私のオフィスでディスカッションの際は、必ずホワイトボードにアイディアを書き出します。
そうすることによって、問題が整理されるだけでなく、さらにアイディアが生まれるので。
ディスカッションの後も消さずに、しばらくそのままにしていると、それを眺めてまた気が付くことがあります。
ラボにもあるのですが、さすがに個人個人のレベルではないですね。
廊下にポスターを掲示していますが、まだ空いているスペースがあるから、思い切って大きなホワイトボードを付けようかなと思いました。
by osumi1128 | 2007-02-09 00:47 | サイエンス | Comments(3)

仙台市科学館のイベント

杜の都女性科学者ハードリング支援事業で2月24日(土)に仙台市科学館「来て、見て、触って、感じる科学withサイエンス・エンジェル」という企画を行う関係で、仙台市教育長にお目にかかってきました。

奥山恵美子さんという女性の方で、東北大学の経済学のご出身。
ウェブで調べたところ卯年とのこと。
せんだいメディアテーク館長や教育委員会の生涯学習課長などを経て現職のようです。

*****
さて、明日はいよいよグローバルCOEの学内提出締め切り。
by osumi1128 | 2007-02-08 00:40 | 東北大学 | Comments(4)