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宮崎県と宮城県

いやー、またまた朝、焦りまくりました。
乗る予定の飛行機の時間を二度くらい確認したにも関わらず、間違えました。
(手帳に書き写さなかったのが記憶に残らない原因とみました)

川を見下ろすホテルのレストランで朝食を優雅に取った後、1時間以上の余裕を持ったつもりでチェックアウトし、宮崎交通のタクシーの運転手さんに「すみませんが、空港に行く前に、県庁の方を回って頂くことはできますか?」と聞いたはいいのですが、「ええと、飛行機の時間は……あれ? 9時40分だわ! す、すみません、今から、ま、間に合います?」
そのときの時刻は9時10分くらいだったのですが、運転手さんはのんびりとした口調で「ああ、大丈夫ですよ。」と仰る。
ちょっとドキドキしましたが、15分くらいだとのことでした。

「お客さん、仕事?」
「えぇ、昨日仕事で来ました」
「で、もう帰るの? もっとゆっくりしていけばいいのにねぇ」
「本当に、そう思います(溜息)」
「どこから来たの?」
「仙台です」
「えーっ、宮城県の?」
「そうです。宮城県でも<宮城交通>が<宮交>って呼ばれますが」
「ああ、なるほどねえ。そういえば、この前、宮城県知事が東国原さんに会って<同じ宮が付く県同士、仲良くしましょう>って言ったらしいね。宮城県も宮崎県も、どこにあるのか、よく分かっていない人が多いからね」
「そうですね。仙台は分かっても、仙台が宮城県にあること、知らない方もおられますね」

……てな会話をしている間に、本当に10分くらいで空港に着きました。
宮崎空港は市内からえらく近い。
荷物はすべてキャリーオンだったので、バタバタとチェックインして、手荷物検査を受け、まさに搭乗が始まったときに滑り込みました。
やれやれ……。
せめて、あの有名な宮崎県庁くらいは見たかったです(涙)。
(画像は阪急交通公社の「そのまんま宮城県12景めぐりモニターツアー3日間」から借用させて頂きました)

*****
で、午後は東京で日本神経科学学会関係の会議。
戻ってラボに寄って書類整理と本日分のメールチェック。
by osumi1128 | 2007-06-30 23:44 | 旅の思い出 | Comments(0)

宮崎大学・女子大学院生支援Athenaプログラム

今朝の仙台は梅雨というよりも大雨。
朝一番に生命科学研究科の先生と脳COEの打合せをし、ラボに行って、「鳥類胚観察実習」の様子を見てから、仙台空港へ。
福岡で乗り継ぎ降り立った先は、なんとかパームが植わっている南国は宮崎。
「女性医学者ロールモデル発表会」のパネリストとして参加するためでした。

宮崎大学では平成18年度の「魅力ある大学院教育イニシアティブ」に「臨床医療と展開医療を融合する研究拠点」(拠点リーダー:中里 雅光先生)が採択されているのですが、その教育プロラムの3本の柱の1つが「女子大学院生への積極的な支援」ということになっていて、以下の4名がパネリストとして20分の講演をまず行いました。
(他の2つは、「臨床&展開医療」と「産学連携」とのことです。)

柳田素子京都大学医学研究科21世紀COEプログラム
”病態解明を目指す基礎医学研究拠点”特任COE准教授
石川恵美宮崎県立宮崎病院内科医長 兼、栄養管理科医長
大隅典子東北大学大学院医学系研究科付属創生応用医学研究センター
形態形成解析分野 教授
足立健彦財団法人田附興風会医学研究所北野病院 麻酔科部長


私は医学部の卒業ではないので、「女性医学者」のロールモデルと言えるか分かりませんが、現所属が医学系研究科ですので、まあ何かの参考にはなるだろうと思ってお引き受けしました。
今回のタイトルは「研究室の女将になって」としてみたのですが、そのココロはというと、実は小さいとき(といっても高校生くらい)に「料亭の女将」に憧れを持ちました。
女将って、総合空間プロデュースをするカッコイイ職業だと思ったからです。
にこやかに三つ指突いてお客さんを「いらっしゃいませ」とお迎えする裏では、板場や仲居さん達を率いて、彼らがうまく働けるように気を配り、季節ごとのお料理メニューや器を一緒に考えたり、お花を選んだり、(もしかすると、しっかりお金の計算もしたり)……。
で、全然違う研究畑で過ごすうちに研究室を主催する立場になった訳ですが、PIの仕事というのは案外「女将」に似ている面があるなあと最近とみに思います。
学生さんやスタッフの方達が気持ちよく効率的に働けるような仕組みを考えたり、様子に気を配ったり、研究成果を一番美味しく調理して世の中に出すにはどうしたらよいか考えたり、研究費を獲得して最大限の成果が得られるようにしたり……。

他のパネリストの方々のお話もそれぞれとても参考になりました。
柳田さんはご自分のご研究内容についてお話しされた後、医学部の女子学生さんへ「自分のやりたいことを理解して、それを伝えられる<良いコミュニケーション>が必要」と述べておられました。
石川先生は、県立病院の内科医から緩和ケア、栄養管理までをカバーされておられ、その姿勢は女性ならではの面があるのではないかと思いました。
4人の中の唯一の男性だった足立先生は、大阪の北野病院の麻酔科部長をされているのですが、この病院は2006年10月に「働きやすい病院評価」認定第3号を受けたのだそうです。
これはHospirate働きやすい病院評価事業として為されたもので、その母体はNPO「女性医師のキャリア形成・維持・向上をめざす会」です。
他にこんなサイトも知りました。
日経メディカルブログ:公平順子の「仕事も家庭もあきらめない」

理系のオーバーワーク気味なライフスタイルの中でも、(医療がどこまで理系かは議論しないとして)医師の就業環境が悪いことはよく知られていますが、こういう地道な取組がなされているのですね。
日本はお隣の韓国よりもボトムアップの活動が多いように思います。
ご挨拶からずっと参加して下さった文科省の高等局の医学教育課の方には、是非、莫大な税金をかけて教育している女子医学生の力を活かす施策をトップダウンにして頂くことを御願いしたいと感じました。
せっかく医師になって、出産・育児で医療現場からすっかり離れてしまうのは、ご本人にも国全体としても、もったいないことだと思います。
とくに地方の医師不足が言われる昨今、女性医師の復帰支援策は大切でしょうね。
(うーん、でもこれは文科省マターではないかも……そのあたりの連携が難しいのですよね……。)

とにかく、企画に関わられた中里先生、伊達先生、有り難うございました。
by osumi1128 | 2007-06-30 00:53 | 科学技術政策 | Comments(0)

道路拡張

この間の日曜日に医学部のある星陵キャンパスから地下鉄の駅に向かって歩いていましたら、妙に敷地の境のあたりがスカスカしているのに気付きました。
あれ? と思ってよく見ますと、垣根のように植えられていた木が伐採されていました。
おそらく戦後すぐくらいに植樹されたくらいの樹齢のそこそこ大きな木々だったのに残念な気がしますが、道路拡張の為なのだと分かりました。

この医学部キャンパスは国道に面して正面玄関があり、車寄せに付けるタクシーや駐車場に入る自家用車がすべて国道から入るルートになっているため、平日の10時からお昼前まで、道がものすごく混雑してしまうのです。
本当は、地下鉄の駅などがもっと近ければ、公共機関を使って来られる方も多いのでしょうが、徒歩15分というのは、病人には辛すぎますね。
バスの停留所も近くにありますが、病人がバスに延々と揺られるのも苦しいことかもしれません。
そのために、道路の拡張工事が始まるという案内が、そういえばしばらく前に出ていました。
いよいよ始まったということですね。
確か9月くらいまでかかると書かれていたように思います。

大学、大学院、助手時代を過ごした医科歯科大学のお茶の水キャンパスはものすごく狭く、それでもどんどん新しい建物が建つので、土の見えるところはなく、樹もほとんど無いようなところでしたので、仙台に赴任した際に緑が多いことに感激しました。
中庭が美しい芝生になっているようなオックス・ブリッジの大学や、広大な敷地を抱えたスタンフォード大など、緑は気持ちを和ませて良いものです。

*****
グローバルCOEのチラシをKeynoteで作成してみました。
これから忙しくなりそうです。
(印刷用PDFは研究室ホームページよりダウンロードできます)
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by osumi1128 | 2007-06-28 20:28 | 東北大学 | Comments(10)

ウィンブルドンの季節

ときどき観る「英語でしゃべらナイト」に、やたら日本語の上手なアメリカ人が5人くらい出ていましたが、彼らが下北沢の焼きトン屋(焼き鳥ならぬ)で日本文化についていろいろ語っていた中で面白かったのが「カワイイ」文化について。
何にでも「カワイイ♥♡♥」と言うのは、そう発言することによって「若さを得る」効果があるのではないか、という考察を述べている人がいました。
ナルホド。「カワイイ」って呪文だったのですね。

そのまま付けっぱなしにしていたら、ウィンブルドンの中継が始まりました。
そうか、そんな季節になったのだと実感。
夏至が過ぎて7月に向かう頃、英国は一番美しい季節で、庭に薔薇が咲きこぼれる時期ですが、日本はたいてい梅雨。
今年の仙台はかなり空梅雨ですが。

まだ本戦が始まったばかりなので、センターコートの芝は刈られた跡も美しく、まだ良い状態。
1年のうちにこの大会の2週間しか使われないというのは何とも贅沢な話。
録画になっている「中村藍子 対 マルチナ・スーハ」を少し観てみたら、何か違う印象。
しばらくして気が付いたのですが、どうも、ボール・ボーイ、ボール・ガールのユニフォームが、ウィンブルドンの公式カラーである、「緑と紫」ではなく、紺色のように思えます。
線審の方も、昔は紫だったように思うのですが、白い縁取りのはっきりした紺のブレザーを着ています。
あれー???
ちょっとネットで探しましたが、ウィンブルドン2007の頁には出ていませんでした。

10年ほど前に、ちょうどこの時期にヨーロッパである学会の折に、ウィンブルドンの「リセール」のチケットで観戦したことがありました。
向こうの時間で午後からいくつかの試合があるのですが、早めに帰る人たちがチケットをdropしていくと、その分のチケットがresaleされるのです。
ちょうど一番日の長い時期なので、仕事を終えて夕方の6時くらいから並んでも十分観られました!
センターコートではなくグラウンドコートだったので、選手が本当に身近でびっくりしました。
ちょうど、お相撲さんなら触れるくらいの距離という感覚でしょうか。
そのときは雉牟田のダブルスを観ました。

公式HPにはライブのスコア・表もありましたが、オンライン・ショッピング・サイトを覗くとピンク地のTシャツなどのアイテムが。
ウィンブルドン名物の「ストロベリー&クリーム」をデザインしたものですが、やたら「カワイイ」系でした。
「カワイイ文化」は世界を席巻しつつあるようです。
by osumi1128 | 2007-06-26 00:56 | 雑感 | Comments(2)

特色ある大学ーーー次世代認定と環境ISO

日帰りで東京に行ってきました。
お茶の先生の94歳のお誕生日のお食事会だったので。
こちらの先生の社中になったのは10年以上前。
その頃までは出稽古にもいかれていたということですが、ここ数年でだいぶ足がお悪くなったので、お食事会も車椅子対応の良いホテルのレストランが多くなりました。
やはり普通のところはまだ思わぬ段差があったりするのですよね。

お茶の年下のお友達で航空関係のJ社のマネージャー職の方がおられるのですが、さすが会社の方で必要だったために介護の何級かの資格を取っておられ、車椅子の押し方もスムーズです。
このお友達は「資格マニア」で(というか、J社は資格を取るなどの自己啓発を進めておられるそうです)、「日本茶ソムリエ」「マナープロトコール」「日本語話し方」などの資格を取られているとのこと。
「脳を活性化するのにもいいと思って」とは、恐れ入ります……。

*****
ところで、先日岩波書店の『科学』の5月号の特集「《競争》にさらされる大学」に「変わったこと、変わっていないこと」というコラムを寄稿したのですが(目次はこちらからどうぞ)、この特集は大学に関するさまざまなデータが載っていて参考になります。
とくに「外国にみる大学のビジョン」というテーマで、欧州、米国(スタンフォード大を例に挙げて)、中国、英国の状況が取り上げられ、また「国立大学の財務をどう読むか」というデータも興味深いものでした。

その執筆陣に高校の同級生の名前を発見!
「地方大学の今」というテーマの中の「統合・大学院化・法人化が山梨大学にもたらしたもの」という記事なのですが、山梨大は数年前に、山梨大と山梨医科大学が統合し、さらに大学院重点化と法人化という荒波を超える中で、「中央でもなくへき地でもないという中間の立地条件で(大学削減の)標的にされるという危機感」があり、「これを跳ね返して生き残るためには、山梨大学として特色を示し、存在価値をアピールする必要があった」といいます。
その結果、教育システムの改編、地場を活かした新規研究の立ち上げなどが進んだということなのですが、特筆できるものとして、「附属病院の黒字経営」と「学内一丸となって取得した環境ISO」があるとのことです。
後者は、2004年に全国で最初のISO14001認証とのことで、これにより「自然豊かな環境に優しい大学」であることをアピールすることができた、と書かれていました。
確かに、昨年、講演に呼んで頂いて初めて元医科大学の方のキャンパスを訪ねましたが、緑の多い印象を強く受けたことを思い出します。

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もう一つ、このエントリーで取り上げたいのは福井大学の「くるみんマーク」交付です。
先月、福井大学は「子育てに優しい職場」 仕事と家庭・育児の両立支援企業第1号に認定されていました。
次世代認定マーク「くるみん」とは、厚生労働大臣の認定なのですが、
2005年4月施行の「次世代育成支援対策推進法」に基づいた子育て支援のための行動計画(一般事業主行動計画)に取り組み、実績が認められた事業主が取得できるもの(福井大学の記事より転載)

ということになっています。
次世代育成支援対策推進法についてはこちら
企業は、「子育てに優しい職場」であることをアピールするのに、「くるみんマーク」を商品や宣伝に使うことができるのです。
(ちょうど「エコマーク」のようなものですね)

で、すでに厚労省からの発表によれば、4月末の時点で128社がこの認定を受けているそうです。
さらに、くるみん取得サポートを行う会社まで出現していました。

最初、厚労省の発表記事を見たときに、「法人化したとはいっても、大学でこれを取得するのは難しいのではないか?」と思ったのですが、福井大学、さすがです!
我が東北大学は杜の都女性科学者ハードリング支援事業などを展開していますが、先を越されてしまいました。
(ただし、上記の見出しはちょっとオーバーで、福井県内で第一号、また、全国の国公私立大学でも初、ということです)
こういう取り組みが全国の大学にもっと広がるとよいと思います。

*****
ちなみに、このエントリーを書くためにちょっとwebをいろいろ探してみた際に、厚労省のホームページには「音声読み上げ/文字拡大サービス」と「点字ファイルダウンロード」の機能がトップ頁のバナーボタンに附属していることを発見。
医療制度や厚生科研費についてはいろいろ言いたいこともありますが、このHPの姿勢はポジティブに評価すべきですね。
(なお、文科省のHPには「読み上げ支援ツール」がありました。)
by osumi1128 | 2007-06-24 21:50 | 科学技術政策 | Comments(0)

ピアスを片方無くしました

今日も梅雨の晴れ間で、気温はやや高めですが、ウォーキングしたいという気持ちにさせる朝でした。
歩ける靴に荷物はなるべく少なくして、お決まりのコースで研究室に向かいました。
途中で「このお店は土曜日も開いているんだ」などの発見もあり(歩くのは日曜日が多かったので)、久しぶりに繁華街のスタバに寄ったのですが、何かいつもと雰囲気が違います。
あれ? どうしてなのだろうと思ってよくよく周りを見ますと、店員さんの緑のエプロンの下が白や黒ではなく「小豆Tシャツ」だったのです!
「水曜日と土曜日は小豆デイなんです。小豆クリームフラペチーノ、もう召し上がりましたか?」
いえ、まだなんですが……^^;)
小豆クリームフラペチーノをご存じない方はこちら
mixiの「スタバコミュニティー」通の方に言わせると、「小豆クリームフラペチーノはやや甘過ぎるので、抹茶フラペチーノに小豆ソースを入れてもらうのが美味」とのコメント。

さらに歩いて、定禅寺通りのDoCoMoに立ち寄り、海外でも使える新しい機種についての説明を聞きましたが、まだ米国対応のものは実際には少ないようでした。
来月またオーストラリア出張なので、やっぱりNECのものに機種変更し、国内ではこれまでのものを使って、必要に応じてFOMAカードを差し替えて対応することにしました。
これで、混んだ空港で余分な手間をかけずに済み、いつでも現地に降り立った途端に携帯が使えるはず。

そのまま歩いてラボに到着。
完歩したので気分が良いです。

*****
昨日、ピアスを片方無くしました。
耳に付けた状態で無くしたのですから、よっぽど縁が無かったのでしょう。
気付いたのは、昨日の講演会に外に出たときなので、オフィスで落としたのかと思いましたが、床を探しても見当たりませんでした。
2つ目に自分で購入したものだったので、まだよく分からない状態で買ったために、キャッチがちょっと使いにくいものだったのが敗因かも。
これまでに、はずすときにシンクに流してしまったものや、お友達から頂いて始めて付けた旅行先で行方不明になったものなどありますが、概して物は無くさない方です。

そもそも「ピアス歴」は非常に浅く、たかだか数年くらいなのですが、20代から30代を超えて40代に至るまで、ずっと懸案事項でありました。
前の前の研究室の後輩に、「大隅さん、ピアスなんてコワイじゃないですか。わっかのピアスがどこかに引っかかって、耳たぶが割けたらどうするんですか!?」などと脅かされたこともあり、またそれ以前に皮膚科の授業でもピアスが元になった金属アレルギーやら感染やらの写真が頭にこびりついていて、夏になるたびに「今は湿気が多いから、孔を開けて感染してはよくない」と思い先送りし、冬になると「どうしよう、いつ開けよう。何かきっかけはないかしらん?」と思いつつ季節はまた巡る、ということを延々繰り返していたのですね。

ま、何でもそうなんでしょうけど、一旦決めると比較的あっさりピアスの孔は開き、お気に入りのピアスを探し求めるのが楽しくなりました。
普段はピアス以外ほとんどノーアクセサリーなので。
イヤリングよりもデザインの制限が無いのが嬉しいです。

*****
本日のY先生のブログのエントリーが自分で論文を書くでした。
「どうやったら自分で論文が書けるか」についての指南が書かれています。
きっと、このブログを読まれる方のかなりの方はがチェックされているのかもしれませんが、大事なヒントがありますので、念のため。
by osumi1128 | 2007-06-23 21:54 | 雑感 | Comments(0)

東北大学百周年創立記念日とラボのお祝い会

もう日付は変わってしまいましたが、今日は100年前に勅令を受けて東北大学の設立が公布された日ということで、それぞれのキャンパスで記念のイベントが開かれました。
医学部では夕方に、同窓生で岐阜大学長の黒木登志夫先生の特別講演ということで、仕事を切り上げて聴きに行きました。

その前に、井上総長のご挨拶があり、今日は本部のある片平を始めとして各キャンパスの記念行事のご挨拶に行かれて、これで最後ということだったようですが、しっかり「百周年記念募金もよろしく」と言われてました。
総長のご挨拶の間、2名の男子学生(運動部委員長と文化部委員長)が、学旗を持って両側に控えていたのが印象的でした。
一応、2005年の時点で「東北大学公式ロゴマーク」とされていたものが、10時からの認定式をもって学章として認定されたとのことです。
これからの時代、ブランドイメージは大切です。
「萩」をデザインした東北大学の学章(ロゴマーク)は、私はとても気に入っています。

そもそも、東北大学は明治40年に制定された際に、札幌の農学校を農科大学とし、さらに理科大学を加えたものにするという構想だったのですが、大正7年に農科大学は再度、北海道帝国大学農科大学として切り離されることになりました。
ちなみに、医科大学が開設されたのは大正4年(1915年)のことですが、その前身は仙台藩が文化14年(1817年)に藩の学問所「養賢堂」から「仙台藩医学校」を独立させ、同時に施薬所(現在の大学病院に相当)を設けたことに端を発します。

さて、黒木先生のご講演のタイトルは「単純性、複雑性、多様性」というもので、独特のユーモアある語り口でいくつかのトピックについてお話しになりました。
最後の方で近刊の自著『健康・老化・寿命』(中公新書)のご紹介をされつつ、BMI値はどのように決まったのか、ヒトを球形にみなしたモデルや、円柱形にみなしたモデルを取り上げておられました。
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その後、懇親会の折りに聞きましたら、全部で250名くらいの参加者だったそうです。
久しぶりにお目にかかる名誉教授の方々も多数参加しておられました。
事務系の方ともお話しできる良い機会となりました。

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さて、その後さらに、ラボのお祝いの会。
元学生さんの論文がDevelopmentに通ったお祝いと、高次修練で来ている学生さんが今月で終わりになること、社会人大学院生となった方の遅ればせながらの「新人歓迎会」も兼ね(ちょうど、今週は実験を習いに来ておられたので)、さらにグローバルCOEのラボ内のお祝いでした。
学生さんの論文が出ることは、何にもまして嬉しいことですね。
今年はさらに「収穫シーズン」が見込まれて楽しみです。
by osumi1128 | 2007-06-23 01:37 | 東北大学 | Comments(0)

算法少女

今日は東京で用務がいくつかあって、でも昨日資料を忘れて帰って来たので、朝からまずラボに寄って印刷物をゲットしてから新幹線。
仙台は雨模様だったのですが、東京は梅雨の晴れ間。
でもそんなに暑くなくてほっとしました。

時間調整のためにまずオアゾの丸善に寄って、昨日取り上げた『算法少女』を早速ゲット。
それを帰りの新幹線で読みました。

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数学を学ぶ町人の少女の本が、安永という江戸時代なかば過ぎに出されたことに、当時の日本の民度の高さを感じます。
その『算法少女』をもとに、遠藤寛子さんは「古い織物の消えかかった絵模様を、似合いの色糸でうずめていくように」ひとつの物語を紡ぎ出しました。
挿絵は箕田源二郎画伯の味のあるものが再録され、雰囲気を添えています。

「趣味」として算法をたしなみ、それを娘に教える町医者の父と、娘が算法をするよりは現世の実利を考えて「女らしい」育ち方をしてほしいと願う母と、そのどちらとも違って、算法の学問としての素晴らしさに魅せられている娘。
算法という学問の中の流派の争いはナンセンスだとみなす算法家や兄。
武家と町人の間の葛藤。
さまざまな人間模様の中に、作者は次のような思いを込めます。

この本をよまれたみなさんが、将来どの方面に進まれるにせよ、ひらかれた、ひろい心こそ、学問や世の中の進歩につながることを忘れないでいてほしいとおもいます。(はじめに、より)


遠藤寛子さんもまた、父親から『算法少女』のことを聞いたことがきっかけでこの本を執筆することになった訳で、時空を超えた二組の父娘の縁を感じておられるとのことでした。
最初にこの本を書かれたのが30年前なのに、決して古びていないということは、長生きする本だということですね。
この本の復刻についてのドラマが「文庫版あとがき」に書かれていますが、数学界関係者だけでなく、感想文の課題としてこの本を取り上げ続けた高校の先生などもおられたとのこと。

「思いは伝わる」のだと思います。

*****
おっと、日付が変わって、本日22日は「東北大学百周年記念日」です!
各キャンパスでいろいろなイベントが行われますが、医学部では同窓生である岐阜大学学長の黒木登志夫先生の講演が行われます。
・・・という情報をweb上でさっきから探したのに見つからない・・・(涙)。
駄目ぢゃん。うーん。
by osumi1128 | 2007-06-21 23:53 | 書評 | Comments(0)

ブックガイド 文庫で読む科学

実はまだ全部読んではいないのですが、近刊の『ブックガイド 文庫で読む科学』(岩波科学ライブラリー132)をご紹介しておきます。

友人の数学科のKさんが9人の紹介者の一人になっていて、「心は燃えていたではないか(ルカ、24:32)」という章を執筆されているのですが(タイトルがKさんらしい)、シュレーディンガーの『生命とは何かー物理学的に見た生細胞』や、朝永振一郎の本の他、いくつか数学への愛を感じさせる本のご紹介の中に、目を引く1冊がありました。
『算法少女』(遠藤寛子著、ちくま学芸文庫)というもので、「同名の江戸時代の和算書から想を得た歴史小説」とのことです。

 当時、高い水準にありながら数学という学問に和算は発展しそこねた。なぜ科学をするのか、実利でも趣味でもない、心の中でカッと燃えるように信じているものを失ってしまえば、学問の発展は止まる。(文庫で読む科学より)


是非読まなくっちゃ!
by osumi1128 | 2007-06-20 23:44 | 書評 | Comments(2)

祝生命科学研究科7周年&中静透教授「みどりの学術賞」

このまま梅雨にならないのであれば、今後そういう気候であっても私は構わないのですが、そんな夏っぽい日が続いています。
冬の間、寒さ対策として室内に置いていた「がじゅまる」の鉢植えが、しばらく前に元気がなくなってきたので外に出して見たところ、見る見る落ちる葉っぱが少なくなって、回復しつつあることが見て取れます。
やっぱり熱帯系の植物なので、この夏の陽気が心地良いのでしょう。

*****
昨日は東北大学大学院生命科学研究科の7周年の記念+中静透教授のみどりの学術賞受賞のお祝いの会(+東北大学百周年)がありました。
他の会議もあって、受賞講演は聴くことができず残念でしたが、お祝いの会にはたくさんの方々が参加しておられました。

昨年度で退職されたI先生にお目にかかり、近況を伺ったところ「今までと変わらないよ。実験して、会議がないので、終わったら帰っちゃう」とのこと。
名誉教授でも科研費を出せるようになったのは良いことですね。
どうせなら、それで自分の給料も出せると良いのですが。
ちなみに「若手」のような研究費の年齢制限は撤廃するべきと思っています。
by osumi1128 | 2007-06-20 08:21 | 東北大学 | Comments(0)