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東北大学百周年記念表彰

お祭り第三弾は東北大学出身者で功績のあった方を部門別に表彰するという式典が仙台国際センターであったらしいのですが、大学のHPにはまだ掲載されていないようです。
K先生情報によれば、ノーベル賞受賞の田中耕一さん、歌手の小田和正さんなどに加えて、日本女子大学の学長を務められた青木生子先生(文学部)も教育部門で表彰されるはずというお話でした。

今週は年3回の医工学人材育成プロジェクトREDEEMの実習があり、そのほか会議がいくつかあって、木曜日に必要なPPTファイルがまだ未完成(涙)。
投稿中のいくつかの論文に加え、投稿直前の論文が1つ。
しばらくは産みの苦しみです……。
by osumi1128 | 2007-08-27 23:21 | 東北大学 | Comments(2)

東北大学百周年記念祭・2日目

d0028322_104660.jpg本日は東北大学百周年記念祭2日目。
本部キャンパス周辺には商店街まで「百祭(ひゃくさい)」と読めるのぼりが立っていました。正確な数字は分からないのですが、おそらく2日間で延べ2万人くらいの人手だったのではないでしょうか(昨日の新聞報道の数字が8000と15000というばらつきだったので)。
キャンパス内にこんなに人がいるのを見たのは初めてでした。
ちょっとオトナな学園祭でした。
この人数で事故もなく、ゴミも散らかることなく済んだのは、関係者一同の方々のお陰です。

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高校時代は文化祭委員(辛夷祭委員というのが正式かも)だったので、当時は文化祭のパンフレットの広告を近所の商店街(部活の帰りに寄るおそば屋さんとか、早弁用のパン屋さんとか、もろもろ)に御願いするなどしており、何かこういうイベントは懐かしくアドレナリンが出る雰囲気があります。

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今回の任務はサイエンスカフェ・スペシャル「美しい科学・役にたつ科学」だったのですが、数学科の友人K先生に「お祭りだし、浴衣でも着てみる?」ということをもちかけてしまい、友達思いのK先生はそれに乗ってくださり、K先生の浴衣の柄に「萩」が丸紋で描かれているものを選んで(当初の予定は、東北大学学章であるグローバル萩を染め抜いた浴衣を誂えるつもりでしたが、時間的に無理でした)、当日に臨みました。
片平さくらホール1階のラウンジという場所でしたが、「ダンスロボット」のデモンストレーションも近くで行われているということもあり、整理券をゲットしてくださった30名以上に、30名くらいの立ち見の方も聴いて下さいました。

通常の東北大学のサイエンスカフェは100名規模という大きさなのですが、今回は比較的「カフェ」っぽい環境になったのは嬉しかったです。
タリーズがコーヒーを出して下さいましたし。

で、サイエンスZEROのナビゲーターである熊沢さんから全体の進行について案内して頂いて、まずはK先生のトーク。
「数学は基礎科学という面が強いが、汎用性があるために、100年くらいの間にはとても役にたっている」というメッセージ。
私の方は脳科学を例に挙げ、「役にたつことが、必ずしも良いこととは限らない」というような指摘をし、「社会の中での科学のあり方に、市民も含めて議論が必要」と話しました。

北大カフェに倣って「質問票」を貼り出すスタイルを試してみましたが、さすがプロのナビゲーターの熊沢さんは見事に仕切って下さり、後半のディスカッションではさまざまな質問についてK先生と私から答えさせていただきました。
中学生のお子さんからの質問などには、つい、答えるのに力が入ります。
別に脳科学でなくてもよいのですが、自分の面白いと思うことを追求するような人生を歩んで欲しいと思わず思ってしまうのですね。

あっという間の90分でした。

*****
昨日も本日も晴天に恵まれ、比較的気温も高かったのは「お祭り」気分を盛り上げるのには丁度良かったかもしれません。

主立ったイベントは本日15:00くらいでほぼ終了だったのですが、その後17:00から同窓生や在校生、在職者を中心としたセレモニーがあり、「坂本サトルコンサート」に実は、あの、「小田和正」が飛び入り参加して数曲歌う、というサプライズがありました!
小田和正も東北大学の卒業生なのだそうです。

夜の9時くらいまで、生協だけでなく、地元のデパート藤崎からも屋台が出ていて、久しぶりにお好み焼き、たこ焼きといったつまみでビールを頂きました。

その後、K先生やいつものワイン仲間で二次会ということになり、日曜日なので近くのホテルのバーに行ったのですが、K先生が東北大学卒業生であり名誉教授にもなっているTKさんと連絡を取り、その広報担当兼ボディーガード?のTさんとともに合流されました。
2002年にノーベル賞を取られたTKさんと直接お話しするのは初めてでしたが、「ああ、やっぱり」という、いかにも科学者・技術者的な雰囲気を感じました。
今度10月にまた東北大学で講演をされるらしいのですが、「さまざまな異分野の知識・技術の統合で新たなシステムや製品が生まれる」というあたりを強調されたいということでした。

話はサイエンスだけでなく、探偵ナイトスクープやら、祇園の人気芸奴さんやら(これはTKさんの管轄外ですー念のため)にも飛び、お務めの疲れが取れるひとときでした。
by osumi1128 | 2007-08-27 01:10 | 東北大学 | Comments(7)

百周年記念祭第1日

昨日は9月から留学するスタッフNさんの送別会でした。
イタリアンのお店での一次会も和やかでしたが、その後、のど自慢のNさんを送るに相応しいカラオケでの二次会となり、シンデレラタイムを過ぎて久しいという盛り上がりでした。
おかげで今朝は非常にハスキーボイスとなり(自業自得)、学生さんから預かった原稿はチェックできず、11時からは打合せの来客。
……いい年して、何してるんだか……。

本部から来られた方が「研究室でもやはり週末は静かなのですね」と言われましたが、確かに今日の土曜日はさすがに4時にラボに戻ってきた人たちなどが午前中には出てこなかったので、いつもより閑散としていました。

で、打合せの後は原稿チェックやら、9月の神経科学学会の発表スライドチェックやら、その合間に、明日のサイエンスカフェ・スペシャル用のPPTファイルの準備やら、研究費の中間評価用のPPTファイルのpolishやら、なんやらかんやらで、あっという間に午後の時間が過ぎました。
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夕方に、明日の下見と打合せがあり、本部のある片平キャンパスに行ったところ、百周年記念祭は非常な盛り上がりでした!
今回は事務方がそれぞれの持ち場が割り振られて、休日出勤でいろいろなブースなどを担当しておられます。
もちろん、教員もボランティア参加(こちらは裁量労働制なので)で、ポケットゼミやら、展示やら、なんやらかんやら、若い頃の学園祭のノリのようにお見受けしました。
今日は確か稲垣淳一のコンサートもあったはず。

明日のサイエンスカフェの会場は「片平さくらホール」の1階ラウンジで、着席は30席、それ以上の場合は立ち見、1時間前から整理券が配られ、着席できる方にはタリーズのコーヒー引換券がもらえるとのこと(アイス・ホットから選べる)。
おお、いつものメディアテークのカフェより、カフェっぽいではないですか!

サイエンスZWEROのアナウンサーの方ともご飯を食べながらの打合せ。
彼は東北大学工学部のOBで、明日午前中には講演もされる予定。

ま、百年に一度のお祭りですから。
by osumi1128 | 2007-08-25 22:28 | 東北大学 | Comments(0)

東北大学百周年祭

班会議@札幌から戻りました。
ちょうど3年目とあって、「統合脳」という大きな班による活動も、だいぶ定着してきたように思います。
「支援班」でのC57BL6系統によるノックアウトマウスの作製や、行動解析、プロテオミクスなどは、大きな班だからこそできる支援だと思います。

今回、特定領域のゲノム班との連携シンポジウムがあり、総括代表の高木利久先生(東大・新領域)のトークが面白いと思いました。
「ライフサイエンス統合データベースプロジェクト」の目指すものについてのお話しでした。
生命科学に携わる研究者が増え、世界中で日々新しいデータが増え続けているときに、それを整理し、使いやすくするということは、とても大切ですね。

*****
さて、週末はいよいよ東北大学百周年祭が開催されます。
本部キャンパスだけでなく、それぞれのキャンパスでも独自の催し物がありますが、私は数学科のK先生とともにサイエンスカフェ・スペシャルを担当。
『美しい科学・役に立つ科学』というテーマで、NHKのサイエンスZEROのアナウンサーである熊沢さんに司会役を御願いしています。
今回は、いつもの仙台メディアテークでのカフェと異なり、着席数30名というこぢんまりとしたものなので、本来のカフェの双方向性がなるべく出るようにしたいと思います。
(立ち見があまり出なければ、ですが……)
by osumi1128 | 2007-08-23 22:51 | 東北大学 | Comments(0)

今朝の朝刊より

今朝の日経新聞に文科省、即戦力の博士養成・500人を就業体験に派遣という記事が載っていました。
他の新聞をネットで検索しましたが、同様の記載はありません。
この時期だから、来年度の予算折衝が固まったというような話があるのでしょうね。

*****
明日からは特定領域研究「統合脳」の班会議が札幌です。
今年は北海道にご縁が多いです。
by osumi1128 | 2007-08-20 09:00 | 科学技術政策 | Comments(2)

手描きによる観察

今日は久しぶりに雨が降って、少し気温が下がりました。
やれやれ……。

ちょうど昨日から平成19年女子高校生夏の学校が国立女性教育会館で開かれています。

今年も100名くらいの女子高校生達が集まったようです。
今日はちょうど実験・実習がメインだったはず。
個人的なつてでサイエンス・エンジェルさん1名にも参加してもらっています。
8月にいろいろと出張が立て込んでしまって今年は参加できませんが、皆さんが楽しい時間を過ごしてくれていたらと思います。

*****
和文原稿の1つを脱稿して、ちょっとほっとしています。
シリーズ朝倉「言語の可能性」の「4.言語の生物学」のうちの1章「言語の遺伝学的基盤」を担当しました。
自分自身で研究している分野ではありませんが、個人的にはとても興味があり、長谷川寿一先生からお声掛け頂いたのでお引き受けしました。
人間がどのようにして言語を獲得したのかについて、現在では、心理学的アプローチだけでなく、発生生物学、比較ゲノム学、脳イメージング、ヒトの遺伝学などのデータを複合的に取り込んで考えることが可能になりつつあります。
非常にエキサイティングな分野ですね。
今、自分が大学院生だったら迷わずこの分野に入っていくのではないかと思います。

*****
最近は文章を書くのに、かなりインターネットに頼っています。
PubMedにつながっていれば、すぐに文献も調べられるし、辞書機能もあるし。
そういうときに、たまたま行ったキーワード検索などで、思いがけず面白い情報に出会うことがあります。

ちょうど、スペインの解剖学者カハールのオリジナル文献を探そうと思ったのですが、なにせ1920年代の論文はPubMedでは探せません。
ちゃんと文献を辿ろうと思ったのですが、ついググってみたところ、こんなサイトを見つけました。
JTの生命誌館の館長、中村桂子先生がm写真家の港千尋氏と対談したものが、生命誌ジャーナル2005年夏号に掲載されていて、それがwebで読めるようになっていたのでした。

タイトルは「観察による手描きと再認を求める写真」。
腑に落ちるという言葉がぴったりの意見がたくさん載っていました。

19世紀になって、それ以前に花開いていた動植物の細密画が、忽然と消えてしまったのは、おそらく「写真」というテクノロジーが現れたためと考えられるのですが、それによって人間の思考そのものも変わっていったのではないか。
一つには、人間の「眼」と「手」が分離した。
そして、もう一つには「時間」が無くなった。
眼で見て、理解して、手の動きに伝える。
描かれたものを見て気に入らなければ、また描き直す。
そのような構築的な回路が「観察」であり、観察するにはそれ相応の時間が必要。
それが、写真技術の発明によって、がなくなってしまった。


細密画は19世紀にすでに廃れてしまっていましたが、科学の世界では20世紀前半くらいまでは、まだまだ「スケッチ」全盛時代でした。
今でも、神戸にいる友人のKさんなどは、美しいスケッチを描く才能をお持ちで素晴らしいと思うのですが、私はスケッチ力はからきし駄目。
歯学部の学生時代、組織学、病理学ではスケッチが必須なのですが、つくづく「画才がないなあ……」と情けなく思っていました。
幸い、大学院の頃では、組織のデータは写真に撮れば良かったので、かろうじて生き延びることができた訳です。
といってもその頃は、まだフィルムに撮って現像したり、してもらったりの時代でしたが。

当時、ボスからは「スケッチをしなさい」と、かなりしつこく言われていました。
そのため、論文用にはもちろん写真を撮るのですが、ノートには沢山のラフスケッチを描きました。
そのせいか、写実的に描くことは不得手なのですが、「模式図」は比較的得意です。
私にとっては、すっきりとした模式図が描けると、その生命現象を理解したと思えるのです。

対談の港先生の言葉の中には、カハールも弟子達に「見て描かなければ、ものは理解できない」と、デッサン(スケッチ)の重要性を説いていた、とありました。
数々の美しいスケッチを論文の中に残し、詩的な考察を紡ぎ出したカハールなら当然のことでしょう。
当時、まだ単眼だった顕微鏡を片眼で観察しながら、片眼でスケッチを描く、そんな様子は現存するカハールの写真から容易に想像できます。
時間をかけて丹念にスケッチを描く、その時間の流れの中で、さまざまな想像が言葉に変わっていったのだと思います。

写真家がなぜ写真を撮るかという理由には二つある。
一つは「感動して撮る」。
その感動は他者も共有しうる。
もう一つは「撮影の瞬間には見えなかったものを、もう一度、よく見たいと思うから撮る」。
何度も見て「再認」するのが写真家の仕事。
1枚しか使わないと分かっていても、たくさん撮り、その中から1枚をどう選択するかに、エネルギーを注ぎ込む。
そこに「時間」を必要とする。


膨大な数、撮影された中から「これ」という1枚を選ぶのがプロフェッショナルだとは思っていましたが、「再認する」ために行っていたというのは新鮮な感動でした。

私の大学院時代は「写真撮影」でしたが、今はさらに時間が短縮され、「デジタル画像」の時代です。
写真撮影は「現像してみないと上手く撮れていたか分からない」ので、ちょっとずつ露光時間を変えたりして、何十枚も撮り、しかもそれが蛍光染色の標本だったりすると、真っ暗な顕微鏡室で10分以上もじっとシャッターが下りるのを待っていたりしたものでした。
その間に、観察した像をノートにスケッチしたり、「ああなっているのかな、こうなっているのかな」と思いを巡らせたりしていたのですね。
CCDカメラによる画像データ取得は、モニタを見ながら良い条件を選んで、マウスをクリックすれば、はい、一丁上がり。
撮影の失敗は少ないですが、もしかすると対象をよく見つめる時間が足りないのかもしれません。
もう少し、学生さんの指導のときに、気を付けて注意しないといけないと再認識しました。

港先生(多摩美術大学の教授でもあります)の言葉が素敵だったので、さらにググってみたところ(こうやって、時間がどんどん過ぎていくのですね)、写真集の他に、何冊もの著書もありました。
『洞窟へ:心とイメ−ジのアルケオロジ−』というタイトルと表紙はどこかで見たと思ったら、うちのスタッフNさんが、以前ニュースレターBrain & Mindに書評を載せていたものでした。
早速、Amazonにてクリック(=購入)。
by osumi1128 | 2007-08-18 02:16 | サイエンス | Comments(0)

暑い……です

仙台でも37℃を超えるところがあったらしいのですが、ラボにいてもそれが実感できるくらい、お盆を迎えたのに暑い日が続いています。
動物棟のラット室が28℃になったという連絡が入り、でも、西向きの日射しが当たって空調の能力を超えているらしく、どうしようもない……。
明日は少し涼しくなってくれると良いのですが。

昨年、「仙台ではヒグラシの鳴き声は聞こえるけど、ツクツクホーシがあまり聞こえない」と思っていましたら、今年はさにあらず。
ツクツクホーシもアブラゼミも思いっきり鳴いています。

2週続けて出張の多い日が続きましたが、今週は仙台で書き物中心の生活です。
本の分担執筆、英語の総説、原著論文の投稿、さらにいくつかの原著論文。
自分のバイオリズムだと、新しく文章を作成するには夜中の12時過ぎに「神の降臨(笑)」があるので、そのようなタイミングを狙って執筆するのですが、共著の論文を練り上げていくには、昼間の時間も使う必要があります。

同じ文章のみを書いていても3時間ほどたつと能率が上がらなくなるので、いくつか並行して書くことが多いです。
合間に研究費の中間評価のためのPowerPointファイルも作っています。
こちらはビジュアルなので音楽を聴きながら、ニュースを聞きながらでも大丈夫。
オフィスにいるときはかけませんが。

文章で中間評価のための資料を作成していたときにも思いましたが、数年経つとどれだけの成果があったのか、よく分かります。
プロジェクトを立ち上げたときに計画したことについて、その通りの成果が挙がるのはもちろんですが、思いもかけない進展もあります。
こういうことは決して「ロードマップ」に書けるようなものではありません。
また、ある程度、ラボの資金にゆとりがあるときに生まれるようにも思います。
もちろん、当初の計画通りにはいかなかったこともあります。

評価は、される方だけでなくする方も大変なことではありますが、それなりの税金を使わせて頂いているからには必要なことだと思っています。
by osumi1128 | 2007-08-16 00:41 | 雑感 | Comments(0)

和光〜函館〜東京〜仙台

35℃(和光)から25℃(函館)へ、一気に10℃ものクールショックの後、その逆バージョンのヒートショック。
先ほど、帰省客に混じって仙台に戻ってきました(やれやれ・・・)。
体は疲れていますが、非日常的数日のハイテンションがまだ残っている感じです。

*****
木曜日は理研BSIで30名ほどの高校生(なぜか女子>男子)相手に30分の講義。
東京近郊の生徒さん達が大多数でしたが、中には富山や金沢の方も。
「応募動機」の作文(400字)に、皆、日頃考える脳や心についての疑問などをしっかり書いていたのが印象的。
広報系の事務方のバックアップも素晴らしく、こちらも楽しめました。

和光から東上線→山手線→京急線で羽田へ。
2時間ほどの時間調整の間、メールや電話でのやりとりをした後、函館へ。
飛行機は帰省客+夏休み旅行の客でほぼ満席。
空港まで「数理の翼夏期セミナー」の関係者の方にお迎えに来て頂きました。
ブログを通じて知り合ったTさんは、元参加者、現OBという立場で今回は講演のために参加とのこと。
ずっとアレンジのやりとりをして下さったスタッフのHさん、現地で送迎等のお手伝いをして下さっているというWさんも、元々セミナーに参加された方々です。

さて、こちらの講演は大沼国定公園に近い「大沼セミナーハウス」というところで、昨日金曜日の午前中でした。
2時間という時間を頂いて、「脳のデザイン〜神経機能を支える脳構築の仕組み〜」というタイトルで話をしました。
結構、途中で質問する生徒さんもいて、比較的、双方向。
生徒さんは50名くらいで、男女比は4:3とのこと。
応募の段階では男子の割合がもう少し多かったらしいのですが。

数理の翼のセミナーは数学者の広中平祐先生が元々始められたもので、現在ではOBOGが元になってNPOを立ち上げ、認定も受けたということです。
講演を終わってお昼ご飯の折に、広中先生から設立当時のことなどを伺いました。
今年で28回ということで、そんな昔に(といっても、そのとき私はもう大学生だった訳ですがー苦笑)こういう組織・企画を立ち上げられたことに、改めて感銘を受けました。
そのセミナーに参加した生徒さんたちが、やがて大学生になり、今度はスタッフ側に回る、という形で28回も続いているというのは素晴らしいことだと思います。
先生は20回の時点で打ち止めと思っておられたらしいのですが、「続けたい」という要望が強く、現在に至るとのことです。
広中先生の思いが、順々に伝わっているということですね。
はこだて未来大学の美馬先生ご夫妻は翼セミナーで出会ったとか。
いろいろな世代の方々がボランティアベースで「自分にできること」を楽しみつつ行っているのが好印象でした。

それぞれのセミナーは1年以上かけて、その回のスタッフ等のメンバー十数名が企画を練り上げていくとのことで、講師の人選や交渉を大学学部生くらいの方達が行い、時間割等も考え、参加生徒さんを取りまとめる班長さんも大学生。
少しシニアな実行委員と呼ばれる方たち(大学院生だったり社会人だったり)は、外回りの交渉やアドバイスなどを行っているようです。

広中先生が「以前、文部省のお金をもらって運営したこともあったのだが、報告書やらなんやら煩くてやめた」と言われていましたが、やりたいように運営するには、NPOなどの組織の方がずっと動きが良いのだと思います。
また、ずっと継続するためにも。
ちょうど、Gordon Conferencesが財団で運営されているように、行政に頼らないでやっていければ、それが最も質実剛健、無駄なお金を使わないことになるでしょう。

午後には6名くらいの生徒さんによる「参加者発表会」がありました。
「カエルの皮膚の色はどのようにして変わるのか」「ジャグリングの数学的説明」「電子顕微鏡による観察」などなど、聞き応えのある発表がありました。
最近では高校生でPowerPointプレゼンもありというのは、隔世の感。
仙台で最初に授業をしたとき、まだOHPシートを使っていましたので。

夕食も生徒さんと一緒に頂き、さらにその後、「夕ゼミ」と称する自主ゼミがありました。
ゼミといっても、即興で、例えば私の話をさらに聞きたいという生徒さんが集まってきて、次から次へといろいろな質問をしたり、という具合のものもあったり、バラエティーに富んでいます。
あっという間に1時間以上経っていました。

翌日午前中は、大沼国定公園を散策しました。
久しぶりに緑の多いところを歩いてリフレッシュしました。
美馬のゆりさんとは同い年であることを発見!
科学コミュニケーション等について、いろいろとお話しをしました。
お昼前に地ビールを頂いたのが、ここ数日で唯一のアルコール摂取でした(笑)。

翼セミナーは土曜日までだったのですが、東京で用事があり、お昼を一緒に頂いた後、名残惜しいお別れをしました。
ここに集まった高校生たちは、その後、どんな人生を歩むのでしょう。
楽しみです。

* ****
仙台もこの数日は真夏日のようです。
さて、これからラボに行って、学生さん、ポスドクさんとディスカッション。
by osumi1128 | 2007-08-12 14:34 | 旅の思い出 | Comments(0)

高校生へのメッセージ

七夕祭の最終日、朝からの雨は午後には止んで、3日目のパレードも無事に終わったのだと思います。
夕方、駅までのタクシーがえらく混んで大変でしたが……。

昨日から第28回数理の翼夏期セミナーが始まっています。
呼ばれて明後日、講師を務めるのですが、お話を頂いたのが1年くらい前だったかと思うのですが、あっという間に当日を迎えそうです。

しかも、後から入ってきた予定として、明日はNeuro2007と理化学研究所脳科学総合研究センター共催の高校生のための脳科学入門でも30分お話をすることになっていて、続けて現役高校生達と接することになります。
とても楽しみ!です。

「脳科学って面白そう」と思ってもらえれば一応の責任を果たしたことになるのでしょうが、個人的にはどんな分野であれ、若い人たちが何か好きなことを見つけて欲しいと思っています。
好きなこと、そして、それを長く続けられるようなこと、そういうものを見つけられた人は幸せだと思います。

「研究者」とは、そういう「好きなこと」で食べていける、数少ない職業ですね。
他には文学やアート系の方々でしょうか。
もちろん、「仕事」として、しかも、税金を元にして給料をもらう訳ですし、研究費もほとんどが税金ですから、いろいろな制限や義務もありますが、それでも、脳が喜ぶ刺激を日々受けつつ暮らしていけるのは、非常に有り難いと思っています。

好きなことを仕事にしなければならない、というつもりは毛頭ありません。
趣味として好きなことを長く続けるのだって、とっても良いことだと思います。

まあ、もしかすると、とても楽天的な性格なので、どんな職業でも「好きなことをしている」気になってしまうのかもしれませんが(苦笑)。

*****
ところで、新しいiMacが出ましたね!
やたらカッコイイので、気になりますが、でも、どんな製品も発売開始から数ヶ月は買わない主義なので、とりあえずは様子見ですね。
それより新しいiWork '08を購入するか悩みどころ。
お試し版を使ってしまうと、きっと欲しくなるでしょうし、新しいものに慣れるのには学習する時間が必要で、今はちょっと余裕がないかも。
by osumi1128 | 2007-08-08 23:42 | 科学技術政策 | Comments(2)

アクションを期待します

仙台でも真夏らしい暑さが続いています。
これはこれでエンジョイしないといけないなと思っています。
そんなに長く続くわけではないのでしょうから。

今日は七夕祭りの前夜祭恒例の花火でした。
仙台にいるときは必ずどこかから見ていますが(自称花火好き)、本日は拙宅にて、大学関係の友人で産学連携関係のTさんと一緒に鑑賞しました。
打ち上げ総数16000発ということになっていましたが、実際、かなり見応えがありました。
いやー、今年も花火を見られて、満足、満足。

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さて、今日の本題はお約束のキャリアパス問題についてです。

5号館のつぶやきさんのところでポスドク問題:自分たちでも動きだそうというエントリーが立ちまして、それにいろいろなコメントも寄せられているところです。
島岡さんも海外から力になりたいというエールを送っておられますし、enodonさんも、具体的なアクションのための参考情報を提供してくださっています。
またtomo_macintoshさんのブログでは米国での活動について紹介されています。

日本ではボスの目がとてもうるさいので、ポスドクは動きづらいと思います。まずはそういうボス達を何とかしてもらわないと・・。

ボス達を具体的にどうしてほしいのでしょうか?
具体的でありつつ、個別的でない要望をまとめることはできないでしょうか?

残念なことに、今の日本では企業も人材紹介会社も、博士の能力の活かし方がわかっていないように見えます。だからこそ、博士や大学院や学会の方から、社会への貢献の仕方を提案するべきだと思うのです。

どのような貢献の仕方を提示していただけるのでしょうか?

いろいろな統計データはこちらのSciCom NEWSの方にリンク先があります。

10月18日(木)に日本学術会議主催、生物科学連合後援により、公開シンポジウム「研究・教育者等のキャリアパスの育成と課題」が開催されます。
(定員(300名)となり次第、締め切り予定)
こちらで、「教員側から,大学としても何が欠けているのか,これからどのようなことを考えていかなくてはならないのか、という視点での話」をするように求められましたので、お引き受けしたところです。

博士のキャリアパスやポスドク問題について、現状を変えたいと思われる方、良いチャンスです。
是非アクションしてください!
by osumi1128 | 2007-08-05 22:57 | 科学技術政策 | Comments(8)