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第4 回総合研究大学院大学生命科学研究科合同セミナー

熊本大学のグローバルCOEキックオフシンポジウムでの講演の次に、総研大の生命系の合同セミナーで話をするために岡崎へ。
セントレアから東岡崎までリムジンで65分というのは、思ったよりも便利。

総研大というのは、いわばバーチャルな大学院組織で、実際の研究室は国立共同研究機構に属する文科省系列の研究所に分散しています。
定員枠がかなり少ないので、それぞれの研究所は、大学院生よりもオトナが多い印象を受けるのですが、今回集まった230名くらいのうち、いわゆる教員は30名ほどでしょうか。
実際にはこんなに沢山の大学院生+ポスドクの方がいるのだと実感しました。

スケジュールは2日に渡り、ポスター発表が日替わりで70題ずつほど、若手の口頭発表が2題ずつありますが、分野はいわゆる分子生物学系から、人類遺伝学、神経科学、理論生物学、などなど、本当に多岐にわたります。
今日の講演は生理研の定藤さんで「脳科学情報の読み解き方」というタイトル。
脳イメージング技術の基本から、脳科学情報がいかに「ノイズ」にもなりうるのか、という話題を提供されました。

その後、交流会となって、遺伝研、生理研、基生研の知り合いの方々にご挨拶。
15年くらい前に一度、学会でお目にかかった方が、今は総研大の大学院生支援の中心として活躍されていたり、など、やはりsmall worldですね。

ところで、実はポスターセッションの間、総研大所属のH川M子先生とずうっとお喋り(意見交換)していました。
9月の京都での講演会でもご一緒だったのですが、その折にはあまりお話しできず、今日は進化、性差、個人差、自殺率の変化……などなど、様々な話題についてお話しすることができ、かなり充実しました。
生物学の基本や思想をもっと知ってもらうために、「対談を本にしませんか?」という構想になりました。
楽しみです!

私の講演は明日の午後。
「生命科学系の基礎研究 vs 応用研究」というタイトルにしています。

*****
宿泊先のホテルでは「無料高速インターネット通信が可能です」と書かれていましたが、まったく「高速」ではないので、今日はいろいろリンクを張るのを諦めました(溜息)。
by osumi1128 | 2007-10-30 23:00 | 雑感 | Comments(0)

スタバブランド®

この週末は土日ともに広瀬通のスタバに寄りました。
店長さん(♂)が「今日もお仕事ですか?」と言うので、「えぇ、まぁ、いつもより気楽なんですが……」などとシドロモドロ。
いえ、別に働いちゃいけないとは思っていませんが、あちこちで「work & life balanceが大事」とキャンペーンしている本人がこれじゃあなぁと……。
でも、終わらないんですぅ、土日を使わないと(使っても……)。

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そうそう、今年のハロウィーングッズは、マグネットベアリスタの「紫バージョン」をゲットしました。
コウモリ風の衣装です(「ハロウィンバットベアリスタマグネット」だそうです。この画像の⑤になります)。
自宅やオフィスに少しずつベアリスタが増えていきますが、仕方ありませんね(苦笑)。
モロにスタバの商品戦略にハマっています。

さて、ところで、コンビニで売っているスタバブランドのコーヒー飲料の種類が、しばらくの間に増えましたね!
正確には「スターバックス・ディスカバリーズ®」と言います。
ご存じない方はこちらをご覧あれ(フラッシュムービー付きなので、読み込みに時間がかかります)。
一番新しいのは、砂糖不使用の「カフェオレ」ですが、これはまだ東北エリアまで進出していない模様。
実は、この「スターバックス・ディスカバリーズ®」の総販売元はサントリー株式会社です。
え? だから、どうって?
いえ、全国のスタバファンの方のどのくらいがご存じかなと思って(^_^;)

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本日はこれから熊本に飛びます。
熊本大学のグローバルCOEのキックオフシンポジウムで招待講演をしますので。
by osumi1128 | 2007-10-29 04:00 | 雑感 | Comments(2)

大江健三郎と白川英樹

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昨日は台風の影響とかで一日雨模様。
夕方、仙台駅近辺の用事を済ませて、車を置いていたホテルMの2階にある日比谷花壇の前を通りかかると、オレンジとサーモンピンクの間くらいの何とも素敵な色合いのカーネーションがあり、「それ、全部下さい」と10何本かを衝動買い。
綺麗なお花は気持ちが和みますね。
(暗めの部屋で携帯デジカメ画像故、あまり美しく撮れていませんが……)

* ****
さて、先日の大江先生と白川先生の講演会ですが、仙台国際センター大ホールに立ち見がでるくらいでしたから、1000人は超えていたかもしれません。
お世話をされていた法学研究科のT先生に「大隅さんも来て!」と頼まれたのですが、そんな必要はなかったということですね。
私としては滅多にない機会を頂いて有り難いことでした。
印象に残った言葉などを書き留めておきたいと思います。

まず大江先生の方ですが、ご講演のタイトルは「新しい知識人を期待する—領域からも、国籍からも自由な」でした。
残念ながら途中からの参加でしたので、全体通してお話を伺えなかったのですが、「技術と技能」というテーマが面白いと思いました。
「技術」というのは伝えられるものだが、それを受け止める方に「技能」があるかどうかで、そこに新たな創造が生まれるかどうかが変わってくる。
「手で考える」つまり「身体的なものを包括した技能」ということが大切。
分野を超えて新しいもの・ことを生みだすには、それぞれの分野のプロがアマチュアとしてともに語り合うことが必要。

とてもstimulativeな言葉がたくさんありました。
思い出せない言葉たちも意識下で熟成されると思います。

白川先生の方は「学術研究と異分野融合」という演題だったのですが、これは実は主催者側が決めたもののようでした。
まあ、頂いた「お題」で話をするというのも面白いものです。
役に立つ研究のみが偏重されて支援を受けるのはよろしくない。
「コツコツ」と時間をかけて積み重ねる研究も大切。
研究できる時間はせいぜい30年〜50年ということを考えると、18歳までにどのような教育を受け、どのような経験をしてくるかが重要。
とくに、人と人の出会い、触れ合いが必要。
これまで以上に、科学にとっては社会との関係を考えなければならない。


先日のキャリアパス関係のシンポジウムでも少しだけ触れましたが、博士の力を活かすためには、大学院における研究経験だけでなく、初等中等教育や、いわゆる「教養時代」の体験が重要だと思っていますので、まさに、その通りと思うお話でした。
先日もニュースで出ていましたが、「平行四辺形」の公式を覚えて、それを用いて計算することは98%の生徒ができても、「図に示された2つの公園のどちらが広いでしょう?」という問題で、「底辺」や「高さ」が明示されていないと、正答率が16%に落ちる、というようなことでは、イノベーションも何もあったものではありませんね。

講演会の後に交流会が開かれたのですが、国際高等教育研究院に所属する大学院生達にとっては、直接、大江先生、白川先生とお話しできるまたとないチャンスでした。
大江先生の本はすべて読破していて、お正月には必ず大江先生の本を読み、自分の3分の1は大江先生の本から成ると言われたK先生も、大感激でお話しされていました。

交流会の最後に、お二人を代表してということで、大江先生がさらに10分ほどスピーチをされました。
何気ない言葉が一つ一つ腑に落ちるように届いてくるというのは、やはりカリスマ的素養なのでしょう。
ご長男の光さんのこと、9.11にからんだご次男のご結婚のことやお孫さんのこと、カリフォルニア大学デイビス校で研究をされていたご次男のお嫁さんが、出産育児で研究中断を余儀なくされたことを、これからその親御さんのところに謝りに行く、というようなお話もありました。
大江光さんの作った美しい曲を聴いたことがありますが、平和を祈る心が受け継がれているように感じたことを思い出しました。
by osumi1128 | 2007-10-28 20:58 | 東北大学 | Comments(0)

岡田節人先生に文化勲章!!!

週末の朝ですが、仙台は雨模様。
コーヒー飲みながら日経の朝刊を開きましたら、1面トップに懐かしいお顔が!!!
なんと、岡田節人先生に文化勲章が贈られることになりました。

日本の発生生物学の歴史の中で、節人(ときんど)さんが果たされた功績は偉大なものがあります。
何年か前に「文化功労賞」を受賞されたときに、「一緒に受賞された<文化人>から、<最近は科学技術の方ももらわれるのですね>と言われた」と笑って話されていましたが、節人さんは「科学は芸術である」ということを折に触れて強調されてらしたことを思い出します。
ご自身も発生生物学だけでなく音楽にも造詣が深く、生命誌館の初代館長をリタイアされた後、現在は京都市音楽芸術文化振興財団の理事長を務められているとのこと。
それにしても、いやー、おめでたい!!!

節人先生とは、香港やインドでのミーティング、日本国際賞の選考委員会などでご一緒したことが思い出されます。
一番最近は、数年前に京都で開かれた友人の神経科学者Kさんのご結婚披露宴で、光栄にも同じテーブルでした。
そのときも矍鑠として、というよりは相変わらずダンディーでしたが、新聞でお年を見ましたらもう80歳!
うーーん、時の経つのが早いこと……。
節人先生、本当におめでとうございます!!!

新聞報道では、このほか、東北大学の小田滋先生(国際法)、桜井英樹先生(化学)、医科歯科の学長の鈴木章夫先生らが文化功労者に選ばれていました。
by osumi1128 | 2007-10-27 10:45 | 科学技術政策 | Comments(2)

若手セミナーは盛会でした!

今日の第1回GCOE若手フォーラム主催セミナーは盛会のうちに終わりました。
2名の学外の助教の方をセミナーの講師としてお願いしましたが、その人選、講演依頼の交渉、役割分担、セッティング、記録班等、準備と運営に関わった皆さん、ご苦労様でした!
大事な第一歩だったと思います。
講師が若かったためか、質疑応答も活発だったように思います。
「異分野交流の機会として役立てて下さい」と、冒頭でお願いしましたが、月1回、継続していくことが実績になると思っております。
感想記をお願いしましたので、近日中にGCOEのHPにアップして頂けるものと思います。
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by osumi1128 | 2007-10-26 23:16 | 東北大学 | Comments(0)

グローバルCOE第1回若手フォーラムセミナー

本日、といってもすでに日付は変わっていますが、大江健三郎氏、白川英樹先生による講演会は、仙台国際センターの大ホールが大入り満員、立ち見まで出る大盛況でした。
追って感想を記したいと思いますが、本日はグローバルCOE第1回若手フォーラムセミナーのご案内のみにて失礼!

GCOEの拠点メンバーの研究室の若手フォーラムコアメンバーが企画したセミナーです。
第1回目はショウジョウバエ関係で2名の学外若手研究者にセミナーをしていただくことになりました。
「近い分野でない方にもフレンドリーなイントロをお願いします!」ということになっています。

プログラムはこちら!
by osumi1128 | 2007-10-26 02:27 | 東北大学 | Comments(0)

国際高等研究教育機構開設記念行事

本日は二十四節句でいうところの霜降、つまり、霜の降りる季節です。
実際に朝晩はだいぶ肌寒く感じるようになりました。
本当に季節が巡るというのは不思議なことです。

さて、明日は「東北大学国際高等研究教育機構開設記念行事」ということで記念講演会が開かれます。
大江健三郎氏と白川英樹先生という、ノーベル賞学者の揃い踏み。

*****
10/25 東北大学国際高等研究教育機構開設記念行事
日時: 平成19年10月25日(木)14:00〜
会場: 仙台国際センター 大ホール(入場無料)
開催内容: 記念式典
        記念講演
         ・ノーベル文学賞受賞者 大江健三郎
         ・ノーベル化学賞受賞者 白川英樹

問合せ先: 国際高等研究教育機構総合戦略研究教育企画室
TEL: 022-795-5749

ポスターはこちら(やや重たいのでご注意あれ)。
by osumi1128 | 2007-10-24 23:45 | 東北大学 | Comments(0)

早生まれは損か得か?

本日の日経新聞の生活面に「早生まれ」についての記事が載っていました。
簡単に言いますと、早生まれ(1月〜3月生まれ)は、小学校入学時点で「不利」だと考える親御さんがそれなりの数おられ、教育機関側も「生まれ月に配慮する」傾向があるとのことです。

この記事を読んで、ひぇーとびっくりしました。
何故、「早く教育を始められて有利」と思わないのでしょう?
知り合いのアメリカ人研究者は、「うちの息子は1年早く進学させたよ。自分もそうだったし、息子もそれで大丈夫だと思ったから。早く教育を始めた方が有利だからね」と言っていたことを思い出します。

日本のフレキシビリティーの無い、皆、「本日の定食」に満足する国民ならではのシステムは、今の世の中でどうかなと思っています。
早生まれがそんなに不利で、自分の子供がスタンダードに付いていけないのではないかと心配されるのなら、1年なり半年なり遅らせることができれば良いし、早生まれでなくても、この子は平均よりも理解力がある、と思えば、それに見合って飛び級ができる方が良いのではないでしょうか?
それぞれの能力や資質に合った教育をすることが大切だと思いますし、そのためには先生一人当たりの生徒の数はあまり多くては難しいと考えます。
ただし、このようなシステムが成り立つ為には、人のことを羨ましいと思ったり、皆同じがいい、という価値観からは脱却しないといけませんが。
by osumi1128 | 2007-10-23 23:36 | 雑感 | Comments(22)

遷宮と世界遺産

昔棲んでいた逗子の家は、元々は昭和初期の木造平屋で、和室には床の間があり、普通に掛け軸が架かっていて、それは季節ごとに取り替えられるものでした。
増築された客間が洋館で、典型的な和洋折衷でしたが、新聞に挟まれている広告などを見ますと、和室無しの間取りのマンションなどもありますね。
昨日、蔵王の方までドライブしたときに目にする住宅も、典型的な日本家屋というのは少なく、住宅メーカーのデザインが席巻しています。

たまたま、本日夕方に、とある研究所の先生が主催された会に参加して、そこにその先生のお客さんのオーストラリアの方(男性)がおられました。
「昨日は松島に行った。寺を観た。」と言うので、「神社等の入り口にある門(鳥居)は、一見、左右対称ですが、本当は違うのですよ。」
横にいたK先生も「日本人は<完璧>よりも<不完全さ>を好みます。なぜなら<完璧>は<終わり>を意味することになるからです。」という話をされました。
そのついでに、「すべてではありませんが、いくつかの神社では、数十年ごとに建物を建て替えます。それは、大工の技術の伝承のためなのですが、そのせいで、千年以上前からの古い神社も世界遺産として登録されないのです。」ということも話しました。
いわゆる伊勢神宮、住吉大社、春日大社等々の建物に関わる宮大工の話など、もっと詳しく話すべきだったのですが、毎年どこかのお社の立て替えをし、日本の数カ所を回れば、宮大工の親方からの技術が途絶えることなく伝えることが可能だと聞いたことがあります。
「何故そうするのだ? 古い方がいいじゃないか?」と言うので、「それは、そういう文化もあるのですが、日本では必ずしもそうではありません。日本には<畳と女房は新しい方が良い>という諺もあります。」と口が滑ると、横にいたK先生は「そんなことまで言わなくても……。」という顔をされていました。
本当は、「もしかすると、そういう<新しいものを好む精神性>とロリコンも関係があるかも」などという文化論も展開してみたかったのですが。

少なくとも、お正月ごとに何かをあらためる、のが好きな日本人は、毎年、ちょっとずつ書式が違う科研費の書類などについても、さほど大きな文句にはならないような気がします。
(今年は、冒頭に「要旨」を書くように、という指示がありましたね。あんな小さな字で書かれたものは、不動産屋や証券会社の書類のように、「そこは読むな」的印象なのですが、それでは駄目で、隅から隅までちゃんと読んだ上で書かないといけません)
NIHの書類などは、そんなに細かくは変わっていないでしょう。
そもそも、「枠」など無いのが欧米式の申請書です。
(ヒューマンフロンティアの申請書は、さすが出資の大半が日本だけあって、日本式の枠が評しの頁にありましたが……)
枠が無ければWordで苦労する頻度も減るはずなのですね。
仕事を皆で減らして、楽をして、その分クリエイティブなことをしよう!という発想にどうしてならないものかと思います(溜息)。
by osumi1128 | 2007-10-22 23:51 | アート | Comments(2)

紅葉狩り@蔵王

ちょうど昨年の今頃、当時も来ていた学部生が「先生、紅葉を観に行きましょう!」と言っていたのですが都合が合わず、本日、一年越しの約束を果たすことができました。
車一台で、秘書さんの一人と技術員の一人も参加し、女性4名でのドライブと相成りました。
うーーーん、学生の頃は、ドライブと言えば必ず男性と一緒だったように思いますが(ユーミンの世界)、そうか、最近は女子だけでもドライブに行くのだ、と思った私は旧人類かも。
とにもかくにも、朝8時半に迎えに来てもらって、蔵王の紅葉を観に行きました。

30分も走ると豊かな自然の風景を観ることができるのは、仙台に棲むことの大きなメリットです。
1時間ほどで蔵王の麓まで辿り着きまして、すでに山は錦に染まっていて、一同、興奮状態。
多様な種類の広葉樹のために、黄金色から濃い紅まで、さまざまな色合いを楽しめるのが、日本の紅葉の良いところですね。
日本文化の中で「時の移ろい」というものが根底に流れているのも、四季の変化がはっきりしていることが背景にあるのではないかと思っています。

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蔵王の峠のお店にたどり着いたときには、もの凄い強風と霧もあって、死にそうに寒かったのですが、写真の「玉こんにゃく」という名物で暖かくなりました。
ええと、醤油味でしっかり煮込んだ球状のこんにゃくを串に刺したもので、山形の名物の一つです。
この店では、一家総出で商いをしていて、店の外でおにいちゃんと弟が「玉こん」を売っていました。

その後、ニジマス釣りをし、釣ったニジマスを塩焼き&田楽にして食し、そちらを前菜として?お昼はお約束のお蕎麦を頂き、それから蔵王温泉に寄りました。
帰りの道路はやや混みましたが、久しぶりの休日らしい一日でした。
さらに余裕でラボに戻れるのが、やっぱり職住近接の有り難いところです。

企画兼ドライバーのHさん、お疲れ様でした。
皆さん、有り難うございました!
by osumi1128 | 2007-10-22 00:10 | 旅の思い出 | Comments(0)