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無事投稿

朝から東京日帰り出張でしたが、予定通りに終わったので、仙台に戻っていくつかの仕事をこなしました。
なんといっても、スタッフの人の論文を一つ投稿できたことが一番大切で嬉しいことでした。

いくつか進行中の論文を抱えていても、最後、投稿するときは一つずつということになります。
よく使う比喩なのですが、ちょうど、改札を通過する際は一人一人になる、というようなものですね。

研究者というものは論文書いてナンボだと思っています。
(学者なら本を書いてナンボですね)
私たちの分野(発生生物学、神経発生学、神経生物学等)では、若い人なら年に1本書ければ職があると思うのですが、この「書く」ことが案外難しいのです。
というのは、論文は基本的に「外圧がない」ので、本人が「書きたい!」という気持ちが強いか、ボスが「書きなさい」というプレッシャーを与えるか、がないと、ずるずるとどこまでも、どこまでも、何も書かなくても月が過ぎ、年が過ぎしてしまうのですね。

学位論文を出すときには、本人も周囲も「なんとかしなくては」という意識が強いのですが、それを過ぎると、「まだこのデータが足りない」「このデータが出たら書こう」「先日の学会で、誰某さんからこうこう言われたから、そのデータを取ってみよう」などなど、いろいろな理由によって論文を書くのが後回しになります。

学会でsuggestionsを下さる方は、もちろん建設的なコメントをしてくださるケースがほとんどなのですが、でも、じゃあ、代わりに論文を書いてくれる訳ではなく(当たり前ですが)、行き当たりばったり、好きなことをコメントされることも多々あります。
それをすべて真に受けて、データを取って直して書いても、投稿したら査読者は独自に「あれをやれ、これをやれ」と無理難題を押しつけてきます。
ですので、まずは自分のストーリーをきちんと立てる、それに必要十分なデータを揃えることが第一です。

そういえば、今日、会議でご一緒だった先生から、「昔は単純労働をしなければならなかったが、それだからといって、研究が遅れていたかというとそうでもない」というお話を伺いました。
例えば、前の晩に(論文を投稿したからであれ、その他の理由であれ)大酒を飲んで、翌日、二日酔いでふらふらのときに、昔ならまず「試験管洗い」やら「大量ミニプレップ」をして二日酔いが収まるのを待った。
今は、そういう単純労働が自動化された機械に置き換わってしまったので、二日酔いの頭でできるような作業がなく、ぼーっとモニタを見ているだけ。
自動化されたことが論文生産性にリニアに結びついてはいない、というご意見でした。

まあ、wetなラボならではの話ですが、ある一面を突いているご指摘ですね。

*****
明日は、グローバルCOEの外部評価委員会を開催することになっています。
首を洗って臨まないと……。
by osumi1128 | 2008-02-28 02:05 | 雑感 | Comments(0)

大学入試

大学入試の日の天候不順は、ほとんどジンクスのようですね。
北日本の悪天候により、東北大は昨日の試験開始を1時間遅らせましたが、本日はなんとか無事に乗り切りました。

大学人にとって「入試」は極めてプライオリティーの高いdutyです。
年度の初めから「くれぐれもこの日には予定を入れないように」という、きついお達しがあります。

東北大学大学院医学部では、10年以上前から入試に面接をしているのですが、これは、多数の先生方の連帯感を生むための行事ですね。
昨年と今年は会場の関係で、12:45集合、13:00バスに搭乗、13:30まで会場の集合場所にて待機、13:45に各面接会場に移動、14:00から面接開始というスケジュール。
この間、内職もできず、携帯は面接会場に行く前に取り上げられ、ただ、先生方と情報交換や雑談をするという、贅沢な時間の使い方でした(溜息)。

面接の際「どうして東北大学の医学部を受験したのですか?」という問いに対して、今年いちばん多かったのは「地域医療に貢献したい」でした(14名中5名くらいだったと思います)。
数年前は「国境のない医師団に入りたい」がメジャーだったことを思うと、やはり流行があるのでしょうね……。
それでも「小児科医の数が少ないと聞いて、自分は小さいときにとてもお世話になったので、小児科医を目指します」というような答えがあると、ちょっとほっとしたりします。
もちろん、数年先にどうなっているのかは不明なのですが。

*****
本日は、アメリカはヒューストンで独立されている古田さんのセミナーを主催しました。
アメリカでラボをもたれている方は、本当に凄いなあと尊敬します。
どんなに研究環境が良くても、私のメンタリティーはグリーンカード取得まで持たない気がして。

二次会のバーでは知り合い2名にばったり。
このあたりの遭遇度が仙台、なんですよね……。
おかげで久しぶりに楽しい会話がはずみました。
by osumi1128 | 2008-02-27 02:06 | 東北大学 | Comments(0)

夕焼けはなぜ美しいか

昨晩はそこそこまとまった雪、今日の明け方からは春一番のような突風が吹き、お昼間でも風が強くて、体感温度が低く感じられました。
なかなか、まっすぐには春になってくれませんね。

金曜日の晩に久しぶりにジムに行き、マシン・ランニングや筋トレをしていましたら、どこかの民放で『女性の品格』(坂東真理子著、PHP新書)が何故、爆発的に売れたのか、という分析をもとにした番組を流していて、へぇーと思って自転車を漕ぎながら見てしまいました。

女性向けということで、普通の新書より1頁の字数を1割程度減らした。
1つの項目は2頁程度(通勤などでとぎれとぎれでも読みやすい)。
全部で66項目あるので、いくつかは共感のある内容が含まれる。
225頁にわたるので、まぁ、読んだ、という気になる。


というような本作りとしての「テクニック」に加えて、綺麗な女性タレントの著作ではなく、東大卒、総理府入省、男女共同参画局長、オーストラリアの総領事などを歴任し、現在は昭和女子大の学長、という素晴らしい経歴に基づいていることが信頼感を与えているとのこと。

2006年10月に刊行され、これまでに280万冊が売れたそうです。

で、「品格」ものは苦手だなぁと思っていた私ですが、早速土曜日にジュンク堂を覗いたついでに購入。
2時間程度で読みましたが、これって「ハウツー本」だったのですね!
もっと思想っぽい感じかと思っていたのですが。

第一章の「マナーと品格」の一番最初が「礼状をこまめに書く」でした。
ううぅ、頭がイタイです。
15年前はもう少し書いていたのですが、電子メールでのやりとりが多くなると、なかなか書けませんねぇ……。
展覧会などに行くと今でも習慣で気に入った作品の絵葉書を買ってしまいますが、溜まる一方。
漢字も忘れていますし。

第四章「品格のある暮らし」では「花の名前を知っている」という項目がありました。
これも耳が痛い。
お茶を習っている身であれば、本当はもっと知っていなければいけないのですが、秋草などは分からないものだらけです。

全部読んでかなり反省モードになりましたが、半分は女性でなくても当てはまるし、もしかすると女性の部下や学生さんなどと接する上司や先生が読んでもよいのかもしれません。
女性といえば、お母さん、奥さん、娘、あるいは飲み屋のお姉さんしか知らないような方は是非!(笑)

*****
しばらく前に京都で購入した蛸唐草の六寸皿が届いていたのですが、梱包を解く暇もなく過ごしており、今日になってようやく取り出しました。
伊万里は流行りすぎてしまったので、手を出す気にならないで過ごしてきましたが、実用的な面からは使いやすい器です。
白地にブルーの色合いは、和も洋も、どんなお料理も受け入れる包容力がありますね。

で、一念発起して、お店へのお礼状をしたためました(笑)。
「そういえば、今、葉書に貼る切手って、いくらだったんだろう?」と分からなくて、ネットで調べたら「日本郵便」になっていました。
……浦島太郎状態です。
50円切手が手元になくて、ずっと昔に買った62円の記念切手を貼っておきました。

*****
いつのことだったか、友人とバーでとりとめもなく話をしている間に、カウンターの上のたくさんの瓶とグラスに目がいき、「人はなぜ、美しいものを美しいと思うのだろう、美しいものを求めるのだろう」という話題になりました。
その人曰く、「人が地球上に出現した頃の生活はきっと厳しかった。まだ武器を持っておらず、他の動物に襲われないかどうか、いつも緊張していた。だから、<美しいもの>が癒しとして必要だった。」
つまり、夕焼けを見て、それを美しいと感じて、ドパミンやらセロトニンやら、あるいはエンケファリンやらエンドルフィンやらが分泌される神経回路を作ってしまったということなのでしょうか。

社会的に学習する「美」もありますが、一番根幹をなすのは、人類全体に共通する美の意識でしょうね。
夜空に輝く星を見て美しいと思うのは、他の獣に襲われる恐怖を和らげたかもしれません。
草の葉の上の朝露の滴は、夜が明けた嬉しさとともに、美しいものとして認識されたのでしょう。

やがて人に知恵が付き、文明が生まれ、産業が興り、そういう間にも人は常に美しいものを求め、そして自らも作るようになったということですね。
エッチングで模様の付いたアンティークの小さなリキュールグラスを見ながら、そんな話を思い出しました。
by osumi1128 | 2008-02-24 21:31 | 雑感 | Comments(0)

「女房が宇宙を飛んだ」向井万起男講演会

今日は満月だったように思います。
帰りがけに大きな月が浮かんでいるのを見ましたので。

女性研究者育成支援推進室の先生から、下記のような講演会のお知らせがありました。

加美町男女共同参画講演会の開催

   テーマ    女房が宇宙を飛んだ
              女性の生き方 男女の新たな共生
   講 師    向井 万起男(むかいまきお) 氏
           (慶應義塾大学医学部准教授・医学博士)
   日 時    平成20年2月24日(日) 13:30〜
   場 所    中新田バッハホール
   入場料    無料
   託 児     あり ( 無料 : 要予約 )
               ※2月20日(水)までに下記にお申込みください。
   問い合わせ   〒981ー4292
   託児申込先   宮城県加美郡加美町字西田三番5番地
              加美町企画財政課男女共同参画推進係
              TEL 0229ー63ー3115     
              FAX  0229ー63ー2037


中新田バッハホールという施設については以前からパイプオルガンのある音楽ホールとして耳にしたことがあったのですが、そもそも「加美町」という町がどこにあるのか見当がつかず、探してみたところ、こちらでした。
最寄りの駅は東北新幹線で仙台より1つ北の古川のようです。

こういうサイトで、「加美町」の場所の説明にいきなり「古川駅」からのアクセスしか出ていないというのは、とても日本的なように思います。
皆が「古川」を知っているという前提で「加美町」の説明をするのは、人の出入りが少なかったり、地球がインターネットで結びつけられる以前の感覚ですね。

それで連想したのですが、外国で売られているガイドブックと、日本で売られているものを見比べると違いがよくわかるのですが、例えば「パリ」のガイドブックなら、ヨーロッパの地図があり、次にフランスの地図があって、その中にパリの全体図がある、という順番ですよね。
で、フランスの歴史、パリの歴史が書いてあって、そのあと市内の見所などと続きます。

これが某『るる○』などですと、いきなりエッフェル塔の写真が見開きになっていて、道行くお洒落なパリジェンヌの姿とか、美味しそうなスイーツの画像がコラージュされていて、端から端まで読んでもフランスの地図が出てこなかったりします(笑)。
ま、パック旅行で添乗員とともにパリまで連れて行ってもらうのでしたら、特段、必要ないのかもしれませんが、ハワイがどこにあるのか、通行人100人に聞きました、というTV番組で、正答率が3割切っていたような……。
by osumi1128 | 2008-02-22 23:39 | 雑感 | Comments(0)

日本にはいくつの国立大学が必要か?

朝8:15仙台発の新幹線は東京駅までノンストップで、9:51分に着きます。
というと「えっ、仙台ってそんなに近いんですか?」と驚く方が(とくに関西以西で)多いのですが(脳内の日本地図で、仙台と札幌がかなり近寄っているイメージですね)、はい、そのくらい近いんです。
本日は同じ新幹線で東北大学関係者2名にお目にかかりました。
このあたりの感覚が東京とは異なりますね。

会議の後、昼食を摂りながらの雑談の折に、これからの大学はどうなるのか、やら、競争的研究費のあり方などが話題に上りました。
サイエンスポータルを覗いていましたら、ちょうどこんなレビューを見つけました。
【2008年2月19日 外部資金得られない国立大学の生きる道は 】
科学技術政策研究所の報告書「国立大学法人の財務分析」を元にレポートされています。

法人化するという決断をした訳ですから、本来的意味から言えば、独立採算していく方向を目指すのが筋な訳ですが、東大で基盤的資金(運営費交付金、施設整備補助金)に対する外部資金(外部資金、科学研究費補助金)の比率が70%というのは、全体の資金の約40%を外部資金で賄っているという意味ですね。
うーん、東大でさえまだ40%……。

元の報告書の方には目を通していないのですが、この内容を伝える科学新聞の記事によれば「外部資金収入の比率が20%に満たないとされている大学の数は48と全体の55%」ということです。
教育系や文化系中心の大学では、外部資金獲得が難しいからですね。

少子化による労働力不足を経済界は心配していて、外国人学生を増やすべき、という圧力をかけていますが、現場の事務が対応するためには、半数解雇でバイリンガルの事務系職員登用くらいの改革をしないと無理でしょうね。
(もちろん教員も英語での授業に対応できない方を解雇しないといけませんね)

私個人は、「少子化なんだから、ようやく手厚い教育が可能になる!」と捉えるべきと思うのですが。
つまり、学部学生にプラス大学院生を多数、指導する「大学院重点化」をしてしまった訳ですが、やはり、東大、京大さんあたりは是非「グランゼコール」として、大学院大学化していただいて、教養学部教育からは解放され、日本のみならず世界から優秀な学生を集める路線に走っていただくべきかと思います。
そこまでの英語化対応等が不可能な大学は、学部までの教育を、主として日本人を対象としてしていただく、あるいは、大学によっては、英語化対応、でもお金や設備のかかる理系の実習などは一切行わない、などの特化の仕方があってもよいのかもしれません。

とにかく、「現状のままで」留学生を押しつけられることには抵抗しないと、破綻すると思います。
教員一人あたりの学生数の国際比較の数字を、もっと全面に押し出すべきでしょう。
しばらく前に、確かスタンフォードの元学長かどなたかの講演を聴いたときに、ラフに言って、うちの大学の半分くらい、と思った記憶があるのですが、正確なところは覚えていません。

国立大学の数そのものは、もともと、しっかりとした根拠を元にして増やしたのではないと思いますから、この際、きちんと見込み学生数や、必要な事務職員数、教員数(研究主体、教育主体、補助職含む)などをシミュレーションして、理想的な数字をはじいてみることも必要かもしれません。
その上で、超借金国である日本でいくつの国立大学を残すべきなのか考えないと、全体のレベルが下がります。
ちなみに、「国立大学」の学生さんは授業料をタダにして、その代わり、勉強しなかったら退学というのが望ましいと思いますが。
by osumi1128 | 2008-02-21 00:30 | 科学技術政策 | Comments(0)

祝再投稿!

懸案の論文リバイスが一つ片付き投稿しました。
こういう日はめっちゃ嬉しいです!!!
そういう訳で、online投稿が無事に終わってから、何人かのラボメンバーと祝杯を上げに行きました。

飲食店の多い通りよりはちょっとはずれたところにあるお店で、女性シェフと女性ソムリエさんの2名で切り盛りしているのですが、お料理も、ワインのセレクトもとてもグッドなので、お気に入りの一つです。
最初、テーブル席に先客がいらしたので、カウンターを5名で占領していました。

アカデミアにおける研究者という職業を選択するのであれば、間違いなく、論文を世に出すことが第一の使命だと思います。
「学者」であれば、むしろ「著書」なのかもしれませんが。
学会発表という場に浮かれていてはいけません。
それはそれで「ハレ」の舞台ですし、自己アピールの場だとも思いますが、やっぱり論文を書いてナンボという世界だと信じています。

大きな論文になればなるほど、投稿はやはり大変になりますね。
図が8つにSupplemental Dataが7つ、などというと、小さな論文3つ分くらい、ということもざらに生じる昨今です。
長い論文をまとめるには、それなりの力量が必要ということもよく分かります。
学位のかかった学生さんなどから、どうしても「確実に受理を!」とお願いされたりするのも、研究室主催者との思惑のずれが生じる原因でもありますね。
by osumi1128 | 2008-02-19 03:57 | サイエンス | Comments(0)

iPS細胞の行方

本日は朝9時半から東京で用務が4つ。
皆さんに「ほとんど仙台にいられないのではありませんか?」と心配されるのですが、そんなことはありません。
東京での会議の折には複数固めて用務を入れ、中途半端な日程での出張は原則お断りしています。

本日一つめは、とある外資系企業に、日本神経科学学会の男女共同参画イベントへのご寄付のお願い。
さすが外資の会社は「おちらでしばらくお待ち下さい」と言われたロビーの雰囲気も違いますね〜。
この会社では研究者でも女性が60%を超えるということでした。
初めてお目にかかる方でも共通の知人がいるというのは、生きてきた年数が蓄積しているからでしょうね。
でも、話のきっかけとしては有り難いです。

*****
さて、本日の話題はまたもやiPS細胞です。
今朝の朝日新聞に万能細胞のがん化、ほぼ回避 京大の山中チームまた前進という記事が載っていました(リンクはasahi.comです)。
iPS細胞の安全性の確認は、この細胞を医療応用する場合に極めて重要なポイントです。
山中さん@京大再生研は、iPS細胞を移植した場合に想定される癌化に関して、遺伝子を導入する際のウイルスベクターの関与よりも、c-Mycの方が大きいということを14日付けのScienceに発表しました。

一歩一歩、進んでいることが、一般紙に報道されるということは、これまでのライフサイエンス分野ではなかったことですね。
いよいよ、実用化に向けた整備も進めていかなければならないと思われます。

ところで、再認識したのですが、日本では「臨床研究」と「治験」は別の法律で扱われています。
「臨床研究」は医師の行う研究であり、基本的には医師法のもとにあります。
これに対して「治験」は薬事法の管轄下、という扱いです。
例えばiPS細胞の実用化を考えた場合に、今後どんな風に進めていくのか、若干懸念が残ります。
同様に気になるのが、この分野における科学コミュニケーションです。
本当は、オトナになってからというよりも、初等教育における科学リテラシーだと思うのですが。
小中学校の先生方を対象とした先端科学講習なども、今後より重要になるのではと考えます。

それで思い出しましたが、Y御大のブログで何度も取り上げられている倖田來未発言ですが、週刊文春情報によれば、ネタ本は『水は何でも知っている』(江本勝)なのだそうです。
やれやれ……。
氷の結晶は美しいし、例えばお花に「綺麗に咲いてね!」と語ることは自然な気持ちだと思いますが、「綺麗な結晶になってね!」と囁いたからといって、氷の結晶の形が変わるとは思えません。
一方で、例えばダウン症の発症率が母体の年齢とともに上がることは、遙か昔から知られた事実です。
by osumi1128 | 2008-02-15 19:44 | 科学技術政策 | Comments(0)

2008年大隅研バレンタイン計画遂行さる

昨日は朝から雪模様だったのですが、幸い本日は市中部には残らず解けていました。
入試が終わるまでは安心できないのですが……。

さて今年も聖バレンタインの日となりまして、「2008年大隅研バレンタイン計画」が遂行されました。
しばらく前に幹事だった学生さんが「ドッキドキバレンタイン計画」と女性陣宛にメールを出そうとしたら「毒気ドキ」と変換されたと今年の幹事さんの一人から聞いたので、試しにこのMacBookのATOKで変換してみましたら「毒気時」になりました(笑)。
いずれにせよ、ちょっとコワイですね……。
今年は事情により「高級チョコ」が男性陣宛に配られた模様です。

ところで、昨日はお茶の水大学にて"女性研究者支援モデル育成"事業等合同シンポジウム ~女性研究者等の活躍促進のために~が開催されました。
主催が文部科学省・お茶の水女子大学、共催が独立行政法人日本学術振興会、独立行政法人科学技術振興機構、後援が内閣府というきっちりした会です。
教授会と重なっていたので、私は参加せず、東北大学からは女性研究者支援推進室のメンバーに18年度採択大学の取組み状況の報告をお願いいたしましたところ、「とても大変でした」というメールが。
「どうされたのですか?」と伺うと、「紀子様が来られてポスターを説明しました」とのこと。
ひぇーっ、そ、そうだったんですか!
こちらもご参照のほど。

そう思っていましたら、今日届いた依頼状は東京大学130周年記念事業 「世界のスーパー女性研究者が語る」についてだったのですが、差出人は小宮山総長となっていました。
今年モデル事業に採択され、特任教授の都河先生の号令のもと男女共同参画オフィスが立ち上がり、新規採用の女性比率25%というPositive ActionをHPに載せています。
やはり、お茶大にしろ東大にしろ、専任の教授が推進するというのは大きな力がありますね。
組織のトップが全面に出ているところも強いメッセージですし。
東大が本気になったら世の中が変わる、と期待したいと思います。

*****
2月9日放映のトップランナーに仙台在住ロックバンドMONKEY MAJIKが出ていたのを見損ねましたら、今晩、再放送。
メディアテークでの収録でした。
それにしてもカナダ人2名の日本語がすごく上手い!
日本語と英語の入り交じった歌詞が良いですね。
ふろむせんだいさんのブログもどうぞ。
by osumi1128 | 2008-02-14 23:36 | 雑感 | Comments(0)

アル・ケッチァーノ

ワーク&ライフバランスの悪い生活を続けていますが、この連休は(本当は原稿を抱えているのですが)久しぶりに友人たちと過ごしました。
お正月明けにお茶のお稽古の仲間2名から「いつ休みが取れるの?」とさんざん言われていて、「うーん、じゃあ、2月の連休なら……」と言ってあったのですが、どこに行こうという相談の折に、山形県は鶴岡にある「アル・ケッチァーノ」というお店が美味しいと評判なので、行ってみたい、とリクエストしたら、「10日のディナーが取れたけど、どうする?」ということになり、じゃあ、9日にまず仙台入り、10日の朝から移動して、夕ご飯を食べて泊まって、翌朝出て戻る、という予定になりました。
……で、調べて頂くと、仙台〜鶴岡は、高速バスなら2時間くらいなのですが、JRを乗り継ぐと結構かかることが判明。
「ま、のんびりすればいいんじゃない?」というお友達のコトバにより、決行することになりました。

いやー、ほんとに遠かったです!
往路は新幹線で秋田経由、特急いなほに乗り継ぐルートでしたが、いなほが停電により大幅遅れ、10時頃に仙台を出て、鶴岡に着いたのが16:30くらい。
香港にだって着いちゃいますね(笑)。
でも車窓からは雪に埋まった田んぼ(なのだと思われる)が純白で綺麗でした。

鶴岡からお店まではタクシーで15分くらい。
運転手さんは、庄内空港からなど、何度もお客さんを運んでいるとのこと。
「この辺は人が少ないから、もっと仙台から連れてきてよ」と言われましたが、確かに産業は少なそうです。

お料理は予約の際にすでにコースをお願いしてあり、以下の10品ありました。
(メニューを頂いていないので、名前は私が勝手に付けています)

イカ墨練り込み手打ちスパゲッティー、烏賊添え
鱒のスモーク、ミルフィーユ仕立て
庄内牛のタルタルステーキ
庄内米(はえぬき)のリゾット、牡蠣を添えて
のどぐろのソテー、拍子木長芋のバルサミコ風味とともに
鱈のグリル、青のり風味ソース
蛍烏賊のパスタ、トマトソース
フォアグラと牛タンのテリーヌと薄切り牛タンソテー、春キャベツ添え(画像)
子羊のグリル&ロースト
チョコレートムース、塩のチョコレートとジェラート添え

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どれも量はさほどではありませんでしたが、完食するとさすがにお腹一杯。
地元出身のお姉さんに選んでもらったワイン白、赤(銘柄記憶できず)とともに頂きました。
「イタリアン」というよりも、「庄内風イタリアン」というのでしょうか。
油も塩もきつくなくて食べやすかったです。

シェフの奥田さんは30代後半の方ですが、地域振興も頑張っているようです。
素材はみな、フードマイレージの少ない、地元のもの。
お店をVeg-Italianと呼んでいるのも、とくに旬のお野菜を大事にしているからですね。
ちなみに、お店の名前は「(美味しいものが)あるけっちゃの(=ありますよ)」というのが由来とか。
昨年、姉妹店としてお隣に「イル・ケッチァーノ」も出来ていました。

復路はすべて在来線で3回乗り換え。
羽越本線、陸羽西線、奥羽本線、仙山線と乗り継いで、所要時間は3時間42分。
もう一度行ってみたいけど、やっぱり、次回は高速バスか、飲まないドライバーを連れて行くしかありませんね(←非現実的)。
時間帯が違うので単純な比較はできませんが、羽越本線、陸羽西線に比べて、奥羽本線と仙山線の方がずっと乗客数が多いことに気付きました。
地方の中でもさらに地域の差があるということですね。

地球温暖化でもっとも恐れていることは、絶滅する生き物も多いだろうとは思いますが、きっと人間の食べ物が少なくなるだろうなということで、(私にとって)究極には苦手な昆虫まで食べないといけないのではと恐れています。
そういう意味でフードマイレージも間接的には重要だし、生産者の顔が見える範囲でというのは、食べ物を工場で作るというコスパを追求する方向と対極にあります。
でも、問題はいろいろ絡み合っていて、単純ではありません。
やれやれ・・・
by osumi1128 | 2008-02-11 19:54 | 味わう | Comments(0)

ゴールデンスランバー

先日の静岡出張のときから読み始めた『ゴールデンスランバー』(伊坂幸太郎著、新潮社)を、寝る前に少しずつ読んで、昨晩ようやく読破しました。
伊坂さんは東北大学法学部出身であり仙台在住で、仙台を舞台にした作品が多いことから、よく読んでいます(うちの学生さんから借りることも多々あり)。
参考:仙台在住小説家

この方の小説を読むと、つい思い浮かぶのは「赤ずきんちゃん」の庄司薫です。
いつも大学生が主人公という訳ではないのですが、大学時代の友人だったり、思い出だったりがストーリーのコアとなっているものが多いからでしょう。
時代はもう、かれこれ30年以上の隔たりがある訳ですが、その時期の若者特有の理想主義やら切なさやらには変わらない要素も見受けられます。

ミステリータッチの小説の割に一気に読破しなかったのは、「犯人」は分からないのだろうという憶測のせいもありますが、週末ではなかったことが大きいかも。

ちなみに、『死神の精度』は映画化され、3月22日公開予定とのこと。
監督は筧昌也氏、主演は金城武。
by osumi1128 | 2008-02-10 00:31 | 書評 | Comments(0)