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『クジラを追って半世紀ー新捕鯨時代への提言』

月曜日は浜松医大の精神科に呼ばれ、セミナーをしてきました。
浜松で新幹線を降りると、駅の中にKAWAIのピアノやSUZUKIの軽自動車がバーンと展示されています。
駅前もとても開けていて、景気がよさそう。
30分タクシーに乗っている間、ずっと運転手さんのレクチャーを受けました(笑)。
人口は、あちこち合併して今82万人。
そのうち2万人以上がブラジルからの移民とのこと。
いろいろな工場で働いているらしい。
市内にブラジル人用の学校が4つもあるというのは、かなりインターナショナルですね〜。

*****
さて、うーん、本日、やっぱり見てしまいました。
クオリア日記で紹介されていたプロフェッショナル仕事の流儀~茂木健一郎の脳活用法スペシャル~
数十分の移動の時間たりとも無駄にしないパワフルな生き方は凄いですね〜。
でも「暗記」の際に声を出したり、字を書いたり、と、複合的に脳機能を使いながら覚えると良い、というのは、誰に教えられた訳でもなく、確かに昔からやっていましたね。

*****
もうそろそろ、国際捕鯨会議(IWC)が開催されるシーズンです。
鯨類資源についての研究者である父の影響をどうしても受けていますので、一方的な反捕鯨報道には納得がいかないのですが、最近の若い方達の食生活からはクジラの影が薄くなっているので、日本の中でもマイノリティーになりつつあるのかもしれません。
例えば、5号館のつぶやきさんのところでも以前にザトウクジラには世界的アイドルがいたというエントリーで、調査捕鯨に対する批判が述べられていました。

半世紀以上、クジラの研究を行ってきた父は、勤務先が水産庁の研究所だったので、私が物心ついてから毎年、このシーズンにはIWCで海外に1ヶ月ほど出張していました。
その会議を、今年から参加しないことになったと母からメールで聞いたところです。
ちょうど、昨年に喜寿も超え『クジラを追って半世紀ー新捕鯨時代への提言』(大隅清治著、成山堂書店)という本を先日上梓したので、一区切りだったのでしょう。

本書には、フィールドワークを中心とした研究を行う科学者という立場で水産行政・外交や啓蒙活動に関わってきた人間の歴史が書かれています。
数ヶ月前に、「こんど本を出すから、よかったらブログで取り上げてほしい」と言われ、そんな、身内の本を紹介するなんて恥ずかしい行為だなぁ……と、あまり気乗りはしなかったのですが、なにせ親不孝な娘なので、せめてもの恩返しと思い、本日取り上げる次第です(いえ、実はそれほどのものではありませんが(^_^;)。
日本でも行われる反捕鯨報道に対して、科学者サイドからの意見を表明することに少しでも貢献できればと思っています。

おそらく、最も問題とされているのは、いわゆる「調査捕鯨」の是非についてでしょう。
IWCに加盟している国が批准している国際捕鯨取締条約(ICRW)の第8条という条項があります。
第8条
1. この条約の規定にかかわらず、締約政府は、同政府が適当と認める数の制限及び他の条件に従って自国民のいずれかが科学的研究のために鯨を捕獲し、殺し、及び処理することを認可する特別許可書をこれに与えることができる。また、この条の規定による鯨の捕獲、殺害及び処理は、この条約の適用から除外する。各締約政府は、その与えたすべての前記の認可を直ちに委員会に報告しなければならない。各締約政府は、その与えた前記の特別許可書をいつでも取り消すことができる。

2. 前記の特別許可書に基いて捕獲した鯨は、実行可能な限り加工し、また、取得金は、許可を与えた政府の発給した指令書に従って処分しなければならない。

3. 各締約政府は、この条の第1項及び第4条に従って行われた研究調査の結果を含めて鯨及び捕鯨について同政府が入手しうる科学的資料を、委員会が指定する団体に、実行可能な限り、且つ、1年をこえない期間ごとに送付しなければならない。

4. 母船及び鯨体処理場の作業に関連する生物学的資料の継続的な収集及び分析が捕鯨業の健全で建設的な運営に不可欠であることを認め、締約政府は、この資料を得るために実行可能なすべての措置を執るものとする。


このように、きちんと国際的な法的根拠をもって、最大限の科学的調査を行っているのが「鯨類捕獲調査」です。
上記2に従うことにより、調査を終えたクジラの肉や各種組織が市場に出回ることになるのであって、「商業捕鯨」のために行われるのではありません。
また、附表によって、捕獲禁止鯨種の設定、捕獲頭数の制限、漁期、漁場の制限、捕獲できる体長の制限、乳呑み子を伴う母親の捕獲禁止、などの厳しい操業規制が盛り込まれています。

詳しくは本書を読んでいただくとして、戦後の食べ物が足りない時代に育った父の夢は「クジラを家畜化する」ことです。
先日の「毒餃子事件」をきっかけに、日本の食糧自給率がいかに低いかについて、世間の関心も集まったと思いますが、これまでのいくつかのキーポイントにおいて、日本の漁業に関する外交の失策も、フードマイレージを大きくしている原因でしょう。
(このあたりの歴史的事実も本書の中に含まれます。)
クジラは食物連鎖の頂点に近いところにいますので、実は「鯨類が年間に捕食する餌の量は人間が海から利用する水産物の量の数倍になる」(21 鯨類の捕食量)のです。
ヒゲクジラ類はウシと同じような家畜化が望ましく、イルカ類はイヌと同じような家畜化が考えられる。生物学的にみて、家畜化に適していると考えられるミンククジラは、これを原種として、ウシのように、肉用にも、乳用にもなるであろう。また、バンドウイルカは、イヌのように訓練すれば、魚類の誘導、海洋開発、競技用、ペット、などに役立つ。(25 クジラを家畜化する夢)

これまで、名古屋港水族館、八景島シーパラダイスなどでも構想が持ち上がったらしいのですが、未だ実現には至っていません。
なにせ、巨大なクジラですから、海の牧場もそうとう広くないといけないでしょうね。
壮大な構想です。

父は『クジラは昔陸を歩いていた』(PHP文庫)『クジラと日本人』(岩波新書)をはじめ、何冊かの一般向けの書籍を出していますが、それに比べますと、本書は、はっきり言って読みにくいです(笑)。
いわゆる「クジラ」のお話というより行政や外交の話が多く、IWC関係の委員会等の略称はごちゃごちゃしているし、肝心のICRWの条文が載っていないし、帯に至っては12名もの方の推薦を頂いていて、私の目から見ると「???」と思う部分も多いのですが、このような、どれだけ売れるか分からないような本を出して下さる出版社があり、推薦文を寄せて下さる方がいらっしゃるのは、有り難いことなのだと思います。

 完成していない仕事がまだ山積していて、過去のことを振り返る余裕もないし、そんな歳でもないと自分では思っているのだが、「そろそろ遺言を書いて置くべきですよ」と口の悪い後輩から直言されるようになってきた。そうい言われてようやく重い腰を上げ、残務整理の心算で、少しずつ過去を振り返り、未来に希望を託して、いくつかの文章に纏めてみた。そして、この度、成山堂書店の暖かいご好意によって、やっと出版することができた。(はじめに)


巻末には、本書の記載の根拠となる、これまでの200編以上の論文や、本書に関係する記事等の出典が載せてあります。

(あーー、やっぱり身内の本の書評はやりにくいです……。)
by osumi1128 | 2008-04-30 00:41 | 書評 | Comments(0)

「わたしが子どもだったころー政治学者 姜尚中」

環境ビデオのように消音してつきっぱなしだったNHK総合テレビに、気がついたら姜尚中氏が映っていました。

「在日」として生まれた意味を問い続け、日本と世界の国々をネットワークするような役割を担えないかと発言を続ける姜尚中さんの「原点」に、インタビューとドラマで迫る。
姜尚中さんは、在日2世として熊本県に生まれた。日本名は永野鉄男。家は廃品回収の商店を営んでいた。父は寡黙でまじめに働き、母は故郷の生活様式を大切にする人だった。10歳のころ、鉄男は転校生の女の子に思いを寄せる。恋に目覚めると同時に、自分が在日2世であるということを強烈に意識するようになった。その葛藤(かっとう)は鉄男をひどく悩ませていく…。少年がアイデンティティーを確立していく足跡を探る


そういえば、まともに著作を読んではいないことを思い出しました。

*****
昨晩はサイエンスZEROで「太陽」に関する科学情報を見ていましたが、「ひので」という観測衛星の威力は絶大でした。
これまで分かっていなかった新しい事実がたくさん出てきて、業界の研究者たちはエキサイトしていることでしょう。
今回特別ゲストが若手書道家の武田双雲氏
先日も何かで見ましたが、番組最後に「波」という書のパフォーマンス。

今晩、再放送だった教育テレビの
新日曜美術館は、幕末から明治維新にかけてユニークな画風の日本画を描いた河鍋暁斎が取り上げられていました。
山口晃氏のルーツのような絵師ですね。

で、この番組の中で、当時、お題に基づいて「絵」や「書」を書くという大がかりな会があったのだそうです。
絵や書をかくプロセスもライブで楽しむのは、素敵なことだと思いました。
最先端のサイエンスはそこまで分かりやすくないのが残念。
by osumi1128 | 2008-04-28 01:25 | 雑感 | Comments(0)

『生命から発想する』

ヨーロッパからの帰りは東向きではありますが、渡米する際の時差調整よりははるかにマシ。
でも、まだ朝起きるのが辛いです。
毎日早起きしている感覚で、なおかつ、夜中になると冴えてくるので、つい夜更かしになってしまいます。

金曜日は慶應大学医学部で朝1限目に「神経堤細胞の発生」についての講義。
本日はREDEEMの出張講義で「生物学」を90分2コマ。
音楽や演劇のように、同じパフォーマンスをしても感動してもらえる類のものではないとは思うのですが、それでもリピーターの方がいらっしゃるのは有り難いことだと力が入ります。

この授業を聞いて下さるのは主に工学系、情報系のエンジニア方なので、この4年の間に生徒さんからの影響をずいぶん受けたのだと実感します。
それまでは、医学部、歯学部の学部生や、生命科学系の大学院生を対象にした講義しかしたことがなかった訳ですが、かなり異なるバックグラウンドの方から受ける質問に、いろいろと考えさせられました。
「生物」の成り立ちをどんな風に捉えるか、工学的なデザインとの違いなどについても思いをはせるようになったことが、大きな変化です。

一方、一貫しているつもりなのは、「ヒトが多様な生物の1種であり、46億年の地球の歴史の中のごく最近に登場したものである」という意識です。
REDEEMの講義や実習を受けて、それを自身のお仕事に生かして頂く際に、頭の隅のどこかに置いていて欲しいと願っています。

日経新聞の連載コラムに「やさしい経済学ー21世紀と文明」というコーナーがあり、1ヶ月ほど前だったでしょうか、JT生命誌研究館館長の中村桂子先生が7回、執筆されていたことがありました。
そのタイトルは『生命から発想する』だったのですが、とても共鳴する考え方を述べていらっしゃいました。
連載1回目の「二つの自然の崩壊」から最後の2段落を抜粋します。

(前略)
 多様化した生きものは、それぞれの生き方をしており、ヒト(生物種としての人間)もその特徴を思う存分生かすことによって存続する方法を探ることが求められる。科学技術も経済も教育も、その方向で考えればよいのである。それには人々が「自分は生きものであり、自然の一部である」という実感をもつことである。それは「わきまえて生きる」という生き方につながり、”地球上のすべての人が、生きる喜びを感じながら暮らす生活を可能にしよう”という行動が始まるはずだ。
 それは利便性、欲望、金銭とは異なるところに価値を置く社会である。日本文化の基点は”自然を畏れ、自然と共に暮らす”ところにあるので、これは日本の原点を見直すことになるだけはなく、日本文化のよさを世界へ発信することにつながる。


コラムはその後、「グローバルの意味」「生きる力」「根本を農に」「統合医療への期待」「次の世代の育成」「人間を基本に」と続きました。
新聞はこういう素晴らしい記事を安価に載せて下さるのは有り難いのですが、それがweb上でアーカイブ化されないことが残念です。

と思って、念のため探しましたら人間学を学ぶブログ 「こころは超臨界」というサイトに、全文すべて掲載されていることを発見!
著作権の問題がどうなのか分かりませんが、有り難いことです。
by osumi1128 | 2008-04-27 01:42 | 雑感 | Comments(0)

東北大学大学院医学系研究科大学院説明会(5/10)

仙台に戻ったら戻ったで、いろいろな用務がありますね。
この4月から保健学科が医学系研究科の保健学専攻になり、月2回の教授会のメンバーが100名を越えるようになりました(溜息)。
話し合いの場というよりは、報告と承認の会議です。

ラボメンバーとのディスカッションは楽しみな時間です。
なぜ研究が好きかというと、「スピード・変化・自由」というキーワードにぴったりだからなのかもしれません。
実はこの3つのキーワードは、確か中学生の頃に凝っていた「星占い」で、射手座にあてられていたものなのですが、「まさに当たっている!」と思ったものでした。
最新のデータを見せてもらって、それについていろいろと自由な想像をめぐらせて、あーだ、こーだ、と議論をするのは楽しいし、学生さんが育って、議論がオトナになってくるのを感じるのは、さらに楽しいです。

本日は、連休明けの5月10日(土)に開催される東北大学大学院医学系研究科大学院説明会をお知らせしておきます。

それから、振興調整費人材育成プロジェクト「医療工学技術者創成のための再教育システム」の受講者募集案内についても。

あ、それから、「宮城の新聞」という、仙台在住20代の若い方が始められたwebサイトを見つけました。
というか、仙台市博物館での講演会の際に、取材を受けていたのでした。
あとで、リンクサイトに載せておこうと思います。

有限会社FIELD AND NETWORKとは?
2005年11月、東北大学大学院在学中に、遠藤理平(29・代表取締役)と大草芳江(25・取締役)が設立したベンチャー企業。県内の学習塾を直接取材した学習塾ポータルサイト「宮城県の塾」の企画・運営をはじめ、様々な地域密着型の活動を展開している。
ホームページ
http://www.field-and-network.jp/

by osumi1128 | 2008-04-23 23:51 | 東北大学 | Comments(0)

映画「重力ピエロ」エキストラ募集のお知らせ

東北大学広報課から下記の案内が来ましたので、興味のある方は応募して下さい。
ちなみに、当研究室も撮影に協力する予定です。
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映画「重力ピエロ」 エキストラ募集
このたび、本学卒業生 伊坂幸太郎さんの小説「重力ピエロ」が映画化されることになりました。4月から6月にかけて、仙台・宮城を中心に撮影が行われる予定で、東北大学でも、主人公(泉水)が在籍する大学という設定で撮影が行われます。
この撮影に伴い、制作会社でエキストラを募集しています。参加者には、制作会社より記念品(「重力ピエロ」オリジナルグッズ)が進呈されます。
ご希望の方は、下記の詳細をお読みの上お申込ください。特に、サークル、研究室など団体でのお申込を歓迎します。

■ 映画「重力ピエロ」
原作: 伊坂幸太郎 『重力ピエロ』(新潮社刊)
   「兄は泉水、二つ下の弟は春、優しい父、美しい母。家族には、過去に辛い出来事があった。その記憶を抱えて兄弟が大人になった頃、事件は始まる。
連続放火と、火事を予見するような謎のグラフィティアートの出現、そしてそのグラフィティアートと遺伝子のルールの奇妙なリンク。謎解きに乗り出した兄が
遂に直面する圧倒的な真実とは--。溢れくる未知の感動、小説の奇跡が今ここに。」 (文庫版紹介文より)

出演: 加瀬亮(兄・泉水 役) 岡田将生(弟・春 役) 小日向文世 吉高由里子 岡田義徳 渡部篤郎 鈴木京香 他

監督: 森淳一 脚本: 相沢友子 制作: アスミック・エース エンタテインメント(「明日への遺言」「さくらん」「天然コケッコー」他)、ROBOT(「踊る大捜査線」「海猿」「ALWAYS 三丁目の夕日」シリーズ 他)

撮影日:      2008年5月6日(火)(連休最終日)
  
撮影場所・場面: 1 片平キャンパス・多元研材料物性棟2階廊下 (講義を終えて廊下を行く学生・教授の役です)
募集人員: 男女問わず30名 (内、教授風3名)
集合場所・時間: さくらホール前 ・ 朝7:30 ~ 12:00

2 川内キャンパス・文系食堂(メイプルパーク) (学食で昼食を楽しむ学生・職員の役です)
募集人員: 男女問わず30名
(内、教授風あるいは大学職員風4~5名)
集合場所・時間: 経済学部第三講義室 ・ 昼12:30 ~ 16:00

3 青葉山キャンパス・理学部大講義棟 (一般向けセミナーを聞く学生・一般人の役です)
募集人員: 男女問わず200名
集合場所: 生協理薬店食堂
時間:    a 午後15:00 ~ 21:00(夕食を用意します)
b 午後18:00 ~ 21:00(夕食を済ませてきてください)


申し込み方法:個人の携帯メールより下記の要領でメールをお送りください。
宛先: eiga@bureau.tohoku.ac.jp
件名: 撮影場所番号 (複数の場合は空白(スペース)で区切ってください)
本文: 以下の内容を「、(読点)」で区切り、改行しないで入力ください。
名前
性別
学部または研究科・学年 (例:理学研究科 M1)、教職員の場合は 部局名・職名 (例:理学部 職員)
電話番号(携帯またはPHS)
その他追記事項 (バス、車、22時まで可、5/4可)

記入例) 件名:1 3a  本文:青葉 華子、女、理学部2年、000-0000-0000、22時まで可

※サークル、研究室など団体でのお申込の際は、代表者の方の携帯メールより、
団体名、代表者のお名前、連絡先、総人数と構成(学部生 4名、院生 3名、教員 2名 等)をご記入の上、お申込みください。

<注意事項>
この映画の撮影に係るエキストラの取りまとめは「せんだい・宮城フィルムコミッション(http://www.sendaimiyagi-fc.jp/)」 で行っています。そのため、今回お申込みいただいた方の情報はすべて、広報課より「せんだい・宮城フィルムコミッション」に提供いたしますのでご了承ください。その後、申込者宛に「せんだい・宮城フィルムコミッション」より確認と詳細の連絡がありますので、ドメイン名「 stcb.or.jp 」からのメールが受け取れるよう、迷惑メール対策を解除の上お申込ください。

ご連絡いただいた個人情報は、今回の撮影に係る連絡以外に使用することはありません。また、撮影が終わり次第、直ちに適切に破棄いたします。

今回のエキストラ募集は、5/6の本学での撮影のみのものです。他の場面でのエキストラ参加については「せんだい・宮城フィルムコミッション」のホームページより別途お申込みください。

※服装は普段着でお越しください 
※現地集合・解散です。移動に係る交通手段の手配や交通費・参加費・出演費等の支給はありません。 
※撮影に際して出演者(俳優)へのサインや記念写真の撮影要求は一切できません。 ※撮影状況によっては予定時間を超える場合がありますので、あらかじめご了承ください。 
※待ち時間が長いので、飲み物、本などを持参されることをお勧めします。

お問い合わせ: 総務部広報課広報係 Tel. 022-217-4977
by osumi1128 | 2008-04-22 23:13 | 東北大学 | Comments(0)

旅の総括:追記

本日午前中に文科省の用務を済ませた後、帰仙しました。
新幹線の車窓からは水を張った田んぼも見え、季節の移り変わりを感じます。
仙台のメインストリートの欅の木も、柔らかな緑の葉っぱが芽吹いてきました。

*****
さて、実は、先のエントリーでは、まったくもって「旅の総括」になっていませんでした。
というのは、(帰路の成田便で見た「チームバチスタの栄光」と「リンカーン暗殺者の日記」という映画がそこそこ面白かったこともありますが)最後の最後で大失敗!だったからです(苦笑)。

持ち歩きコンピュータのMacBookの電源プラグを帰路のJL406便の機内に忘れてきてしまったのですが、それに気付いたのは昨晩になってから。
着陸してから棚の上のトートバッグ等に出していた荷物を入れる際に入れ忘れた、という明確な記憶が鮮やかによみがえりました。
只今、バッテリーが完全に切れた状態で、立ち上げることもできません。
今週金曜日には慶應大学医学部での講義も入っていますし、その翌日もREDEEMの集中講義なので、ちょっときわどい状態(汗)。

で、今朝、成田のJAL遺失物係に電話をしましたところ「該当するものがありました」ということで、ほっと胸をなで下ろしました。
ただし、成田からの宅急便は明日の夕方にならないと届きません。
うーん、ぎりぎりですね〜。
このMacBookは本体側のコネクタ部分が特殊なので、その辺に転がっている電源プラグでは対応できないところが痛い。
でもとにかく、最悪の状態からは脱したと思われます。

1週間ぶりで会うラボメンバーの数名と、車で15分くらいのところにある讃岐うどんのお店で夕ご飯。
「釜上げ玉子饂飩」という、カルボナーラ風のものを頂きましたが、とてもコシのあるうどんで美味しかったです。
次は「半熟玉子天」にも挑戦したいです。
人のブログですがこちらをご照覧あれ

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先日参加した仙台市の平成19年度杜の都景観シンポジウムの内容がアップされました。
by osumi1128 | 2008-04-22 22:30 | 旅の思い出 | Comments(0)

旅の総括

今回の欧州出張の総括です。

【持ち物編】
1週間の出張だったので、Veronicaのところへのお土産もあるし、ラゲッジは預けることにして大きめでした。
持って行って使わなかった・使えなかったのは、少し薄手のニット・アンサンブル。
まったく気温が適していませんでしたね(苦笑)。
靴も、ほぼ1足のショートブーツしか履かなかったのですが、帰国翌日に東京で立ち寄るところがあるので、帰りのパッキングではブーツを仕舞いました。

今回、無くて困ったのが「変圧器」。
携帯の充電器を国内用しか持ってきてなくて、つないだら何かピコピコ光っていて、どうしてだろう? と考えて、しばらくしてから「!!! 電圧が違うから嫌がっているんだ!」と気がつきました。
思えば、上海から帰る際に、成田で国内用の携帯をスイッチオンにしたら、ウンともスンとも言わず、「何故壊れたのだろう?」と不思議に思ったのですが、これが原因だったのですね……(溜息)。
そのときは、国内用と国外用と2つを持っていて、最後の晩に帰国に備えて国内用の携帯を充電しようと思って、国内用の充電器と接続し、その間に携帯はお亡くなりになった訳です(合掌)。
で、留学中のNさんに変圧器を一晩お借りして、事なきを得ました。
持ってきたバッテリー2つとも充電しましたし。
今度どこかで購入しておきましょう。

それにしても、もう一回り小さいスーツケースが欲しいですね(と「鞄持ち」の物欲がちょっと刺激されています)。
今、うちには3、4泊くらいまでに良いものが2つあるのですが、海外1週間にはちょっと足りない。
以前によく使っていたのは、大きさはぴったりなのですが、キャリーが「紐を引く」タイプなので、ちょっと使いにくいのです(おイヌの散歩状態)。
今回持ってきたのは2週間くらい対応可能なので、ちょっと大きめ。
パッキングしてるときに、ゆとりがありすぎると何か入れたくなって重くなってしまいます。
一応、懸案事項としておきましょう。

【サイエンス編】
エジンバラでセミナーをし、ストックホルムの学会では良い情報収集ができました。
ちょうど執筆中の論文原稿がありますので、即、役立ちます。
カロリンスカ研究所の共同研究者のところにも訪問して研究打合せでき、何よりでした。
という訳で、移動時間と時差を勘案しても、行った価値は十分にあったといえるでしょう。

Days of Molecular Medicineにおけるいろいろな発表からは、精神・神経疾患分野で、日本は負けているなぁと感じました。
例えば、パーキンソン病の方の治療のために、何らかの細胞(胎児由来の未分化な細胞が一番多い)を移植するのは「当然」で、すでに「どのような分化状態の細胞を入れるのが予後がよいか」「軸索を伸ばさせるためには、他にどのような処理をすればよいか」などのフェーズに入っています。
注意欠陥多動性障害(ADHD)の子供は「作業記憶working memory」が低下している(=病態の理解)ので、それを良くするためのトレーニングとしてコンピュータ・ゲームのようなプログラム(DSのような端末を使うもの)が開発され、数百人単位でトレーニング前、後や、コントロール(あまり難しくないトレーニング)との比較も為されています。
あるいは、統合失調症や自閉症のリスク遺伝子のリストはどんどん増えていて、病態の理解を元にした治療戦略が考えられています。
うつ病の治療のためのdeep brain stimulationも「安全でreversibleな治療法である」という理解が進みつつあります(私は受けたくないですが)。

そこで思い出したのですが、先日、新入生歓迎セミナーでご一緒した東北大学の仁平先生(心理学)が、『大学生の思考の柔軟性は低下したか?—<ルーチンスの水差し問題>の解:15年間の変化』という論説を書かれていて、それによると、柔軟な思考をする大学生は1980年代末から1990年代にかけて約70%から40%に低下したとのことでした。
ちょうど、大学入試に「全国共通一次試験」が導入されたのが1979年で、それが「センター試験」と名前が変わったのが1990年のことですね。

真にイノベーションを生み出せるような研究者を育成するのに(その数は多くなくてよいのですが)、日本の教育制度が今のままでよいのかどうか、真剣に考えるべきと思います。
先日のBSディベートでMITの石井さんが言われていた「マジョリティーに合わせた教育だけでは駄目」に強く賛同します。
また、数学科のK先生は「東大の先生が普通の学生に<行列>なんか教えていては、才能の無駄遣い。天才は天才のみを指導すべき」という趣旨のことを、かねがね主張されています。
「大学のグローバル化」ということも問題になっていますが、すべての大学が「一律、外国人学生比率を30%にすべき」というような対応は、まず最初に事務系職員が対応できず、その負担が教員に回ることは必至なので、さらに全体の地盤沈下となるでしょう。
80%に合わせて済むシステムは、これからは成り立たないと思います。
あるいは、小学校の徒競走の際に「皆で、お手々繋いでゴールイン」というような教育をしていたら、本当に国が滅ぶと心配です。

……気がついたら、「旅の総括」からだいぶずれてしまいました(苦笑)。
今、ストックホルムのアーランダ空港で、チェックイン待ち。
早めに来たのですが、スカンジナビア航空以外は2時間前にならないとカウンターが開きません(涙)。

* ****
その後、Air Franceの自動チェックイン機で手続きをし、それによって開いている1つのカウンターで荷物を預けられることを発見。
いろいろと新しいシステムになっていますが、なんとか対応できて無事にラウンジで無線LANにアクセスできました。
やれやれ……。

*****
結局、投稿は乗り換えのシャルル・ドゴール空港のラウンジからになりました。
1時間4.5ユーロ・・・うーーーん、高い・・・
by osumi1128 | 2008-04-21 01:39 | 旅の思い出 | Comments(0)

最終日

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毎朝、宿泊先のホテルから会場まで約20分程度歩くのですが、さすがに経路を学習し、三回目は不安無く向かえました(笑)。
自分よりも方向感覚の良い方を見つけると、とたんにキャンセルされる能力です。

最終日の3日目になると帰ってしまった大御所などもおられ、少し会場が空いてきました。
画像はポスター会場に並んだお昼のプレート。
この日はサーモンで、付け合わせがラタトゥイユみたいなのとサラダ。
この他、パンもあります。

自分の発表は3日目という設定だったのですが、すでにコーヒーブレイクの時間や、Conference Dinner会場等へのバスの中、あるいはご飯を食べながら説明しておいたので良かったです。
最後は6時近くまでかかりました。
皆さん、お疲れ様でした。

その後、留学中のNさんのお家に行き、久しぶりに奥さんとお嬢ちゃんに対面。
お嬢ちゃんがやや体調不良により、お食事は一緒にできなかったのが残念でした。
また今度ね!(覚えているかな?)

*****
今回、Cell PressからはEmilie Marcusほか3名の女性editorsが参加していました。
皆さんPhDを持っていて、ポスドクまで経験している方々です。
英語が堪能なら、こういうキャリアパスも大いにありですね。
別の観点から言うと、大御所出身のポスドクの就職先として雑誌の編集部があり、その間にはwin-winの関係が出来上がる、ということでもあります。

日本の生命科学の発展のためには、いろいろな戦略が必要だと思いますが、もし「CNSに代表されれるハイ・ジャーナルに掲載される論文数を10倍にする」ということを近い到達目標に置くのであれば、一番、確実で効果のある戦術は「ハイ・ジャーナルの会社を買い取る」ことでしょう。
戦闘機1機か2機をこちらに回せば実行可能な数字なのでは?
もちろん、その後もそのジャーナルの価値を同程度に維持することができるかどうかは、経営手腕にかかりますが……。

まあ、上記に対しては多くの賛同を得られる意見だとは思っていないのですが、現在、日本でいろいろな学会が出している、いわゆる「学会誌」のあり方については、考え時だと感じています。
学会が会員のためだけでなく、公益性のある組織だとするのであれば、質の高い、良いサービスの雑誌を刊行するために、専門知識を備えた専任のポストが必要です。
学会のHPなどの維持管理も同様ですね。

先日米国癌研究所という政府組織のサイトを見ていたときに、「Credible, current cancer information from NCI」というキャッチフレーズに大いに納得しました。
専門家向けにも、一般の人向けにも、きちんと対応しています。
で、ちなみに、その「専門家向け」の部分の日本語版が実はあり、Physician Data Query (PDQ) from NCIというもので、日本語訳が読めます。

この運営は(財)先端医療振興財団が行っています。
PDQ®日本語版(専門家向け)情報配信については、文部科学省からの委託により、(財)先端医療振興財団が実施しています。

脳科学関係でも、ちょっと考えないといけませんね。
逆に、こういう日本の研究機関・医療機関等からの発信が英語でも充実すべきと思います。

*****
今日はいよいよ帰国の途に就きます。
帰りはパリ経由です。
by osumi1128 | 2008-04-20 16:05 | 旅の思い出 | Comments(0)

学会2日目

携帯のデジカメで撮った画像をアップしておきましょう。
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カロリンスカ研究所の正門です。


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正門を入ってすぐ左にある建物。
ここでノーベル医学生理学賞の講演がCity Hallでのものとは別に行われるとのこと。


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会場となっている建物の入り口。
外にあまり案内がなくて、方向音痴の私には探すのに一苦労。


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北欧の建物は木がたくさん使われたデザインが特徴的ですね。
2日目のRene Henの講演を撮影。
コラボレーションその他の話がまとまりました。


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ポスター会場。
このポスターにはパームが2つくっついていて、ムービーが流されています。


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約30分のコーヒーブレイクのときに、果物やサンドウィッチも出ます。
日本の学会でもそのくらい余裕があると良いのですが……。











昨晩のConference DinnerはMuseum of Modern Artを借り切って行われました。
アンディ・ウォホールの特別展を開催していて、それを鑑賞した後、ロビーでシャンパンが振る舞われ、それからレストランでsittingのディナー(学会登録料とは別料金です。念のため)。
アンディ・ウォホールは、どちらかといえば好きな作家だったのですが、TV番組などの映像作品も作っていたことはあまり知りませんでした。
海外の学会では、このようにアートと触れ合う機会も提供して下さることが多いのは有り難いです。
私も自分が主催する会で密かに計画していることがあるのですが、スポンサーを見つけないとね(文科省等のご支援では「贅沢だ」などと言われそうなので……)。

ちなみに、メニューは2コース+デザートで、一皿目はサーモンのタタキにキムチ風味の玉葱が添えられているという、ちょっと訳の分からないフュージョン。
二皿目は、数学科のK先生がお好きな剛体問題になるような、フィレなのにとっても堅いビーフでした(笑)。
隣に座っていたReneが、周りの外国人に「Kobe beefを知っているか? とっても柔らかくて美味しいのだ」と吹聴し、私に「ノリコ、Kobe beefにはビールを飲ませるというのは本当か?」と訊くので、「本当です。さらにマッサージもします」と答えると、「Kobe beefになりたい♥」と、訳の分からないことを言っていました。
ま、フランス人は味にウルサイので、接待しがいがありますね。

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これから学会最終日が始まります。

それにしても、画像が粗いなぁ・・・
携帯、買い換えましょうかね。
by osumi1128 | 2008-04-19 14:09 | 旅の思い出 | Comments(0)

学会初日

昨日は、カロリンスカ研究所に留学中のNさんと、研究所のカフェテリアでご飯を頂きながら、四方山話をした後に、初日のセッションが始まりました。

Days of Molecular Medicine 2008という国際会議で、カロリンスカ研究所、Massachusetts General Hospital(通称MGH)、およびCell Pressのジョイントにより、カロリンスカ研究所を会場に開催。
副題としてCognitive Dysfunction in Disease: Mechanisms and Therapiesと付けられています。
主催者のご挨拶の中にもありましたが、1990-2000にDecade of the Brainと謳われましたが、時代はさらにMind and Mental Diseasesに向かっていると感じられます。

Keynote Lectureをされたノーベル賞受賞者のEric Kandelは80歳というお年ながら、そのトークはバリバリの現役でした。
今でも若い研究者が沢山集まってきて、新しい手法をどんどん取り入れているのが素晴らしい!
元精神科医だったということもあり、記憶の素過程の研究から、精神疾患の遺伝的・分子的理解の方にシフトしつつあるようです。
PTSDにneurogenesisが関係するというお話は、私たちが考えていることと同じ路線。

コーヒーブレイクを挟んでの3人のトークは脳イメージングを中心としたものでしたが、最後の方は神経経済学neuroeconomicsで、お決まりの「報酬=ドパミン系」に話が落ちるので、ちょっと新鮮味がありませんでした(苦笑)。

思えば小さいときから、「このお宿題が終わったら、今日届いた本を読もう!」などと、自分にご褒美をあげる習慣があるのですが(今だと、例えば、この書類を片付けたらブログを更新しようなどー笑)、大変、理に適ったことだった訳ですね。

ところで、「この国際会議なら日本人は少ないだろう」と楽しみにして来たら、5人くらいはいました。
若い頃はそういう場合でも、「外国人としか話さない!」的勢いだったのですが、この頃は日本人クラスターを作り気味(笑)。

初日の夜は、City HallでのWelcome Receptionでした。
川のほとりに立つ天井の高いこの建物は、ノーベル医学生理学賞の授賞式が行われることでも有名ですね。
生憎、持ってきたカメラも携帯もバッテリー切れで、撮影できなかったのが残念!
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朝3時に目が覚めなくなりました。
本日は9時から5時までトークがびっしりですが、ランチタイムはカロリンスカ研究所の共同研究者との打合せに充てます。
あ、昨日アップしたかった画像を載せておきましょう。
by osumi1128 | 2008-04-18 14:40 | 旅の思い出 | Comments(0)