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杜の都ジャンプアップ事業 for 2013キックオフシンポジウム(8/6)

今週は出入りの多い週になっています(溜息)。
しかも、火曜日朝に理研BSIに寄ってから帰仙する際には、線路に女性が倒れていた、とのことで大幅な遅れが生じ、本日は京都から伊丹経由で戻る際に、乗る予定だった便が機体が準備できずに運休……orz
幸い、40分後の便の座席を確保できたのですが、これってもしかして、自主的な間引き運転?
(アメリカでは結構そういうパターンあり)

さて、本日は東北大学全キャンパスにてオープンキャンパスのイベントの初日。
医学部はここ数年、ボランティアの学部生さんたちが企画を立てるのですが、昨年よりも格段に準備がシステム化されていた模様。
教務室に加えて広報室もバックアップに参加ですが、うちは「研究室探索ツアー」を担当しました。
その準備のために、土日の間に「ようこそ大隅研へ!」というポスターを急遽デザインし、出張の間に印刷してパネルにして頂きました。
12名くらいずつ2グループの方に説明をし、実験室の一部を見学してもらって、GFPが遺伝子導入されたラット胚サンプルを蛍光顕微鏡で覗いてもらったりしました。

午前中で医学部にはすでに1000名越えの来訪者だったとのこと。
延べ人数はどのくらいになるのでしょう……。

ちなみに明日、理学部では「オープンキャンパス for 女子高校生 by サイエンス・エンジェル」が開催予定。

*****
さて、来週開催されるイベントについてもお知らせしておきましょう。
東北大学では振興調整費の「女性研究者育成加速プログラム」として「杜の都ジャンプアップ事業for 2013」というプロジェクトをこれから5年間、展開します。
「for 2013」となっているのは、東北大学に初めて女子学生さんが入学したのが、この事業が終了する100年前の1913年だから。
来る8月6日はそのお披露目のためのキックオフシンポジウムが開催されます。
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基調講演は総合科学技術会議議員でもある一橋大学経済の青木玲子先生ですが、この先生は元々東大数学ご出身で、K先生の先輩にあたる方ですね。

ちなみに新しいプロジェクトのロゴマークはハードリングのときと同じ、医工学研究科のSさんで、今回は女性リーダーのイメージです。
このモチーフ、ドラクロアの「民衆を導く自由の女神」だと気付いた方、さすがお目が高い! そのとおり。素晴らしいです!!!
私は「サモトラケのニケ」もいいなと思ったのですが、首がないのはロゴマークには向きませんでした(笑)。
なぜ、8月6日なのかについては、当日のお楽しみ、ということにしておきます。
ちなみに、MORIHIMEサイトもごく最近にリニューアルしましたので、御笑覧あれ。
by osumi1128 | 2009-07-30 19:49 | 東北大学 | Comments(0)

脳科学GCOE第2回サマーリトリートなど

梅雨明けしないで秋まで突入するのでは?というのが、今仙台でもっぱら言われていることです。
日曜日に市長選があり、元副市長であった奥山恵美子氏が圧勝しました。
政令指定都市で初の女性市長です。
しばらく前に、女性研究者交流フォーラムでご来賓のご挨拶を頂いたのですが、東北大学のご出身ということもあり、とても暖かいメッセージを頂いたことを思い出します。
是非またいつか、ご訪問頂きたいものですね。

*****
土日のイベント、脳科学GCOE第2回サマーリトリートは無事に終了しました。
片平さくらホールを会場に、オトナのレクチャーが3つ、口頭発表が10題ほど、その他参加者の多くがポスター発表を行いました。
もちろん、すべて英語、です。
セッションのchair personもGCOE関係の若手メンバーが担当しました。
「ディスカッションをなるべく長く」というのが、今回のオーガナイザーである八尾先生のご方針でした。
最初はなかなか質問が出にくい傾向にありましたが、2日目はかなりいろいろな質疑応答が為されました。
初日の夜には和食のお店で理研のサマースクールに参加してからこちらに来た10名くらいとともにナイトセッション。

昨年のように、泊まりがけで出掛けて行うことのメリット・ディメリットについては、追ってアンケートなどで考察する必要があるでしょう。
二十歳の学部生などもいましたが、(口頭発表で賞を取ったくらい)プレゼンがこなれていました(英語がnativeであることを差し引いても)。
皆さんにとって良い経験や刺激になってくれたら幸いです。
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*****
月曜日に、第4期科学技術基本計画特別委員会の第3回目が開かれました。
今回の論点は「国際化」ということでした。
ちょうど英語でのリトリートを行ったところで、いろいろと考えさせられました。
英語での議論をリードし、まとめていけるような語学力。
国際的な協力と連携のためのリーダーシップ。
そのような素養、スキルを持つ人材をどのように育成するのか。
とても大きな問題です。
by osumi1128 | 2009-07-29 01:18 | 東北大学 | Comments(0)

繕いの美学

今日と明日、つまり今回の週末は脳科学グローバルCOEのサマーリトリートです。
この件については、終わってからまた感想などをエントリーします。

いつも外国の方をホストするときに気付くのですが、日本文化には完成したものより、未完成だったり、完成されたものが崩れた状態を尊ぶという美学がありますね。
例えば「花は盛りに、月は隈なきをのみ見るものかは。」のように。
中国陶器、例えば青磁の左右対称な器は完璧な美しさだと万人が感じるものですが、元々は朝鮮の日常用食器だった井戸茶碗が、欠けたところを金で繕った景色の面白さ、美しさは、うーん、他の国々の方に説明するのが難しい文化ですね。
あるいは、書院造りの中の非対称性や、落ちてきた灰で偶然に作られる須恵器の釉の美しさなども。

ここ数週間の懸案事項であったエアコン取り替え関係が本日で片付きました。
元の機械より、テクノロジーの進歩によって、取り替えた機械の方が小さく、天井埋め込みに空いた部分ができてしまい、それを繕わなければならなくなったために、えらく時間がかかったのです。
残念ながら、引っ越したときに内装をして頂いた業者さんにお願いしても、同じ壁紙は手に入らず、微妙に色が違うものが貼られるようになりました。がーーーん(T_T)
……かなり気持ちが凹みましたが、そうか、これは長く棲んでいたら必然的なことだと思い至りました。

「柱の傷は一昨年の……」ではありませんが、家に人が暮らしていたら、時間の経過とともに、いろいろな傷が付くのは致し方ないことです。
それは一種「思い出」でもある訳で。
皮膚などもそうですね。
年を重ねれば、いろんな傷が付いてしまう。
でも、要はポジティブに捉えればよいのだと思いました。
いつでも完璧に美しくなければならない、という生き方は、結構大変そうです。
そうではなくなったときにとてもネガティブになってしまうかも。

なので、一部だけ新しくなった天井の壁紙は、2009年7月末の記憶として楽しむことにしました。
工事のために動かさなければならなかった飾り棚に、グラス類を戻す作業が残っていますが、これはトランクのパッキングと同じ感覚で、結構好きかも。
あ、お支払いがまだ、ですが(←かなり高額)。
by osumi1128 | 2009-07-26 01:25 | 雑感 | Comments(0)

第49回東北大学サイエンスカフェby石黒さん

本日朝一番、歯学部で発生学の授業。
私は前座で、2限目に安田先生の特別講義でした。
先々週に医学部の発生学でも先天異常についての特別講義をして頂きましたが、今回は歯学部の学生さん向けに、スライドを組み直して下さいました。
提出されたアンケートの自由記載も非常にポジティブなものが多く、授業が終わったときにさらに質問に来る学生さんもいて、先生をお呼びして本当に良かったと思いました。
若い教員は若い教員なりの熱意で学生さんを惹きつける面もありますが、長く教壇に立っていらした方の自信や学生さんへの愛情というものも、大切なことだと感じました。

明日から東北大学脳科学グローバルCOEのサマーリトリートなのですが、その講師として連携先の理化学研究所脳科学総合研究センターのチームリーダーである黒田公美さんが来仙され、研究室を訪問して下さいました。
実験室やグローバルCOE事務局をご案内した後、「東北大学のサイエンスカフェ、ご一緒に見にいかれません?」とお誘いし、メディアテークへ。
本日で第49回を数えるのですが、今回の講師の先生は脳科学GCOEの拠点メンバーでもある工学研究科・電気・電子専攻の石黒先生でしたので、これははずせない、と思っていました。

本日も雨模様だった仙台は夕方の渋滞がひどくて、若干遅れて到着すると、椅子はすでに満席状態で、追加を出してもらいました。
東北大学のサイエンスカフェは、比較的大人数(ほぼ常に100名越え。今回は200名くらい?)の参加者を得て行うスタイルなのですが、今回の構成は素晴らしいものでした。
タイトルは「生き物とロボットのあいだ〜イグ・ノーベル賞授賞研究から生まれた新しいロボット制御法とは?」となっていて、主に粘菌から学ぶ自立分散型制御についてのご紹介。
生き物から学ぶだけでなく、「ロボットをつくることによって、生物を理解することにもつながる」という研究スタンスはユニーク。

石黒先生のご講演が18:00〜19:15くらいまでありましたが、その中で「では実際に粘菌を見てみましょう」というブレイクがあったり、振動が引き込まれる様子を実際にメトロノーム2台の同調するデモとして見せたり、イグ・ノーベル賞の授賞講演の様子のビデオがあったり、ヘビロボットを動かしたり、という飽きさせないパフォーマンス。
声も通るし、お話しされるスピードや間合いも聞きやすく、流石です。
(ちょうど、昨日に「プレゼン法」のゼミを行ったところだったので、なおのこと)
テーブルごとのファシリテータによるディスカッション、質問集計している間にもヘビロボットを実際に操作したい人は真ん中へ、という声がかかると、さっそくに少年達が出ていきました。

東北大学のサイエンスカフェは中学生、高校生の参加者も比較的多いもので、それはカフェのワーキンググループの中に高校の先生も参加して頂いていたりする成果なのですが、そういう若い方達が本当に一心に耳を傾け、ロボットのデモに群がる様子を、微笑ましく思いました。
彼らが将来、サイエンティストやエンジニアになるきっかけになったりしたら素敵なことですね。
by osumi1128 | 2009-07-25 00:46 | 東北大学 | Comments(0)

Rainy days and Mondays

日付けは変わって、本日はもう金曜日。
連休で月曜日が休日だった分、一週間が早いです(汗)。
下記のエントリーを書きかけたのが火曜日でしたが、未完のまま本日を迎えました。
やれやれ……。

*****
カーペンターズのヒット曲は歌詞カード無しで(←古い!)歌えるのですが、本日はrainy Mondayではなく、連休明けのTuesdayでした。
「Rainy days and Mondays always get me down.」という言葉の通り、週明けは憂鬱だったりするものですが、今朝は憂鬱というよりも「これじゃアカン」という気持ちになりました。

朝ちょっと打合せがあって、ラボには寄らなかったのですが、出張のために9時代に大学病院からバスに乗って駅に出ることにしました。
新幹線の時刻には十分間に合うと思ったので、エコな公共機関を利用することにしたのですが、まず、バス停で待つこと15分。雨だから……ね。
そのうち、バスの姿が見えてからバス停にバスが止まるまでに5分。
なぜかというと、病院が国道48号線という幹線道路に面しており、しかもそこから直に駐車場に入るシステムになっているために、今日のように、週明け且つ雨の日には、いつもよりも早い時間、つまりまだ通勤客のバス利用が多い時間帯から来院の自家用車が多くなり、左側の1車線を塞いでしまうからなのです。
しばらく前に、大学の敷地を売ってバス停の部分を食い込ませたので、まだマシなはずなのですが、それでも延々動きません。
いやはや大変なことです……。
こういうことは、大学病院からタクシーに乗ってしまうと気付きませんね。

ふと見上げると、バス停の屋根に家紋が……。
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なるほど、道路の管轄が国だからなのでしょう。こんな説明書きがありました。
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*****
本日、大学院GPのセミナーで「プレゼン法講習会」のような内容で話をしました。
中身が同じなら、次にはいかにパッケージを良くするか、というのは、いろいろな面で大切だと思います。
申請書も同様ですね。
by osumi1128 | 2009-07-24 01:37 | 東北大学 | Comments(0)

『和楽』の表紙、鴻池朋子氏 on YouTubeなど

仙台はまだ梅雨明けしていません。
晴れ間の日には夏の太陽を拝めます。
今のうちにサマードレスを楽しまないと、仙台では着る日が無くて終わってしまうこともあり(苦笑)。
北ヨーロッパの人々の気持ちが分かるようになった仙台在住11年目です。

エアコン取り替えに伴ったトラブルが未解決で、本日、そのためにまだオフィスに行けず……。
一つ原稿を仕上げたご褒美にブログを書いています。

『和楽(わらく)』という月刊誌を創刊号からずっと読んでいます。
小学館から発行されていて、昔は書店販売をしていなかったはず。
「美と知と心のハイライフマガジン」というキャッチコピーが付いていて、おそらく読者層は年齢高め、以前よりさらに女性が多めになったような気がしています。
表紙のデザインがいつも素敵で、日本美術、一番多いのは日本画の一部を切り取って使っているのですが、今年の5月号から、日本画と女性モデル(檀れい)が組み合わさるようになりました。
例えば、最新の8月号では、江戸琳派の鈴木其一による「四季花鳥図(夏)」(山種美術館蔵)から向日葵が抽出され、そこに、セリーヌのドレスを着た檀れいさんが組み合わさっています。
ドレスは白を基調としていますが、濃いめの紫と、向日葵に近い山吹色が使われていて、スタイリストさんが探して来るのでしょうか、絶妙の取り合わせ。
夏のイメージとしてインパクト大。
撮影にしろ、構成にしろ、プロの仕事はさすがだなと思います。
ちなみに、山種美術館の情報が6月号から毎回載っているところを見ると、こちらとのタイアップ企画なのでしょう。
表紙画像を載せようかどうしようか迷いましたが、やっぱり載せてしまいましょう(文句は言われないと思いますしー笑)。
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で、堀内宗心宗匠のお茶碗の話(隔月)やら、林真理子氏による源氏物語の新たな現代語訳やら、森田空美(もりたあけみ)氏の着物のコーナー、巻末の展覧会情報などが好んで読む定番ですが、今回は玉三郎さん特集が圧巻。
夏の旅行を意識して、札幌と小樽の特集も。
うーん、仕事にからまない旅、行きたいです……。

*****
日経新聞も日曜日はアート特集があって、先週、今週は竹内栖鳳が挙げられています。
(あ、サイエンスも日曜特集がありますね。)
で、「アート探訪」のコーナーで取り上げられていたのが鴻池朋子氏。
先日の「ネオテニー・ジャパン」で見たときに、オオカミの絵など、黒やグレーの強烈な印象があって、私の中ではまだまだ消化し切れていない作家さんなのですが、今回は東京オペラシティーにおいて個展インタートラベラー 神話と遊ぶ人がちょうどこの土曜日から開催されたための記事のようです。
髑髏が描かれた襖絵は、頭蓋骨のほかに自分のレントゲン写真を見ながら描いたとか。

タイミング良く、フクヘン。さんのブログにもエントリーがありました。
そこで、YouTubeにアップされていたインタビューを見ましたが、製作現場なども撮影されていて、とても興味深い。
モチーフに心臓や昆虫などが使われているのですが、是非、脳とか細胞なども描いてみてほしいと思いました。
鴻池朋子風だと、どんな世界になるのでしょう???
by osumi1128 | 2009-07-19 12:51 | アート | Comments(0)

キリンの首はなぜ長い?

本日は日帰りで旭硝子財団の研究報告会に出てきました。
財団系の研究費で、全員、3分間の紹介スピーチ(PPT使用)とポスタープレゼンをするというのは、かなり稀なことですが、「是非、この機会に研究費受領者同士の交流も深めてもらい、今後の研究に活かして欲しい」という財団の意向は重要と思いました。
100名以上の中で、もちろんマジョリティーは化学系なのですが、私のようなライフ系や都市工学、さらには人文系もマイノリティーとして研究費を頂いています。
旭硝子さんは「ブループラネット賞」を授与している財団で、環境問題に高い見識をお持ちであることがよくわかります。

今回、化学系の発表を聴いていますと、この分野が日本において層が厚く、先端的であろうことを強く感じます。
授賞されている方のプレゼンは、「スライド5枚以内に」と言われていましたが、コンピュータ・グラフィクスも満載です。
もし私が高校生でプレゼンを見たら、生物よりも化学の方が面白そうに思うかもしれない……という気になりました。
かつては、白黒の世界、亀の子の世界にしか見えなかったのですが。

……という訳で、朝から一日(内職もしつつ)化学に曝されていましたが、それなりに得るところが大いにありました。

*****
さて、お約束の「キリンの首はなぜ長い?」というお題です。

折しも本年はダーウィン生誕200年、種の起源から150年という節目で、しかも国際生物学オリンピック2009が今週、つくば市で開催されています。
あ、この広告が月曜日の日経朝刊の全面広告として載っていましたが、かなりカッコいいデザインでしたね。
どこが請け負ったのでしょう……?
(webに載っていないのがとっても残念……。日経広告賞取れるくらいの完成度なのに)

で、ダーウィンと言えば「進化論」なのですが、当時、つまり、大航海時代となって、地球上には(聖書に書かれているよりも)はるかに多様な生物が存在することを知った科学者は、「なぜ、こんなにもいろいろな種類の生き物がいるのだろう?」という問いを立てました。
ダーウィンはその説明として、「自然選択」や「適応」という概念を持ち込んだのですが、他の説明として引き合いに出されるのが「獲得形質の遺伝」です。
「高いところの木の葉っぱを食べて、キリンの首は世代を超えてどんどん長くなっていった」というような例がよく使われます(「そんなことはない」というネガティブな意味で)。
この説を提唱したラマルクは、ダーウィンよりも若干、古い方で、しかも「生物の自然発生説」を信じていたので、本当は、「地球上でもっとも古く生まれた生物が、獲得形質を遺伝してどんどん進化して霊長類となった。もっとも新しく生まれた生物が、下等な菌類である」ということを考えていたのですが、日曜日、北岡さんとお話ししたのは、「キリンの首」についてのちょっと違った見方です。

それは、一言で言えば、「キリンだったら、首は長いのがカッコいいっしょ!」とキリンは感じていたから、どんどんそうなっていったのではないか、という「キリンの美学」です。
異性から見たときにカッコイイという意味での「性選択」だったかもしれませんし、同性同士でも「アイツはいい首をしたキリンだぜ」「あの子は可愛い首のキリンだわ」だったかもしれません。
現代日本のヒトであれば、「やっぱ小顔でしょ」「脚は長くなきゃ」「睫毛はバサバサくらいでないと(←人工的に対応可)」というような形質が、生きていくのに役にたつかどうかとは異なる価値観、「美しいかどうか」を基準に選択されています。
「キリンだって、ちょっと首長めのヤツがカッコよく見えて、どんどんその方向にシフトしていった可能性って、あると思いません?」というところで、北岡先生と大いに意見が一致した次第。
もしかしたら、そのためにこそ、キリンはより高いところの葉っぱを食べて、首を伸ばそうとした(現在もそうしている)かも!?!
ちょうど、若い女の子がダイエットするように。

私の好きな動物にアズマヤドリがありますが、ダーウィンの著書の中にも出てきます
オスがメスの気を引くために、いろいろと飾り立てた巣(本当の巣ではないので、東屋と呼ばれる)を作る、というユニークな習性があり、アオアズマヤドリは青色に美を感じるらしく、巣を青いモノで飾り立てます。
他の種類ではキラキラ系が好きだったり……(←関西のオバチャン系? オスだからプレスリーかマイケルジャクソンか?)。
アズマヤドリや他の種類のトリで、求愛のダンスを踊るものもいて、これも、それぞれの種に独特の美しさの判断基準があるように思います。

すでにこのブログに書いたかもしれませんが、私は密かに、アズマヤドリなどの巣を飾り立てるためにいろいろなモノを集めてくる習性は、コレクター系男性の起源だと思っています(笑)。
最初はメスの気を引くための美学が、オスの中での美学に変わっていったりもするのでしょう。
ヒトの雌のお化粧なんてものも、多分にそういう傾向を有しますね……。

という訳で、「キリンの美学説」については、少なくとも一人、支持者をゲットできました(笑)。
北岡先生は、日曜日のご講演の翌日、仙台近郊の秋保にある万華鏡美術館に行かれて、いたく刺激を受けられたようで、さっそく「錯視万華鏡」なる作品を創られていました。
詳しくはこちら
うーん、私的には、かなり目が回りそう……。
(という話を、本日お目にかかったサイエンティスト兼アーティストの岩崎秀雄さんとしたのでした……。
その他の話題については、また別の折に)
あ、ちなみに、日曜日に着ていたのはISSEYのプリーツものでしたが、模様が錯視デザインっぽい雰囲気だったので、ちょうど良いかなと思って。
by osumi1128 | 2009-07-16 00:05 | 雑感 | Comments(2)

脳カフェ無事終了&安田峯生先生の特別講義【さらに追記あり】

昨日の第3回脳カフェ@せんだいメディアテークは、お陰様で無事に終了しました。
トークが2つで、錯視の北岡先生と、我がグローバルCOE拠点メンバーの福田先生でしたが、間の休憩時間に来場者の一部が入れ替わり、後半は「脳科学と美白って???」という興味からか、やはり女性が多くなりました。

錯視は19世紀にはすでに報告があるとのことですが、北岡先生のご専門は「動く系」の錯視です。
静止画なのに動いて見えるという錯視です。
興味のある方は是非こちらのホームページ北岡明佳の錯視のページをご覧ください。

福田先生の方は、ちょうど先日プレスリリースになった「メラニン合成酵素」を輸送する新規分子を発見ー新たな美白ターゲットとして期待という内容でしたが、かなり論文データも満載(これがまた、プロの目から見て、非常に美しい!!!)。
脳科学との関係は、実は細胞内輸送という観点から見ると、分子の共通性があるということなのです。

また、ロボットの石黒研からは今回も「ヘビロボット」の実機を持ち込んで頂き、デモンストレーションをしましたので、キッズも大喜び!
複雑な脳が無くても、合目的的な動きをさせることが可能なロボットです。
詳しくは石黒研ホームページをご覧ください。

司会をして下さったのは、元東日本放送のアナウンサーの岩田有未さん。
ナイスなツッコミを有難うございました。

朝から準備に当たってくださった脳科学GCOEの若手の皆さん、事務局の方々、そして、今回もコーヒーの提供を下さった財団法人しんゆう会の皆様、本当にお世話になりました。
有難うございました。

*****
会場撤収後、北岡先生を囲んでの打ち上げを行いましたが、その席でまずは自己紹介。
皆さん、私が大学院生だった頃に比べたら、はるかに上手な自己紹介をされます。
かつて、ボスがお呼びしたお客さん(特別講義の先生など)との夕食会などにお相伴させて頂いたとき、「自己紹介しなさい」と言われ、「電子顕微鏡をやってます」的な答え方をして、こっぴどく怒られたことを思い出します。
「それは<手法>でしょう。その手法を使って何を研究しているのかを言わないと……」

北岡先生と「キリンの首は何故長い?」の話題で大いに盛り上がったのですが、このネタはいつか近いうちに……。
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実は、バッテリー切れによりあまり画像が無く……。
近いうちにGCOEのHPにはアップされると思いますが。上はKさんデザインによる外の道路に設置した看板。
ぐるぐる回る錯視とダルメシアン?
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今回、メディアテークの市民図書館3階の「トピックコーナー」において、脳カフェ関連ということで、脳科学関係の本を100冊取り揃えて展示貸し出しをして頂きましたところ、かなりの回転率で貸し出されたとのこと。
この日も借りた方が多数いらして、こちらは開会前の状態。
イベント終わって北岡先生をご案内したときには、さらに残り少なくなっていました。
一回限りのカフェイベントだけでなく、こういう「学び直し」的な連動というのは、大事だと思います。
ちなみに、とある非公開の委員会でも議論されていたことですが、中学生、高校生向けにサイエンス・イベントを行うだけでは、理系進学等へのモチベーションの持続には繋がらないとのこと。

*****
本日午後は医学部発生学の講義の最終日でした。
特別講義として、「ラングマン人体発生学」の翻訳出版をずっと続けていらっしゃる広島大学名誉教授の安田峯生先生をお呼びしました。
自分が大学院生だったときに、すでに教授だった大先生に、こうして講義に来て頂くというのは、時間の流れを感じます。
安田先生は日本における先天異常研究の大家である西村秀雄先生の流れをくむ方で、日本先天異常学会の会長や、そのオフィシャルジャーナルCongenital AnomaliesのEditor in Chiefを長く務めてもいらっしゃいました。
授業の間に「三択問題」を出して、青、黄、赤のカードを挙げて答えてもらう、というやり方は、なかなか良い教育法であると思いました。
【以下追記】
それから、手書きのイラストが随所に使われているのが、とても分かりやすい。
元々はOHPシートに色ペンで描かれたものですが、それをスキャナで取り込んでいるので、微妙な影や汚れが付いていて、何とも味があります。
OHPシートについて分からない方はこちらの「オーバーヘッドプロジェクター(OHP)を使っての発表の基本」(日本土壌学会雑誌より)をご覧ください。
この掲載が平成9年となっていましたが、確かに、10年前に仙台に来た当初の講義では、私もOHPを使っていました。
時代の流れを感じます。
by osumi1128 | 2009-07-13 23:36 | サイエンス | Comments(0)

人間総合科学大学のアート

金曜日は思いの外インターナショナルな日でした。
脳科学グローバルCOEの支倉フェローシップで来日しているフランス人の学生さんがうちの研究室を訪問したのですが、ちょうど同じ日に別の先生のところの中国人ビジターがうちのポスドクさんと同級生で突然来訪。
セミナー室兼お茶部屋で雑談をしていたところに来た学生さんが片言のフレンチで挨拶したり、うちの中国人ポスドクさんはその元同級生に「なんで、連絡もしないで突然来るの? え、で、もう帰るの?」ってなことを中国語でやりとりしたり……。
もちろん、それ以外の会話はすべて英語な訳ですが。

そうそう、先日、通称「グローバル30」という国際化拠点事業に東北大学も選ばれました。
世界リーディングユニバーシティにふさわしい質の高い教育を行い。地球規模で(指導的立場で)活躍する人材を育成。国際水準キャンパスを整備する。

ことを目指しているそうです(関係者談)。
東北大学の開学の理念の一つに「門戸開放」があり、傍系入学を認め1913年に旧帝国大学として初めて女子学生を受け入れましたが、これからは今まで以上に世界に対して「門戸開放」するということですね。

*****
さて、本日土曜日は人間総合科学大学というところで生涯学習の特別講演をしてきました。
通学制の健康栄養学科のほかに通信制の人間科学科もあり、今回は「スクーリング」の講義という位置づけです。
脳とこころの進化~なぜ宇宙は人類をつくったのか~という大きな全体タイトルが付いていましたが、脳の発生発達というスケールと、脳の進化を中心にお話をしてきました。
一般参加の方々もいらしたのですが、150名くらいの方々が本当に熱心に聴講していたのが印象的でした。

もう一つ印象的だったのは、この大学の建物の中のあちこちに現代アートが飾られていたこと。
学長の久住眞理先生にお尋ねしたところ、中村由夫氏という方のものでした。
大学のホームページにも大学で出会えるオブジェたち YOSHIO ART in U-HASというページに取り上げられています。
いいですね〜。
毎日、こんな空間で学んだり働いたりするのは幸せなことと思います。

講演終わって帰りの電車を待っていたホームで、聴講生からさらにご質問を受けました。
心の病の方のデイケアセンターにお勤めの看護師さんで、昨年に通信教育を終えた方とのことでした。
4年間本当に楽しかったと仰ってましたが、いくつになっても学ぶという姿勢、素敵ですね。
by osumi1128 | 2009-07-12 01:30 | アート | Comments(0)

運の強い手帳リバイバル

今朝(といっても日付は変わっていますが)、メール処理する際に日程調整が必要で、ふと手帳をさがしたところが見つかりません。
昨日使用したトートバッグ、ハンドバッグともに中には入っておらず、その他、家捜しするも見あたらず……。

で、昨日の自分の行動の振り返りを。
この場合、まるで「店内監視ビデオ」のように画像で振り返ることになるのですが、昨日、会議の後に東京のお友達と夕ご飯(アルコール付随)をご一緒した際に、「テンコちゃん、帰りの新幹線は何時?」と訊かれて、「ちょっと待って、確かめるから……」と、手帳に挟んである新幹線の時刻表を見たことを思い出し、記憶の画像は時刻表の拡大に。
それよりも後に使用した記憶はイマイチ曖昧だったので、お店の中か(ただし、お友達よりも先に失礼したので、もしその辺にあれば気付いて頂けるはず?)、新幹線の中か……。
まずは仙台駅の忘れ物センターにお電話。
「すみません、昨晩、最終の新幹線で仙台に戻った者ですが、列車に忘れ物をしたように思うのですが……」
「モノは何?」
「手帳です、緑色の皮の……」
「あぁ。ありましたね、確か」
「ホントですか? じゃあ、取りに行きますので、とって置いて下さい。

……という訳で、海を越えてギリシアから戻ったり、いろいろと強運の手帳は、今回もまた戻ってくれたのでした……。メデタシ、メデタシ。
でも、こんなところで運を使っていていいのだろうか???
ちょうど先日、一日に3つ取材を固めた日、「仕事の七つ道具を見せて下さい」(←某TVプログラムに似た企画あり)と乞われて、「実はこの手帳は……とご説明したばかりでした(笑)。
いずれにせよ、無事に戻ってきてくれて有難うございました!
by osumi1128 | 2009-07-09 01:26 | 雑感 | Comments(0)