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カタチと機能

身内の話で恐縮だが、母のお祝いの会を開いて頂いて、ご遠方からも多数の懐かしい方々が参加して下さったことは有り難い。
私は写真班に徹していたのだが、有り難いお祝辞を聞くことができたのは幸いだった。
中でも、日本女子大学学長の蟻川先生はさすが学長先生だけあって、こういうスピーチでもユーモアたっぷりで素晴らしかったのだけど、同大学は今年110周年ということで、東北大学より歴史が古いってことなのだけど、母は幼稚園から大学までエスカレーター(笑)、さらにすぐに助手になって定年まで勤めたので、110年の歴史のうちの70年ぐらいを共に歩んだ、という事実は、なかなかに重みがあった。

一番印象的だったのは元・岡崎国立共同研究機構生理学研究所教授の濱清先生のお話。
濱先生は日本電子顕微鏡学会の会長も務められた方で、小さいときから母から御名前は聞いていたし、また自分の研究テーマが顔面発生から神経発生に移ってからは、学会や班会議でもお世話になっている。
濱先生のスピーチの中のエッセンスをひと言で言うなら「近年、形態学が軽視される傾向にあるが、機能が営まれるには、それに適したカタチが必須。なので、カタチを調べることも大事」ということ。
この場合のカタチは、臓器レベル、組織レベル、細胞レベル、分子レベルと、種々の階層がある。
肉眼解剖の時代、光学顕微鏡の時代、電子顕微鏡の時代、そして、今は、超高圧電子顕微鏡、多光子レーザー顕微鏡、X線結晶解析、NMR、蛍光標識、コンピュータ・シミュレーション等、さまざまな技術を駆使して調べることが可能な時代だ。

残念なことに、キットが多数ある分子生物学と異なり、形態学的なテクニックは習得に時間がかかったり、地味でコツコツ的な部分も多い。
いや、それはどんな研究でもそうかもしれないのだけど、とにかく、形態学の人材不足が嘆かれている。
でもって、母は頼まれもしないのに(溜息)NPO綜合画像支援(IIRS)なんてものを立ち上げて、濱先生や、山口先生や、山科先生などを(申し訳ないことに)巻き込んで、顕微鏡メーカーさんや日本女子大学の電子顕微鏡施設の方々に多大なご迷惑をかけつつ、技術サポートや共同研究先の紹介、技術紹介シンポジウムなどを行って、結果として、実家に帰るたびに「疲れた…」と言う次第。
(「だったら止めたら」と不肖の娘がいくら言っても聞かない……)
昨年だったか、めでたく認定NPOになったということもあり、「2000円を超える金額が控除」になるとのことなので、ご支援宜しくお願い致します。

【関係者のみなさま】
撮影した画像は、本ブログではないサイトに置いておきますので、追ってご笑覧下さいませ。
by osumi1128 | 2011-02-27 22:57 | サイエンス | Comments(0)

写真帖:アートなキャンドル

昨日と本日と、東北大学も学部入試の前期日程。
まったく寒い時期に行うものだから、受験生やそのご家族もだけど、こちらの方も日本全国たいへんなことだ。
日本の入試は、ほとんど教職員を挙げての年中行事で、我々の分担は「面接」となっている。
今年からやり方を変えて、面接の点数も付けることになった。やれやれ……。

ラットの行動解析の実験は、送り込んだポスドクさんに引き継いでもらっている。
まだトレーニング段階だけど、一応、順調とのこと。
数日おきにメールやSkypeで報告とディスカッション。
世界が小さくなったことを感じる……。

さて、先日ボストンに訪れた際の画像から、ハーヴァードスクエア付近のお店のウィンドウ・ディスプレイが綺麗だったので。
紫のキャンドルが欲しかったけど、ちょっと嵩張るし、ゲットするのは諦めた。
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by osumi1128 | 2011-02-27 00:35 | 旅の思い出 | Comments(0)

写真帖:アパートにいた猫

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今週は出入りの多い週で、海外出張の片付けが進まない。やれやれ……。
先日のボストン滞在ではあまり画像を撮るチャンスが無かったのだけど、ちょっと印象的だったものを載せておく。
アパートのロビーの窓辺にいた哲学的な猫。
毎日、外を眺めて何を考えているのだろう?

久しぶりにトップ画像も替えてみた。
春が待ち遠しいのでチューリップ。
by osumi1128 | 2011-02-26 00:43 | 旅の思い出 | Comments(0)

I(Innovation)はお金で買えないけれど……

今日は午後からは、ちょっと大きな視点でものを見る仕事の日だった。
政権交代等でごたごたしたが、間もなく第4期の科学技術基本計画が策定される予定であり、主題が「Science & Technology」から「Science, Technology & Innovation」にシフトする。
イノベーションという言葉自体、もういい加減に聞き飽きた感もあるのだが、800億円注ぎ込んだ某プロジェクトから産業応用されるようなシーズが出なかったり、ということもあって、きちんと出口を考えよう、というのは税金を使うからには当然という世間の目もある。

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by osumi1128 | 2011-02-24 19:37 | 科学技術政策 | Comments(0)

プチ壮行会@街道青葉

d0028322_5573215.jpg昨日は大学入試面接員としての説明会やら、広報室の打合せやら、小さな申請書書きやら、リヨンと東北大学の連携のシンポジウムやらでバタバタしていたのだが、夜はこれからロンドンに留学するスタッフを囲んでプチ壮行会だった。

火曜日とあって、行きつけの店が開店していなかったり、直前の予約が取れなかったりで、初めてのお店だったのだけど、予約が取れなかった「伊達路」の系列の「街道青葉」というところで、掘りごたつの個室を用意してもらった。

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by osumi1128 | 2011-02-23 06:08 | 味わう | Comments(0)

無事帰国しました&『ミミズクと夜の王』

d0028322_0351185.jpgボストン出張復路は前回と同じシカゴ乗り換えだったのだけど、同じ便名でボストン〜シカゴは1時間遅くの出発で、したがってシカゴの乗り換え時間が1時間半くらいのところ、休日のシカゴ空港は大混雑らしく、到着が遅くなった。
結果として、シカゴでターミナルを移動してセキュリティーを通ってラウンジに着いた頃には、もうあと30分もなかったのだけど、それはむしろ幸いだったかもしれない。
ラウンジ内はお客が詰め込まれた状態で、搭乗前にくつろいだり一仕事したり、という雰囲気ではなく殺伐とした空気が感じられたから、長くいる気にはならなかっただろう。
残念ながら紅組の落日をまざまざと見せつけられた気がする。

シカゴからの機内で観たのはMorning GloryというコメディとWall Street: Money never sleepsというドラマ。
Morning Gloryのドタバタの中の「ちょっといい話」的な部分でほろっとしてしまったのは、ボストン〜シカゴの間に読んだ『ミミズクと夜の王』で(3人掛けシートの真ん中の席だったにもかかわらず)大泣きして、涙腺のネジが緩んだままだったせいかもしれない。

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by osumi1128 | 2011-02-21 20:46 | 書評 | Comments(1)

Whole Foods Marketなど

先日も書いたが、今回の本実験はラットの匹数が多いことに加え、系統差なのか加齢によるものか(たぶん後者の方が強いか?)、初期トレーニングにやたら時間がかかっている。
今週からはうちのポスドクさんにラットの実験を引き継ぎつつあるのだが、彼女は以前にラットの行動解析を行っていたので、私よりはるかにラットのキモチがよくわかる……。
加えて、自分の現場(=実験室)でのパフォーマンスが落ちていることを実感し、さらに落ち込む。
とはいえ、彼女のおかげもあって、トレーニング課題のこなしかたは安定して早くなってきたので、なんとか本実験までもっていけるに違いない。
今日は久しぶりに午前中で課題を終えることができて、ちょっとほっとしている。

前回来たときにも紹介したが、Whole Foods Marketというスーパーの野菜の陳列がお気に入り。例えばこんな具合。
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by osumi1128 | 2011-02-18 05:02 | 味わう | Comments(2)

ハーヴァード大学美術館

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諸事情によりブログの毎日更新が滞っている。
本日は週末の間に訪れたハーヴァード大学美術館のご紹介。
Foggs Art Museumが改装中で、展示されているものは少なかったのだが、かなり楽しめた。

さて、この絵が誰によって描かれたか、わかる方はかなりのアート通?
(答えは最後に)

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by osumi1128 | 2011-02-16 11:24 | アート | Comments(0)

最先端・次世代研究開発プログラム採択決定【追記しました】

ハーヴァード大内田研にてラットのトレーニングを続ける毎日だが、日本の話題から。

ようやく最先端・次世代研究開発プログラム、つまり、最先端プロ配り直し分の採択が2月10日付けで総合科学技術会議において決定された。

最先端・次世代研究開発支援プログラムの研究者・研究課題の決定について

(1) 研究者・研究課題としてグリーン・イノベーション141 件、ライフ・イノベ
ーション188 件、合計329 件を選定した。
(2) 女性研究者からの提案は、グリーン・イノベーション31 件、ライフ・イノベーション51 件、合計82 件を選定し、全件数に対する比率を25%とした。
(3) 全ての都道府県からの提案が含まれるように選定した。

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by osumi1128 | 2011-02-14 05:43 | 科学技術政策 | Comments(0)

学習するということーラットから学ぶ

d0028322_3543289.jpg今週月曜日から、またハーヴァード大の共同研究先にてラットの行動解析の本実験を開始したのだが、つくづく「学習する」ということについて考えさせられる。
12月に来たときには、Long Evansという系統の、白地に黒い斑があるラットを使っており「これが一番賢いから」と言われていたのだが、確かに、今回用いている野生型ラットはSprague-Dawleyという系統で真っ白(アルビノ種)で、明らかに学習速度が遅い。
系統が違うことに加えて、今回、検疫室からなかなか出られなかったために、生後5ヶ月齢(500g前後)になっていて、加齢による影響も考えられるのだが。

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by osumi1128 | 2011-02-11 03:55 | サイエンス | Comments(1)