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データシェアリングで在野の生命科学研究者は現れるか?

先日も紹介した『バイオパンクーDIY科学者たちのDNAハック!』に絡んだ話をしたいのだけど、その前に、本日「大隅ゼミ」という医学部生相手に自主ゼミがあった。
1年生から5年生まで全部で10数名の課外活動クラブみたいなもので、月一回集まって英語の論文紹介をする。
かの有名な1953年のNature誌に掲載された、たった1ページのDNA二重らせんモデルの論文を読んだり、ES細胞作製の最初の論文を紹介したりもするが、どちらかといえば最新の、しかもCNS(Cell, Nature, Science)誌からのものが多い。
今日の論文もNature誌で、情報科学的アプローチによる生命科学研究なのだが、なにせ共著者20名以上、うち筆頭著者(Equally contributed authors)が6名、Supplementary Informationが膨大、という点においても、極めて現代的なものだった。
Article
Nature 478, 483–489 (27 October 2011) | doi:10.1038/nature10523
Spatio-temporal transcriptome of the human brain
脳 : ヒトの脳の時空間的トランスクリプトーム
Hyo Jung Kang , Yuka Imamura Kawasawa , Feng Cheng , Ying Zhu , Xuming Xu , Mingfeng Li , Andr|[eacute]| M. M. Sousa , Mihovil Pletikos , Kyle A. Meyer , Goran Sedmak , Tobias Guennel , Yurae Shin , Matthew B. Johnson , |[Zcaron]|eljka Krsnik , Simone Mayer , Sofia Fertuzinhos , Sheila Umlauf , Steven N. Lisgo , Alexander Vortmeyer , Daniel R. Weinberger , Shrikant Mane , Thomas M. Hyde , Anita Huttner , Mark Reimers , Joel E. Kleinman & Nenad |[Scaron]|estan


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by osumi1128 | 2012-02-28 00:36 | 科学 コミュニケーション | Comments(0)

大雪、入試なのに

今日、明日は大学の入試。にもかかわらず本日は朝から大雪です。受験生も大変ですが、外回りの教職員の方も寒くいでしょうね。風邪などひかないと良いのですが。
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by osumi1128 | 2012-02-25 13:54 | 東北大学 | Comments(0)

「遺伝子研究」ってなに?

d0028322_1161918.jpgきっとブログに書評を書くからだと思うが、いろいろと近著のご恵贈を頂くことがあり、本好きとしては大変に有難い。
今、手元にあるのはNHK出版から刊行された『バイオパンクーDIY科学者たちのDNAハック!』(マーカス・ウォールセン著、矢野真千子訳)という本。
オビの言葉はスティーブ・ジョブズとビル・ゲイツだ。

コンピュータオタクのことを英語ではギーク(geek)と呼ぶが、ここで紹介されているのは生命科学分野のギークたち。
中古の実験器具を恐ろしく安く手にいれて(手に入るのだ!)自宅で安価な遺伝子診断キットの開発に取り組むケイ。
オークションで購入した輸送用コンテナで移動ラボを立ち上げたマッケンジー。
スーパーマーケットで買えるヨーグルトの乳酸菌に緑色蛍光タンパクの遺伝子を導入し、食品中のメラミン含有の有無を調べる技術を開発したメレディス。
……そんなオタクがいるなんて知らなかった。

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by osumi1128 | 2012-02-21 12:04 | 科学 コミュニケーション | Comments(0)

東北脳科学ウィンタースクール参加【加筆】

土日の用務が確実に増えている。
昨日2月18日(土)は「杜の都ジャンプアップ事業 for 2013」シンポジウム2011も開催されたが(本来は2011年のうちに開催予定)、それより先約があって、蔵王まで行ってきた。
東北大学脳科学グローバルCOE脳科学若手の会東北部会の共催による「(第一回)東北脳科学ウィンタースクール」の講演に呼ばれていたのだ。

今年度で終了の東北大学脳科学グローバルCOEでは「若手フォーラム」という仕組みを作って、大学院生、博士研究員、若手教員の自律的な交流活動を支援してきた。
ほぼ毎月セミナーを開催し、外部講師による講演、若手フォーラムメンバーによるポスター発表、研究室の得意技を披露するテクニカル・セミナー等と、引き続いて行われる懇親会により、研究室の壁を越えた交流が深まった。
実際に、若手の方から「共同研究のための研究費が欲しい」ということで「異分野融合研究奨励研究費」という制度を新たに作り、グローバルCOEから研究費を配分した。
プログラム終了にあたって若手から「この交流が途絶えてしまうのはもったいない!」ということで、昨年、既存の「脳科学若手の会」の新たな部会として「東北部会」が誕生した次第。
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by osumi1128 | 2012-02-19 20:16 | 東北大学 | Comments(0)

ソウル大学にてシンポジウム

羽田便で金浦空港からリムジン(大型バス)で1時間ほど、無事にソウル大学正門前に着いた。
さて、ここから学内ホテルにはどうやって行ったら良いかと思い、インフォメーションのおじさんに聞いてみると、ホテルからのお迎えをアレンジして下さった。
(しかも「コーヒー飲みますか?」と聞いてきて、インスタントコーヒーを出してくれた。ホスピタリティ高し。)
広大な敷地の中、スタジアムやテニスコートを横に眺めつつ、5分ほど走った寮などが点在するエリアにホテルがある。
まもなく、JSPS-アジアシンポジウムの始まり。

大学正門前に何台もの大型バスが来ているのは、何故なのか、後で現地の方に伺ってみよう。
とにかく、部屋にはWiFi来ていて一安心(^_^;)
「寒いですよ!」と脅かされて来たが、突風の吹いていた昨日の仙台よりは、はるかに体感温度は高い。
自分のトークは明日の最初。
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by osumi1128 | 2012-02-13 14:47 | 旅の思い出 | Comments(0)

複合災害:福島医大学長のお話

終わったことは端から忘れるようにする質だが、幸いなことにGoogleカレンダーさんが(入力しさえすれば)何でも半永久的に(←なのか?)覚えてくれているのは有難い。
例えば、「しばらく前に福島医大で講演をしに行った……」とブログに書こうとして、ふと「しばらく前って、いつだっけ?」と思って振り返れば予定として入力したものも(消去しない限り)そこに残っている。
最近は、To Do!というカテゴリを作って、その日にすること、として入力し、終わらなかったら予定を動かし、終わったら仙台用務のカテゴリの方に変更して、「あー、これが終わった」と安堵し、「よくやった!」と(誰も褒めてくれないのでww)自分を励ますことにしている。
仕事の進捗状況や論文のやりとりなどもこうやって残っているので、「そろそろWhat's new?訊く頃かなぁ……」などと考える訳だ。
もっとも、1週間も経っていないことを「いつだっけ?」と思うのもどうかと思うし、「えっと、あれは、イタリア人の客が月曜日に来て、その翌日の夕方だったから、2月7日の火曜日ね」という風に頭を使わなくなるのもよくないのかもしれない。

それはさておき、そう、福島医大に行ってきた。
同大学でも今年から始まった女性研究者育成支援モデル事業のキックオフシンポジウムだったのだが、その開始前に講演者の先生方で学長の菊地臣一先生との懇談の機会があった。
郷通子先生先生(元お茶の水大学学長、現情報・システム機構理事)が開口一番に「この度の震災では大変でしたね……」と労われて、「そうですね、いろいろなことを学びました」と菊地先生は穏やかな顔で仰った。

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by osumi1128 | 2012-02-12 21:11 | 311震災 | Comments(0)

展覧会:クレーとカンディンスキーの時代

数学科の友人Kさんとメールのやりとりをしている間に、ふと、今ちょうど宮城県美術館ではクレーとカンディンスキーが架かっていることを思い出し、居ても立ってもいられない、というほどではないが、夕方、仕事のキリが良かったので、ふらっと寄ってきた。
このあたりが仙台ライフの気軽さで、医学部キャンパスから県美までは車で10分程度。
しかも、閉館直前だったので短時間で鑑賞するのに快適な人口密度。

d0028322_18493754.jpgカンディンスキーはクレーよりは好みではないのだが、今回の展覧会では作風の変遷がわかるくらいに多数の作品が展示されていて、美術の教科書に載っているような作品はけっこう晩年のものだ。
カンディンスキーとクレーの生年は重なっていて、しかもドイツ語圏に多く生活していた。
タイトルが示すように、クリムト、シーレ、ココシュカらの関連する作品も合わせて鑑賞することができる。
(引用画像は展覧会のwebサイトより)

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by osumi1128 | 2012-02-11 18:50 | アート | Comments(0)

日本で発行される英文科学雑誌の意義

d0028322_20472441.jpgインドで体調を崩してから、すべての締切りが後手後手になって、ブログ更新どころではなくなっていた。
そんな間に、元学生さんの論文が1つEMBO Journalという雑誌に受理され、さらに「ハイライト記事」(Have you seen?というコーナー)に選ばれたということを、そのコメンタリーを書いてくれる方からの「おめでとう」メールで知ったのはとても嬉しかった。
苦節7年、雑誌をいろいろ変えて投稿している間に震災があったり、果てはリバイスの間にEMBO Jの担当編集者が変わったり、まったくドラマティックなプロセスだったが、ともあれ、終わり良ければ全て良し。
筆頭著者ほか関わったすべての人たちの思いが実ったのは何より。

さて、東京出張の間に『科学嫌いが日本を滅ぼす』(竹内薫著、新潮選書)を読んで、日本における科学技術振興と英語問題について考えた。

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by osumi1128 | 2012-02-04 21:41 | 科学技術政策 | Comments(0)