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鼻涙管

d0028322_2213490.jpg花粉の季節ですね。
私の場合はスギだけなのだと思うのですが、桜の花が咲くまでが辛い時期。
花粉症歴は30年くらいになるが、昔よりも楽になりました。
今はひたすらマスクで防御と、外から室内に入ったときに目薬を差して目の表面に付いた花粉を流すこと、あとはスプレー式点鼻薬で対応しています。
薬は極力、飲まない主義。

でもって、目薬を指すたびに、目の奥から鼻にかけて、ツーンとしますよね?
学部の解剖で「鼻涙管(びるいかん)」という管がある、ということを習って、そうか、だから大泣きすると鼻もぐずぐずになるのね、と納得したのですが、さらに大学院で顔面形成をテーマにしていたので、鼻涙管がどのようにして形成されるのかを知ったときに、地味に感動したことを、目薬ツーンのたびに思い出します。
(画像は若葉眼科医院HPより拝借)

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by osumi1128 | 2012-03-31 22:22 | 雑感 | Comments(0)

『心と脳 ーー認知脳科学入門』(岩波新書)をお勧め!

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本日は宮城県私立幼稚園連合会の主催する宮私教育研究発表会で講演した。
2年ほど前に市内の聖ドミニコ学院の教員の方々相手に講演させて頂いたのがご縁。
仙台市民会館大ホールに来たのは、この前はセミール・ゼキ先生X宮島達男先生のイベントのとき。
今日は自分の単独講演だった。
大きいホールは声が遠くまで届くのに時間がかかるので、普段よりもゆっくり目に話さないといけない。
頂いたお題が「幼児期における科学の芽生え」だったので「科学の芽を育てる」という副題を添えた。
皆が科学者になる訳ではないが、地球温暖化にしろ、低線量放射能の人体への影響にしろ、病気の罹りやすさに関わる遺伝的素因にしろ、これまで以上に科学的な知識や物の考え方が普段の生活に関わる時代、子どもたちの科学するこころを育むことはより重要になっていると思う。

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その後、文科省で脳科学委員会の会議に30分遅れで出席した。
この会議では、ライフサイエンス課の支援による脳科学戦略推進プログラム(脳プロ)のあり方などについての議論を行なっている。
脳プロはいわゆる「トップダウン型」の研究費であり、主としてチーム研究が中心である。
「社会に還元する脳科学」を謳っており、ブレイン・マシン・インターフェースの研究(課題A, B)、霊長類を用いた基盤技術の開発(課題C)や、精神疾患等のバイオマーカーの探索(課題D)などの課題が立てられている。
今日の会議では脳プロのプログラムディレクターをされている中西重忠先生が、今年度で5年弱のプロジェクトが終了する課題AやCのその後の展開などについての見解を示され、それぞれの委員がさらに種々の観点からの意見を述べた。
これまでの委員会についてはこちらのサイトに議事次第、配布資料、議事録が公開されている。

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……で、ようやくタイトルにした書評の件。

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by osumi1128 | 2012-03-29 00:09 | 書評 | Comments(0)

春メニュー

今年の仙台はつい金曜日の夜中にまた湿った雪が降ったりして、なんだかいつになったら春になるのかと思う。
せめて食卓の上に春をと思って、昨日、拙宅での夕餉には春メニューを揃えてみた。
名目は「年度末お疲れ様会」で、お世話になっている秘書さんとテクニカル・スタッフの方をお呼びした。
画像と恒例のSABC評価とともにお楽しみあれ。
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by osumi1128 | 2012-03-25 22:18 | 味わう | Comments(0)

『ピアニストの脳を科学する』(古屋晋一著、春秋社)

d0028322_0481365.jpg中学の途中までピアノを習っていた。
小学生高学年のときに某音楽教室に通って「調音」のトレーニングを受けたために、「ドレミ」の音が「ドレミ」という文字としても認識される。
このことを「絶対音感」というのだと知ったのは最相葉月の本が出てからで、それまでは「なんで皆、ウォークマンを聞きながら勉強できるのだろう?」と不思議に思っていた。
マクドナルドの店内のざわめきは気にならないのに、クラシック、とくにピアノ曲がもっとも駄目。
絶対音感も含めた「共感覚」は、例えば聴覚と視覚の間に特別な神経結合が生じてできるのだと考えられている。
私の場合なら、音階としての「ドレミ」が文字としての「ドレミ」になってしまうので、本を読んだり文字を書いたり(タイプ含む)するのに邪魔になるのだ。
結局、プロの音楽家になった訳でもなく(とてもじゃないけど、そんな才能が無いことが自覚できた)、私にとっての共感覚は厄介なだけですね。
……やれやれ。

さて本書『ピアニストの脳を科学する 超絶技巧のメカニズム』をどういう経緯で見つけたのか覚えていないのだが、速攻でAmazonさんの「1クリック」のお世話になった。
翌日には届く(都内ならその日の場合もあるだろう)というのは有難い。
文庫ではないので出張に持ち歩く気がしなかったため、寝る前に読む本として少しずつ読んでいたものを昨日で読了。
音楽に興味がある、楽器を演奏することがある方なら、とても楽しめる本だと思う。

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by osumi1128 | 2012-03-18 00:48 | 書評 | Comments(0)

言語の起源を考える

国際会議のハシゴはかなり刺激が多く、まだアタマが痺れたような感覚が続いている。
岡崎で開催された「大脳新皮質の構築」のシンポジウムの後に参加したのは、「言語の起源」に関するものだった。
元々、心理学や言語学に興味を持っていたのだけど、それらがいわゆる「理系」の学科だったので、受験に際しては対象外となった。
チョムスキーの「生成文法」を知って面白いと思ったし、小鳥の歌から言葉の起源を探るのは理に適っていると感じたが、まさか「“言語”の“遺伝子”が見つかった(後述)」なんて論文が出てくるとは20年前でも思っていなかった。
ましてや、自分の研究との接点が出てくるなんて。

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by osumi1128 | 2012-03-17 00:40 | サイエンス | Comments(0)

旅のグッズ:スカーフの類

今回は地方巡業で長めの出張。不安定な季節でもあるし、スカーフの類はお役立ち。アクセントにもなるしね。こちらは皺加工された薄い生地のもの。
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by osumi1128 | 2012-03-14 08:48 | 旅の思い出 | Comments(0)

「大脳新皮質の構築」がアツい【ちょっと加筆】

いやはや、密度が濃いというか、刺激が強いというか、知的に充実した4日間だった。
途中にあまりオフタイムの無いスケジュールで、3日目くらいに息切れ気味だったのを乗り越えて本日最終日午後までのセッションを終えた。
文部科学省の新学術領域という研究費の枠により、基生研の山森先生を代表とした研究班が立ち上がったのが2年前。
今回は初めての国際シンポジウムだった訳だが、大いに盛り上がった。

前日に仙台で用務があり、初日午前中の影山さん@京大の発表は聞きそこねたが、とくに2日目午前中はArnold Kriegstein@UCSFと岡野さん@慶応という、日米横綱揃い踏みのようなトーク。
(confidentialな会なので、中身の詳細はブログに書けません……)
仙台にも寄ってくれたFranck Polleux@Scrippsはかなりの頻度で質問してたし、若い方々も大御所の隙間を縫って?マイクの前に立っていたと思う。
やはり、このような100名程度で、専門的なミーティングが一番充実する。
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画像はNature誌の表紙になった小型霊長類のマーモセット(後述)。
キャプションは「Biomedical Supermodel」。
こういうセンスはさすが。

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by osumi1128 | 2012-03-14 00:03 | サイエンス | Comments(0)

後出しジャンケン

国際シンポジウムは連日充実しており、でもさらに締め切りの書類等が多々あり(年度末だしね)、それでも久しぶりに会う人たちとの交流は楽しく、つまり時間が足りない!!!
誰かがFacebookに投稿していたのだけど、お母さんが「時間がない!」と呟いていたら、その娘さんが「ママ、時間をどこに忘れてきたの?」と聞いた、というエピソード、可愛いなぁと、思わず「いいね!」をクリックした。

今朝の中日新聞の一面トップの見出しが「福島原発<80キロ圏避難>」「米、事故翌日には検討」「NRC会議録 首都圏拡大も議論」で、もうすでに同様の報道は多々為されているけど、改めて「なんだかな……」という気持ちだ。

昨年3月17日の時点で、米国は自国民の福島原発50マイル圏からの避難勧告を出しており、翌日18日には仙台から東京までのチャーターバスが運行された。
UCSFの友人は地震のお見舞いメールをくれた後、「Noriko、放射能が危ないから避難した方がいい。バスには乗れるから、こちらに来たらどうか?」と「しつこく」何度も言って来たのだけど、彼の人脈で得ていた情報がどれほど私がその時点で持っていたものとギャップがあったのかが改めて思い起こされる。
たぶん、15日くらいのことだったと思うが、カリフォルニア工科大学の下條先生(高校の先輩でもある)とは、WEBRONZAのエッセイに関してやりとりをした。
「物資を送るより、広域避難を」というのは同じ気持ちだったので、下條先生の記事を引用して「最悪に備えることは無駄ではない【加筆】」というブログを書いた。

日本の中枢にいる方々は「最悪の事態」を考える想像力が欠如していると思う。
また日本国民の多くも、こんな後出しジャンケンのように「実は、あのときこうでした……」という情報を流されて怒らないのが私には不思議だ。
もちろん、被災地の方々は怒る気にもならないくらい疲弊していると思うが。

これは首相を取り替えれば済むという問題ではない。
日本の構造やシステムを「変える」必要があるということだ。

【関連リンク】
WEBRONZA:物資を送るより、広域避難を
仙台通信:米国駐日大使からのメッセージ
仙台通信:最悪に備えることは無駄ではない【加筆】
by osumi1128 | 2012-03-13 08:26 | 311震災 | Comments(0)

311震災から一年を迎えて

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この日を仙台で迎えられないのも、複雑な気持ちだし、今だ行方不明の三千人余を考えると手離しで復興再生と声高に言うことはできません。自分自身の中に被災者の気持ちと、震災から立ち上がるお手伝いをしなければという思いが同居しています。

ともあれ、時は巡り、また三月十一日という日が来たことは事実。14:46には心の中で黙祷をします。画像は今朝の中日新聞。仙台在住の伊集院静さんがコラムをよせています。

本当はよろしくないことだと思いますが、その文章を転載します。
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by osumi1128 | 2012-03-11 08:14 | 311震災 | Comments(0)

初めての遺骨返還式

d0028322_22374877.jpg今朝早く岡崎に来て大脳の発生に関する国際シンポジウムに出席し、泥縄で最新データに差し替えたPowerPointファイルでプレゼンを無事終えた。
ふぅ、明日からはゆっくり話が聴けるはず。

その話の前に、金曜日に参加した遺骨返還式のことに触れておきたい。

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by osumi1128 | 2012-03-10 23:09 | 未分類 | Comments(0)