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日本人メンタリティーの真髄はコンビニにある

Wikipediaせんせいによれば
コンビニエンスストア (convenience store) とは、年中無休で長時間の営業を行い、小規模な店舗において主に食品、日用雑貨など多数の品種を扱う形態の小売店である。
略称は「コンビニ」「CVS」などで、これらの略称が定着する前の1980年代以前には「コンビ」「深夜スーパー」などという呼び方もされた。
多くの場合、大手資本によるチェーン店舗として展開されている。
日本の経済産業省の商業統計での業態分類としての「コンビニエンスストア」の定義は、飲食料品を扱い、売り場面積30平方メートル以上250平方メートル未満、営業時間が1日で14時間以上のセルフサービス販売店を指す。
なお、コンビニエンスストアの名称は、日用に供する食品・商品=コンビニエンス商品を扱う店と言う意味であったが、日本では利便性=コンビニエンスの店とされている。

その歴史は日本では1962年まで遡れるというが、ファミリーマート第一号店が1972年で、これを日本のコンビニ元年とみなすこともあるらしい。
扱う商品のバリエーションが増えただけでなく、営業時間帯が「朝7時から夜11時」から24時間になり、今や、公共料金の支払いから銀行のATM端末機能まで、本当に「便利」を追求したらこうなりました、という営業形態だ。

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by osumi1128 | 2012-10-31 21:46 | オピニオン | Comments(0)

琳派芸術II@出光美術館【リンク追加】

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京都にお住まいの先生方ほどではないにしろ、外国人ゲストを連れて神社仏閣や日本美術館に行く機会は、それなりにあるので、日本的な美意識を説明するときに「不完全性・非対称性・時のうつろい」をその特徴として取り上げます。
この3つは別々の軸というよりも、互いに関係があると思われますので、その基盤となるメンタリティーが日本の文化の中で醸成されてきたに違いありません。
先ごろ、私の尊敬するせミール・ゼキ先生の論文で「美は眼窩前頭皮質に宿る」という内容のものが発表されたとご紹介しましたが、こういう場合の「一般化された美」は、日本人独特の「サブ・カテゴリー的な美」と、どのように違うのか興味がありますね。

さて、実は会議の開始時間を間違えていたからなのですが(苦笑)、とある東京の用務が休日にあったので、さくっと出光美術館に立ち寄りました。
琳派芸術II
所蔵のお宝がわんさと展示されていて、しかも適度な鑑賞者がいながら館内は静かで、最高の環境。
おもに酒井抱一、鈴木其一を中心とする江戸の琳派の屏風やら掛け軸やらを堪能しました。

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by osumi1128 | 2012-10-28 21:20 | アート | Comments(0)

祝:黒田玲子先生ロレアルーユネスコ女性科学者賞ご受賞!にからんで考えたこと

今週月曜日の発表だったのですが、東北大学の経営協議会メンバーでもある黒田玲子先生が、ロレアルーユネスコ女性科学者賞を受賞されたという嬉しい報道がありました。
2013年度「ロレアルーユネスコ女性科学賞」受賞者5名発表 - 日本人化学者 黒田 玲子氏が受賞! -
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(こちらは2006年に東北大学で開催された「理系白書シンポジウム」の折のパンフレットから転載)
総合科学技術会議議員をされた後、現在は日本学術会議会員や、国際科学会議(ICSU)副会長を務められており、日本の女性科学者のロール・モデルのいちばんのトンガリのところにおられます。
いつもお忙しそうにしていらっしゃるのですが、さらなるご活躍に期待しています。

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by osumi1128 | 2012-10-26 22:31 | ロールモデル | Comments(0)

ひらめきはどうやって生まれるのか?

d0028322_021033.jpg先日、「ハーバード大学留学・独立日記」で有名な、現三重大学医学部教授の島岡要さんと対談をしたときのこと。
島岡さんから「<ひらめき>ってどんな風にしたら浮かびやすいでしょうか?」というようなご質問を頂いて、つねづね考えていることをお話した。

「アハ!体験」などとも呼ばれる「ひらめき」は、クリエイティブな職業には欠かせない。
アルキメデスが「ηὕρηκα!」と叫んだのはお風呂の中だったと伝承されているが、個人的には明け方、眠りが浅くなったときがもっとも多い気がする。
半分寝ながら「あ! そうか!☆♪」と思いつくことを、本当に覚醒するまで覚えていられるかが問題なのだが。

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by osumi1128 | 2012-10-26 00:24 | 若い方々へ | Comments(0)

第8回脳神経科学コアセンターセミナーのお知らせ

本日は大学院生向けの「プレゼン・セミナー」で話をしました。
基本は拙著『プレゼンテーションの基本』に書かれているのですが、これで5年目になる今年は、少しスライドを入れ替えたり、PowerPointのデザインを変えて気分一新。
聞いてくれる方は毎年ほぼ違う学生さんなのですが、こちらもマンネリにならないようにしないといけません。
そういう意味では、同じ歌を何度も歌ったり曲を演奏したりするミュージシャンの方々って、すごいなぁと思います。
自分のプレゼンは基本、新しいネタを取り入れるので良いのですが。
明後日は医学部1年生相手の講義で、これはまったく新しくKeynoteで作り直しました。

さて、第8回脳神経科学コアセンタ―セミナーを以下の通り開催致します。
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by osumi1128 | 2012-10-23 21:42 | お知らせ | Comments(0)

アステラス病態代謝研究会第43回研究報告会にて

アステラス製薬関係の公益財団法人であるアステラス病態代謝研究会は、若手研究者を中心として研究費の助成を行なっている。
この財団は、無難な研究よりも「キラリと光る研究」を支援しようという精神のもとに審査することが大きな特徴。
昨年の採択を受けた研究助成者による研究報告会が開かれたが、その冒頭で、審査に関わる学術委員会の委員長である後藤由季子(東大分生研)さんが開会のご挨拶をされた。

その中で「自分の周りを見ていても、若い方々がリスクを恐れる傾向が強くなっていることを感じる。日本の停滞を打ち破るには、企業でもアカデミアでもチャレンジ精神が必要。山中さんのノーベル賞受賞は、そういう意味で追い風になる」という趣旨のことが述べられた。
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by osumi1128 | 2012-10-21 09:28 | 若い方々へ | Comments(0)

旅の総括:ニュー・オーリンズ編(2012年10月)【画像アップ】

ニュー・オーリンズで開催されたNeuroscience 2012(北米神経科学大会SfN)に参加した。
ちょうど日本を発つ直前に山中さんのノーベル医学生理学医学賞受賞のニュースが舞い込み、応援団としてお祝い記念にブログを続けて書いていたら、さらにiPS細胞を用いた心臓移植手術という捏造騒ぎが起きて、こちらも気になる話だったので記事にしたら、アクセス数が格段に増えたのだが、いいことなのかどうか……。

ニュー・オーリンズは初めての土地なので、印象を残しておく。
学会出張の折には、宿泊は会場最寄りを原則としており、今回のホテルは歩いて1ブロック(5分)程度。
空港からはタクシーで一律33ドル、さほど混まなかったので20分程度で着いた。
ただし、ボストンからのJet Blueの直行便(客席100程度でビジネス席無し)は遅れに遅れて、到着は1時間半くらい遅くなった。
ボストンは冬に向かって最低気温が0℃に近づいたくらいだったので、ニュー・オーリンズのルイ・アームストロング空港に降り立ったときには暑くて大変だった(業界用語で言うところのheat shockですね)。
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学会場のコンベンション・センターの前にあった不思議なオブジェ。

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by osumi1128 | 2012-10-18 22:02 | 旅の思い出 | Comments(0)

森口騒動追加

1つ前のエントリーの続きです。
なぜ今回のiPS細胞関係以外の論文が2012年のScientific Report誌(下図)に載っていたのかと思っていたのですが、森口氏が「特任研究員」として雇用されている研究プロジェクトが「医工連携による磁場下過冷却(細胞)臓器凍結保存技術開発と臨床応用を目指した国際共同研究」という最先端・次世代研究開発支援プログラムであったことを確認して納得しました。

先端研究助成基金助成金(最先端・次世代研究開発支援プログラム)実施状況報告書(平成22年度)(PDF)
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が、この平成22年度報告書に書かれているNature Protocol, 2010という論文が見つかりません……(著者が誰なのかも不明。また報告書には研究員である森口氏の論文が挙がっていないのはプロジェクトとあまり関係が無いといえばそうですが、本来、研究員はそのプロジェクトに対する専念義務があるはずです)。

で、現状の「研究費の報告書」システムでは、虚偽があってもそれをチェックする機構が無いことに気づきました。
これまでは、このような報告書は監督官庁で保存されているだけであったと思いますが、現在は誰でも閲覧できるようになったことは、透明性や知の共有という意味で大きな進歩です。
もう一歩進んで、業績は受理されてオンライン掲載されたもののみリンク先埋め込みで報告書掲載、というシステムにでもすれば良いのでしょうか……。
でも、リンク先が(まだ)無い論文についてin pressとして書くのを認めないとなると、タイミングによっては辛いでしょうね。
99%(あるいはそれ以上)の研究者は虚偽の業績を報告書に載せることは無いと信じていますが、こういうことがあると研究者全体の評価が下がるのではないかと危惧します。
またごく少数の悪を取り締まるために「管理」を強めることは、誰にとっても建設的ではありません。
(日本の「キセル取締り」が諸外国のやり方に比して非合理的であることを考えて頂けば良いと思います)
by osumi1128 | 2012-10-15 05:22 | 科学技術政策 | Comments(0)

森口騒動と大学広報

まぁ、絶妙のタイミングであったために、本人の意図以上に注目を集めることになった森口氏の捏造騒動だが、この件は医学系研究科の広報室長を務める身としても、なかなかに考えさせられることが多かった。

いくつかの国内外の科学不正が問題となった後、2006年に日本学術会議から「科学者の行動規範(PDF)」が表出されたが、本年になって発覚したケースが、京都大学の研究費不正使用、東京大学や東邦大学の論文捏造と相次いでいるのはなぜなのか?
ここでは研究費不正使用の話はとりあえず脇に置いて、森口氏の論文捏造の方を考えてみる。
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by osumi1128 | 2012-10-14 15:18 | 科学 コミュニケーション | Comments(3)

なぜ山中さんはノーベル賞をこんなに早く取れたのか?

さて、抜群なタイミングで森口氏なる方のiPS細胞利用再生医療のデータ捏造話題がメディアを賑わせているようです。
母校も巻き込まれているようなので、きちんとウォッチしていくつもりですが、研究者の意のままにメディアの方がそのまま掲載してしまう、という構図の問題点も浮き彫りになりつつありますね。
検証能力のある方が科学部にいないといけないのでしょう。

さて、自分のよく存じ上げる方がノーベル賞を受賞されるのは、一生にあと何回あるかわからないので(笑)、この1週間、私も今回のガードン&山中受賞の話題を自分なりに楽しみましたが、その最後のエントリーとして、「なぜ山中さんはノーベル賞をこんなに早く取れたのか?」について考えてみたいと思います。
受賞対象論文が2006年のCell誌のもので、2012年にノーベル生理学医学賞というのは、ワトソン&クリックの1953年のNature誌論文掲載から1962年の受賞までよりはるかに早いスピードです。
反対の言い方をすれば「なぜこれまでの日本人生命科学研究者は(日本での仕事で)ノーベル賞を取れなかったのか?」という問いでもあります。

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by osumi1128 | 2012-10-13 07:51 | サイエンス | Comments(2)