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成功の法則 S=mt2(スクエア)

昨日、富山大学医学部の井ノ口先生にお声がけ頂き、先端脳科学セミナーという大学院生向けのセミナーでお話して来ました。
富山は初めてだったのですが、仙台ー大宮ー越後湯沢ー富山と乗り継ぐと、正味4時間、乗り換え時間入れて5時間くらいで着きました。
自分の研究の原点から未発表データのtransgenerational epigeneticsの話まで約80分、留学生が多い(2割くらい?)ので英語での講演でした。

Taking home messagesは、先日の医科歯科での講演とほぼ同じ。
その1:研究は楽しい!(大変な時期もあるけど……)

その2:広い視野を持とう!(無駄な時間は何も無い)

その3:自分にタグをつけよう!


それで後から思い出したのですが、以前から思っている「成功の法則」があります。
S=mt2(2は自乗のつもりです)

ちょっと相対性理論をもじったつもりですが、ここでは「S」は「成功」、「t」はひとつは「talent(能力)」、もう一つが「time(時間)」を表します。
もし一つ目の「t」の値が小さかったら、時間で稼ぐ、つまり努力をすることが大切ということですね。
例えば、イチローの素晴らしい業績は、才能もさることながら、毎日の努力こそが誰にも真似できないくらいのものである訳です。
「You are what you eat」と言われますが、「You are what you read」だし、「You are what you watch」でもあり、「You are what you buy」かもしれないし、「You are how you spend your time」つまり、自分の時間やお金を何に使うかが、積み重なっていくのだと思います。

では、さて「m」は何だかわかりますか?


「m」は「motivation」を表します。
もしmotivationがプラスなら、それは成功に近づきますが、もしマイナスだと、どんなに時間をかけても結果はマイナスになってしまうのです。

講演後の夕食会でこの「法則」を井ノ口先生にお話したら、とても賛同して下さったのですが、「<m>は三乗くらいに影響しそうですね」と仰っておられました。

*****
実は、初めての富山は「はくたか号」金沢行きで訪れたのですが、最後、富山で降りるときに網棚に上げた(←滅多にしないのですが、一人がけの席だった……)荷物を下ろしたり大慌てで支度している間に、膝の上に置いていたiPhoneを忘れました……orz
気付いたのはセミナーの直前で、井ノ口先生の秘書さんに金沢駅までお電話して頂いて、無事に回収されていることがわかりました……。やれやれ……。

帰路は始発で逆ルート。
お昼前には仙台に戻ることができました。
午後の脳神経科学コアセンター説明&見学会には、ちゃんと間に合いました♫
井ノ口研の皆様、お迎えなど、お世話になりました!
by osumi1128 | 2013-11-30 22:10 | 若い方々へ | Comments(0)

Nature Editorとの夕食会のお知らせ

第36回日本分子生物学会年会では、第一日目〜第三日目まで、研究倫理委員会の企画による理事会フォーラムを計6回開催致します。
どうぞご参加下さい。
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また、大会2日目の理事会フォーラムに参加するNature Senior EditorのDr. I-han Chouを囲む夕食会に参加される方を募集致します。

日時:12月4日(水)19:30-21:30
場所:ポートピアホテル ダイニングカフェSOCO
会費:3200円(ブッフェスタイル)


I-hanからは「科学雑誌を取り巻く状況について理事会フォーラムからさらにフランクに意見交換をしたい。とくに女性の参加を期待します!」というメッセージを頂いています。
どうぞ奮ってご参加下さい!
事前に連絡頂ける場合には大隅までお願い致します。
osumi@med.tohoku.ac.jp
今のところ10名のテーブルを予約していますが、人数の多寡によって予約変更します。

【Dr. Chouについての情報】
拙ブログ:Neuro2013関係:科学者にとっての科学コミュニケーション
脳科学についての動画 IdeasLabs 2011 - New Frontiers-
Nature blogの記事:Archive by author
by osumi1128 | 2013-11-28 17:22 | 科学技術政策 | Comments(0)

ガチ議論@分子生物学会(ネット参加可能!)

いよいよ来週は第36回分子生物学会年会@神戸が開催されます。
いろいろな催しがあります。
科学技術政策関係では、元文科副大臣の鈴木寛氏、総合科学技術会議議員の原山優子先生などがご参加のパネル討論。
12月5日「ガチ議論」企画詳細 (Ustream配信あります)!!
プロモーション動画を是非ご参照あれ。
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夜の神戸は綺麗なルミナリエもありますが、是非多くの方に会場に出向いて頂けたらと思います。
また、学会関係では無い方にも、Ustream配信をしています。
下記の要領でコメントを受け付けています。
コメントは3つのやり方で受け付けます。
(1)Ustreamの「ソーシャルストリーム」
  画面右の「ソーシャルストリーム」からコメントが書き込めます。
(2)Twitter
  末尾に「#ガチ議論」のハッシュタグをつけてください。
(3)e-mail
 comment@scienceinjapan.org までメールを送ってください。Twitter係がTweetします。ですので、できれば140字以内で。

寄せられたコメントは、会場に設置されたスクリーンで表示されるほか、パネリストの方々の前に置かれたノートパソコンにも表示されます。「手を振ってwww」と書き込めば、手を振ってくれるかも(冗談です)。少なくとも、寄せられたご意見は、リアルタイムで、必ずパネリストの目に留まる、という仕組みです。


企画の詳細はこちらから。
by osumi1128 | 2013-11-27 23:01 | 科学技術政策 | Comments(0)

サプライズ!

大学で学生さんやポスドクさんと一緒に仕事していて、幸せだなと思う瞬間は、「おお! いつのまに成長したの? すごいね!」と感じるときです。
日常的に接しているので、毎日の差分は少ないはずなのですが、泣き言のようなことを言っていた学生さんが、ある日の研究進捗報告の折に、しっかりメソッドを確立してきたりすると「ほう、素晴らしい!」と思います。
教わる側と思っていた人が、教える側で立派に応対していたりするのも「すごい! やるじゃない!」と感じます。

そんなこんなで、大学で研究をして、教育や人材育成に関わることを仕事としているのは、本当に有難いと思っています。
今日はさらに、前倒しでサプライズのお祝いを頂きました!

セミナーのゲストやら実験の見学者やらもいらしたので、ラボで出前のお寿司を取ってわいわいやっていたのですが、しばらくして「これ、ケーキです♬」と。
……うるうる……。
オーダーして下さった方によれば「本当は、立体的なものにしたかったのですが、無理って言われたので、いい感じの画像を探して描いてもらいました♬」とのことです。
お花も好みのアレンジをして頂いて嬉しいです!
有り難うございました。
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【関連リンク】
いとしのノリーの歌詞
いとしのノリーon YouTube
by osumi1128 | 2013-11-26 21:12 | 雑感 | Comments(0)

『医者ムラの真実』を読んで考えたこと

d0028322_22365582.jpg今回の出張にはiPadにいくつか電子書籍を落としてお伴にしました。
そのうちの1冊(←という言い方ができるのかもはやわかりませんが…)が『医者ムラの真実』(榎木英介著、ディスカバー携書)です。
以下は帯のキャッチコピー
「博士漂流時代」で
科学ジャーナリスト賞受賞の
著者が自ら身を置く
医療業界の
マスコミが書かない
問題を衝く!


日本は戦後の右肩上がりの時代からの変化に応じて上手く舵を切り替えられていないので、いろいろな「問題」はどの業界でもあるのですが、たしかに医学・医療の分野の抱える問題は多岐にわたります。
筆者の榎木さんがあとがきで吐露しているように、本書は必ずしも帯に載っているような「インテリヤクザ? 学閥の実態!」のように読者を煽ることばかりが書かれているのではありません。

読んでいてもっとも実感がこもっていたのは、生命科学研究の道から医学に転向した筆者がキャリアとして選んだ病理診断の現状についてです。
例えば癌の手術の際に、十分癌組織を切除できていたかどうかや、その癌の悪性度などは、摘出した組織を薄切し染色を行うことによって病理医が診断しますが、患者さんにとっては「病理の結果が出ました。腫瘍の悪性度は悪性ではないようです」という言葉を主治医の先生を介して聞くことになります。
直接、患者さんと接することが少ない診療科ですが、縁の下の力持ちというか、とても重要な役割を担っているのです。
東大で学部から大学院まで生命科学研究を行った榎木さんのようなバックグラウンドの方には、病理医というのはとても適性のある分野であったのではないかと思います。
ただ、この病理医が今の日本で少ないことは大きな問題ですね。

榎木さんはまた、医学部学生の多様性の無さを指摘しています。
主要な受験校の出身者が3割も占める国立大学医学部や、医療関係者の子弟が圧倒的に多い私立大学医学部など、普段からなんとなく「そうかな?」と思っている事実が数字を挙げて取り上げられています。
同じような境遇の人間が、学部の長い間、共通の授業や実習を一緒に受けて育っていくことが、「ムラ」社会を生みやすいのです。
そんな中で榎木さんのような「長老」(私のいた学部では「学卒」と称していました)は、多様性を増やすという意味でキーパーソンになると榎木さんは考えます。
なんと、東海大学では医学部編入を学年で40名も認めているそうです。

組織の多様性が重要であることは、私自身は女性の参画という観点も含めて一貫して主張してきたことなので、榎木さんの主張には首肯します(あ、女性医師の問題もいろいろあるのですが、きっと出版社さんの意向には合わなかったのかもしれませんね)。

でも、学閥の話のところで医学部の「純血率」を示す表を掲げ、18の医学部について基礎系、臨床系に分けて教授の出身大学を『医育機関名簿2011〜2012(医学書院)』から拾ってあるのですが、この中で「非医師」という扱いがあって、これが基礎系でさえ非常に少ないことについては、もしかしたら意見が異なっているかもしれません(「その他」がどういうカテゴリーなのか注釈があると良かったです)。

私は「多様性重視」なので、他学部出身者が医学部の教員として参入することに肯定的なのですが、榎木さんは「医学研究はやはり、6年(もしくは4年?)のみっちりとした医学教育を受けた人材でないと難しい」という立場にあるように本書からは読み取れます。
その上で、医学部出身者で基礎研究をする人材が枯渇していることを取り上げています。
実際、現在では「MD研究医養成」のためのプログラムが、文科省の支援を受けていくつかの医学部で展開していますが、その成果がどのようになるのかは、10年以上の経過を待って判断しなければなりません。

確かに、現状において医歯薬系以外の学部教育の中での「ヒト」の扱いは、極端に軽いように思われます。
これは、新しい研究分野の台頭に対応できていない点なので、私は長期的に見れば、望む学生さんには他学部から医学部の講義を受講することを許可するか、など、それより理想的には医者になる訳ではないが医学研究をしたい人材に合わせたダイジェスト版医学講義行うなどの改善すべきなのではと思います。
あぁ、その意味では、高校の教科書での「ヒト」の扱いも軽すぎますね……(この話はまた別の折に……)。

米国では、臨床の分野に、MDとPhDの教授が二人所属することも珍しくなく、このあたりがトランスレーショナル・リサーチや臨床研究を推進する上での体制の差なのかなとも思います。
臨床のエフォートが必要無いPhD研究者がトランスレーショナル・リサーチに参入できれば、日本でもこの分野がもっと進むのではないかと思います。
単にその分野に研究費を配れば良いという問題ではないのです。

ともあれ、本書は医学部再受験や編入を考えたいと思う方には、是非、一読をお勧めします。
いろいろなキャリア・パスがあることを知った上で、自分の得意なことを仕事にするのが一番だと思っています。

【参考リンク】
東北大学MD研究医養成プログラム紹介webサイト
by osumi1128 | 2013-11-17 22:39 | 書評 | Comments(0)

Society for Neuroscienceにみる学会の在り方

北米神経科学学会と訳されることが多いSfNですが、米国のための学会とは謳っておらず、会員数4万2千人のうちの42%が現在、non-USメンバーです。
全体の会員数の伸びが止まりつつある中で、non-USメンバーはずっと微増していることから、今後もどのように海外からの年会参加者や会員を増やすかについては重要事項と思われています。
今回の参加はInternational Affair Committeeメンバーとしてという意味もあって、最新の情報収集以外にそういう目で眺めて参考になることがいろいろとありました。

大会の全体プログラムの冒頭頁には以下の文章が掲げられています。
SfN’s annual meeting is the premier event in the field, serving as the ideal venue for emerging neuroscience and a forum for fostering collaboration worldwide. Over the next five days, you’ll discover cutting-edge science and state-of-the art products and services, as well as form professional connections that will benefit you throughout your career.


このようなモットーを支えているのは、約100名ものSfN Office Staffです。
つまり、かつて学会が「研究者の、研究者による、研究者のための」ものだった時代から、「研究に直接的・間接的に関わる人々の、研究者と研究者以外の人たちによる、研究活動を行う人たちや研究と社会に関わるすべての人たちのためのもの」という方向に拡大してきた結果がSfNという組織と言えます。

これは、研究を行うために必要な研究資金を得るためのアドボカシー、市民の理解増進、研究を支える次世代の教育やキャリア・ディベロップメントなどの活動が、研究そのものと同様に重要視されてきたからにほかなりません。
例えば、寄付をした方の名前が冠となった学術賞に並んで、Award for Education in Neuroscienceという賞もあります。
ABC順に並べたからということもありますが、プログラム・ブックの一番最初に出てくるので目立ちますね。
あるいは、Professional Development, Advocacy, and Networking Resourcesに関係するワークショップ等は5日間で30以上開催されており、アカデミア、ノンアカデミアそれぞれでのキャリア・ディベロップメントためのワークショップ、「Policy implications for the science of aging and end of life」というような施策関係のフォーラム、「Teaching Neuroscience: Is the printed textbook obsolete?」というようなセッションもあります。
今回は時間がconflictしていて参加できませんでしたが、「Women in neuroscience luncheon」という男女共同参画関係のsocialも毎年開催されています。
上述したIAC関係では「Making the most of your international training」というセッションが開催されており、次年度以降、企画に関わる予定です。

参加費にはさまざまなグレードがあり、Memberのonline discount rateは$335とそれなりに高いですが、国によっては$130です。
Non-scientific guestの参加費はたった$45(online discount)ですが、もっとも高いのは、Nonmemberの当日参加費$720です。
年会には約3万人が参加するので、参加費関係だけでも1億円近い収入となるのでしょうか(実際は、ものすごくたくさんの企業展示があるので、全体の収入は見当もつきません……)。
これに加えて年会費が4万人分ある訳です。

今年は初めてPresidential Receptionに参加してきました。
毎年、それぞれの土地で面白い場所を会場にして開催されるとのことですが、今年はSea Worldという世界に名だたる水族館でした。
もっとも夜8時から始まったので、観ることができたのはペンギンくらいでしたが……。
開会の挨拶もお祝いのスピーチもまったく無く、生演奏の音楽がずっとかかっていて、ひとしきり飲んで食べた方々がバンドの前でダンスを始める……典型的なアメリカ風のレセプションでした。
今期、会長がLarry Swansonからコロンビア大学のCarol Masonに代わったので、Carolにご挨拶できました。
「Presidentおめでとうございます! IACのメンバーになったのでよろしくお願いします。キャリア・ディベロップメント関係でメンターとしてのインタビューがしたいという連絡を受けたので、今朝、ヴィデオ撮りしてもらって来ました……」と伝えると、「あぁ、それは私のアイディアなんです!」と話しておられました。
やっぱり「人を育てる」ことを基本に置かれる方なのだなと思いました。
そのインタビューに関しては英語ブログの方をご笑覧下さい。

SfNのPresidentは1年の任期で交替しますが、President-Electとして1年、前任者とオーバーラップし、さらにPast Presidentもサポートする体制のようです。
一方、Executive DirectorのMarty Saggeseはもう何年も同じですね。
このあたりのしっかりした体制というのも、今後の学会の在り方として学ぶべきかもしれません。

ではこれからサンフランシスコを発って帰国します。http://www.sfn.org/news-and-calendar/news-and-calendar/news/spotlight/mfp-neuroscience-2013-offers-great-opportunities

【関連リンク】
SfN website
Larry Swansonの2013年のメッセージ:The Value of SfN in Difficult Times
Neuroscience 2013 Offers Great Opportunities for Advancing Science and Careers
Carol Masonが時期SfN会長に選出されたことを報道するコロンビア大学の広報誌(大学広報としても参考になります)
SfN Voluntary Leadership(学会活動というのはボランティア精神で行うということですね)
SfN Staff List(こちらは100%エフォートの方々のうち主要な方のみのお名前、各種専門部署に分かれていることに注目)
by osumi1128 | 2013-11-14 10:18 | 科学 コミュニケーション | Comments(0)

サンディエゴに来ています

サンディエゴといえば……

ブログを書き始めてごく初期の記事:
三陸のサンディエゴ

2010年参加の折のブログ:
Dialogues Between Neuroscience and Society【動画リンク追加】
SfN2日目:Cajal Club Socialに参加した
SfN3日目:Women in World Neuroscienceの早朝ミーティングに出た
SfN第4日:早朝からポスター発表&世界のスタバ@サンディエゴコンベンションセンター
SfN第5日目:巨大な学会ってこんな感じです

今年はFacebookを使っているため、ブログの投稿は減ってますね……。

今回の会場で印象的だったのは、手話の同時通訳と、要らなくなった抄録集のリサイクル用ゴミ箱。
あと、ポスター等のカテゴリーの分け方が変わって、AのDevelopmentとCのBrain Disordersが近くなったことは有難いです。
かつては端と端だったのでたいへんでした……。
Neural developmentのminor impairmentがbrain disorderを招くという事実が浸透してきたからというか、発生の中で成体神経新生adult neurogenesisが台頭してきたり、発生発達関係者でも病気との繋がりを見る研究者が増えたからでしょうね。
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by osumi1128 | 2013-11-13 08:28 | 旅の思い出 | Comments(0)

常盤木学園高等学校にて出前授業

仙台の私立高校の常盤木学園といえば、女子高校サッカー日本一で有名なところなのですが、この歴史はサッカー好きな先生が着任した7年ほど前からと、まだ最近のことのようです。
出前授業の前に校長の松良先生ほかと学食のランチを校長室で頂きながら、いろいろと学校経営のお話を伺いました。
(できれば、学食で食べてみたかったかも……ww)
松良先生には、以前に仙台市の男女共同参画委員会でもご一緒だったということを、お名刺を差し出した後で思い出しました。
女子サッカー部は現在では全国から進学してきた部員が60余名、そのうち50名弱は寄宿舎に住んでいるとのことでした。
フラダンスも、数年前に同好会だったものが、あれよあれよという間に全国大会優勝
高校の授業の「コミュニケーション増進」での「スマイル・トレーニング」が、就活のみならず、フラダンスでも功を奏しているのかもしれないと松木先生。
「ハローワークさんが調査に来た」くらいに就職率が良いとは素晴らしい。

出前授業の会場であった体育館まで移動する間に、通りかかった生徒さんが、一歩立ち止まってご挨拶されるのも素敵なマナーだなと思いましたが、一番印象的だったのは、大きな集会の際に、校長先生がご挨拶に出て行く前に、自主的に生徒たちが静かにし始めたこと。
こちらは、事前にお話を伺っていたのですが、昨今、こちらが話し始めてもざわついていることもあるのに、いったいどういうことかというと、「上品な指導」に切り替えたからなのだそうです。
カナダに修学旅行に行くことになった折に、集団行動するときにマナーが悪いと困ると考えたことがきっかけ。
「<上品な指導>って、どのようにされたのですか?」と伺うと、「静かに語りかける、ということですね」というお答えが返って来ました。
「普通、どなって静かにさせようとしたりしますよね? それでは駄目なんです……」
確かに、いったん生徒さんの中に、そろそろ会が始まるから静かにしよう、という気持が芽生えると、それが見事に伝染していくようです。
人間が社会的な生き物なんだなぁと改めて感じました。

HPが充実していたり、部活との両立を目指す「スーパー両立コース(SBC)」の設立など、いろいろな試みはオーナー校長の松良先生の采配ですが、それらは銀行の人事関係にお務めの頃に得られたご経験にも基づいているようです。
例えば、女子校かと思いきや、音楽科には若干名の男子生徒が在籍しており、彼らの中には芸大への進学者も多く、「思い切って男子を入れたことが、レベルアップに繋がった」とおっしゃいます。
女子校が共学化したときに、男子の立ち位置が確保されるようになるには時間がかかると聞いていましたが、常盤木学園高等学校の音楽科男子は、そのスキルの高さで良いポジションを早くゲットできたのでしょう。
この「(逆)門戸開放」のお話は、とてもいいなぁと思いました。
国際コースに進学した生徒には、ロンドンのバレエ学校に進学したいから来たという子もいます」など、自分の夢を若いうちからしっかりと描いている生徒さん多いというのも素晴らしいことですね。
人生は偏差値で決まるのではないのですから。

出前授業は全校生徒(研修から帰国直後の国際コースの生徒さんを除く)900余名の前で行いました。
研究の内容そのものだけでなく、どんな経緯で脳の研究に入っていったかなどをイントロに入れました。

さて、今晩の夜便で、北米神経科学学会とその直前のサテライト・シンポジウムに参加のため出張します。

【余談】
常盤木学園高等学校のジャージ(仙台で言うところの「ジャス」)は、コムサデモードのデザイン
by osumi1128 | 2013-11-06 17:41 | 雑感 | Comments(0)

支倉常長はローマ市民だった!

d0028322_15115454.jpg東北楽天ゴールデンイーグルスが日本シリーズを制するという歴史的なイベントがあったこの連休の間に仙台市博物館で開催されている『慶長遣欧使節出帆400年・ユネスコ世界記憶遺産登録記念特別展「伊達政宗の夢―慶長遣欧使節と南蛮文化」』を観てきました。

支倉常長(はせくらつねなが)が帆船サン・ファン・バウティスタ号で月の浦(現在の石巻市)を出帆したのが、ちょうど400年前の10月28日。
この遣欧使節は、エスパーニャ(現スペイン)人のフランシスコ会宣教師ルイス・ソテロ(Luis Sotelo)を正使とし、支倉常長を副使として、欧州との通商を目的として送られました(Wikipediaでは正使と副使が逆になっています)。

船はまず黒潮と偏西風を利用して北米西海岸に到着し、そこから南下してメキシコに向かいました。
180名もの一行は、さらにその後、日本人として初めて大西洋を渡り、スペインに到着。
ソテロの故郷であるセビリアで歓待を受けた後、マドリッドに入りますが、そこで8ヶ月の足止めをくらいます。
その背景には、家康が欧州諸国との通商はしたいが、キリスト教の布教はやはり認められないという方針を強くしたこと、あるいはフランシスコ会と他の教派との確執などがあったようです。
ともあれ、無事にローマに到着した遣欧使節一行は、伊達政宗からの親書をローマ教皇パウロ5世に渡すことができ、ローマ滞在中に支倉常長を含む使節の中の8名は、なんとローマの公民権を授与されました!
ちなみに支倉常長のローマ市民としての名前は、DON PHILIPPO FRANCISCO FAXECVRA ROCVYEMON(ドン・フィリッポ・フランシスコ・ファセクラ・ロクエモン)と言います。
「U」の発音に「V」を使うところがBVLGARIみたいですねww

展示品の中には、今年の6月にユネスコの世界記憶遺産として登録された3点として、支倉常長像、ローマ教皇パウロ5世像、そしてこの公民権証書(いずれも国宝、仙台市博物館蔵)とともに、スペインやイタリアに残る伊達政宗や支倉常長からの書状、日本から贈られた美しい象眼を施した聖遺物を入れていたという箱などの品々がありました。
スペインからは94点が世界記憶遺産として登録されています。

残念ながらローマ教皇は伊達政宗への返書をスペイン国王に一任し、支倉常長はそれを直接受け取ることはできずとりあえずスペインに戻り、さらにマニラへと戻ります。
帰国した日本は、すでにキリシタン弾圧の世の中になっていて、支倉家でも家臣にキリスト教信者がいたことから、一時はお家おとりつぶしになったと言います。

今回、歴史を学ぶという意味では、支倉常長にローマ市民権が与えられていたことや、仙台の地に全国各地からのキリシタンが逃れて来ていた時代もあるということを初めて知りました。
里見総長になって「ワールドクラスへの飛躍」をキーワードにする東北大学も、400年前の仙台がとても世界に開かれていた地であることをアピールすべきと感じました。
個人的には、支倉常長像として描かれている白い衣装の絵画の現物が見られたことに感激でした(末尾参照)。
なんと、イタリアの個人蔵とのことです……。

【関連リンク】
日本スペイン交流400周年公式サイト
在スペイン特命全権大使のサイト:皇太子殿下のスペイン御訪問~日本スペイン交流400周年の開幕~(上記記念事業に関連して皇太子殿下のスペインご訪問の様子が多数の写真入りで掲載されています。スペイン国王主催晩餐会のスピーチ後半をスペイン語で話されたというのは素晴らしいことだと思います。)
朝日新聞デジタル:世界記憶遺産に御堂関白記と慶長遣欧使節資料 ユネスコ
メディア 猫の目 情報:2013/10/04~11/17 仙台市博物館特別展「伊達政宗の夢-慶長遣欧使節と南蛮文化」(画像が多数掲載されていますのでご参考まで)
公式HPより見どころ
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by osumi1128 | 2013-11-04 15:20 | 雑感 | Comments(0)

祝!東北楽天ゴールデンイーグルス初優勝!!!

本日、東北楽天ゴールデンイーグルスが日本シリーズを制し、初優勝しました。
おめでとうございます!!!
先に王手をかけていて、昨日の負けは残念だったと思いますが、本日の優勝ということに実は意味があったのかもしれません。
2011年の311大震災を、本日113に楽天優勝で覆したと思えば、震災復興の歴史の中で重要な位置づけになった日だと思います。
投じられた復興予算が十分に活かされていないような事業もあると聞いていますが、少しでも多くの方々が今よりも幸せになることに繋がるよう願っています。

追記:
ちなみに、東北大学と楽天の接点といえば、かつてのゼネラル・マネージャーのマーティー・キーナート氏が、2005年、東北大学特任教授、2009年、仙台大学副学長兼教授でした。
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(画像は楽天公式Facebookサイトから拝借です♫)
by osumi1128 | 2013-11-03 23:16 | 311震災 | Comments(0)