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2013年を振り返る

忘れていました。2013年の振り返りです。

1月:日本分子生物学会理事長拝命
2月:元ポスドクさんのご披露宴@青山
3月:仲村春和先生ご退官記念シンポジウム
4月:Ruthの京都訪問で再会
5月:東北大学ーNIHシンポジウム
6月:日本神経科学大会サテライトシンポジウム主催
7月:附属高校SSH関係者見学会
8月:東北大学女子学生入学百周年記念シンポジウム
9月:初めてのブエノスアイレス(TWAS総会参加)
10月:東北大学ホームカミングデイにて荒木先生のセミナーアレンジ、日独神経発生リトリート&Neurogenesis2013
11月:SfN@サンディエゴにInternational Affair Committeeメンバーとして参加
12月:日本分子生物学会年会@神戸(研究不正フォーラムとTED風市民公開シンポジウム)

何か、8月から年末までが怒涛の日々だったように思われます……。
来年はさらに波瀾万丈なのかもしれません。
この9連休(公式には)の間に体力つけて一人ブレストします♬
by osumi1128 | 2013-12-31 22:13 | 雑感 | Comments(0)

TIME 100 New Scientific Discoveries

d0028322_21435235.jpgTIMEの定期購読者にはおまけ?で届くのですが、Amazonでも購入できます。
副題が
Fascinating, Unbelievable, and Mind-Expanding Stories
となっているのが素晴らしいですね。
決して「明日のビジネスに役立つ!」とは表立っては主張していませんww
イントロに続く章立ては以下のようになっています。
The Cosmos
The Mind
Technology
Archaeology
Genetics
Physics
Medicine
The Earth
Zoolgy
Chemistry

自分のバックグラウンドからも気になったのはThe Mindのところですが、それ以上に日本が周回遅れ(2周分くらい?)と思ったのはエピゲノム関係です。

Geneticsの冒頭には
Why Genes Are't Destiny
The new field of epigenetics is showing how your environment and your choices can influence your genetic code-and that of your kids

という見出しがあり、「How you can change your genes」というタイトルで図解がなされているのです。
「遺伝子の働きを知ることが大切ですよ」という啓発活動をしている段階のゲノム・コホートですが、むしろ一足飛びにエピゲノムを伝える方が受け入れられやすいのではないかと考えます。

あと数時間で2013年も終わり。
年ごとに1年が短くなっていく気がしますが、2014年が良い年になることを心からお祈り致します。
by osumi1128 | 2013-12-31 21:46 | サイエンス | Comments(0)

村山耕二さんのガラス

d0028322_20584632.jpg過日、仙台市の郊外、秋保に工房を構えるガラス作家の村山耕二さんの作品展を訪ねて来ました。
村山さんのガラスには、サハラ砂漠や地元の広瀬川などの砂が用いられていて、それぞれ独特の色合いを醸しだしています。
数年前にメディアテークの傍のギャラリーに立ち寄ったときに見つけて、それ以来のファンです。

今回の作品展は、ちょうど村山さんが今年のグッドデザイン賞にも選ばれたところなので、なおおめでたいことでした。

実はガラス工房の名前が「海馬」というのですが、それは「記憶に残るような仕事を」という思いを込めてとのことです。

こんど、2月か3月に石巻かどこかだったと思うのですが、地元の皆さんに各自、自宅があった土地の砂を持ってきてもらって、その砂を使ってガラスを溶かして作品を作るイベントを行うというお話だったのですが、webをいろいろと探してもその情報に行き当たりませんでした……。
どなたかご存知の方はぜひ、教えて下さいませ!
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【関連リンク】
以前に行われたワークショップ:【ワークショップ】大崎市立川渡小学校×村山耕二さん(ガラス作家)『目浴』(もくよく)~子どもたちと作る鳴子ガラス~
ガラス工芸家・村山さん(山形出身)、仙台で作品展 広瀬川などの砂を使用(山形新聞)
游BLOG:-砂の雫-村山 耕二硝子展開催のお知らせ
詳しい作品の解説が載っていたブログなのでリンクしておきます。
by osumi1128 | 2013-12-29 21:14 | アート | Comments(0)

東大からの発表を受けて【追記しました】

暮れも押し迫った一昨日の26日、東京大学から論文不正問題に関する記者発表がありました。
日本分子生物学会からは再三、「科学的な検証部分についての結果の早期開示」をお願いして参りましたので、今回、処分の問題とは切り離してそのことを発表されたことについては、関係論文が10年以上にわたって100本以上(調査されたのが165本とのこと)、関わる著者が200名にものぼるという膨大な調査から考えて、ひとまずは大きな一歩であると思われます。

東大からは理事長宛にメッセージが届きましたので、学会HPにさっそく掲載致しました。
『論文不正の疑いに関する調査(中間報告)の公表について』(東京大学)(2013.12.26)
理事会執行部からのコメントを転載しておきます。
東京大学より『論文不正の疑いに関する調査(中間報告)の公表について』(2013年12月26日付)を受理しましたので、ここに公開します。
日本分子生物学会はこれまで、関係者の懲罰とは切り離し、科学的な評価についての早期開示を東京大学に要望して参りました。調査対象が広範囲にわたることから、相当の時間がかかること、また今般、異例の中間発表となったことは理解できます。
しかし、厳正な調査をすることは該当する研究機関・大学の不可避的な使命であります。その観点からすると、今回の内容は、該当論文の不正箇所における具体的な問題点の言及がなく、研究成果についての学術的な検証や評価もないことから、残念ながら科学界および一般社会に対して十分な説明責任を果たしたものではないと言わざるをえません。日本分子生物学会は、本案件に関しての全面的な科学的評価を含めた、最終報告を一日も早く公表することにより、今後の研究不正対応の模範となる対応をとられることを強く要望します。
日本分子生物学会はこの公式発表を受け、科学界の一員としての責務を果たし、人類の財産である科学研究の公正性を守るべく、改めて研究不正対策に取り組んでいく所存です。

『論文不正の疑いに関する調査(中間報告)の公表について』(東京大学)(2013.12.26)(PDF 87KB

2013年12月27日
第18期理事会執行部


今回、年末という時間的な制約もあり、理事会にお諮りする時間的余裕は無く、1万5千人弱の会員すべての気持ちを代弁できているかはわかりませんが、研究倫理委員会および理事会執行部としては本件を重く受け止め、迅速なHP掲載を行いました。
今後、研究不正対策の具体化に向けて、研究機関や行政へも働きかけていきたいと考えています。

この分生HP記事を受けて、毎日新聞に記事が掲載されました。
日本分子生物学会:加藤元教授論文不正で東大調査委を批判
毎日新聞 2013年12月27日 20時51分
尖ったタイトルになってしまうのは、仕方ないことなのでしょうか……。
中身をこちらにも転載させて頂きます。
 東京大の加藤茂明元教授のグループによる論文不正問題で、日本分子生物学会は27日、論文43本の不正を認めた東大の26日の中間報告について、「十分な説明責任を果たしていない」と批判する見解をホームページで公開した。東大は不正の告発受理から中間報告まで約2年かかったが、この間、学会は大学に情報開示を求める要望を繰り返してきた。

 見解では「今回の内容は具体的な問題点の言及もなく、研究成果についての学術的な検証や評価もない」と指摘。科学的な評価を盛り込んだ最終報告の早期公表を求めている。【八田浩輔】


人は嫌なものは見たくないという心理が働きます。
生命科学系研究者でも多くの方々は論文不正とはまったく関係の無い研究活動を粛々と進めていると思いますので、そのような方々の中には日本分子生物学会の活動が「とんがって」いるように思われるかもしれません。
ただ、私たちの研究活動が「税金→研究費」というお金の流れによっても支えられていることは事実であり、学術団体の在り方自体も半世紀前とは大きく異なってきたことを認知すべきでしょう。
「社会とともにある科学」をどのように進めていくのかは、科学者一人ひとりが意識の中に置いておくべきことと思います。

【関連リンク】
第36回日本分子生物学会理事会企画フォーラム「研究公正性の確保のために今何をすべきか?」開催報告
「研究公正性の確保のために今何をすべきか?」

各セッションの簡単なまとめが掲載してあります。
追って、種々の提言を含む報告書を発出する予定となっています。

【追記】
朝日新聞からも分子生物学会コメントを取り上げた記事が掲載されていました。
東大論文不正「十分な説明を」 元教授所属の学会が声明(2013年12月27日21時29分)
 東京大分子細胞生物学研究所元教授の研究グループによる論文不正問題で、元教授が所属する日本分子生物学会は27日、東大による調査の中間報告に対し、「十分な説明責任を果たしたものではない」とする声明を出した。「最終報告を一日も早く公表すること」を求めている。

 東大が26日に発表した中間報告は、研究グループの論文計51本について「科学的な適切性を欠いた画像データが使用されていた」としたものの、関係者の調査が途中であることなどから、捏造(ねつぞう)や改ざんなどの不正行為との認定をしなかった。これに対し、声明は「具体的な問題点の言及や研究成果についての学術的な検証や評価もない」と批判した。


さらに読売にも追記されましたので、web上に残しておくために転載致します。
東大の中間報告「検証や評価もない」学会が批判(2013年12月28日11時22分 読売新聞)
東京大分子細胞生物学研究所の論文不正問題で、日本分子生物学会は27日、東大の中間報告に対し、「十分な説明責任を果たしたものではない」と批判する声明を発表した。

 東大は26日、同研究所の加藤茂明元教授(2012年3月辞職)の研究室が発表した51本の論文で、不適切な画像210か所が見つかり、うち43本は撤回すべきだとする中間報告を公表した。これに対し、同学会は「具体的な問題点の言及や、研究成果についての学術的な検証や評価もない」と、最終報告の早期の公表を求めた。

 同学会は、国内の生命科学系学会で最大規模。加藤元教授は、同学会の元理事で、研究不正に関する若手教育担当メンバーだった。


なお、日本分子生物学会は「国内の生命科学系学会で最大規模」というと語弊があります。
例えば、癌学会さんの会員数は約2万人ですので(ただし臨床医も多数含む)。
by osumi1128 | 2013-12-28 09:50 | 科学 コミュニケーション | Comments(0)

『もっとよくわかる! 脳神経科学』は挿絵も工藤先生だった!

d0028322_1992855.jpg東京薬科大学名誉教授の工藤佳久先生から、少し前に『もっとよくわかる! 脳神経科学』をご恵贈頂きました。
羊土社さん経由で書評が載ることになっていますが、その前にこちらにも別バージョンを掲載しておきます。

赤い帯(この表紙画像には載っていませんが……)にどのように書いてあるかというと……
やっぱり脳はスゴい! 

研究の歴史や発見の敬意から解説
→複雑なしくみ・混乱しがちな機能も
 驚くほどわかる!

著者描きおろしイラストに導かれて、
脳研究の魅力を大発見!

科学者としては、ちょっと引き気味になってしまうくらい煽る宣伝文句なのですがww、実はこれが本当なのです!

その理由の一番は、工藤先生ご自身が挿絵を描かれているからなのではないかと思います。
やっぱり自分の頭の中にあるアイディアを具現化するのには、本人が一番(←画才があれば)ということなのかと思い至りました。

私自身が一般向けに脳のお話をするときに、いくつかのパターンを使っていますが、そのうちの一つが、脳について古代の人々がどんな風に考えてきたか、という「歴史」から入るパターンです。
本書も、紀元前3000〜2500年代にエジプトで書かれたという巻物に、脳損傷を負った兵士の感覚・運動障害についてというエピソードから始まります。
本書ではその後、ヒポクラテス、アリストテレスのギリシア時代、ルネッサンスを経て、近代の実証的な脳神経科学へと導入されます。

一言付け加えるとしたら、日本語には「腹を割って話す」「腹黒い」「腹の底ではどうか」など、下部消化管にある種の精神・情動の座を直感的に感じるというのも、脳腸相関の研究成果(例えば、本学医学系研究科の福土審先生のものなど)を考えると、けっこう大事なのではと思ったりします。

最近とくに感じるのですが、脳神経科学(あるいは、他の生命科学も同様かもしれませんが)は、天文学・物理学に比して約300年くらい遅れを取って近代化されてきたと思いますが、ようやく、コンピュータを含む機器の性能が良くなったり、数学や情報科学の進歩が取り入れられる時代になってきて、「群盲像を撫でる」状態から画期的に飛躍できるのではないかと夢想します。
なので、今の若い方々が脳神経科学(他の生命科学でも)にチャレンジすれば、その中にはコペルニクスやニュートンに相当する人たちも出てくるのではないかと思うのです!

そういう意味で、本書は脳神経科学分野においてお勧めの入門書の1つです。
もっと専門的な本にチャレンジされたい方は、来年4月に刊行予定の『カンデル神経科学』をお読み下さい♬

もう一度リンク先:『もっとよくわかる! 脳神経科学』
by osumi1128 | 2013-12-25 19:15 | 書評 | Comments(0)

高橋政代先生特別講義&会津学鳳高校にて講演

本日は朝1限目に理研CDBプロジェクト・リーダー高橋政代先生に医学部4年生相手の特別講義をお願い致しました。
京大医学部→眼科入局→大学院修了→ソーク研究所留学→京大助教授→発生再生研究所チームリーダーというご経歴で、iPS細胞を用いた網膜黄斑変性治療を世界に先駆けて行われているフロントランナーです。
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ソークのFred Gage研で神経幹細胞に関する研究を行なって、移植治療は本当に眼科疾患でもできるかもしれないと考えられ、帰国後にES細胞やiPS細胞を用いた基礎医学研究から実用化までを展開されていますが、今回、学部生相手に強調されていたことがいくつかありました。

iPS細胞を用いた細胞移植治療は、最先端治療法のいくつかの中の一つ

実際には、例えば細胞の代わりにチップを使った人工網膜の方が、細胞移植よりも一歩先を行っているとのこと。
この点、日本のメディアはiPS細胞治療に偏りすぎで宜しくないと苦言を言われていました。

細胞移植治療等は「失明」状態から「ロービジョン」に変えるものだが、実際には「ロービジョンケア」というリハビリを伴わなければ見えの改善にはならない。

ロービジョンとは、世界保健機関 (WHO) では、矯正眼鏡を装用しても「視力が0.05以上、0.3未満」の状態ですが、そのケア、つまり、視覚補助ツールや白杖をどのように使うかなども合わせて指導しなければ、移植してハイ終わり、というものではないということでした。
これは、眼科が外科から内科、遺伝カウンセリングや心のケアまで、眼や視力に関わることを包括的に扱っているため、よけいに感じられることなのでしょう。

最先端治療も20年の間には普通の治療になる。

例えば白内障手術も、当時は安全性などを疑問視する方はいた訳ですが、今や定着した治療法になっているように、iPS細胞移植も20年後には当たり前になっているでしょう、と政代先生は仰ってました。

講義の中で、MDで医療ベンチャーのCEOやCTOをされている方のご紹介があったので、終了後に学生さんが「そういうのに興味があるのですが、何年くらい臨床をしてからベンチャーを始められたのですか?」など質問してました。
授業をしたりお招きしたりしていつも思うことですが、講義室の中で一人でも質問してくれる学生さんがあれば、講義をした・して頂いた甲斐があるというものです。

政代先生のご主人の高橋淳先生は京大の脳外科出身で、現在は再生研の教授であり、やはりiPS細胞移植をパーキンソン病等に応用されつつあります。
お嬢様のお一人はサンディエゴにおられ、もうお一人が岩手大学とのこと。
子育て期も終わったところなので、政代先生にはますますのご活躍が期待されます!
政代先生、前日から遠くまでお運び頂きましてありがとうございました。
次回はぜひ、大人向けのセミナーにお呼びしたいと思います。

【追記】
なんとタイムリーなことに、高橋政代先生は、Nature誌が選ぶ2014年でもっとも重要な5人のうちの一人に選ばれました!
365 days: Nature's 10 Ten people who mattered this year.(この記事の一番最後の方のセクションに5人のうちトップに政代先生のお名前が! 引用しておきます)
Masayo Takahashi, RIKEN Center for Developmental Biology
Induced pluripotent stem cells could get their first test in the clinic. Using cells derived from patients, Takahashi plans to create sheets of retinal cells to treat macular degeneration, a common cause of blindness.

「来年の注目」iPS臨床の高橋氏 英科学誌 (日経新聞)
理研の高橋政代氏、ネイチャー誌選出・来年注目の1人に-iPS細胞臨床研究(日刊工業新聞12/19)
iPS臨床の高橋政代さんら=英科学誌「来年注目の5人」(時事ドットコム12/19)
関連記事:「出逢いの演出家」に徹して脳の発生を再現(Natureジャパン)
生命科学DOKIDOKI研究室 | この人に聞く「生命に関わる仕事っておもしろいですか?:第2回「私たちが種を巻いた網膜再生の研究をいまの中高生の世代に花開かせてほしい

この記事で思い出しましたが、政代さんも大学ではテニス部、その前にバスケット、ついでに言うと一人っ子、という共通項があります。
お生まれは大阪、わたしは母方祖母が船場なので関西クォーターww

*****
政代先生を仙台駅までお送りして、自分はその後、会津若松市の福島県立会津学鳳高等学校に出前授業に行きました。
郡山から磐越西線に乗ると、とたんに雪が多くなりました。
こちらもスーパー・サイエンス・ハイスクール認定校で、元女子高校で現在は中高一貫校なのは、アドバイザーをしている宮城県立古川黎明高校と似ていますね。
ちょうど今週からは冬休みに入ったとのことですが、今回、講演を聴いてもらったのは中学3年生全員と、高校2年生、3年生のSSHコース選択の皆さんでした。

今回、分生TED風講演の経験をもとに、スライド枚数を90分の講演に対して45枚に厳選して、なるべく語りを多くしてみました。
だいたい時間配分のペースがつかめたので、これからは市民向け&出前授業はこのスタイルで行きたいと思います。
by osumi1128 | 2013-12-18 20:38 | ロールモデル | Comments(0)

東北大学広報で活躍されませんか?

ほぼ同時期に東北大学内の何箇所かで広報関係人事の公募がなされています。
是非、東北大学からの知の発信に関わる仕事を一緒にしませんか?
来春の卒業生・修了生も歓迎します!

医学系研究科広報担当専任教員(助手・助教、経歴によっては講師)1名
公募締切日:平成26年1月14日(火)
※JREC-INからもアクセスできます。

知の創出センター 特任助教3名
公募締切日:平成26年1月14日(火)

知の創出センター 広報担当職員1名
公募締切日:平成26年1月14日(火)

「知の創出センター」というのは、「東北大学知のフォーラム」を担当する新しい部署です。
第1回目の知のフォーラムは「ヒッグズ粒子」をテーマに10月に開催されました。

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by osumi1128 | 2013-12-17 12:44 | 東北大学 | Comments(0)

日本間とモンドリアン

d0028322_8424252.jpg久しぶり(ほぼ1年ぶり)にお茶のお稽古に行きました。
昨日の設えは、お軸が「時雨洗紅葉(しぐれ こうようをあらう)」、お花が何の椿か伺うのを忘れましたが可愛らしい赤い椿、そして目を引いたのが「徒然棚」(もしくは「兼好棚」)という珍しいお棚です。
上部に小さな引き戸が付いていて、その中にお棗(お薄のお抹茶を入れる器)を仕込んでおけるようになっています。
お薄のお茶碗を持ち込んだときに、客の方からは「いったいどんなお茶器が出てくるのかしら?」とドキドキする(ドパミン放出!)という訳です。
淡々斎のお好みとのことですが、good designですね!
お棗を持ちながら、右手で右の戸を開け、持ち替えて左手で左の戸を開けるのは、お点前をするこちらも緊張しました。
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よく外人の方などに「お茶のお点前は何種類あるのですか?」と訊かれることがありますが、「無限の種類」があると言っても過言ではありません。
究極には「美味しくお茶を味わって頂く<お・も・て・な・し>」な訳ですが、相手が「貴人」である場合の「貴人点て」、お道具がたいそうな「唐物(からもの)」である場合、どなたかから拝領したものなどの伝来がある「飾り物」などのバリエーションがあり、季節によって大きくは「炉」(11月〜4月)と「風炉」(5月〜10月)に分かれて、使うお道具もいろいろと変わったりしますし、昨日の場合のようにいろいろな棚を使うなど、それらの組み合わせが多数あるのです。

なんでそんな複雑なことになっているかというと、そうでないとお稽古に飽きてしまうからなのだと思います。
同じお点前だけを続けていると、向上する前にどうしても飽きてしまう、それを防ぐのには、今月はこのお棚を使ってみましょう、的に目先を変えることによって「難しいね、でも面白いね」と続けることができ、そうやって何年もの間に基本の所作を身体で覚えていくのでしょう。
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ところで、本日のお題の「日本間とモンドリアン」は、お稽古しながら突然思いついたのですが、日本間は畳や障子、襖で構成されていますよね?
「これって、まさにモンドリアンの世界だ!」と閃いたのです。
もちろん、色使いという意味では、日本間はおだやかな天然の色、ベージュ、茶、paper whiteなどがベースですが、ポイント的にお花やお道具(お茶入れを覆うお仕覆(しふく)など)が加わり、さらに言えばお点前に使う袱紗(ふくさ)などが色の要素になります。
何でモンドリアンが好きなのかな、という自分の原点が日本間にあったと気付いた瞬間でした。
※画像は《黄・赤・青と黒のコンポジション》1921年を「アート/ART」というブログから拝借しました。
by osumi1128 | 2013-12-15 08:58 | アート | Comments(0)

京都府立医大にて特別講義

昨日、解剖の河田光博先生のお声がけで、京都府立医大で特別講義を行いました。
医学部2年生が対象でしたが、大学院生の方(単位になるらしい)や教員の方々もちらほら。
後から来られた方が立ち見になる状況は、講義をする側のモチベーションをさらに高めますね:)

医学部2年生というと、私が大学院で研究を始めた頃には、まだ生まれていなかった方もあり……orz
まぁ、生化学も遺伝学も未修の学生さん相手ですから、とにかく「研究する人生もありだよ!」ということが伝わればいいな、と思ってスライドを組みました。
一応、なぜ、自分が研究を行うようになったかというストーリーの中に、疾患の動物モデルを用いた研究成果を入れるような構成です。
Taking home messagesは以下にしました。
・研究は楽しい!(いつもではないけど)
・研究は出会い!(人、論文、材料など)
・研究への愛とリスペクトを!

途中、「コントロールは必ず取らないと意味が無い」などのメッセージも折り込みつつ。

講義の後にも多数の学生さんが残って「研究って私にもできますか?」「研究室に出入りしてもいいのでしょうか?」など質問しに来てくれたのが嬉しかったです。
お招き頂いた河田先生の目的に叶うことができたでしょうか……。

河田先生は、現在、日本解剖学会の理事長であり、2015年の日本解剖学会総会・学術集会・日本生理学会合同年会の会頭もされるご予定とのこと。
この合同年会は2011年に予定されていたものが、311震災により中止になったという経緯があります。
神戸での合同年会が盛会になることを心からお祈りしています♬
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講義終わって、河田先生の研究室の方、京都府立医大の小野先生、野村さん(もと同僚)と一緒に記念撮影しました。
by osumi1128 | 2013-12-14 09:53 | 若い方々へ | Comments(0)

東北大学ゆかりの女性研究者#6:田中真美先生

しばらくこのテーマでのアップを怠っていました……。
本日は、医工学研究科教授の田中真美先生をご紹介。

真美先生のご専門は「触覚センサー」の開発です。
以下のようなことに応用できるようです(HPより拝借)。
・触診代替センシングシステムの開発
    ・皮膚表面形態計測用センサ
    ・前立腺癌・肥大症判別用センサ
・触覚感性計測
・能動触覚感性計測用ロボットフィンガシステムの開発
・形状記憶合金(SMA)を用いた管腔臓器用人工開閉弁の開発
・点字読み取り用センサシステムの開発
・カテーテル姿勢判別用センサの開発

真美さんに初めてお会いしたのは、彼女がまだ工学研究科の准教授だった頃です。
ちょうど、お子さんのご出産の頃に、「杜の都女性科学者ハードリング支援事業」が開始され、学内保育園ができたのですが、その息子さんもついに小学校。
時の経つのは早い……。
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(画像は『東北大学女性研究者ファイル2009』より拝借)
田中先生は、ちょうど医工学研究科が新しく設置されたタイミングで教授に昇進されました。
大型の最先端・次世代研究費なども取得され、バリバリとご活躍。
女性の少ない工学系でリケジョのロールモデルとなっています。

現在、「杜の都女性研究者育成支援ジャンプアップ事業for 2013」の実質的リーダーをされていて、今日、この5年間を振り返って、ということで、冊子用の鼎談を、小谷元子先生も交えて行いました。
事業名が「for 2013」となっているのは、女子学生入学百周年を記念する今年までの5年間に、新規にいわゆる「定員枠」に女性研究者数を30名採用することを目標としているからです。
この事業は今年度で終了するため、来年度からは学内予算で活動を続ける予定となっています。
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by osumi1128 | 2013-12-12 22:00 | ロールモデル | Comments(0)