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2CELLOSのコンサート@萩ホールに行ってきた

東北大学の川内萩ホールに行ってきました。久しぶりにライブの音楽を楽しみました。東欧出身の2CELLOSが今年も来仙してくれたのです。1400名くらい入るホールですが、大入り満員。集まったのは老若男女、外国の方も数%くらい。(撮影はフラッシュ無しなら可でした)
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録音と合わせたクラシックで始まり、30分後くらいからは、観客総立ち、手拍子、ジャンプ状態(ご高齢の方を除く)。ドラムも加わり、レーザー光線もピカピカ。マイケル・ジャクソンのカバーや彼らのオリジナル曲は大盛り上がり。お決まりで、激しい弓使いのルカの弓は少なくとも2度切れてました。ステファンのチェロを立たせて演奏するスタイルも陶酔感溢れていたし、何よりエンターテイナーですね。
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一応、アンコールにも応えてくれて、最後はバッハ(だったと思います)のチェロ二重奏(メロディーは覚えていても、曲名が検索できず……)。ヘヴィメタなサウンドの後で涙が出そうな気持ちになりました。やはり生のサウンドはカタルシスになりますね。
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by osumi1128 | 2015-06-28 20:04 | 東北大学 | Comments(0)

国際統合睡眠科学研究所(IIIS)@筑波大学に行ってきた

文科省の支援による「世界トップレベル研究拠点プログラム World Premier International Research Center Initiative (WPI)」という制度があり、東北大学では数学科の小谷元子先生が拠点長を務める原子分子材料科学研究所(AIMR)が設置されています。このたび、同じくWPIの1つである国際統合睡眠科学研究所(IIIS)@筑波大学に行ってきました。

オレキシンの発見で有名な柳沢正志先生をテキサス大学から母校に呼び戻すことにより創られたIIIS(トリプル・アイ・エスと発音)は、現時点でPIメンバーはジョイント・アポイントメント(兼任)の方を含めて20名。約3割の方が外国人。生き物にとって根源的な「睡眠」の仕組みを、種々の角度から研究する研究者が集まることにより、さらなるブレイク・スルーを目指そうとしています。

睡眠の仕組みが分かれば、タイム・シフトで働く方々の健康を保ったり、時差ボケを解消する画期的な薬剤を開発したり、睡眠障害を伴う精神疾患の治療に役立つなど、さまざまな応用が考えられます。他の代謝疾患との関連もあります。IIISを率いる柳沢先生のところでは、多数のマウスをスクリーニングすることにより、睡眠異常を示す系統を分離して、その責任遺伝子の同定を進めています。SleeplessやDreamlessといった変異体のネーミングも素敵です。

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竣工間近の新しい建物は、周囲の緑を借景に取り込み、デスク・スペースが開放的で人びとがインタラクティブに働けるような工夫が随所に見られました。建物を貫く螺旋階段も、デザインのポイントでありつつ、交流を増やし、さらにエクササイズを促す効果もありそうです。また、筑波大学にはアート系の学部があるので、種々の作品も建物の中に設置される予定とのこと。素敵な融合ですね。

建築家の隈研吾氏は「建築欲は人生で最後の欲」と書いていましたが(すみません、どの本だったか、手元に無いので不明……)、確かにこの歳になるとその言葉の意味がわかるような気がします。8000平米もの建物の建築に関わることができるのは、人生で何度もある訳ではありません。

建物は建てたらおしまいではなく、その中で人びとが生活して、初めて命が吹き込まれるのだと思います。そういう意味においては、建物自体も生き物かもしれません。

オープニング・セレモニーは9月とのこと。楽しみです。あいにく、東北大学知のフォーラム脳科学の国際シンポジウムが重なっていて参加できませんが、盛会をお祈りしています。


by osumi1128 | 2015-06-21 11:49 | 科学技術政策 | Comments(0)

天才X努力:『荒木飛呂彦の漫画術』を読み終わって

d0028322_23144472.jpg荒木飛呂彦さんは天才だ。それは、2013年の東北大学ホームカミングデーの基調講演に登壇して頂いたときに、十分わかったのだけど、それに加えて努力家だったのだと本書『荒木飛呂彦の漫画術』を読み終わって痛感した。

漫画を成り立たせている要素として「キャラクター、ストーリー、世界観、テーマ」の4つがあり、それらを増補し統括するのが「絵」と「セリフ」だという。

そのキャラクターを作るのに、詳細な「身上調査書」をまず作成して、登場人物の性別、年齢、生年月日、血液型、出身地、慎重、体重、髪の色、瞳の色、学歴、将来の夢、恐怖、性格、特技、癖……と、本当に細かくいろいろな情報を予め決めておくことが大事。その細かさが半端ない。そうでないと、描いている間に矛盾が生じてしまったりするからだという。

本書は30年以上漫画を描いてきた荒木さんが、「王道漫画」を描くための「黄金の道」を記したものであり、いわば「企業秘密」ではあるのだけど、漫画の世界をこよなく愛しているからこそ、後に続く方が本書を「地図」として、自分を超えていって欲しいと願うのだろう。

頂点を目指すには、「単に一過性でヒットすればいい」と思っていては駄目だと釘をさしてもいる。これはおそらく、どんな分野であれ本当のことだと思う。努力し続けることができること自体も天才なのかもしれない。

荒木さんの漫画の描き方は、デビューの頃と比べて徐々に変わってきた。それは、ご自身の絵の描き方自体も、プロとしてトレーニングされ、洗練されていったからであるとともに、時代の流れをきちんと取り込んできたからでもある。「変わる」ことによってこそ、常に「変わらず」新しい感覚を備えた漫画になるということも、他の分野でもその通り。

本書における「漫画」を「論文」に置き換えて、いろいろ考えてみることにする。


by osumi1128 | 2015-06-14 23:35 | 書評 | Comments(0)

国際共同大学院プログラム設置に向けて

東北大学はスーパーグローバル大学に採択され、国際共同大学院プログラムの整備を進めています。その会議があったので久しぶりに川内キャンパスに行ってきました。
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大学一年次学生が通うこのキャンパスは、普段のメディカルキャンパスよりも若い印象です。かつて「貧食」と呼ばれた生協食堂も明るくお洒落な建物になって久しいのですが、事務系の建物も「教育・学生支援センター」に変わりました。
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1階には各種の学生対応窓口があり、日英標記。
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エレベータのスイッチのところには点字も。
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会議室のある4階に、錯視アートの北岡明佳先生の作品も♬
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すでに東北大学で走っているダブルディグリープログラムは、今のところ工学系が先行していますが、うちの研究室は、同じ枠組みを使ってフランスのINSA-Lyon(国立応用科学院リヨン校)から博士課程の学生さんが1年滞在しました。また、オランダのマーストリヒト大学からは「神経科学分野におけるヨーロッパー日本ダブル修士号」というプログラムを使って修士のダブルディグリーの学生さんが来ており、入れ替わりでこちらからも修士2年の学生さんがマーストリヒトに行く予定です。興味のある方は、どうぞメールでご連絡下さい。osumi[at]med.tohoku.ac.jp
Edu-Neuro EU-JPは、生物医学及び神経科学分野における、2年間のヨーロッパ‐日本のダブル修士号課程の研究プログラムである。コンソーシアムは、集中的かつ長期間にわたる共同研究の実績を持つヨーロッパの4大学と日本の3大学で構成され、それぞれ認定された修士号プログラムを提供する。教育・研究の領域は神経科学を中心とした生物医学とし、EUと日本、それぞれの特徴を活かした教育・研究を行うことにより、遺伝子から行動科学にわたる幅広い神経科学教育の充実を目指す。生物医学及び神経科学という2つの異なる学位を与え、博士課程に進む能力を持つ優秀な学生育成する。これらの目的を達成するために、EDU-NEURO EU-JPは、ヨーロッパと日本との間で40名の学生を交換し、48週間にわたる教職員スタッフ交換を行う。EDU-NEURO-EU-JPコンソーシアムは、利用可能なEURONネットワーク及び様々な国の大学における国際的なオフィスの経験や専門性を利用することにより、これらの目的を達成するものである。

by osumi1128 | 2015-06-12 21:47 | 東北大学 | Comments(0)

東北大学病院百周年記念公開講座:東北大学神経内科と慶應の岡野先生のこと

今年は東北大学病院および医学部の百周年です。日曜日に病院主催の市民公開講座が開催されました。

今回の企画担当は神経内科の青木正志先生で、神経内科の長谷川隆文先生、中島一郎先生、青木先生がそれぞれ基調講演をされました。また、基調講演は慶応大学医学部長になられた岡野栄之先生がiPS細胞を用いた再生医療の現状について包括的に、ときに高校時代のエピソードなども交えて話されました。その後、ご講演された先生方に登壇して頂き、不肖ながらコーディネータとしてパネルディスカッションを行いました。

詳しくはこちらの病院HPの記事を御覧ください。
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サプライズだったのは、青木先生神経難病の筋萎縮性側索硬化症(ALS)のお話のときに、日本ALS協会の宮城県支部会長の方が、介護の方とともに車椅子で登壇されたことでした。メッセージは奥様が代読され、「自分の意識の中では、自分は自由に歩いたり走ったりしています。早く治療法を確立して下さい。ノーベル賞を取られたらお祝いに馳せ参じます」との希望を述べられました。

ALSのような希少疾患は、そのお薬の開発などをなかなか製薬会社さんが行ってくれません。患者さんの数が少なければ、開発費の元が取れないという算盤勘定になります。そういう場合には、なおのこと、大学への期待が高まります。

青木先生は1993年にALSの原因の遺伝子解明に関わられ、それからALSのモデルとなるトランスジェニック(Tg)ラットを作製され、そのTgラットを用いて幹細胞成長因子(HGF)が症状の改善や生存率向上に効果があることを示されました。HGF自体も、大阪大学の中村一義先生が発見された、オールジャパン発の研究開発です。マーモセットの脊髄損傷モデルでもHGFの有効性・安全性を確認した後、現在、臨床研究を勧められています。治験は、東北大学神経内科、慶応大学医学部、そしてベンチャー企業であるクリングルファーマ社等との共同研究です。


青木先生たちがHGFの臨床試験を開始されたのは、ちょうど震災から4ヶ月頃のことでした。岡野先生が同じ年の11月に慶應大学と東北大学の連携にについて、慶應大学の紀要に総説を書かれています。


Short titleも素敵です。
Tohoku–Keio Collaboration before and after March 11, 2011

研究を進めるのは、人と人の繋がりも大きいと改めて思った次第です。

講演会終了後には、東北大学医学部3年生を含め、何人もの若い方が岡野先生を囲んで質問をしていました。未来のフィジシャン・サイエンティストになって欲しいものです。
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by osumi1128 | 2015-06-09 22:57 | 東北大学 | Comments(0)

知のフォーラム「脳科学最前線」いよいよ7月から!

東北大学では「知のフォーラム」という取り組みを一昨年から開始しました。今年は7月から脳科学関係で国際シンポジウム等を開催します。


プログラム・コーディネータを務めるDr. Liam Bairdが若手のプレゼン力、質問力強化のために、ワークショップを開催して下さることになりました。こちらは6月5日の様子。
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Liamさんからの説明の後、学生さんが20分の英語でのプレゼンを行い、その後、10分程度のディスカッション。Liamさんは英国出身。綺麗な発音で学会などに即応用可能なフレーズを勉強できます。
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こちらの学生さんは心理学の方。共感性についてのお話、面白かったです。
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英語での発表を予定している方など、生命科学系であれば脳科学関係でなくても、ぜひご参加下さい。連絡先は以下にお願いします(上記のHPの下の方にあります)。
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次回は6月19日(金)10:30-12:00で、知の館3階Lecture Hallで行います。

ちなみに関連して、知の創出センターはFalling Wall Labsの企てにも参加しており、国内予選を行います。参加申し込みは6月30日まで。優勝者は旅費付きでベルリンでの本大会に出場できます♬
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by osumi1128 | 2015-06-07 10:04 | 東北大学 | Comments(0)