手触りを大切に
2009年 08月 13日
札幌でも、やおらコンデジを持ち出して海鮮丼の画像を収めようとしたら、「写真を撮るのですか?」と隣の方に言われ、「はい。老後の楽しみに」と定型句で答えました(笑)。
きっと、うんと年を取って食が細くなったときに、「あぁ、昔はこんな美味しいものを食べて幸せだった……」と思い出したら楽しいかなと。
もう一台、PanasonicのLumix DMC LX3もあるのですが、両吊りストラップを付けてしまったら、ちと嵩が大きく、ハンドバッグに入れるのには不便。
縦横比や動画との切り替えや、ズームなどの使い勝手はずっと良いので、旅行で外に出ることが多いときには持ち出します。
夜の雰囲気で撮るのに、RICHOのデフォルトの設定は非常に雰囲気があって素敵。
例えば、こんな感じ。
歩いていて見つけたお店です。今度行って見なきゃ。

もう一つGR IIを気に入っている理由は、その触り心地です。
初めて手に取った瞬間(それは、衝動買いの成田空港のカメラ屋さんだったのですが)、手放せないと思ってしまいました。
脳科学的には、意志決定の数十msec前にすでに情動系による善悪、好き嫌いなどの価値判断が為されていることが知られていますが、まさに、触覚が購買意欲に直結した感じ。
先日別の会食の折に、やはりGRを持ち出したところ「あ、いいカメラですね。触った感触もいいでしょう」と言われましたが、結構、知られた話なのですね。
その方は書籍などの紙物の編集などをされる会社の方だったので、「手に取りたくなる本っていいですよね」的な話題になりました。
アマゾンなどもデジタル図書に進出していますが、うーん、本当に勝てるかなぁ……。
本のページを捲る感触というのは、かなりドキドキするものだし、新しい本は新しいなりの、古本屋さんに並んだ本は古いなりの、紙やインクの匂いがあったり、大きさ、厚み、かたち、そういったすべての身体的感覚が無意識レベルで組み合わさって、本を読む、という行為を成り立たせている訳で。
お茶碗もそう、着物も洋服もそう。
欲しいかどうかは、すべて触って判断します(笑)。
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で、またまたル・シエル・クレムのお料理ギャラリーです(笑)。
奥に見えるのがハイネケンのエキストラ・コールド・ビール。突き出しは「みずこぶ」という初めての食材。山菜の「みず」(発音は「み」が高くて、「水」とは反対)の葉っぱの根本にできる「瘤」らしい。ちょっとネバネバ系。

手前は野菜の炭火焼き盛り合わせ、バーニャカウダソースとともに。奥は牡蠣のグリル。

いわい鶏の炭火焼き、柚胡椒風味。夏はとくに、こういうさっぱりしたお料理が嬉しいです。

鯛のアラの炊き合わせ。一味唐辛子が強めで好き。

ちょうどK先生と夜9時半からの作戦会議のときのものでした。
お開きになって、K先生も私も歩いて帰りましたが、そんなことが可能なのが「食住近接」仙台ライフのありがたさです。