けんちく「学会」祭@せんだいメディアテーク
2009年 08月 27日
オトナになった皆さんが学生さんに戻っての学び直しです。
情熱に溢れた方々相手なのは、講師側もモチベーションが上がりますね。
目下、今年度博士の学位取得を目指す学生さんとの格闘が続いています。
今年は3名同時取得を目指すので、結構なプレッシャーです(←本人だけでなく)。
本日は医学系研究科の大学院入試。
いろいろと用務があります……。
大学の所属は研究所よりも何かと仕事が多いと思いますが、それでも学生さんとともに学ぶことは大きな喜びです。
……というような時期ではあるのですが、ちょうど2009年度日本建築学会大会(東北)が開催されていて、興味深いイベントが目白押し……
昨日、申請書を仕上げ、抱えている投稿前原稿をcritical readingを御願いする方に送ったので、ケンチク映画上映会@メディアテークに行ってきました。
ちょっと遅刻してしまったのですが、現代建築の巨匠の一人レム・コールハース(Rem Koolhaas)の代表作の一つ、「ボルドーの家」を題材にした『House Life』という映画を見ました。
建築という意味では、全体的なデザインそのものだけでなく、車椅子用のエレベーターや壁や窓の開閉が動くなどの仕掛けが満載という点も「ほほー」となるポイントなのでしょうが、より面白かったのは、出てくる登場人物として、その家の維持管理をする家政婦さんが中心となって「家」を語っていること。
「ほんとに雨漏りがひどいのよね。どうにかならないかしら。窓からのボルドーの眺めは素敵よ。……」(←フランス語で)
動画を見つけましたので御笑覧あれ。
この他にも、建築家フランク・ゲーリー(Frank Gehry)が出てくる『A Constructive Madness』の紹介もありました。
あの、ビルバオのグッゲンハイム美術館などのデザインをされた方ですね。
映画の一部はこちらで見られます
このイベントをご紹介下さったのが、東北大学建築の五十嵐太郎さんで、同じく建築の堀口徹さんと、メディアテークの映像関係の学芸員である小川直人さんの掛け合いにより、建築のプレゼン・ショートムービーが紹介されました。
このようなムービーを見ながら、これを例えばサイエンスの分野に置き換えるとどうなるのだろう? などと考えていました。
魅力的な建築家と同じくらい魅力的な(絵になる・映像になる)サイエンティストはいるか?
建築作品について語るのと同様に、論文について論じられるか?
語るとしたら、それは誰なのか?
科学成果を映像化するとして、それは誰がスポンサーになるのか?
やっぱり建築というのは、人が住んだり生活をしたりする場所としての意味合いが大きいので、社会との接点も多いのですね。
より抽象的なサイエンスの場合には、難しいということもありますが、最近の恐竜映画ブームあたりが突破口になるでしょうか?
例えば、こんな恐竜SFドラマなど。
こちらはDVDになっているもののNHKeカタログです。