白洲二郎と白洲正子

実はシルバーウィークに3夜連続NHKドラマスペシャル『白洲二郎』を観てしまいました……。
 英国仕込みの紳士道をプリンシプルと呼び、日本で初めてジーンズを履き、近年「日本一カッコいい男」と呼ばれ、注目を浴びている真のリベラリスト白洲次郎。 戦前は近衞文麿首相のブレーン、戦後は吉田茂首相の側近となって政治の中枢にいた、昭和史の鍵を握る人物であるにも関わらず、その生涯は歴史の闇の中に埋もれている。 今回、白洲家のご協力を下に、イギリスロケを含む壮大なスケールと知られざるエピソード満載で、白洲次郎の生涯を初めて映像化!(関心創造研究所サイトより引用)




東北大学の友人Tさんが「おおすみせんせ、これ絶対面白いから観て!」とお知らせ下さって、無事に予約録画も出来(←私にとっては心理的バリアーの高い作業。電球交換よりはマシ)、学生さんの論文直しの合間を縫って観てしまいました。

白洲二郎役の伊勢谷友介が熱演していて好印象。
この方は鼻筋が美しいですね。
あと、英語がなかなか上手だったので、げんなりすることなく観られました。
Wikiに当たったら、大学生の頃にニューヨークに留学していたらしい。なるほど。

で、私にとってより面白かったのは、昭和初期頃に立てられた日本家屋の美しさです。
近衛文麿邸や吉田茂邸などとして出てきます。
畳の部屋に椅子やテーブルを置いたりしているのですが、それがなんともいえない融合美をつくり出していて。
アールヌーボーのランプなども素敵だったし、ガラスを嵌め込んだ障子と言えばよいのでしょうか、そのデザインもとっても美しい。
縁側からお庭へと続く空間も、外界との境界が比較的曖昧で日本的。

あと、イギリスロケも楽しめました。
ケンブリッジ大学の情景や、ちょっと郊外の田園風景など。

一番面白かったのは、でも、中谷美紀の演じた白洲正子です。
いやー、なかなか雰囲気出ていました。
故Uさんから教えて頂いて、生前に出された書籍はほとんど読んでいたので、この勝ち気なお嬢さんがそのまま歳を取っていった様子を映像として再現してもらった気がします。
衣装さんやメイクさんも素晴らしい仕事ぶりでしたね。
あ、中谷美紀も英語、頑張ってました(笑)。

見損ねた方はDVDが10月からレンタル開始とのこと。

*****
本日は神経センター時代の上司だった中村俊先生にセミナーを御願いしました。
元々は生化学でRasなどを研究されていたところから、神経センターに移られたことをきっかけとして神経科学の世界に転身され、さらに農工大に移られる前頃から、ヒヨコをモデルとして社会性の発達を研究されているという、オリジナリティー溢れる方です。
生まれたときから孤立させて育てると不安が増して社会性に異常が生じるのだけど、一日に1時間、仲間と一緒に餌を食べさせると改善される、というお話は、なるほど食育が大事という証明になりますね。

その後、ご一緒した居酒屋さんはこちら。
自遊庵ねぎぼうず
お刺身も地酒もどっちもレベルが高いという貴重なお店。
今日は秋刀魚のお刺身、穴子のお刺身が美味しかったですね!
あと、「みずの実」という不思議なお浸し。
調べたら「うわばみそう」のことらしい。
秋田では「むかご」と言うらしいのだけど、東京あたりで言うところの「むかご」とは違います。
やれやれ、ややこしい……
画像はこんな感じです(他人のブログ無断拝借)
シメのお蕎麦が売り切れだったのが残念……。
by osumi1128 | 2009-09-24 23:04 | 雑感

大隅典子の個人ブログです。所属する組織の意見を代表するものではありません。


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