ロゴマーク
2005年 06月 21日
東北大学の公式カラーロゴは、紫、黒の2色がある。
昨日のブログに入れたのは「紫・ネガ・英文」というもので、他に「黒」バージョンでもそれぞれポジ・ネガ・英文・和文があり、さらに大きさも3種類指定されている。
(以下「東北大学ロゴマーク使用マニュアル(学外秘)」より抜粋
*********
ロゴマークの意味
東北大学は、このほど、初めての公式ロゴマークを決めました。ロゴマーク制作にあたり、キーコンセプトにしたのは、“creativity”“global”“tradition”です。
萩は、昔から宮城野や仙台を象徴する植物とされ、本学の種々のマークにも使われてきました。この度制定されたロゴマークの形は、萩の品格をもって世界に大きく広がっていく動きを表現しています。
公式のロゴマークの色としては、「紫」と「黒」を採用しました。「紫」は知性と創造力を、「黒」は勤勉と実践力を表しています。
東北大学は、1907年の創立以来、「研究第一」「門戸開放」「実学尊重」を掲げ、世界から多様な人材を受け入れて、独創性あふれる研究と指導的人材の育成に努めてきました。創立100周年を間近に控え、東北大学は、今後、伝統を基礎に「世界最高水準の研究・教育」を創造し続けていく決意を固めています。
このロゴマークは、そのような東北大学の歴史と未来のエッセンスを表明するものです。
*********
「学外秘」の文書をここに出してよいのか、という問題がありそうだが、このページはむしろ「広報」なので、独断で良いと判断しておく。
(何か問題があれば、一筆「始末書」を書けばよいだろう。始末書を書くのは得意である。)
このブログを読まれている東北大学関係者は是非HPをチェックしてほしい。
大学のHPからリンクしています。
さて、今日はこのロゴをテーマにツッコミを入れてみよう。
「萩」がデザインに使われたのは、歌舞伎の「仙台萩」やら、銘菓「萩の月」でも分かるとおり、この地方のシンボル的植物であるからで、この点については良い判断。
でも、萩の花は本来は紅紫で、もっと女性らしい感じなのだが(画像参照)、シンボルカラーを濃い紫と黒に設定したあたりがとても「東北大」っぽいといえよう。
とくに「紫」は知性と創造力を、というのはいいとして、「黒」は勤勉と実践力を表しているというあたりが、とても実直な感じ。
赤紫は6つのサブカラーの中に入っているのだが、こちらも「可憐」という印象よりは小豆色に近くて、ちょっと年増な印象。
他には、黄緑、橙、茶、薄青、茄子紺となっていて、全部合わせて見ると、とっても和風。
キーコンセプトの「tradition」を表すのだろう。
東北大学のミッションである「研究第一」「門戸開放」「実学尊重」は初代総長である沢柳政太郎博士の頃に策定されたというが、「赤本」にも載っている(らしい)。
東北大学の医学部入試では10年以上前から面接を行っているのだが、「将来はどんな道に進みたいですか?」という質問をすると、3割以上が「東北大学は『研究第一主義』を謳っており、自分も研究をしたいです」と答える。
(次に多い答えは「国際医療交流」。イラクやアフリカに行く前に、日本には無医村が沢山あるのだが・・・)
これは予備校の面接指導によるものなのか、それとも入学後の学部教育がこのような研究マインドを持続させられないせいなのか、医学部卒業生で基礎研究に残る人はあまり多くはない。
(うちの研究室はやや例外的だが)
ロゴマークでは「global」を掲げているが、留学生の中では中国が圧倒的に多いのはいかがなものか。
また、「creativity」は大変結構なことなのだが、ロゴマークのどの辺にそれが反映しているのかが私には不明。
でもとにかく「ロゴ」好きの私としては、さっそくこれを取り入れないと・・・
(近日公開予定!)