インフルエンザ対策:「免疫力」を高める!?
2009年 10月 24日
今はワクチン接種に関心が高まっているようですが……。
ワクチンにより「感染を予防」できるものではなく、「重症化を軽減させる効果を期待」程度であることを、もっと伝えるべきだと思います。
また「人混みの中に行くのでマスクをする」のも、「マスクによってウイルスが侵入するのを防ぐ」効果は非常に低いということも(喉の温度や湿度を高めておくということによる、間接的な効果はあり)。
咳の出る方が飛沫を飛び散らせないため、という意味ではそれなりに効果がありますが、本来、咳の出る状態で人に接触するところには出るべきではありません。
……という話題を書こうと思っていたら、今朝のNHKニュースでは「食事により免疫力を高める」という話題が出ました。
そういう料理を出すレストランの取材と、家庭で作れる「免疫力を高める食事」。
緑黄色野菜(ビタミンAを多く含む)の摂取を勧めるものでした。
きっとそれなりに問い合わせ電話が殺到したかもしれません(笑)。
ところで、この「免疫力」なる言葉は、免疫学を専門とする研究者に言わせると「そんな言葉は研究の世界にはない」とのことです。
一般の方の考える「免疫力」というのは、「病気に罹りにくい・抵抗力がある」というような、トータルなものだと思うのですが、現在の生命科学の多くの分野では「統合的な理解」よりも「還元的な理解」を中心としているので、「免疫力」としては扱いずらいのですね。
つまり、「免疫系のこれこれの種の細胞を活性化するには、これこれの因子が働く」的な理解を、個別に延々と積み重ねているところがあります。
ある意味、近代科学の流れとしての必然ではあるのですが、さて、その個別の理解の総和から導き出された知恵というものが、果たして先人が伝えてきた健康法より、どれだけ勝っているかというと難しい面もあるかもしれません。
インフルエンザの場合で言えば、感染予防、軽く済ませるためには、1) きちんと睡眠を取りリラックスする、2) 身体を冷やさないようにし適度な運動をして循環を良くする、3) バランスの良い食事を取って微量栄養素が不足しないようにする、という3点に尽きるのではないでしょうか?
今ふと思いましたが、一般の方の素朴な疑問を解決するための研究、というものが、もっとあっても良いのかもしれませんね。














