なぎさホテルのこと+シリコンバレーバイオツアー募集開始のお知らせ
2009年 11月 12日
本日はジャーナルクラブ(論文紹介)で自分の担当でした。
だいたい年に2回、当番が巡ってくるのですが、毎回、準備をする段になって「あー、これでもう最後にして、次からは発表は簡便してもらおう」と思います。
でも、英語でのプレゼンは自分の練習でもあるし、若干は若い人たちの参考にもなるだろうと思い、発表し終わって喉元過ぎると、また担当しよう、という気になります。
単純なものです……。
さて、西海岸でバイオベンチャーに関わる方々のコミュニティーJapan Bio Communityによるシリコンバレーバイオツアーの第2回のお知らせが届きましたので、仙台通信でもご紹介致します。
JBC Silicon Valley Bio Tour (SV Bio Tour) 2010
~ 次世代のバイオ分野で活躍したいあなたを応援するために ~
現在日本にいるけれどいつか海外に出てみたいという人にとっては何よりも有益な現場の生の情報が得られますし、バイオ分野の中でも人生にはこんな選択肢もあるんだということが実感できるはずです。参加が決定した方々には2ヶ月前から電子メールによる自習コースを用意しますので、シリコンバレーって興味はあるけど実はあまりよく知らないという方でも、万全の準備で臨んでいただけます。(JBCサイトより引用)
日程: 2010年3月11日(木)-14日(日)
内容:スタンフォード大学、ベンチャー企業等訪問、セミナー、パネル討論
費用:625 USドル(現地までの航空運賃等は各自)
詳細はこちら
シリコンバレーの様子を体験するのも貴重でしょうし、ツアーに参加した方々の人脈は、将来きっと活かされるでしょうね!
閑話休題
仙台〜東京間は最速の「はやて」で1時間36分。
ちょうど一眠りのサイクルでもありますが、新書・文庫本1冊などの時間にもなります。
タイピングすると酔ってしまいそうになるので、MBA(=MacBook Air)に向かうのはメールチェックくらい。
半端な時間で「トランヴェール」というJR東日本の車内誌をよく読みます。
先日、11月号を開いたら、巻頭エッセイは伊集院静の番でした。
「車窓に揺れる記憶」シリーズで「秋の海辺」というタイトルだったのですが、読み進むと彼が若い頃に過ごした海辺の古いホテルのことが書かれていました。
「あ、なぎさホテルだ!」と懐かしくなりました。
なぎさホテルは逗子にあった小さなホテルで、創業は大正15年。
江藤淳の『渚ホテルの朝食』というエッセイ集のタイトルにもなっていました。
箱根の富士谷ホテル、横浜のニューグランドホテル、日光の金谷ホテルほどの格式はありませんでしたが、なんとなく同じテイストの、いわゆるクラシックなホテルでした。
逗子に住んでいたのは高校までだったので、あまり恩恵に被ることはなかったのですが、小さな街にそんなホテルがあったことは良い思い出です。
山口出身の伊集院は20代のある日、東京暮らしから離れようとして横須賀線(当時)に乗り、葉山で降りて一晩過ごし、その翌日になぎさホテルの支配人に出会ったと書かれていました。
「気のすむまでここにいらっしゃればいい。ゆっくりしなさい」
ということで、それから7年あまり、ホテルのお世話になっていたとのこと。
その期間に、伊集院は「小説の基本を学んだ気がする」と述べています。
運命が人の行く末を決めるのではなく、人との出逢い、己以外の人の情愛が、その人に何かを与えるのだと私は思う。人一人の力などたかが知れている。(上記エッセイより)
なぎさホテルは1989年に廃業。
横須賀線は総武線と乗り入れるようになった後、現在では「湘南新宿ライン」も通って埼玉ともつながった。
現在、伊集院静は仙台出身の女優、篠ひろ子とともに仙台在住。
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さて、明日はまた「仕分け会議」で文科省関連の科学技術事業が対象ですね。
Twitter連動ライブ映像は(たぶん)こちら