クリスマスプレゼントにサイエンスの本を!

今日、三越仙台店に行ったときに、たまたま、アンドレ・ブラジリエの新作個展が開かれていたので覗いてきました。
アンドレ・ブラジリエ新作油彩展
アンドーズという会社が間に入っているのでしょうか、上記HPはそちらの会社のサイトのようです(画像が多いので開くのに重たいです。ご注意あれ)。

ブラジリエといえば疾走する馬が独特なのですが、夫人をモデルにしたものや、花を描いたものもありました。
教会の壁画の制作を終えて、80歳の記念としての個展とのことでした。
それにしても、「夕暮れの騎手」などは120号(210 cm x 280 cm)の大作!
素晴らしいことですね。

さて、いつも展覧会では「どれか下さるなら、どれがいいか?」と思って観るのですが(笑)、今回はもし下さるとしたら「空の馬」でしょうか。
とても青が綺麗なので。
(画像は上記のアンドーズのところから落としています。ごめんなさい!)
クリスマスプレゼントにサイエンスの本を!_d0028322_0303912.jpg

さて、本日のお題はクリスマスの贈り物について。



先日、コールドスプリングハーバー研究所という米国の有名な生命科学の研究所からメルマガが届きました。
かの有名な、DNAのワトソン先生がいらっしゃるところです。
昨年、学会で行ったときのブログ記事はこちら

メルマガのタイトルは「Holiday Gift Ideas and Discounts」となっていて、Cold Spring Harbor Pressという出版部から発行されている子供向け科学の本をどうぞクリスマスプレゼントに!という宣伝です。

ノーベル賞学者のアーサー・コーンバーグ(たしか昨年故人となられました)のGerm Storiesというのは、研究に使われるいろいろな細菌などについてのお話。
「ミクロの世界の仲間たち―微生物のふしぎなおはなし」として翻訳されているようです。
他にも「Gene Machines」や「Have a Nice DNA」など、もしかしたら就学前くらいからも読まれるのではないでしょうか?

あ、もちろん、CSHL Pressは専門家向けの本(例えば、一世を風靡したMolecular Cloningなどの実験指南書)や、「At the Bench」などの研究のビギナー向けの本なども出版していますし、Genes & Developmentという雑誌も発行しています。

子供達が小さい頃からこういう科学絵本に触れるのは素敵なことだと思います。

そう思っていたら、本日はAAASからのメルマガが。
(なんと、迷惑フォルダに仕分けられてしまっていたのですがー苦笑)
こちらは、ホリデイ・Tシャツの宣伝でした。
How to explain your research at a partyというネタになっています。

AAASはAmerican Association for the Advancement of Scienceという国際的なNPO組織で、1848年からの歴史があります。
Scienceという雑誌を発行しているのも、実はこの組織です。

ミッションをこちらに載せておきましょう。
AAAS seeks to "advance science, engineering, and innovation throughout the world for the benefit of all people." To fulfill this mission, the AAAS Board has set these broad goals:

Enhance communication among scientists, engineers, and the public;
Promote and defend the integrity of science and its use;
Strengthen support for the science and technology enterprise;
Provide a voice for science on societal issues;
Promote the responsible use of science in public policy;
Strengthen and diversify the science and technology workforce;
Foster education in science and technology for everyone;
Increase public engagement with science and technology; and
Advance international cooperation in science.


科学と科学の関係は、米国でさえも日々たゆまぬ努力の上に成り立っているのだと思います。
日本では国に頼りすぎてきた部分があるかもしれません。
by osumi1128 | 2009-11-24 01:00 | サイエンス

大隅典子の個人ブログです。所属する組織の意見を代表するものではありません。


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