班会議のこと&事業仕分けを受けて「女性研究者育成支援に関する要望書」

師走の土曜日、丸の内仲通は恒例のイルミネーションが街路樹に灯り、さらに「Marunouchi Night Cruiz」というイベントが間もなく行われるらしく、その準備がされていました。
(うまく撮れていたら後で画像アップ予定)
お茶のお友達と久しぶりのディナーをしました。
お茶の大先生が先日お亡くなりになり(96歳でいらっしゃいましたから大往生なのですが)、いろいろと積もる話もあり……。
業界外の友人は貴重な存在です。
常識が違うことを教わります。
逆に、こちらの世界のこともなるべく平易になるように話します。
今日は、学位取得のプロセスと論文の査読制度について説明しました。
「学位の方はほぼ確実になったけど、論文の方は締切があって仕事が終わるのではなく、受理されるまで戦わなければならないし、いつ終わるか未定」と説明したらびっくりされました。




時間的には遡るのですが、「統合脳5領域」という研究費の「班会議@東京」が終わりました。
5年間のプロジェクトでしたので、そういう意味でも最後の班会議でした。
脳神経科学の領域は、私たちが研究しているような遺伝子・分子・細胞といった「小さな」レベルから、脳神経の高次機能をシステムレベルで理解しようという研究、ヒトの脳画像などを用いた研究など、多岐に渡ります。
この5年間は、年2回、研究費の支援を受けている全員が集合し、研究成果を発表する会議(班会議)が行われ、隣の班のことも勉強する良い機会となりました。
学会ももちろん大事な情報収集の場なのですが、よりコンパクト(全員で500名くらい、学会だと3000名くらい)で選りすぐりなので、アップデートには本当に役立ちます。
「お、あの先生のところ、随分進んだな」「あ、このテクニック、使えそう!」「ほー、XX研の若手のYさんは、なかなか優秀」など、いろいろな情報をインプットする訳ですね。

政権交代を受けて、来年度の予算がどうなるのか気を揉んでいますが、これから研究分野に入ってくる若い方達が頑張りたいと思える場を提供していくのが、私達の務めだと思っています。

*****
事業仕分け以降、さまざまな声明等が出されましたが、こちらはもっとも風前の灯火かもしれない「女性研究者育成支援事業」に関する要望書(PDF)になります。
そもそも、日本の「研究者」はたしか80万人くらいの数だったと思いますが、生産人口全体からみればかなりマイノリティーであり、その中でたった13%の女性は超マイノリティー、いわば絶滅危惧種です。
「等しい競争原理にのっとるべき」というご意見もありますが、育児や介護の負担が女性にもっぱらかかるのが平均的な状況では、十分な数に達するまでの保護策は考慮されるべきでしょう。
人財の多様性こそcreativityやinnovationの鍵だと思います。
by osumi1128 | 2009-12-20 00:17 | 科学技術政策

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