
今日は仙台の寒さも緩んでいました。
夕方に、昨年、文化勲章を受章された日沼賴夫先生の講演会が艮陵会館で開かれたので聴きに行きました。
日沼先生は1950年に東北大学の医学部をご卒業されていらして、小児科に進まれて、石田名香雄先生の細菌学教室で学位を取られ、御留学後、新設された歯学部の初代細菌学教授も務められたので、この会の主催は東北大学艮陵同窓会・東北大学医学系研究科・東北歯学研究科・東北大学細菌学教室同窓会・東北大学小児科同門会となっていました。
ご講演の時間の半分くらい、恩師である石田先生のことを繰り返しお話になっていました。
論文の読み方、実験の仕方、科学のお作法を石田先生を通じて学んだこと、その恩師が昨年、先にお亡くなりになったこともあって、文化勲章受章は、いっそう胸に来るものがあったのだと思われます。
受賞対象になった成人T細胞白血病のお仕事は、研究人生の中で比較的後になってからであり、大器晩成ということなのでしょう。
ご講演のタイトル「はるばると来るものかな」は、研究を極めるには時間がかかるものである、というような意味もこめられているように思いました。
始めて間近に見た文化勲章、とても綺麗なデザインでした。
勲章は橘の5弁の花の中心に三つ巴の曲玉を配する。鈕にも橘の実と葉が用いられる。綬の織地は淡紫色。東京美術学校教授の畑正吉がデザインした。当初は、サクラの花のデザインが考えられたが、昭和天皇が「桜は散るところに価値があるが、文化は永遠であるべき」との意向で常緑樹の橘によるデザインになった。京都御所の紫宸殿の前庭に桜と橘が対になって植えられている。(Wikipediaより)
講演会には現役学部生から、同窓会、同門会、歯学部関係者も含め150名くらいが集まっていらしたかと。
御退官になられた先生方の懐かしいお顔を拝見することもできました。
明日からは台湾出張です。
中国本土ではないので、たぶんTwitterにもつながるはず(笑)。
もはやライフライン化しています(苦笑)。