世界トップクラス研究リーダー養成セミナーほか
2010年 02月 11日

本日は夕方からまた雪になりました。
立春が過ぎて晴れた日の日射しはずいぶん春めいてきてたのですが……。
車で10分という職住近接環境なので、休日もデフォルトでラボに出ます。
学生さんとのディスカッションや、就職の相談などもしつつ、昨日までの積み残し課題をこなしました。
本日は女性研究者育成支援の話題をいくつか。
東北大学ではこれまで振興調整費の支援により行われていた「杜の都女性科学者ハードリング支援事業」が学内制度に移行するとともに、平成21年度から新たに「杜の都ジャンプアップ事業 for 2013」を展開しています。
女性の参画の少ない理学・工学・農学分野において女性研究者の採用計画を立て、採用された場合には部局にインセンティブ経費が付くとともに、次のようなプログラムを展開中です。
1. 世界トップクラス研究リーダー養成プログラム
2. 新ネットワーク創生プログラム
3. 研究スタイル確立支援プログラム
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ちなみに、事業のロゴマークは医工学研究科の事務職員のSさんのデザイン。
ドラクロワの『民衆を導く自由の女神』のイメージで、リーダーの育成を目指しています。
直前のお知らせで恐縮ですが、明日、世界トップクラス研究リーダー養成セミナー 講演会 「快適性の追求 -企業研究者として-」が開催されます。
講演者は石丸 園子 氏(東洋紡績株式会社 コーポレート研究所 快適性工学センター)です。
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もう一つ話題を。
こちらは講談社による理系女子応援プロジェクト「Rikejo」です。
会員制サービスにより、女子高校生向けに理系への進路相談を行うというもの。
現在、ボランティアでメンターをしてもらう理系のお姉さんを募集中。
関連して<理系女子Cafe「美しく生きる道」を語り合う>会が、2月14日、17日(@東京)と20日(@大阪)で開催予定。
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うーん、「美しく生きる」ことが女子に求められている、ということに反発する方もあろうかとは思いますが、「理系=3K(キツイ、キタナイ、キケン)」というイメージを払拭したかったのでしょうね……。
科学技術を担う人材の多様性を求めるのであれば、現状でたった13%しか参画していない女性を増やすことは必定ですし、同時に理系を目指す女子の中の多様性も許容されるべき。
その応援作戦も、いつまでも国に頼ってばかりいるのではなく、人材の多様化によって恩恵を被るであろう産業界も積極的に取り組むことが必要だと思います。
例えば、理系女子対象の奨学金なども良いのではないでしょうか?
学生への仕送りも減少しているというニュース(asahi.com)もあることですし、授業料も高めの理系学生さんへの支援は企業のCSRにもつながるでしょう。
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明日は広島大でセミナーです。