Twitter Lecture:プレゼンのコツ(その1)

明日はCRESTの最後の研究報告会のために大阪に来ました。
5年間の最後かと思うと感慨深いですね……。
研究に関わったすべての方のことを思いつつ、しっかり発表します。

*****
さて、本日午後にTwitter Lectureと称して「プレゼンテーションのコツ」の連続tweetsを行いました。
1時間で予定の半分のみでしたので、また次に後半をするつもり。
前半は主に「プレゼン用スライド作成について」になります。

もしご質問がありましたら、コメント欄に入れて下さい。



●15:00からTwitter Lecture「プレゼンテーションのコツ」を連続Tweetします。ご質問は適宜RTやreplyでお願いします。1時間以内の予定なので、すべてのご質問には答えられないかもしれませんが、後で対応予定です。
posted at 14:58:37

●さて、ではTwitter Lecture第三弾、今回は「プレゼンテーションのコツ」についてつぶやきます。基本的には研究者の方々向けですが、他の方でも参考になるところはあると思います。どうぞよろしくお願いします。
posted at 15:00:19

●【プレゼン】良いプレゼンテーションってどんなものだと思いますか? 「知りたい情報を得ることができた」「わかりやすい」「気持ちがこもっていた」などなどありえますね。
posted at 15:01:56

●【プレゼン】もし良いプレゼンをしたいと思ったら、まず最初に考えるべきことは、「誰に対してプレゼンするのか」です。
posted at 15:02:51

●【プレゼン】聴衆はどんな方達なのでしょう? ここでは研究者からの発信のためのプレゼンを基本につぶやきますので、例えば、研究室の中で研究進捗状況を発表する、学会発表をする、など、専門家相手のプレゼンがありますね。
posted at 15:04:43

●【プレゼン】専門家相手ではないプレゼンもありますね。市民公開講座やサイエンスカフェなど。あるいは授業もそうですね。
posted at 15:05:58

●【プレゼン】聴衆の人数も気になります。数名のグループ内か、ラボ内か、数十名のセミナーか、それとも100名を超えるようなものか。
posted at 15:07:53

●【プレゼン】ここで、ちょっと「論文」と「プレゼン」の違いについて考えてみましょう。
posted at 15:08:31

●【プレゼン】科学研究の成果は専門家向けの「論文」として発信することが基本であると思います。論文は紙媒体であれ、web上であれ、何度も読み返すことが可能です。読者は数年から数十年にもわたるでしょう。また基本的に著者の顔は見えません。
posted at 15:10:16

●【プレゼン】これに対して、プレゼンテーションは、一期一会であり、その場限りのパフォーマンスです。そして、プレゼンを行う方の人となりが「見えている」状態で行われます。
posted at 15:11:22

●【プレゼン】このように、聴衆を意識すること、論文との違いを認識することが、良いプレゼンの出発点だと思います。
posted at 15:13:01

●【プレゼン】さて、かつてはプレゼンに使われたのは「35 mmスライド」や「OHPシート」(over-head projectorシート、もしくはtransparencyとも)でした。もしかするとご存じない方もいるでしょうね。
posted at 15:14:47

●【プレゼン】現在の主流はもちろんコンピュータプレゼンテーションです。PowerPointやKeynoteなどのプレゼンソフト、あるいはPDF等を使って、液晶プロジェクタに投影するのが一般的ですね。
posted at 15:16:16

●【プレゼン】プレゼンの内容を印刷したものを「ハンドアウト」として配布することもあります。補助的にハンドアウトを用いる場合も、ハンドアウトそのものを用いてプレゼンする場合もあります。
posted at 15:17:59

●【プレゼン】したがって、「プレゼンのコツ」を2つに分けてお話ししたいと思います。一つは「プレゼンアイテムの作り方」であり、もう一つは「プレゼンの仕方」です。
posted at 15:19:59

●【プレゼン】ここで大事なキーワードを一つ。「ヴィジュアルに行こう!」
posted at 15:21:30

●【プレゼン】では、プレゼンアイテムの準備の方から、コツを伝授いたします。
posted at 15:22:32

●【プレゼン】プレゼンアイテムを準備するためには、もちろん、発表したい中身をよく理解している必要があります。ここは了解済みとして進みます。データが良質であった方が良いことも勿論です。その上で、では、どのようにパッケージングすれば良いでしょうか?
posted at 15:24:22

●【プレゼン】まず「構成」について。論理的な構成にするために必要なキーワードは「ダイアモンド型」です。
posted at 15:26:05

●【プレゼン】ちょっとTwitterでは図を示せないのが難点ですが(笑)、論理構成を1)導入部、2)結果等説明の部分、3)結論部分に分けた場合に、頭でっかちでも下半身太りでも駄目、というのが「ダイアモンド型」なのです。
posted at 15:28:42

●【プレゼン】「ダイアモンド型」にするためには、すっきりとした導入部があって、充実した中身があって、さらに、それをまとめる結論で締める、ということになります。これはスライドの枚数として考えても良いでしょう。
posted at 15:30:58

●【プレゼン】その上で、各スライドには、その内容の「まとめ」が「タイトル」に示されるべきです。ちなみにPowerPointを使う場合に、スライドのレイアウトで「タイトル付き」のものを用いて、その中にタイトルを書き込むと、検索しやすくなって便利です。
posted at 15:33:04

●【プレゼン】また、スライド枚数が20枚も超えるようなプレゼンの場合には、適宜「まとめ」スライドを折り込むことも良いでしょう。セミナーならこのタイミングで質問を受けたりもできます(その間に水を飲んだりもできますww)。
posted at 15:34:48

●【プレゼン】また、プレゼン全体の最後には「テークホームメッセージ」を入れておくのも、分かりやすいプレゼンだったという印象を与えるのに好都合です。これは「謝辞」を入れるとすればその前ですね。
posted at 15:36:39

●中身や業界にもよりますね。専門家同士ならイントロ長いのを嫌う場合もあり。RT @tetsuosnd: @sendaitribune その仕事の動機づけみたいなものは導入に入るんでしょうか?動機の説明をかなりしっかりやるプレゼンの方がよいプレゼンだと感じたことが多いので。
posted at 15:38:15

●【プレゼン】おっと、すでに40分くらいになってしまったなう。書く方がやっぱり遅いですね……。
posted at 15:38:54

●【プレゼン】さて、では「ビジュアル」なスライドを作るには? もちろんデータでビジュアルなものはあるとして、テキストをどのようにビジュアルにするか?
posted at 15:40:00

●【プレゼン】テキストには「階層性」を持たせることによって、論理をビジュアル化することができます。PowerPointの最大の利点は、この「テキスト階層性」がデフォルトで組み込まれていることです。タブキーで下げることによって、フォントサイズも小さくなって、ロジックがヴィジュアルに。
posted at 15:41:45

●【プレゼン】「テキストの階層性」はPowerPointなら「箇条書きレイアウト」を選ぶことによって簡単にできます。
posted at 15:43:06

●【プレゼン】次にスライドの「背景」についてですが、基本は白か黒、とくにカラフルな画像データが含まれるプレゼンにおいては、色同士の干渉が生まれますので、白黒グレースケールをお勧めします。「ブルースライド」の名残は、実は画像は見にくいです。テキストだけなら良いですが。
posted at 15:45:40

●【プレゼン】会場が明るい場合には、白い背景の方がベター。大きな会場で暗くなる場合には、黒バックに白い文字の方が見やすいです。これは視覚認知的に知られた事実です。
posted at 15:46:50

●【プレゼン】もう一つ考慮すべきなのは、画像を貼り込む際に、いわゆる「蛍光顕微鏡の画像」のように「黒っぽい」ものは、可能な限り黒バックの上に置くべきです。そうでないと「明順応」してしまうので、肝心の蛍光が見にくくなってしまうのです。
posted at 15:48:49

●【プレゼン】でも、いくら黒バックに傾向顕微鏡画像を貼っても、その隣に白っぽいグラフを貼り込んでしまったら、もう意味がありません。明順応してしまうので。こういう場合は白バックの方がベター。
posted at 15:49:53

●【プレゼン】それから、「数字の表」よりも「グラフ」がヴィジュアルで視覚的に分かりやすいのは言うまでもありません。これも正確さがより重視される論文とプレゼンの違いですね。
posted at 15:52:23

●【プレゼン】おっと、本日は前半のプレゼンアイテムまでですね……。あと少し説明します。
posted at 15:54:37

●【プレゼン】テキストのフォントについて。基本的には「ゴシック系」でしっかり見えるものを選びましょう。明朝系は遠くから見にくいです。また、何種類もフォントが混じるのは基本的には避けましょう。変える場合も、タイトルのみ変える、引用文献のところだけ変える、など意味が分かるように。
posted at 15:56:46

●【プレゼン】同様に、テキストの色も、あまり沢山使うと混乱します。基本的には背景とコントラストが付く色を用いましょう。少し、柔らかめにしたいときなどは、白地に紺や紫系などもありえます。黒地なら基本が白で、後は画像の色からスポイトで取って使うこともあります。色に意味を持たせるために。
posted at 15:59:06

●【プレゼン】先ほどの箇条書きで、テキストは基本的に1行に収まる方が読みやすい。テキストラインは同じ階層で5列くらいまで。これは脳が直感的に把握できる数が7くらいまでであることにも基づきます。
posted at 16:00:33

●【プレゼン】テキストサイズはPowerPointを液晶プロジェクタに投影するとして、タイトルなら32ポイント以上、テキストの部分で20ポイント以上は必要です。
posted at 16:01:44

●【プレゼン】そろそろまとめにかかります。1つのスライドで要点は1つ。それがタイトルになります。「何々について」とか「何々法」ではなくて、「何がわかったか」をタイトルにすべき。
posted at 16:03:08

●【プレゼン】1枚のスライドにあれもこれも詰め込みすぎないこと。適度な余白があること。これらも、聴衆の脳を疲れさせないために大切です。
posted at 16:04:22

●【プレゼン】最後に、標準的なスライドの枚数ですが、喋る速度にもよりますが、PowerPointでこれまで説明したように作れば、1分1枚見当になると思います。私は授業ならこれよりゆっくりめに喋り、専門家相手のプレゼンは1分2枚で飛ばします。
posted at 16:07:27

●【プレゼン】もう一つおまけ。スライド番号は目立たないように隅に入れておく方がベター。講演時間の確認にもなりますので。では、皆さんのご質問にお答えします!
posted at 16:08:29

●【プレゼン】エフェクト(アニメーション)はオトナなら上品に使いましょう! やりすぎは禁物(とくに専門家相手の場合)。私が好きなのは1)ディゾルブ、2)ワイプ、3)タイピングくらいですね。
posted at 16:13:28

●すみません、間違えました「ディゾルブ」ではなく、もう少し穏やかな「フェード」の方でした! RT @sendaitribune: はい、同様に私が好きなのスライド移行時のエフェクトは、原則「ディゾルブ」です。専門家相手ならこれのみ。眠気覚ましの場合には、強調したいとき、話題転換の
posted at 17:01:35

●【プレゼン】じゃぁ、そろそろ終了しまーす。皆さん、お疲れ様でした〜♪ 明日からのプレゼンに役立てて下さいね。後でTwilogにまとめたものをブログにアップしておきます。
posted at 16:18:55

【プレゼン】忘れてました。拙著『プレゼンテーションの基本』(羊土社)ご参考に。http://bit.ly/aB7QGw  次回は「プレゼンそのもの」の部分についてTweet Lectureします! posted at 16:35:58
バイオ研究で絶対役立つプレゼンテーションの基本(大隅典子著 羊土社)

【お知らせRT(感謝)】
●感謝! RT @thinkeroid: 現在event開催中: @sendaitribune 大隅典子先生(神経科学。プレゼンに関する著書 http://bit.ly/aB7QGw もあり)がプレゼンの極意をtwitter上でレクチャ。日本時間で15時から16時までの予定。
posted at 15:29:21

●告知感謝! RT @kasoken: 大隅典子先生 @sendaitribune がプレゼンアイテムの準備&プレゼンの仕方のコツをtwitter上でレクチャー中。
posted at 15:37:11

【コメント、Q&Aコーナー】
●RT @kenjikatsu: @sendaitribune 研究者の論文って半世紀~30年前あたりのものが読まれますね。30年前に研究室のNewspaperに書いたのを東京の院生から退職した図書館に問い合わせがあり国立図書館に収納されていたのに我乍ら「再会」したり、があります。
posted at 15:29:31

●専門家相手でない場合には、黒バックが多いと眠くなるでしょう。RT @tetsuosnd: @sendaitribune 会場の様子が事前に分からない場合は、どちらに合わせておく方が無難でしょうか?
posted at 15:50:51

●はい。余裕がある場合には、配付資料の方のみ白バックにすることもあります。大変ですが…。RT @imtn: 内容を印刷して配布資料にする場合は白背景ですね。RT @sendaitribune: 【プレゼン】会場が明るい場合には、白い背景の方がベター。大きな会場で暗くなる場合には、
posted at 15:53:37

●仰る通り。なので、配付資料が必要な場合には白バック系の方が無難。RT @imtn: とくに色つきの文字を使うと、両方でコントラストをつけるのが大変ですね。テンプレートである程度自動化できますが。RT @sendaitribune: はい。余裕がある場合には、配付資料の方のみ
posted at 16:09:37

●途中で述べたことにも関係しますが、見易い文字の大きさまで考慮すると、全部で15行分くらいかと。階層下げるのも3つくらいまでではないでしょうか?RT @tomoching: 階層はいくつまでが限度ですか? あまり文字の大きさの種類が多くない方が見やすい印象もあります。
posted at 16:11:00

●あ、エフェクトについてつぶやけませんでしたね。RT @harumoka: @sendaitribune とても参考になります。聞く側からすると、スライドに文字が多すぎると、そればかり読んでしまい話に集中できなかったり、エフェクトが多いとそっちに集中してしまうような気がします
posted at 16:11:39

●はい、まさにその通りです! RT @tetsuosnd: @sendaitribune ひとつの話題が一枚に収まりきらない場合は、多少無理して一枚に詰め込むより、ページを変えた方がよいということですか?
posted at 16:13:43

●いや、孫まであっても全体で見易い範囲ならOKで。RT @tomoching: ということは、階層の深さはせいぜい親・子まで、孫まで行くとやりすぎですか? RT @sendaitribune: 【プレゼン】テキストサイズはPowerPointを液晶プロジェクタに投影するとして、
posted at 16:14:43

●おー、板書、授業では適宜板書して寝させないようにしています。わざとそのキーワードをPPTには入れないなど。RT @tetsuosnd: @sendaitribune 今回の内容とは直接関係ないかもですが、黒板での板書についてのコツなどあればよろしくお願いします
posted at 16:15:49

●専門家相手というのは、基本的に「学会」や「セミナー」とお考え下さい。専門的知識があり、話題に興味を持った方が参加。RT @cdc2kinase: @sendaitribune ここでの専門家というのは、学会ではということでしょうか。例えば、分子生物学会ではどんなかんじでしょうか?
posted at 16:17:24

●おっと。科学的な論理構成では「転」は原則無しですね。RT @etak2: @sendaitribune プレゼンレクチャー、大変勉強になります。ダイヤモンド型構成について質問ですが、「起・承・転・結」の組み立てよりも「導入・結果・結論」でプレゼンする方がよいのでしょうか?
posted at 16:19:35

●御意! RT @hoshibay: 横から失礼。同感です。本でもそうです。 RT @sendaitribune :途中で述べたことにも関係しますが、見易い文字の大きさまで考慮すると、全部で15行分くらいかと。階層下げるのも3つくらいまでではないでしょうか?
posted at 16:22:14

●そうなのでしょうね。そういう文化があることは理解します。RT @kenjikatsu: 文系では「転」は「傍証」として欠かさせないです。 RT @sendaitribune 科学的な論理構成では「転」は原則無し。 @etak2
posted at 16:30:17

●どういたしまして♪ RT @suikadon: たいへん勉強になりました。お忙しい中ありがとうございました!!RT @sendaitribune: 【プレゼン】じゃぁ、そろそろ終了しまーす。皆さん、お疲れ様でした〜♪ 明日からのプレゼンに役立てて下さいね。後でTwilogにまとめ
posted at 16:30:59

●はい、同様に私が好きなのスライド移行時のエフェクトは、原則「ディゾルブ」です。専門家相手ならこれのみ。眠気覚ましの場合には、強調したいとき、話題転換の際にダイナミックなものを。RT @cdc2kinase: @sendaitribune もう一つだけお願いします。スライド移行時
posted at 16:33:20

●どういたしまして。お役に立てば。RT @tetsuosnd: @sendaitribune ありがとうございました。研究発表やら授業やらの参考にします
posted at 16:33:46

●有難うございました。RT @akayagi: 大隅先生( @sendaitribune )による「プレゼンテーションのコツ」レクチャーを興味深く拝聴していた、大変おもしろく勉強になった。
posted at 16:34:05

●御意。RT @k_2106: 自身が落ちつく間をつくる効果も QT @sendaitribune 【プレゼン】また、スライド枚数が20枚も超えるようなプレゼンの場合には、適宜「まとめ」スライドを折り込むことも良いでしょう。セミナーならこのタイミングで質問を受けたりもできます
posted at 16:36:33

●あぁ、良かったです! そのために本書いたのでww RT @tomoching: @sendaitribune (自分ができてないのはとりあえず棚に上げて…)特に学生さんのプレゼン準備にアドバイスするときに、感覚だけのダメ出しじゃなく具体的にどう指示すればいいのか、
posted at 16:37:45

●実践に役立てて下さいね。RT @stkhm: 大隅典子先生 @sendaitribune がプレゼンアイテムの準備&プレゼンの仕方のコツをtwitter上でレクチャー中。 (via @kasoken) 基本的なことだけどためになる。
posted at 16:38:35

●要点RT有難うございました。RT @yumidera: RT @sendaitribune: 【プレゼン】忘れてました。拙著『プレゼンテーションの基本』(羊土社)ご参考に。http://bit.ly/aB7QGw  次回は「プレゼンそのもの」の部分についてTweet
posted at 18:07:36
by osumi1128 | 2010-03-01 00:44 | 雑感

大隅典子の個人ブログです。所属する組織の意見を代表するものではありません。


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