豪州出張

5日間の豪州出張から帰国しました。
ちょうど季節が反対なので、夏の終わりで昼間の気温は20℃超え。
半袖に皮ジャンは成田に降り立ったときに寒く感じました。
9時間ほどかかる航路ではありますが、時差がほとんどないのは有り難いですね。

今回の訪問先は2箇所あって、どちらもオーストラリアの神経科学研究の拠点です。
豪州出張_d0028322_23401011.jpg




1つ目はブリスベンにあるクイーンズランド大学のQueensland Brain Instituteというところ。
3年ほど前にできた新しい研究所で、建物がモダンで洒落ています。
吹き抜けのガラスの壁に描かれたアート(上に掲載)はFiona Hallというオーストラリアの有名なアーティストのもので、脳の進化がモチーフになっていました。

滞在スケジュールのアレンジをして下さったのはProf. Linda Richardで、彼女は数日前までにセミナー以外の部分も含めて、きっちりとした訪問スケジュールを作って下さいましたが、これは米国の主要な研究機関の典型的なパターンですね。
Lindaはメルボルン大学でPhDを取得されたのですが、留学先がSalk Institute(サンディエゴ)なので、今から20年ほど前に初めて同所を訪問した際に、故梅園さん(当時ポスドク)がやはりそんな風にスケジュールをアレンジして下さったことを思い出しました。
30分から1時間おきに組まれていて、かなりタイトでしたが(苦笑)、研究所の所長であるProf. Perry Bartlettから、数名のPrincipal Investigators(Assistant Professorクラス)に加え、彼女の研究室の学生さんとのランチなども含まれていて、いろいろな年齢層の方々とお話しすることができたのは何よりでした。

もう一箇所はメルボルン大学のHoward Florey Instituteというところで、ここは昔からの友人であるProf. Seong-Seng Tanがホストでした。
彼も確かPerryのお弟子さん筋で、しかも、Perryもそうですが歯科出身。
Seong-Sengはクリニックも持っていたはずです。
彼の方は(あまりに忙しいせいか)、セミナーのセッティング以外では、当日にその場で電話をかけまくって(苦笑)、研究所のシニアな先生方との面会をセッティングしてくれました。
こちらの研究所は古い歴史があり、また、有名な神経科学者としてはSherringtonの弟子でやはりノーベル賞学者のSir John Eccles(HodgkinおよびHuxleyと共同受賞)がいますね。
ちなみに、伊藤正男先生はエックルスの元で学ばれました。

さて、オーストラリアはシドニー、メルボルン、そして今回初めてブリスベンにも行きましたが、どちらも食文化は高いと思いました。
Twitter上でそんな風に発言したら「そんなことはない」という反応も多かったのですが、私の周囲のオーストラリア在住者は皆「移民が多いので、いろいろな料理が味わえるし、<いいとこどり>してレベルが高い」と口を揃えます。
確かに、連れていって頂いたレストランはどちらも美味しかったですし、ブリスベン大学でのランチは、学生さんと行ったカジュアルなところも、Faculty Clubのフレンチも布のテーブルクロスのところでした。
どうも、オーストラリアというと「コアラとカンガルーの国」のイメージが強すぎるのかもしれませんね。

*****
オーストラリア出張中に、論文が一つ受理され、一つrejectされました。
改訂するために、また学生さんと一緒に一がんばりです。

さて、明日から1泊、伊東で合宿。
認知科学について学んできます。
by osumi1128 | 2010-03-26 23:40 | 旅の思い出

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