十和田市現代美術館オープニングに行ってきました【リンク先さらに追加】

先日、会議のついでに1時間ほどでマネとモダン・パリ@三菱一号館美術館を見てきましたが、本日は青森県の十和田市現代美術館のArts Towadaグランドプロジェクトがグランドオープンということで、意を決して(笑)行ってきました。

7:47発の臨時電車のはやて号に乗って北へ1時間余、八戸で下車してその後はタクシー(バスの時間が合わなかったためー泣)。
十和田は初めて訪れましたが、八戸からの道伝いに田んぼが平らに広がっていて、日本の原風景を見るようでした。
十和田市内に近づくと、あるある…、商店街に例の赤い水玉模様が……。
そうです、草間彌生の企画展が町を挙げてのアートイベントになっているのです!

10時からのオープニング式典は、お天気も良く美術館向かいのアート広場(こちらにも草間オブジェが多数)で行われました。
いくつかのスピーチの後、草間氏はじめアーティストの方々、十和田市長さん、10年越しの計画に携わってこられた森美術館館長、武蔵美の名誉教授、その他、議員さんや商店街の役員の方々によるテープカット。
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草間彌生の作品は、初めて見たときにくらくらしましたが、妙に気になるのは何故かと思っていたら、水玉ではなくて、網目模様や渦巻き模様が、小さいときに高熱を出すと必ず見た夢の中に出てくる光景・パターンに近いからなのかもしれないと気付きました。
ちなみに、私の夢の中では網目模様や渦巻き模様がぐるぐる、うごうごしていて、いかにもうなされそうな状態(笑)。
彼女は10歳くらいからこの水玉に囚われた、というのは有名な話ですね。

オープニングのスピーチでは「このような芸術活動を通じて、世界平和に貢献したい」旨のメッセージが語られました。
「生(なま)草間彌生」は圧倒的なオーラ出てましたね。
今回の企画展の作品は、秋田のフォーエバー現代美術館からの貸出しも多数でした。
こちらも覗いてみたいと思います。
地方の美術館は空いているのが作品鑑賞には最高です(微笑)。

ちなみに、CRESTプロジェクトのニュースレター第5号に理研の吉川武男先生が「脳と心のお話」をご寄稿されたのですが、その中でも草間氏のことが触れられています。
ニュースレター第5号PDF(10MBあります)

美術館の建物の設計は西沢立衛氏で、十和田市の官庁街というメインストリートから直接入れる白いキューブ。美術館の冊子に、東北大建築の五十嵐太郎さんがメッセージを寄せてました。コンペに関わったそうです。
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まだ桜は蕾の状態で、満開になったらさぞや、と思いました。こちらは人力車からの官庁街の眺め。このような都市をデザインされたのは素晴らしい。松と桜が二重になった並木は、外国人でなくても嬉しいですね。
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アート系人気ブログ「フクヘン。」さんのところにトピありますので、ご参照下さい。
Arts Twada 街中展覧会場(中心商店街)
商店街全体がアートしてます。
というか、草間ドッツに乗っ取られたってかんじ(笑)。
こういう地域と密着したアート・イベント、いいですよね。
あ、こちらもどうぞ。「歌う草間さん」
草間彌生 十和田でうたう
この歌、美術館のカフェのモニタに映したDVDで延々流れてました……。
【追記】
草間彌生屋外恒久展示「愛はとこしえ十和田でうたう」
【さらに追記】
十和田 ArtSquare
それから、こちらもアート関係の方のブログです(面識無し)。
オープニングの画像がたくさん!
「草間彌生 十和田でうたう展 + アーツトワダグランドオープン!」
【さらに追記】
美術館内の展示品の画像ようやく掲載です!
ロン・ミュエク作品など@十和田市現代美術館

*****
このところ、あまり本が読めなかったのですが、行き帰りの新幹線ほかで『脳はあり合わせの材料から生まれた』(ゲアリー・マーカス著、鰕原多惠子訳、早川書房)を読みました。
なかなか面白かったので、これはまた別エントリーにします。
by osumi1128 | 2010-04-25 00:13 | アート

大隅典子の個人ブログです。所属する組織の意見を代表するものではありません。


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