ルーシー・リーのピンクの鉢が欲しい!
2010年 06月 20日
作品総数は膨大で、図録から203点となっていました。
これらを壊れないように梱包して輸送するだけでも大変なことだと思います。
その他に、ボタンや映像や釉薬の調合を記したノートなど。
前からルーシー・リーの作品は妙に日本人に受けるのは何故かと思っていたのですが、一つはそのフォルムが朝鮮陶器や須恵器に似通っていることかもしれません。
鉢の高台の部分など、まさに井戸茶碗。
何か「原風景」的な、お約束の美しさ、のような気がします。
生地も薄くって質感も軽めだし。
バーナード・リーチとの交友があり、リーチから贈られたという朝鮮の白磁大壷も展示されていました。
見事な提灯型の大壷です。
日本では、朝鮮白磁の提灯壺と言えば、かつて小林秀雄も愛したように、もう少し味が付いた(ま、ちょっと薄汚れた、と言えなくもない…苦笑)の方が好まれていると思いますが、綺麗な白磁で、口の部分に少しだけ欠けがあったくらいの、かなりの完品。
それにしても、ルーシーは多作な方ですね。
生きることが焼き物を作ることとほとんど等価であったような印象です。
ロンドン時代くらいからの写真も多数展示されていて、とくに白髪になってからの姿がカッコイイ!と思いました。
いいなぁ、あんな風に歳を重ねていきたいですね……。
例によって、「もし下さるなら」は作品番号175番のピンクの線文鉢です。
1980年頃に作成とのこと。
関連グッズ(葉書等)にも多数なっているから、作品の完成度とともに、まぁ、一般的に好まれるタイプなのでしょう。
このピンクの色の出方はルーシーの特徴の一つですね。
他に独特の緑青もありますが、やっぱりピンクかな。
ほんとに欲しいです!!!
これまた、「フクヘン。」さんのブログに多数の画像があります(#175のピンクの鉢も!)。
ルーシ・ーリー展@国立新美術館
でも、そもそも立体的な器ですし、質感もありますから、実物観た方が感動しますよ!
ホントは手に持って触れるともっと良いのですが…(苦笑)。