プレゼンテーションの極意
2005年 07月 01日
著者は川崎和男さんというデザイナーで、帯に「パワーポイントは個性を奪い取る」と書かれていたので、確かにそういう面もあるのは認めるし、読むことにした次第。
ちなみに、彼は現在車椅子で生活しているのだが、「カッコイイ車椅子がない!」と思って自分でデザインし、それはニューヨーク近代美術館に収蔵され、このたびのリニューアルでメイン展示になったそうだ。
以下、「はじめに」より抜粋。
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「プレゼンテーション」というのは自己表現に他ならない。
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そこで本書では、「プレゼンテーション」そのものについて、デザイナーとして、学者として、教育者として、さらには17年間グッドデザイン賞の審査員として、あらゆる企業のプレゼンテーション、そして様々な国内外の学会でのプレゼンテーションを見聞きしてきた経験から、その本質について書いてみようと思う。
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内容そのものは、バイオ系の学会にはあてはまらないことも多いが、一般向けの講演などには役立つかもしれない。
「場の空気を読むことが大切」というのは、本当にそうだ。
でも慣れていないとそこまでの余裕というものがないのですよね・・・
だからこそ、しっかりとプレゼンアイテムを作り込み、必ずリハーサルすることが、本番での自信につながると思う。
非常に興味深いと思って、さっそく周りに勧めようと思ったことは、質疑応答のトレーニングのために、週刊誌「Newsweek」の最後のページにある「The Last Word」という、旬の人物に対する一問一答コーナーを熟読するとよいというもの。
よく質問に対してやたら説明が長くて、「…で結局、結論は何?」というような場合があるが、そういう人に「簡潔な答え」「核心をついた答え」というのがどうあるべきか、を伝えるのに良いかもしれない。
ちょっと手元に日本語版ニューズウィークでもそうだったかどうか資料がないのだが、英語版では読んだことがある。
後で探してみよう。
今日は朝から発生学の講義2コマ。
メールと郵便物の処理でこの時間。
夕方は理研BSIに移った岡ノ谷一夫さんのセミナーで、とても楽しみ。