長崎原爆投下の日に

長崎原爆投下の日に_d0028322_18323732.jpgさすがに昨日までの暑さが少し和らぎました。
6日の広島に続いて、本日は長崎が65回目の「原爆の日」を迎えた日ですね。

分子生物学の授業を担当するときに、「岡崎フラグメント」を発見された岡崎令治先生が被爆者であったことを話します。
岡崎先生は慢性骨髄性白血病で44歳で急逝されました。
もしそうでなかったら、DNAが複製される際に、片側の複製がラギング鎖として「返し縫い」的に合成されていくという、この非常に重要な発見に対しては、きっとノーベル生理学医学賞が授与されたであろうということを付け加えます。

(画像は名古屋大学理学部HPより拝借しました)





もう一人、2008年にノーベル化学賞を受賞された下村脩先生は、長崎に原爆が投下されたときに、16歳でした。
幸い、20km離れた諫早市であったために、被爆による身体への影響は酷くはなかったようですが、長崎市が壊滅状態であったために、旧制長崎医科大学附属薬学専門部(長崎大学薬学部の前身)に進学したものの、まともな勉強はできなかったということでした。
それでも、長崎大学の安永俊五教授のもとで実験実習指導員を務める間に、恩師となる名古屋大学平田義正先生のもとに研究生として内地留学をすることができたことにより、ウミホタルからルシフェリンを精製する研究に繋がり、やがて緑色蛍光タンパク質の発見によりノーベル賞受賞に至ったのですね。
長崎原爆投下の日に_d0028322_18333473.jpg
(画像は昨年、日本化学会、日本化学工業会、朝日新聞社等主催の下村先生ノーベル賞受賞記念シンポジウムの折に撮影して頂いたものです。クラゲの飼育で世界的に有名な加茂水族館館長の村上龍男さんと下村先生とともに)

*****
ところで、長崎の記念式典には、世界32ヵ国から政府関係者が出席したのですが、米国駐日大使はスケジュールの都合により出席できなかったようで残念です。
広島の祝典には参加されたのですが。
被爆国である日本は、核兵器を根絶するための活動のリーダーとして世界に対してもっとアピールすべきだと考えます。

毎日jpのweb記事(下原知広氏):長崎原爆の日:65年の祈り 核廃絶の努力、踏みにじらないで 市長、保有国に訴え
by osumi1128 | 2010-08-09 18:36 | 雑感

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