東北大学脳センター

9月1日から「ブログ毎日更新!」を目指しているのだが、なかなかどうして難しい。
書くスキルのための「筋トレ」だと思って、英語ブログも始めてみたのだけど、これまた、普段の科学の世界の単語以外のボキャブラリーが不足していて、辞書のお世話になることもあり……。

本日は「東北大学包括的脳科学研究・教育推進センター」のHPが立ち上がったので、そのお知らせ。




東北大学包括的脳科学研究・教育推進センターの初代センター長は、医学部を退官され、玉川大学の脳科学研究所長をされていらした丹治順先生。
大脳基底核を中心としたシステム神経科学がご専門。
センター長挨拶を引用します。
 いま、脳科学が世界的に著しい進展を遂げつつあります。分子生物学や脳機能を測定・解析できるハイテク技術の進歩に助けられ、脳の研究は今まで聖域とされていた精神機能までをそのターゲットとして科学的に理解しようとしています。

脳科学は、多数の自然科学の領域のみならず、人文・社会科学の領域や、芸術・文学を含む広汎な文化活動とも深く関係する学際性と融合性をもつています。したがって、脳科学を研究する人材の育成には、広汎な学問分野を系統的に教育する態勢が不可欠です。

しかし、現在の日本の大学教育の体制下では、脳科学教育は医学・薬学、理学、工学系の学部や大学院で分散的に行われているのが実態であり、広汎な学問分野を俯瞰する教育プログラムは殆ど存在せず、学生が脳科学を系統的に学ぶことができる態勢は構築されていないのが現状です。

そこで東北大学においては、この状況を改善する第一歩として、学際性と統合性を特徴とした脳科学の教育実践を目指す組織として、当センターを設立しました。当面は東北大学の学部・大学院における脳科学教育の充実を図り、今後は同様の趣旨で設立される国内の機関との連携を視野に、全国的な脳科学教育の拠点を目標としています。

他方、時代の要請に応えられる脳科学教育の母体は、多領域の先端的な脳科学研究者の協力によって支えられる必要があります。その意味から、多分野の脳科学研究者の研究自体の交流と連携を深めることも重要であり、そのための活動を企画します。将来的には研究自体の学際性を高め、統合的視野に基づく共同研究の推進を図るための企画も志向しているところです。


将来的には心理学系や教育系の分野とも連携した「包括的脳科学」の拠点を目指しています。
脳の学校、脳科学オータムスクール、公開講演会、国際シンポジウムなどの企画が目白押し。
11月27日(土)の公開講演会で講師を務めます。
東北大学脳科学センター公開講演会
“脳を科学する-脳の分子から精神現象の理解まで”

【日時】
11月27日(土) 午後1:30 開演

【会場】
東北大学片平キャンパス 生命科学プロジェクト研究棟 大講義室

【プログラム】

1:30 - 1:40 ご挨拶                丹治 順 (東北大学脳科学センター)

1:40 - 2:30 脳の高次機能を理解する        丹治 順 (東北大学脳科学センター)

2:30 - 3:20 脳の性差を決める遺伝子        山元 大輔 (東北大学生命科学研究科)

3:40 - 4:30 脳をむしばむ覚せい剤         曽良 一郎 (東北大学医学研究科)

4:30 - 5:20 脳が生まれ、育っていく仕組み      大隅 典子 (東北大学医学研究科)

【司会】
筒井健一郎 (東北大学生命科学研究科)

【対象】
東北大学をはじめとする大学の学部学生、仙台近郊の高校生・一般市民

【共催】
東北大学包括的脳科学研究・教育推進センター
包括型脳科学研究推進支援ネットワーク
東北大学グローバルCOE

【お問い合わせ先】
東北大学包括的脳科学研究・教育推進センター
TEL 022-217-6191(代表) / 022-217-5047(担当者 筒井)

by osumi1128 | 2010-09-14 23:53 | 東北大学

大隅典子の個人ブログです。所属する組織の意見を代表するものではありません。


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