背伸びをするということ(若い方々へ)

お茶のお稽古に行くと、これでもまだ「若い方々」のグループに入るのは、相対的に年長のお弟子さん方が多いからなのだが(苦笑)、学会等では常に新入会員の若い人たちが入ってくるので、毎年毎年、押し上げられていく。

そういう方々が懇親会などの折に「初めまして。ブログ読んでいます!」などと挨拶してくれるのは嬉しい。
でもってつい「アカデミア・サバイバル術」などの話をしたりすることになる。
一日24時間というのが唯一平等
時間の使い方がすべて
時間を逆向きに考えられるのが大事

などの他に必ず伝えるのが「背伸びをしよう」ということだ。




学生さんが学生として相応の学業を修める、ポスドクさんが給料に見合う分仕事をする、これは当たり前。
次のポジションに進んでいくのは「当たり前以上」である人たちだ。
学生のうちから自主的に後輩の面倒をよく見ている
ポスドクだけど教員のようにラボ内の仕事を買って出ている
グループリーダーだけどラボ外との交渉ごとも任せられる

そういう人を周囲はちゃんと見逃さない。

評価が点数で付くのは大学院受験くらいまでであって、それから後の人物評価は「日常どのようにしているか」と、「学会等の非日常においてどんな態度で臨んでいるか」で決まってくる。
だから「今の自分よりも、ちょっと背伸びをする」のが大事なんじゃないかな。
by osumi1128 | 2010-10-09 11:03 | 若い方々へ

大隅典子の個人ブログです。所属する組織の意見を代表するものではありません。


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